ほしたびの旅

壱岐・対馬・長崎・佐賀の旅2011

旅日記2日目:4月30日(土) 壱岐ぐるり、対馬へ

昨晩は一晩中、強風がテントをばたつかせ、時折目が覚めたが、6時前に起床。身支度を済ませて7:40にキャンプ場を出発。


猿岩

まずはキャンプ場近くの猿岩へ。お土産屋さんのある駐車場まで入ると、横を向いている猿に見える! 岩に感動してしまった。

それから、すぐ近くにある、黒崎砲台跡へ移動する。砲台跡の入口は坑道の入口のようになっていて「東洋一の黒崎砲台跡」と案内がある。そこには「この要さいは戦艦土佐の40センチ主砲を取りつけて造られた。」「射程距離35km」とある。中に入っていくと、奥の方で天井がぽっかりと穴が開いていた。この上に砲台があったようだ。よく掘って造ったものだと感じる。


黒崎砲台跡の入口

黒崎砲台跡の案内板

島の西側をぐんぐん北上し、勝本町の城山公園へ。ここは豊臣秀吉の朝鮮出兵時に築かれた城の跡ということだ。ただ、今は石垣が少しあるくらいで面影はない。

小高い丘を降り、勝本の町に入ると、小さな細い商店街で朝市が行われていて、おばあちゃんたちが取れた農産物などを並べて売っている。その並びに土肥製菓のお菓子屋さんがあった。そこに「加寿まき」というのがあったので買って食べてみた(1個100円)。あんをカステラ生地で包んだ菓子で、甘かった。


勝本町の朝市

加寿まき

串山キャンプ場へ向かう半島に入ると、砂岩と頁岩の互層となる地層がみごとに見られた。串山キャンプ場に寄ってみると、こちらもきれいに整っている。壱岐のキャンプ場は無料または300円程度で設備も基本的なものは整っていて、なかなか良さそうだ。


砂岩と頁岩の互層

串山キャンプ場

県道23号で島の東側を通って南下する。一支国博物館に寄ってみた。(大人400円、8:45~17:30、月曜休館)「一支国」と書いて「いきこく」と読んでいる。「シルクロード・ビューシアター」では、すぐ近くにある一支国の王都である「原の辻遺跡」での弥生時代の生活が再現されていた。映像が終わってからの学芸員による解説は丁寧でよかった。その他、展示物の中で、一支国の生活の様子をミニチュア模型で造られていたものがあったが、その人形の表情が豊かで、引き込まれそうだった(^^)。


復元された高床倉庫

それから、すぐ近くにある原の辻遺跡へ。ここは魏志倭人伝に記されている様々な国の中で、国の場所と王都の位置の両方が特定されている、国内では唯一の場所だそうだ。いくつかの建物が復元されている。


郷ノ浦方面を望む

その後、壱岐で一番高い山の岳ノ辻(標高213m)の展望台へ。頂上付近には放送局のアンテナ鉄塔がいくつか並んでいる。東展望台からはさっきまでいた原の辻遺跡の方向が見渡せる。中央展望台からは西方向が見渡せる。ただ、天気が良くないせいか、いまひとつパッとしない。

対馬行のフェリーの時間が迫ってきたので、急いで郷ノ浦へと向かい、郷ノ浦市街地に入るくらいの所にあるスーパー「ヤマグチ」で昼食用の弁当を買い、フェリーターミナルへ。手続きを済ませ、待ち時間の間に弁当を食べる。ちなみにその弁当(500円)には「トルコライス」という表示がされていた。焼飯の上にトンカツを乗せている「とんかつ弁当」が何で「トルコライス」というのか、この時はわからなかったが、後で長崎ではそう呼ばれていることを知ることになる。弁当を食べ終わったころにフェリーが入港してくるのが見えた。


トルコライス弁当

フェリーが入ってくる

博多からやってきた「フェリーつくし」に乗り込み、予定時刻の12:35に出港。今日は風が強めなので波もいくらかうねっていて船も少し揺れている。乗客は昨日壱岐に乗ってきた船よりも少ない。対馬に近づいてきた頃にデッキに出てみると雨が降っていた。予報より少し早目の雨に、少し気分がブルーになる。

14:40に対馬の厳原港に到着。フェリーターミナルの観光案内所で宿泊地の候補地やコインランドリーの場所などを確認し、小雨の中を出発。まずは対馬市役所のすぐ近くにある「対馬歴史民俗資料館」(9:00~17:00、月曜休館)へ。ここは無料で、江戸時代の朝鮮通信使の資料を中心に展示されていた。展示数は少なかった。

雨はいくらか小降りになってきたのでそれから国道382号を北上してみた。美津島町で野宿できそうな所を探して回り、温泉の確認もしたが、雨も降ったりやんだりで朝まで雨の予報が出ている上に風も強いので心が折れてしまい、厳原市街地にあるビジネスホテルに宿の手配をして戻ることにした。泊まった宿は「シーサイドホテル アネックス」と聞こえはいいが、こじんまりとしたビジネスホテル(素泊り3500円)。部屋に入って狭っ。まぁ、寝るだけだからいいけどね。宿の人に聞いてみると、周りは居酒屋が多く、また、対馬の食堂の多くは定食だと大体1000円以上になるとのことだった。宿の近くにコインランドリーがあるのは便利だった。でも、往復する間に土砂降りで、傘をさしても濡れる・・・。

  • 今日の天気:曇後雨
  • 走行距離:99.8km
  • 宿泊地:長崎県対馬市厳原町 ホテルシーサイドアネックス