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流行の低価格モバイルノート ２０機種を比較する （2008年9月29日著・10月11日追記）
最近、1kg前後の重量で5〜8万円程度の低価格モバイルノートが流行っている。家電量販店のパソコンコーナーでは専門のコーナーを設けるところも多く、パソコンの売り上げランキングに入るほどだ。そして、この記事を書いている最中にも次々と新しいメーカーから発売され、何度もスペック表に追加していかなければならないほどだった。それらの低価格モバイルノートのスペックの傾向についての解説、そして各社の製品を比較してみよう。
低価格モバイルノートとは2008年に入って急に出現した分類である。始まりはASUSが2008年1月に発売したEee PCである。920gと軽量の本体で49,800円という低価格で登場し世間を驚かせた。これまでは「安いノートパソコン」といえども10万円前後、ネット直販系でも7万円前後が限界だった中で、5万円を切る価格を付けて来たのだ。しかもモバイルノートと言えば、小型･軽量のパーツを使うためどうしても高くなり、15〜25万円が普通である中3分の1から5分の1の価格になっているのである。 もちろん価格を下げるために様々な点で割り切った部分があるのは確かだ。CPUはCeleron M 353で、本来の900MHzをダウンクロックし630MHzで動作させている。メモリは512MBで、HDDの代わりに4GBのSSDを搭載している。もちろんDVDスーパーマルチドライブなどの光学ドライブは内蔵していない。この低スペックでも動作するOSと言うことで、最新のWindows Vistaではなく、1世代前のWindows XP Home Editionを採用している。ディスプレイは7型で、800×480ドットである。CPU性能はかなり低いことは確かだが、それよりもストレージ容量とディスプレイが問題だった。ストレージは4GBのみで、Windows XPをインストールした残りが1.4GBしかなく、ディスプレイも本体に対してかなり小さい上に解像度が小さいためホームページなどの一覧性も悪かった。PCカードスロットやExpressカードスロットなどもない。 一方で、225×160×22mmで920gという小さな本体でWindows XPは問題なく動作しているし、IEEE 802.11b/gのみながら無線LANも内蔵している。USB端子も3基、アナログRGB出力、100BASE-TXの有線LAN、SDカードスロットなど、一通りの機能を備えている。30万画素Webカメラまで備えているのだ。また足りないストレージを補うため、4GBのSDHCカードが付属している。 このように最新のパソコンには及ばない物の、一通りの機能がそろっており、なによりPDAなどと比べてWindowsが動作しているというのは大きな強みだ。本格的にメインで使うのは難しいが、本当の「サブ」ノートとしてなら非常に低価格でありながら「使える」機種だったのだ。実際に発売前から予約が殺到し、家電量販店などでは入荷予定が未定になるほどの人気ぶりだった。 そして2008年9月現在、各社がEee PC対抗の機種を発売し、ASUS自身も2台目Eee PCである「Eee PC 901-X」を発売し、さらに「Eee PC 701SD-X」「Eee PC 900」を追加しラインナップを充実されるなど、第2世代の低価格モバイルノートが揃ってきた。この第2世代製品では、初代のEee PCで不満とされたストレージ容量やディスプレイ解像度などが改善されている。さらにインテルが低価格モバイルノート専用のCPU「Atom」を発表したことで、処理速度も改善するなど、確実に進化している。そこで、これらの製品のスペックを比較してみたいと思う。 低価格モバイルノートの全体的な傾向を見る。 低価格モバイルノート12機種を比較する（その１） 低価格モバイルノート12機種を比較する（その２） 低価格モバイルノート12機種を比較する（その３） 低価格モバイルノート12機種を比較する（その４） 低価格モバイルノート12機種を比較する（その５） 低価格モバイルノート12機種を比較する（その６） (H.Intel) 今回の関連メーカー
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