ホームズ闘病記 本文へジャンプ
 

8月6日  
ホームズ通院日です。今日もハトさんと一緒。今日は出血はさほどありませんでした、と言うか出血しないような治療になりました。今日は久しぶりに見て下さった先生ですが、腫瘍は確実に大きくなっています。このままだとジドウを塞いでしまいます。やはり手術が必要になってきそうです。ただ、手術をするとしたら覚悟をしなくてはいけない状況です。今回手術をして、もしも転移した場合、再手術はしない方が良いと言われました。
 体重は前回より少し増えて4.14キロ。チョット夏ばてだったのかな?

8月13日
 今日は病院で診察台に乗った途端出血が発見されました。耳の中に液体の薬を注入して汚れを取るだけの治療になりました。最近出血の回数が増えてきたようです。状態は悪いのですがホームズ自体は元気です。ただ腫瘍はかなり大きくなってきたようで、今までチョット耳の中を見ただけでは見えなかったのですが、今日は耳の入り口の所に腫瘍が見えました。こんな事は始めてです。ジドウもかなり狭くなってきています。

8月19日
 明日いくつもりだった病院に今日行ってきました。ホームズは相変わらず出血があります。7月の出血が始まってからずっと考えていた再手術をする事にしました。今日院長先生とお話をし、木曜日に手術となりました。腫瘍が大分大きくなっており、ジドウを塞ぎそうなので早い方が良いという先生の判断で木曜日となりました。前回のように手術で全摘出でき、転移もなければ良いのですがもしも転移があった場合、もうそれ以上はいじらない方が良いとの事です。
 ホームズにとっては最後の賭けになると思います。ただ、体調は良いようで、耳が気になるのか頭を振る回数が増えましたが、体重は4.18と前回よりもまた少し増えました。

8月22日
 今日はホームズの手術の日。朝御飯を食べさせられないので昨夜は久しぶりにホームズが一人で私達の部屋で寝ました。朝目が醒めると私のベットの真ん中で寝ており、私は端で寝ていました。お腹が空いたと泣くホームズを部屋に閉じ込め、病院が開く時間まで待ちました。
9時、病院到着。待っていた院長先生とお話しました。まずはレントゲンを撮り血液検査をするそうです。レントゲンを撮るのは、耳垢線腫瘍の場合局所転移が多いのですが、次に多いのが肺への転移だそうです。もしも肺に転移していた場合は手術をする意味がないとの先生の判断です。レントゲンはすぐに結果がわかるとの事で待つことにしました。15分くらい経つと結果が出ました。レントゲンの写真を見せてもらいました。肺に白い影があるとの事。確かに2枚の写真に白く映った物がありました。ただ、これだけでは腫瘍の転移かどうか分からないので、血液検査の結果を見ることになりました。
 先生のお話ですと、白い影は肺梗塞の可能性もあるそうです。これは余り心配するような状態ではないそうですが、何故現れたのか原因は分からないと仰っていました。少なくとも腫瘍とは関係ないようです。お昼に血液検査の結果が分かるので、その時点で一度電話をいれる事にしました。
 もう一つ心配な事があります。もしも、腫瘍が内耳に行っていた場合、三半規管の手前で止まっていれば良いのですが、その奥まで腫瘍が出来ていた場合も手術は中止。それは開けてみないと分からないそうです。また耳の付け根の部分も皮膚の変色が認められ、怪しい所は全部とった方が良いけれど、耳の形がかなり変わりますよと言われました。耳の形より手術するならば全摘出して欲しいので、先生に怪しいと思われる所は形がどうなっても良いので摘出して下さいとお願いしました。
 ホームズを預け帰宅しましたがやはり落ち着きません。でも、本当なら今日は落ち着かなくても家に居たかったのですが、仕事がどうしても外せず午後から外出しなくては行けませんでした。外出前に病院に電話を入れると、血液検査の結果、肺への転移は無さそうだとの事で午後からの手術になりました。夜病院に電話をする事にしましたが、院長先生は出かける用事があるそうで、もし居なければほかの先生に聴いて欲しいとの事でしたが、ただしホームズに何かあれば外出はしないでいてくれるそうです。
 帰宅後病院に電話を入れると、出られたのは朝院長先生と一緒にいた先生でした。手術は無事終了。ホームズは麻酔が醒めかけているそうです。腫瘍は幸運にも内耳まで達しておらず、怪しいと思われる部分は全部摘出出来たそうです。腫瘍の病理検査に関しても朝お聞きした時は院長先生は迷われていましたが、明日検査に出すそうです。結果は2週間後になりますが、先生としても迷われていた病理検査に出した事は、全摘出出来たとの期待を持っておられると思います。
 HPで本当に色々な方に励まされ心配をして頂きました。まだまだガンとの闘いは続きますが、ホームズも私達家族も精一杯頑張ってやっていきます。

8月25日
 ホームズに面会に行きました。元気そうです。先生に抱っこされて来ましたが、診察台の上に乗ると先生のほうに擦り寄っていきます。私と主人の方には見向きもしません。1年間の病院通いと2回の手術で嫌われてしまったのでしょうか?
 耳はスコティッシュホールドのような形になっていました。まだ、傷口が痛々しい感じです。耳の腫れは大分引いているようです。出される御飯も完食。ケージの中で遊んでいるそうです。もう少し抗生物質の投与が必要との事でした。退院は早ければ今週中頃にも出来そうです。

8月28日
 2回目の面会に行きました。若い男の先生に抱っこされて来ました。先生方、スタッフの方にかなり甘えているようです。前回、手術の為剃られた毛は産毛が生え始めていました。「今、御飯を食べたばかりでご機嫌なんですよ」とスタッフの方。ケージの中にいて遊びたくなると隙間から前足を出して先生やスタッフを呼ぶそうです。かなりのリラックスの仕方。手術で縫った痕も随分綺麗になっていました。少し痩せたかな?お腹のあたりがスマートになった気がしました。退院は金曜日にしようと思っています。元気で家に帰ってこられそうです。

8月30日
 今日はホームズ退院の日。午前中11時過ぎに迎えに行きました。エリザベスカラーを付けての退院なのでキャリーバックは持たずに娘と2人で行きました。先生に連れられて来たホームズは、丁度寝ていた所とかでキョトンとしていましたが、目が醒めると診察台の上から隣のテーブルに飛び移ったりと本当に元気です。傷跡はまだ少し赤くなっている部分がありますが、状態は良好。ただ、9日間の入院生活で少しストレスが掛かっているのか、ウンチが緩めだそうです。もしその状態が続くようなら整腸剤を出してもらう事にして、とりあえずは1週間分のお薬を貰いました。
 病理検査の結果も出てました。やはり、前回と同じ悪性腫瘍でした。ただ、表面だけで中には浸透していなかったそうです。検査結果のコピーを貰い家に帰ってから読んで見ましたが、前回よりも結果は良いように感じます。
 車に乗ると少しもじっとしておらず、一緒に乗っていた娘が手を焼く位です。家に帰ってから最初に出迎えたのは玄関に居たラディ。「なんか変?」の顔をしながらもホームズとは分かっていたようです。次がこうすけ。こちらは前回と同じく怖い。毛は逆立ち尻尾は垂れ下がり・・・・。ただ、前回と違うのはフーシャーと怒らなかった事です。アガサは我関せず。
 ポワロは・・・・。階段から廊下をそっと覗いていたポワロに気付いたホームズは脱兎のごとく追い駆けまわしました。それから1日、夕方私が仕事から帰るまで、エリザベスカラーがある為にベットの下に入れないホームズがベットの脇で監視するので御飯も食べられずお水も飲めずの状態だったようです。

9月1日
 退院後初めての通院です。エリザベスカラーが付いているのでキャリーに入れられず抱いて連れていきました。院長先生とお話をしましたが、腫瘍摘出の病理検査に関しては前と同じだそうです。私が前よりも良いのではと感じたのは、前回と今回では検査をして下さった先生が違ったので、その為に報告内容の書き方が違ったようです。念のため摘出した耳の入り口は腫瘍はありませんでした。ただ、この部分を摘出したことで皮膚の縫合するのに引っ張ってある為、抜糸は少し遅れる事、傷が綺麗になるのに時間がかかることなどをお話していただきました。体重は手術したにも関わらず4.12キロとほとんど変わりません。
 病理検査の結果は前回と変化なしと言ってもホームズは前回よりも元気に感じます。今まで気になっていた腫瘍が無くなってスッキリしているのかも知れません。
 今日は乳がんのワンちゃんがいました。12歳のワンちゃんは手術しようとしたのですが、肝臓の状態が良くない為手術中止になったそうです。飼い主さんは「8月は寝られませんでした。」と仰っていました。もう1匹柴犬が来ていましたが、籠に入れられてぐったりしたまま動きませんでした。どおやら点滴を打っていたようです。このまま入院していくのかと思いましたが、飼い主さんが大事そうに連れて帰っていきました。病院に行くと色んな方とお会いします。その度、ホームズはまだ良い方だなぁと思います。
   
9月5日
 検診に行って来ました。抜糸をしたのですが一部残っています。次回残った所を抜糸する事になりました。抜糸をする時出血があり痛そうでしたがもともとほとんど泣く事のないホームズは、ニャンとも言わず我慢してました。傷の治り具合は順調のようです。あと5日分の抗生物質を飲む事になりました。次回はエリザベスカラーも取れそうです。
今飲んでいる薬です
以外と大きい
エリザベスカラーをしていても
こんな格好で
寝ています

9月10日
 一日アップするのが遅くなってしまいましたが、昨日ホームズの検診に行って来ました。まだ、エリザベスカラーは取れません。耳の付け根の部分がしっかりと付いていないようです。もう少し糸が残っている部分があります。前回よりも手術で切った部分が多いのでしょうがないのかもしれません。カラーをつけて食べずらいのか体重がチョット減りました。4キロ丁度です。一部分出血跡が見られ前回の抜糸の時のものか、もしかしたら再発も考えられるそうです。これは次回の検診を見ての結果になります。
 先週の検診時に会ったワンちゃんがケージの中にいました。前回の時は待合室のソファーで横になって寝ていたワンちゃんです。先生にお話を伺うとリンパ腺腫瘍の為、毎週木曜日に抗がん剤治療を受けているそうです。犬のリンパ腺腫瘍は治療法が確立されており、犬によっては完治する事もあるそうです。残念ながらそのワンちゃんは完治は難しいそうですが、治療を続けていなかったらもうとっくに亡くなっている状態だそうです。昨日は治療ではなくお預かりだけと先生は仰っていました。

9月13日  
 ホームズ検診日です。やっとエリザベスカラーが取れました。まだ傷口が一箇所出血していますが、丁度その部分は耳の付け根に当たり、手術で切った部分を引っ張って縫合している為回復が遅いのだろうとの院長先生の判断です。また、その部分は念のため切除したのですが腫瘍は無かったので、この部分に飛ぶ事はまず無いだろうとの事でした。腫瘍を摘出した部分は傷口が綺麗になっています。消毒をし皮膚疾患外用薬をつけてもらいました。エリザベスカラーもとりあえず外し、もしも掻く事で傷が出来たら装着するようにと貸していただく事にしました。抗生物質はもう飲まなくても大丈夫との事で、治療に使った皮膚疾患外用薬を出してもらいました。
やっとエリザベスカラーが
とれました。
長かったねぇ、ホーちゃん
皮膚疾患外用薬です。
白い粉の薬です

9月19日
ホームズ通院日です。この1週間エリザベスカラーが取れて元気そのものです。ただ、耳の出血はおさまりません。出血と言っても擦り傷のように皮膚が赤くなってそこからじわじわと出血しているのですが。
最初に消毒剤で汚れを取りました。前回までのように痛がりません。大人しくしています。腫瘍を摘出した部分の傷跡は綺麗になっています。汚れも全くありません。先生のお話ですと丁度傷の部分に軟骨があり、どうしても回復が遅れるのだろうとの事でした。来週まで1週間、まだ傷が治らなければもう一度抗生物質の服用をしてみましょうと言われました。前回少し落ちて心配した体重も術後の4.1キロに戻りました。
 今日も2週間前に会ったワンちゃんと会いました。週に1回抗がん剤治療をするワンちゃんも大変ですが、連れてくる飼い主さんも大変だと思います。治療が終わると抱いて診察室から出てきてそのままソファに横に寝かせています。若いお嬢さんですが本当にワンちゃんを大事にされているのがわかります。10キロ以上の体重がありそうなので、抱っこするのも思いでしょうにと何時も思います。

9月26日
 ホームズの通院日です。ここ1週間、耳の出血は随分と減りました。今日先生に見て頂いた所、もう薬を付けなくて良いと言われました。体重も60グラム増えて4.16キロ。順調です。毛艶も良くなり手術前に比べると見違えるほどです。毛の抜け方も前の半分くらいの量になりました。次の通院は何事もなければ1ヶ月後になりました。ここ1年間、少なくても2週に1回の通院、多い時は1週間に2回なんて事もありました。来月は最初の手術から1年が経ちます。1年前はこんなにも元気になってくれるとは思ってもいませんでした。先生からは1年間は注意するようにと言われています。後1年、きっとホームズは元気でいてくれると信じています。これからは闘病記の更新回数が少なくなってくると思います。いえ、そうであって欲しいと願っています。