ホームズ闘病記 本文へジャンプ
 

4月16日
 今日は珍しく午後からの通院です。いつもは午前中に行くのですが、バタバタしているうちに午後になってしまいました。午後の方が患者さん?多いですね。今日もワンちゃん、ニャンコ、インコちゃんと賑やかでした。
 ホームズは前回と同じ様な状態です。治療していくうちに出血がありました。それでも大した出血ではありません。体重もほとんど変わらず4.3キロをキープ。本当に今の状態のホームズを見ているとガンなんてあるのかしら?と思ってしまいます。治療中もいつもの様に大人しく先生から「これだけ穏やかな子も珍しい」と誉められました。
 今、病院でホームズと同じガンで通院しているペットはいないそうです。症例が少ない為、何が有効かと言う事はまだわからない状態です。ホームズの場合はどうやらアガリクスが効いているようなので、サメ軟骨と併用する事で効果が上がる事が期待できそうです。この先のことが不安でガンが進行した場合、どのような症状が出てくるのか先生に伺いました。
 前に同じガンに罹ったワンちゃんは耳から常時出血し、ガンが局所転移の為奥に進行しついには耳の奥の方、首の部分の皮膚から出血が始まったそうです。出血がある為エリザベスカラーと包帯ははずせない状態だったそうです。ホームズの場合まだ内耳のほうまでは進行していないようです。

4月30日
 久しぶりにとても嬉しい日となりました。
定期検診の日でしたが、2ヶ月ぶりに治療の時に出血が無かったのです。体重も変わらず4.3キロ。最近のホームズはとても元気で絶好調!と言っても良いくらいでしたのでもしかしたら?の気持ちはありました。元々大人しいタイプの猫でしたが、余り走ることも遊ぶこともなくなっていたのです。それが家の中を走り回り、ポワロに噛みつき(これは余り良い事ではありませんが)と元気を持て余しているくらいの様子でした。
 1ヶ月前からサメ軟骨を足した薬を飲み出していますが、その効果が出ているのかも知れません。サメ軟骨は症例もかなり出ているようです。ガン自体は小さくはなっていませんが、今までのような診察時の出血はなかったのです。ただ、汚れは付いてくる為今までに出血はあったようです。先生もサメ軟骨の効果を感じていらっしゃるようです。2週間後が楽しみですね!と言われました。2週間後の検診の時に汚れが付いていないか、少なくなっていれば出血がおさまって来ていると考えられます。
 病院でホームズと同じ病気のワンちゃんに会いました。コッカスパニエルです。やはりホームズと同じ手術をしたそうですが、その子は幸いにも良性腫瘍だったそうです。たれ耳のワンちゃんには多い病気だそうですので飼い主さん気を付けて上げてくださいね。

5月13日
 一日早いけれど今日定期検診に行きました。今回は治療の時に多少の出血がありましたが、汚れの量が少なくなったようです。この2週間の間に出血が少なかったと言う事のようです。手術した方の耳は全く変化無し。綺麗なままです。最近は先生が何をするのかすっかり分かっているらしく、耳の中を見る為の器具を取り出すと逃げ腰になります。アガリクスとサメ軟骨の薬を飲み出して2ヶ月がたとうとしていますが、最近のホームズは本当に元気で前は余り登らなかった食器棚の上とか本棚の上も乗っています。この間は本棚の上にいたポワロを狙って、一番上の段が空いていた事を良い事にそこからポワロを狙おうとしてました。動作が活発なせいか体重がちょっと落ちて4.26キロになっていましたが、先生から心配するほどの事ではないからと言われました。
 今日はアガサを一緒に連れて行き、3種混合の予防注射を打ってもらいました。こちらは全く鳴かないホームズとは対照的に行って帰るまで鳴きっぱなし。おまけにこちらは体重が増えて4.83キロ。女の子なのにまずい状態ですね。

5月28日
ホームズは手術後早くも7ヶ月が過ぎました。一時は本当に年が越せるのかと思っていましたが、無事今日まで元気に過ごす事が出来ました。今日の検診でも手術した耳は全く異常がありません。反対側の耳ですが、こちらは前回と同じ。汚れは少なくなっているのですがやはり少量の出血はあるようです。ただ、今日は腫瘍の赤みは少なかったようです。耳の脇の毛が少し血で汚れていたようになっていたので、先生にお聞きしたところ、耳から出血したものが流れたのではなく、また地肌自体も綺麗でそこからの出血でもないので多分、耳を掻いた時についた血が毛にもついてしまったのだろうとの事でした。
 体重は前回よりもまた少し減り4.22キロ。ただ、これは誤差に近い範囲なので、心配する事ではないそうです。もし、体重の減少が続く事があれば、血液検査をしましょうとの事でした。食欲もありトイレも問題なしなので、運動量が増えたための生理的なもののようです。余りの元気さに院長先生に病猫には見えませんよねっと言ったら病気じゃないかもしれませんよ。と笑って仰いました。

6月10日
 ホームズの検診はいつも火曜日がほとんどです。今回は火曜日に私の用事が入っていたので一日早い検診でした。相変わらず少量の出血は続いているようです。今日も汚れを取ると少し出血してました。少量とは言え毎回出血しているとやはり手術をした方がホームズの為に良いのではないかと考えてしまいます。でも、限られた命を有意義に過ごさせてあげたい、そう思うとやはり手術には踏み切れません。正直、何時までこんな事が続くんだろうとの気持ちになる事があります。でも、ホームズが元気で過ごしているので、こちらがそんな気持ちになったら申し訳無いと思います。一番大変な思いをしているのはホームズなのですから。
 今のところ体重の変化もほとんど無く、今日も4.26キロと前回より気持ち増えました。食欲もあり、元気も変わりません。

6月28日
 ホームズの検診、今回はちょっと間があいてしまいました。私のほうが今週忙しく、今日になってしまいました。体重4.18キロ。ちょっと減っていますが、これはどうやらご飯前だった為のようです。帰宅後、ドライフードを食べていました。今回は耳の出血が今までより酷く、最初汚れを取ったらその後その部分からの出血が止まらなくなり、先生が腫瘍の部分を抑えて止血しました。それで止まったので酷いといっても大した事はなかったようです。ただ、今までよりも状態が悪いので1週間後に再度通院になりました。腫瘍自体は大きくなっておらずその点は安心です。前回は今回よりも状態が安定していたにもかかわらず、私の気持ちが落ち込んでいましたが、今回はそんなにショックも受けませんでした。ホームズが変わらず元気な事もありますが病院で会った猫ちゃんのお陰かもしれません。ホームズと同じアメショーの男の子で6歳のその猫は、ペットショップにいた時に既にFIPに感染しており、何とか持ち直してからも生まれつきの心臓の病気で1年間薬を飲み、その後も普通のペットフードを食べるとお腹を壊すので病院から出してもらう療養食しか食べられないそうです。ホームズよりももっと長い間療養生活を送っている猫ちゃんがいると思うと、私なんてまだまだと思いました。

7月4日
先週いつもより出血が酷かったので今日また耳の状態を見てもらう為と治療の為病院に行きました。今日は前回ほどの出血はありません。先生が前回出血が酷かったのでだいぶ丁寧に治療して下さった事もあります。出血はどうやら片方の腫瘍からのようで腫瘍と腫瘍の間から少しずつ出ているようです。汚れは付いてきましたが前ほどは酷くありません。今回は期間が短い事もあるとは思います。ただ、全般的に見て最近の状態は前に比べ余り良くないようです。最もホームズの食欲は相変わらずあり、動きも前と変わる事無くポワロを見つけると追い駆けまわしています。来週の通院で今回よりももう少し好転していると良いのですが。

7月10日
 今週もまた通院です。前回一旦はおさまっていた出血が今回はまた酷くなりました。昨日くらいから耳の入り口の毛が血で汚れ、入り口のところも血の塊が何箇所かあったので余りよくないだろうとは思っていましたが、病院でもいつもの治療は出来ませんでした。治療をしカサブタのようになった血の塊が取れたときまた出血する事が考えられたからです。
 今回の出血は前回の場所とは違います。今までは腫瘍の一つから出血していたのですが、今回は全く腫瘍の無い部分がジュクジュクし始め、その部分からの出血です。先生にその部分が腫瘍になってしまう可能性をお聞きした所、考えられることではあるそうです。とりあえず1週間分の止血剤と抗生剤を今飲んでいるアガリクス+サメ軟骨と併用して飲むことになりました。それで出血が押さえられればまた元の治療になりますが、抑えられない場合他の方法を考えなくてはならなくなりそうです。
 ホームズの状態が悪い割には私自身の落ち込みはありません。一つはもしものことがあってもこれまで8ヶ月、できる限りのことをしてきたと思える事、もう一つは病院に行く度色々な方にお会いし、大変な思いをしているのはホームズだけではないと思える事、そして支えて下さる素敵なお友達が沢山いる事です。
 今日お会いしたご年配のご婦人も、飼っている猫ちゃんの1匹が原因不明の病気でこれ以上酷くなったら安楽死もと言う状態だったそうですが、先生の懸命の治療で2年後には元気になったそうです。そんなお話しを聞くとホームズもまだまだ大丈夫と思えるのです。

7月15日
 本当は明日病院に行くつもりでしたが台風が来そうなので今日行って来ました。薬が効いたせいか出血はおさまりました。が、腫瘍が大きくなり始めています。二つの腫瘍が一つの大きな腫瘍になりかけています。まだそれほど大きくはなっていませんが、このまま大きくなってしまうと耳道を塞いでしまいます。
 耳道が塞がれると奥で化膿する事が考えられるそうです。その場合手術をして腫瘍を取り除いた方が良いそうです。ただ、今日は治療をしても出血はしませんでした。
 もう一つ気になっている事がありました。それは今年ホームズの毛が何時までも抜けるのです。去年までは今頃の季節にはほとんど抜ける事はありませんでした。その点を先生に伺うと、毛が抜ける場合、体調が良くて抜ける場合、反対に体調が悪くて抜ける場合と二通りあるそうです。ホームズの場合は残念ながら体調が悪い為抜けているのだろうとの事でした。
 相変わらず食欲があり元気なホームズを見ているとそんな感じはしませんが、病気は着実に進行している様です。これだけ冷静にホームズの病気を考えられるようになったのは、良いことか悪い事か。でも、おろおろしてもしょうがない事だと思ってますし、病院に行くこと、薬を飲む事がかなり負担になり始めているホームズにゆったりとした気持ちで接する事が一番と思っています。

7月23日
 ホームズの通院日です。最近、治療の度に耳の中を見せていただいています。丁度シャープペンとかボールペンの根元の部分を太くしたような形で先は耳の中に入れる為細くなっており、先の部分に電気が付く様になっているものです。今回見せて頂くと、また新たな腫瘍が出来ていました。その上出血もあり今回また止血止めのお薬が出ました。
 院長先生と今後の事について話し合いをしました。手術して腫瘍は全部取れるけれどもその後転移しないとは限らない、前に手術した腫瘍と同じであれば転移の可能性が非常に高い、手術しないのであれば対処療法として今までの治療が出来るうちはそのまま継続できるが、もし腫瘍が耳道を塞いでしまうとその治療も出来なくなる、その時は痛み止め、止血剤、抗生物質の服用しかなくなる、腫瘍にインターフェロンを打つ方法もあるが病院としては効果があるとは思えないので、現在の所やっていない、などです。
 私達が手術に踏み切れないのは、手術によって完治する可能性が低い事、手術を繰り返す事によってホームズへのダメージが大きくなる事、そしてもしもの場合、私達のダメージもより大きくなってしまうだろう事などです。その点も先生とお話しましたが、先生も私達と同じ考えであえて手術をどうしてもと勧められないと仰っていました。
 これからは1週間に1回の通院となります。

7月31日
今日はハトさんと一緒の通院です。昨日から耳の出口に血が付いており状態は余り良くないようです。治療も汚れを取るだけのものでした。今飲んでいる止血剤が効かないのかと思い先生に伺うと、この錠剤は止血作用の他に血管に直接作用するものだそうです。出血が気になるようならとその時に耳に直接垂らす、液状の薬を出してもらいました。体重は4キロ。また少し減りました。やはり手術をした方が良いのだろうかと、また考えてしまいました。先生の間でも考え方が分かれている様で、それは先生同士の意見交換が無いからではなく、ホームズのガンが稀に見るもののため、治療法が確立されていないのが現状のようです。