ほしたびの旅

はやぶさ2打ち上げ、種子島の旅2014

旅日記9日目:12月5日(金) 種子島宇宙センター施設案内ツアー

今日も目覚めはゆっくり。外はあいかわらず風が強い。バイクのヘッドランプが点かなくなっている。鹿児島に戻ってから交換だな。それまでは夜はハイビームで代用するしかないか。10:00前に、宇宙センターの方向にある赤米館(9:00~17:30、月曜休館、無料)に行った。近くにある宝満神社に奉納するために昔から赤米が作られているそうだ。赤米館はその赤米についての小さな資料館。日本で奉納の為に赤米が作られているのは3か所で、ここがその内の一つだって。

11:00からの施設見学ツアーに申し込んでいた種子島宇宙センターへ。2009年に来た時はぎりぎりだったけど、今回は余裕をもって到着。

今回は札幌の高校生の団体二十数名を含めて45名程の参加となっている。予定時間になり、少し前に降り出した雨の中、JAXAで用意されたバスに乗り込む。

まずは大崎第一事務所へ。こちらには前回も見たが、現在主力であるH-2Aロケットの一つ前のシリーズであり、打ち上げられなかったH-2ロケット7号機実機タンクLE-5・LE-7エンジンが置かれている。

H2ロケット7号機実機
左奥は衛星フェアリング、手前は第2段
H2ロケット7号機実機
第1段を下から見る状態

第2段のLE-5Aエンジン

第1段のLE-7エンジン

次に、バスの進行方向左側の窓際に座り、前回は試験があったので入れなかった、大型ロケット発射場へ。大型ロケット発射場の中にはロケットを打ち上げる射点が2ヶ所あり、第1射点からはH-2Aロケットが打ち上げられ、より打ち上げ能力が高いH-2Bロケットの打ち上げは第2射点で行われる。雨はやみ、晴れ間も出てきた。大型ロケット発射場のゲートで一旦止まり、入場手続してバスが入って行く。少し走ると大きなロケット組立棟が見えてきた。その横を通り過ぎ、ロケット組立棟と第1射点の中間くらいで、そのラインに直角になるようにバスが止まった。右手にロケット組立棟、左手に第1射点が見える。安全上の理由からバスから降りることができず、また窓も開けられないということで、ガイドさんの説明を聞きながら、バスの中から見たり写真を撮ったりする。ちなみに写真は、望遠や極端なズームでの拡大撮影も禁止とアナウンスされた。

第1射点は2日前にH-IIAロケット26号機が打ち上げられたばかりであり、点検等しているということで機体と並立・接続するH型のアンビリカルマストが立つ大型ロケット移動発射台がそのまま残っている。両脇には避雷鉄塔が立っている。


H2Aを打ち上げた第1射点

発射台

バスの斜め左前方には避雷鉄塔が立つ第2射点が見える。

主にH2Bロケットが打ち上げられる
第2射点

しばらくしてからバスは反転して同じ位置に止まり、反対方向も見えるように配慮されている。今度はロケット組立棟が良く見える。ロケット組立棟はとても大きく、分厚いスライドドアは高さが67mで、「世界一大きいスライドドア」としてギネス記録に認定されているそうだ。このドアの中、左右にあわせて2台のロケットを同時に格納可能ということだ。ドアの前に黄色の車が停まっているのが小さく見える。しばらくして発射場を後にする。


ロケット組立棟

次は総合指令棟へ。ロケット打ち上げ時の指令・管制を行う所で、ここも前回見ている。

総合指令棟

これで施設案内ツアーは終了となり、スタート地点である宇宙科学技術館の駐車場に戻る。時刻は12:15と、丁度良いので一般の人も利用可能な、職員用食堂に昼食を食べに行くことにする。ただし利用できるのは通常の平日の12:30~13:30の間だけ。場所はさっき見学した総合指令棟の奥の建物。中に入り、メニューを見ると思ったよりは高く、普通の食堂よりちょっと安めかなというもの。主なメニューは定食(A)510円、定食(B)800円、チャーハン540円、カレーライス460円、きつねうどん350円、天ぷらそば370円、かつどん620円といったもの。私は定食(A)を食べた。普通のまとめて作る社員食堂の感じの味。食堂から景色は良い。

種子島宇宙センターにある食堂の品
定食(A)

食堂からの眺めが良い

もう一度宇宙科学技術館に入り、少し回る。外に出ると虹が出ていた。南種子町街に向かって走る。途中、橋の欄干がロケットになっているのを見つける。

虹
南種子町にある欄干がロケットの宮瀬橋

南種子町に入り、安納芋を買おうと思う。「やよいの里」という店のすぐ手前の建物の前にバイクを停め、バイクのキーをはずしてポケットの中へ入れよう・・・としたら手からキーがこぼれて落下、そして側溝を覆うブロックとブロックの間の隙間に入ってポチャリ・・・。うげ~。(*_*;) 隙間に手を入れようとしても隙間が小さくて入らない。側溝の蓋になっているブロックを外そうにもブロックは厚く、隣同士が密着してびくともしない。困ったー。なんやトラブル続きやな。仕方がないので、やよいの里の店の人に話をして南種子町役場の人に来てもらい、バールで側溝の蓋を外してもらってキーを拾い上げることができた。ほんとにありがとうございます。

それから「やよいの里」で安納芋(紅)を買う。こちらの店では、生産者から引き取ってから糖度は調べてはいなくて認証が無い分?、安いみたい。そして認証店のように5kg単位とかでなく、1kg当たり200円で少量でも売ってくれる。ということで、1.5kgを300円で購入した。

南種子町にある「やよいの里」
店の外観

安納芋

それから図書館に行って「宇宙兄弟」を読み、ネットで調べ物をする。夕方になってキャンプ場に戻ってから河内温泉センターに行き、温泉から上がって休憩室に入る。休憩室の外側に食堂の厨房があり、品数は少ないが定食・うどんといった食事を作ってもらって休憩室で食べることができる。メニューとしては、からあげ定食900円、焼肉定食900円、やさい炒め定食800円、卵焼き定食800円、ギョーザ定食800円、やきそば600円、といった所。私はやさい炒め定食(800円)を食べる。値段は高めだが、野菜炒めのボリュームがある。味は濃いめで少ししょっぱいかなという感じで、ふつうにおいしい。


やさい炒め定食
  • 今日の天気:曇時々雨(強風)
  • 走行距離:41.7km
  • 宿泊地:鹿児島県南種子町 宇宙ヶ丘公園キャンプ場
  • 入浴地:鹿児島県南種子町 河内温泉センター