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疑問その1

鉄鼠で、あの段階で、榎さんは寺の中の坊さん全員を見ていたのかな?
と考えると、違うだろう。
なぜに榎さんはあんなにすぐに、ここには犯人はいないと結論を出してしまったのかな。


嫌な考え方をすれば、実は榎さんは仁秀さんを見ていて
彼が犯人だとわかったからこそ、ここにはいないと言ったのかもしれないけれど
だったらいつまでもあそこでぐずぐずしてる必要はないだろうし
やっぱりわざと犯人を見逃すだけの理由はないと思う。

読者にとってはヒントだけどね(笑)。
私なんか推理ができないから
なんとなく怪しい人数人候補がいて
その中に仁秀さんが入っていたので
榎さんが、ここに、つまり寺の中には犯人がいないと言った時点で
ならあの人か、といういい加減な結論に達したわけだけど。


まあ、そもそも作者が榎さんの眼をそういう使い方しか(読者へのヒント)してないんだから
なぜあの時点で断言したかなんて追及してもしょうがないんだけどね。
だったら言うなって?(笑)

疑問その0

絡新婦じゃなくて鉄鼠の話ですが、
鉄鼠で、関くんが、榎さんがもし仁秀に会っていたとしても
「矢張りそう云っていたかもしれぬ。そんな気がした」
と語っています。
そう云っていたというのは、ここには犯人はいないということ。

でも、そうかな。
もしはっきり犯人がわかっていたのにそういわなかったために
その後も罪のない人が殺されたらどう思うんだろう。
仁秀さんを断罪するつもりがなかったにしても、だ。


ちょっとこの件については他の作品のことも関係して疑問があるので
長くなるのでまた後日。

穴?

穴と竈馬はクッキーより嫌い、

と、鉄鼠でのたまってたんですね。

穴ってどういうことだ。
じめっとしていて竈馬がいそうだからか。
それとも戦争中に何か?

海軍だからってずっと海の上とは限らなかったんだと思いましたが…。

大河内君て

なにげにややこしい経歴の持ち主ですよね。
一高時代のエピソードといい、モデルがあるんじゃないのかなあ。

ところで、「雲外鏡」の中で神無月が榎さんの人脈について本島君に問いただしている場面があるんですが、

カストリ上がりのアングラトップ屋=鳥ちゃん
科学雑誌の記者=敦ちゃん
東京警視庁捜査一課の刑事=この時点では青木
所轄署の刑事=木場修(社長や亀ちゃんも含まれる?)
派出所の警官=河原崎くん、大磯の派出所の木林さん
監察医=里村くん
骨董屋=マチコさん
小説家=関君
如何わしい貿易商=司くん?
映画屋=川新
学者に僧侶……

僧侶は情報源にはなるだろうが、「探偵の手足となって働く人材」ではないだろうな。
常信さんとかのことなんだろうけど。
で、わからないのが「学者」。
これ、大河内くん?
たしか家業を継いで、片手間に翻訳をしてるんだっけ?
それは学者と言うのだろうか。
かといって大河内教授とでは直接榎さんと接点ないしな。
だれか忘れてるかしら。

今出川欣一さんて

探偵の従兄なんですよね、叔父さんではなく。

でも榎さんが今出川さんを指して「小父貴」と言っているところから
結構年上のように思えますよね。
幾ら年上でも、二つ三つ年上なだけの従兄が従弟の縁談の世話までしないですよね、普通。
幾らお節介の人でも。

しかも榎さんのおかーさまの弟の息子でしたね、たしか。
おかーさまの兄ではなく。
おかーさまの妹の息子でもなく。

昔の女性だし、そんなに20歳を幾つも過ぎてから結婚ということもないんだろうし
普通に考えたらお姉さんのほうが弟よりは先に結婚するよね。
仮に年子だとしてもよ。

にもかかわらず、母親の弟のほうにそんな年上の従兄がいるってことは?
べつに話としては従兄でなくて叔父でも全然おけーというか、むしろそのほうが自然だと思うのに。
何か家系図があるんでしょうかね、京極先生の頭の中には。

榎さんのおかーさまがなかなか子供に恵まれなかったか
榎さんと総一郎さんとの間がかなり離れてるか。
要するに気になるのはここ↑なんですが(笑)。