Chick Tack 英語5文型  >  メール・マガジン『英語の文法と語法』  >  141号〜160号目次  >  156

第156号 不定詞の形容詞的用法


=━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ English Grammar and Usage ━━━
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┛┛   英語の文法と語法    No.156    20100701   Chick Tack
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             ● 第156号 ●

………………
 Contents       to不定詞の形容詞的用法
………………
       (1)名詞を後ろから限定修飾

       (2)修飾される名詞がto不定詞の主語

       (3)修飾される名詞がto不定詞の目的語

       (4)修飾される名詞がto不定詞句中の前置詞の目的語

       (5)その他の関係

       (6)能動態と受動態

       (7)have nothing to do with something[someone]

   不掲載記事
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/140-160/156.html#supple1


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(1)名詞を後ろから限定修飾
………………………………………

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    ・to不定詞に導かれる句が(直)前の名詞を修飾することがある
    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 (a) I have a lot of homework to do today.
   「今日は、やらなければならない宿題がたくさんあります」

  中学校の英語の授業でも習う〔to不定詞〕の〔形容詞(的)用法〕である。
  to do または to do today が、後ろから a lot of homework を〔限定修飾〕
  している。

  to do のように〔to不定詞〕は2語以上になるので、〔(代)名詞〕を修飾
  する場合、後ろから修飾することになる。つまり、この種のto不定詞は、説
  明したい名詞の後ろに置かれる。


 (b) I'd like something cold to drink.
   「私は何か冷たい飲み物が欲しい」

  (b)の英文では、something ← cold、something ← to drink の関係が認め
  られる。

  ―thing を修飾したいとき、cold などの1語の形容詞でも、後ろから修飾
  することになっている。something new「何か新しいこと[もの]」など。

  そのため (b) では、to drink は、さらに後ろに置かれている。


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  修飾される〔名詞〕と修飾する〔to不定詞〕の関係によって〔to不定詞〕の
  〔形容詞的用法〕をいくつかのタイプに分類する試みがある。以下でやって
  みるが、こだわる必要はない。〔名詞〕を修飾していることが分かれば、そ
  れで意味がとれることが多い。説明は読まなくても構わないが、例文だけは
  見ておくとよい。


………………………………………………………………………………………………
(2)修飾される名詞がto不定詞の主語
…………………………………………………

 (a) She wants someone to travel with her.
   「彼女は旅の連れを欲しがっている」
   =She wants someone who will travel with her.
    「彼女は一緒に旅をしてくれる人を欲しがっている」
   (安井稔著『英文法総覧(改訂版)』開拓社, 17.2.2.1(2))
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#betterguide

  to travel with her が someone を限定修飾している。「彼女と一緒に旅行
  をする」→「だれか」。

  travel するのは someone。(a)の文では修飾される(代)名詞 someone は
  〔to不定詞〕の意味上の〔主語〕となっている。関係代名詞を使った=の後
  ろの書き換え文を見てもらえば Someone will travel with her. の文が意
  識されていることがわかる。


 (b) He was the first man to land on the moon.
   =He was the first man who landed on the moon.
   「彼は月に着陸した最初の人間です」
  (『徹底例解ロイヤル英文法』宮川幸久、綿貫陽、須貝猛敏、高松尚弘著)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#royal

  to land on the moon の意味上の主語は (the first) man。

  少し前に調べたように〔to不定詞〕は〔未来指向〕で、〔節〕に書き換えた
  時に、何らかの〔助動詞〕を伴うことが多い。

  しかし、修飾される名詞が the first, the second, the last, the only, 
  〔形容詞の最上級〕などで限定修飾されている場合、〔過去の事実〕を示し
  ていることがある。このような場合で、修飾される名詞が〔to不定詞〕の意
  味上の主語である時、〔to不定詞句〕を〔関係詞節〕で書き換えると、〔助
  動詞〕を使わないことが多い。

  例文(b)収録書籍では、was を「でした」とは訳していない。


………………………………………………………………………………………………
(3)修飾される名詞がto不定詞の目的語
……………………………………………………

 (a) I have letters to write.=I have letters that I must write.
  (“A Practical English Grammar”A. J. Thomson & A. V. Martinet)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english02.html#peg
   「私には書かなければならない手紙がある」

  to write は letters を修飾。「書かなければいけない」→「手紙」。

  letters が write するわけではない。letters は write される側、write 
  の〔目的語〕になっている。I must write letters. という英文が考えられ
  る。

  (1)の例文(a)(b)の〔名詞〕と〔to不定詞〕の関係もこれである。
  (a) do a lot of homework (b) drink something cold


 (b) Hence there will be little or nothing to say about the drama,
  Shakespeare, or the development of his art.
   (“Teachers' Outlines for Studies in English”by Gilbert Sykes  
     Blakely)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer03.html#tose
   「それゆえ、その演劇やシェークスピア、または彼の芸術の発展について、
    言うべきことはほとんどないか、全くないだろう」
   「したがって、(ベニスの商人という)演劇やショークスピアや彼の芸術
    の発展については、ほとんど言わなくても良いし、全くふれなくても良
    いだろう」

  say little or nothing about... が意識されている。


………………………………………………………………………………………………
(4)修飾される名詞がto不定詞句中の前置詞の目的語
……………………………………………………………………

 (a) I need something to open this bottle with.
  (“English Grammar in Use 3rd edition”Raymond Murphy)
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english02.html#egu
    「私にはこのビンを開ける何かが必要だ」

  to open this bottle with が something を修飾。「このビンを開ける」→
  「何か」。

  I need something that I can open this bottle with. などが関係詞を使
  った書き換え文か。

  I can open this bottle with something. という英文が意識されるから、
  修飾される something は to open this bottle with の with の〔目的語〕。
  〔前置詞〕の〔目的語〕になっている。

  (a)のように〔to不定詞〕で修飾する際、修飾される語が〔手段〕の with、
  〔場所〕の in, on の目的語になっている場合、with, in, on は省略され
  るのが普通。


 (b) I must ask you for a knife to cut this string.
   (“The Cock and the Fox”from Aesop's Fables)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer02.html#aesop
   「私はあなたに、このひもを切るためのナイフをくれるように頼まなけれ
    ばならない」

  cut this string with a kinfe の関係とみれば、with が省略されている。

  ask someone for something で「誰かに何かを求める」「誰かに何かをくれ
  るように頼む」という意味になる。


 (c) He immediately took a sharp axe with which to remove the bark and 
  the rough surface.
  (PINOCCHIO'S ADVENTURES IN WONDERLAND from “Childhood's Favorites 
   and Fairy Stories”)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer03.html#cffs
   「彼は、木の皮とでこぼこの表面を削る鋭い斧を、即座に取り出した」

  a sharp axe to remove...with の古い形が、a sharp axe with which to
  remove... である。前置詞の目的語に関係代名詞が登場している。通常の学
  習には必要ないだろうが、古い作品やかたい文章にみられる。


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(5)その他の関係
…………………………

 (a) The time to do it and the place depend upon several things.
   (“Sixes and Sevens” by O. Henry)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer03.html#ohenry
   「それをやる時間と場所は、いくつかのことに頼ります」
   「それをやる時間と場所は、いくつかの事情しだいです」

  the place の後にも to do it が省略されているはず。

  upon は on と同じ。

  The time when you should do it and the place where you should do it
  depend upon several things. という内容。

  〔to不定詞句〕が〔関係副詞節〕の働きをしている。


 (b) I have no reason to be ashamed of it.
   (“The Hound of the Baskervilles”by A. Conan Doyle)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer03.html#hound
   「私はそれを恥じる理由は全くない」

  I have no reason why I should be ashamed of it. の内容。

  こちらも〔to不定詞〕が〔関係副詞〕の働きを兼ねている。


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 (c) I have orders to go.=I have orders that I should go.
   「私は行けという命令を受けている」
  (安藤貞雄著『現代英文法講義』開拓社 14.2.5.(1))
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#lmeg

  修飾される orders と修飾する to go が〔同格〕の関係にある。「命令」
  =「行け(ということ)」。同格なので、to go を〔名詞的用法〕と考える
  こともある。「行けという」→「命令」と考えれば〔形容詞的用法〕ともと
  れる。

  書き換え文の that I should go は orders と〔同格〕の〔名詞節〕という
  ことになっている。

  order「命令」は、複数形 orders で使われることが多い。例えば「行く」
  という動作にも、準備やら付随する動作など、色々あるからか。


 (d) The puzzle calls for some ingenuity, unless you have the luck to 
  hit on the answer by chance.
  (“Amusements in Mathematics”by Henry Ernest Dudeney)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer03.html#aim
   「たまたま答えに行き当たるという幸運がない限り、そのパズル(を解く)
    には創意が必要です」

  the luck と to hit on the answer by chance に〔同格〕関係が認められ
  る。

  call for... は「声を上げて…を求める」から「…を要求する」→「…を必
  要とする」という意味。


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 (e) He had no wish to start a fight.
  (“Oxford ADVANCED LEARNER'S Dictionary 8th edition”)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html#oald
   「彼は戦いを始める願いは全然持っていなかった」
   →「彼は戦いを始めるつもりは全くなかった」

  こちらも〔同格〕と考えてもよい。「戦い[けんか?]を始めるという」→
  「願い」。

  He didn't wish to start a fight. と書き換え可能か。書き換え文では、
  to start a fight は、他動詞 wish の〔目的語〕となっている。wish
  to start a fight のつながりが、wish が〔名詞〕として働く場合にも同じ
  ように受け継がれた。そう説明する場合もある。

  promise, decision, need などの名詞の後にも、この関係の〔to不定詞〕が
  続く場合がある。

 (f) The decision to go ahead was not a popular one.
  (“CAMBRIDGE GRAMMAR OF ENGLISH”Ronald Carter & Michael McCarthy
   172a)http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english02.html#cge
   「前に進むという決定は、評判の良いものではなかった」
   「前に進むという決定は、一般的なものではなかった」

  decision は decide という動詞が意識される。
  To decide to go ahead was not a popular one. や
  Deciding to go ahead was not a popular one. と書き換えることもできよ
  うか。


 (g) We have the freedom to choose our own religion.
  =We are free to choose our own religion.
   「自分の宗教を選ぶ自由がある」
   (江川泰一郎著『英文法解説(改訂三版)』金子書房)
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#newguide

  “freedom+to不定詞” は“形容詞free+to不定詞”の組み合わせが意識さ
  れている。


  〔to不定詞〕がよく続く名詞として、Collins Cobuild English Grammar に
  は、下記のものが列記されている。
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#cceg

  ability, attempt, bid, chance, compulsion, desire, disinclination,  
  failure, inability, need, opportunity, readiness, reason, refusal, 
  unwillingness, urge, way, willingness


………………………………………………………………………………………………
(6)能動態と受動態
……………………………

 (a) There's a lot of work to do.
 (b) There's a lot of work to be done.
  (“Practical English Usage 3rd Edition”Michael Swan, 287.1)
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english02.html#peu
    「やらなければならない仕事がたくさんある」
    「なされなければならない仕事がたくさんある」

  「〜するべき…」「〜しなければならない…」という意味の〔to不定詞〕は
  〔能動態〕〔受動態〕共に可能である。

  (a)の文は、There's a lot of work that I should do.
                  (I は we, you の場合もあるだろう)
  (b)の文は、There's a lot of work that should be done.
  に書き換えることができる。『現代英文法講義』では、「There's a lot of
  work which is to be done. の意味を表す」と言っている。

  (a)は今号の(3)タイプ、(b)は(2)タイプになる。

  (a)は I, we, you など、行為者が強く意識されている場合に多く使われる
  という。There's a lot of work (for me) to do.
  それに対し、(b)では a lot of work や「する」という動作に重点が置かれ
  る場合に好んで使われるようだ。


 (c) There's nothing to do.「何もすることがない、退屈だ」
 (d) There's nothing to be done.「(重病人・いたんだ物になどについて)
                  手の施しようがない」
   (小西友七・南出康世編集『ジーニアス英和辞典第4版』大修館)
     http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#gej

  〔能動態〕と〔受動態〕で意味の変わってくるものがある。

  (c)は、There's nothing that I can do. 
  (d)は、There's nothing that can be done.
  のようなことが意識されている。

  能動態(c)では、「私(たち)」のような〔動作主〕が強く意識され、動作
  主中心の内容になるため、「することがない」→「退屈だ」という意味にな
  る。

  受動態の(d)では、「何か」に対して「なされることは何もない」というこ
  とが意識されている。それで「打つ手がない」「何もできない」のような意
  味になるのだろう。今のところ、これくらいのことしか思いつかない。


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(7)have nothing to do with something[someone]
…………………………………………………………………

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ・have nothing to do with something[someone]
               「何か[誰か]とは全く関係がない」
    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 (a) But the simple truth is, O Athenians, that I have nothing to do  
  with physical speculations.
  (“Apology”by Plato, translated into English by Benjamin Jowett)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/plato.html
   「しかし、おお、アテナイ人たちよ、真実は単純だ。私は自然現象の根拠
    のない空論とは無関係なのだ」

  “have nothing to do with...”で「……と全く関係がない」という意味に
  なる。

  「何かに関してすることは何もない」という意味か、それとも、「何かに対
  してすることは何もない」という意味が発祥か。「誰かと一緒に[何かを利
  用して]することは何もない」と考えることも可能かもしれないが、薄いか。
  do with... で「処理する」という意味になるので、「処理することは何も
  ない」とも考えられる。多分最初の2つと考え方は同じだと思う。

  (a) は The simple truth is that I have nothing to do with... に
  O Athenians が割り込んだもの。「単純な真実は{that以降}です」という
  骨組み。


 (b) Youth has nothing to do with birthdays, only with ALIVEDNESS of  
  spirit, so even if your hair is grey, Daddy, you can still be a boy.
  (“Daddy-Long-Legs” by Jean Webster)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer02.html#longlegs
   「若さとは誕生日とは全然関係がないのですよ。精神が生き生きしている
    かどうかしだいです。だから、ダディ、たとえあなたの髪が白髪混じり
    でも、少年のままでいることができるのです」

  aliveness という語を載せている辞書はあるが、alivedness というのはな
  い。大文字で表記されているのを見てもわかるが、造語であろう。どうして
  d をつけたのか不明。

  アメリカ英語では grey は gray とつづる。


 (c) He has little to do with my story.
  (“The Adventures of Sherlock Holmes” by Sir Arthur Conan Doyle”)
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer03.html#holmes
    「彼は私の話とはほとんど関係ありません」

  “have little to do with...”は「…とは、ほとんど関係がない」。


 (d) I never had much to do with it personally.(イギリス英語話し言葉)
  (“Collins コウビルド英英辞典 改訂第5版”トムソンコーポレーション)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html#cobuild
   「私は、個人的にそれと大いに関係したということは決してありません」

  “have much to do with...”は「…と大いに関係がある」。

  “have something to do with...”は「…と何らかの関係がある」


 (e) I guess this is nothing to do with it.
   (“Secret Adversary”by Agatha Christie)
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer02.html#adversary
    「このことは、それとはまったく関係ないと思います」

  have の代わりに〔be動詞〕が使われることもある。


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 参考文献  http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html
……………… http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html
       http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english02.html


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● あとがき

 iTunes はインストールしてありますか。

 最近 English Aya Pod というポッドキャスト・コンテンツを知り、iTunesに
 登録して聴いています。
 http://www.ayapod.com/mailmagazine/index.html#02

 約5分間のネイティブスピーカー同士の会話が録音されているもので、有料版
 では解説音声も聴けたり、トレーニングができます。

 ネイティブトークだけなら、無料で聴くことができます。私も無料で聴いてい
 ます。教材でありながらくだけた内容で、普段着感覚で聴けるのが魅力です。

 人気コンテンツなので iTunes store の Podcast のトップを探せばリンクが
 出ていることが多いはずです。カテゴリーは「教育」で「Aya」となっていま
 すが、そちらの方の探し方はよくわかりません。今なら、スタッフのおすすめ
 のところにあるはずです。

 Podcast では、「大杉正明の Cross Cultural Seminar」もおすすめです。
 文字つきで学習したい方はCD付き書籍も出ています。


・・・‥‥……──────────────────────……‥‥・・・
        (c) Matsumiya Institute of Thinking 2010
・・・‥‥……──────────────────────……‥‥・・・
      

 nowhere[anywhere] to be seen[found]

Amelia Otis's name is nowhere to be found.
 LONGMAN Dictionary of Contemporary English 4th edition
 「アメリア・オーティスの名前は、どこにも見つけられない」

“nowhere to be seen[found]”“anywhere to be seen[found]”は決まった使い方で、〔能動態〕では使わない。(×)nowhere to find

nowhere は〔副詞〕となっているので、〔to不定詞〕は〔名詞〕を限定修飾しているわけではない。つまり〔形容詞的用法〕ではないことになる。

to be seen[found] nowhere「どこの場所でも見つけられることはない」ということなのだろう。否定語はできるだけ前に、ということだろう。

 to不定詞が補語となるものの中にも形容詞的用法が

to不定詞が補語となるものの中にも形容詞的用法がある。seem や be動詞の補語として使われるものの中にみられる。

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