AR-15 SPORTER 1は、本来軍用として設計されたAR-15を、民間向けにセミオートマチックのみに仕様変更したモデルで、1963年に初期のモデルが登場した。初期のモデルは、AR-15 model 601(M16)をセミオート化した物で、 その後、軍用モデルにmodel 602(M16)、603(M16A1)と改良型が登場すると、SPORTER 1もそれに準じた改良が施されたが、M16A1の登場後もボルトフォワードアシストは装備されない等、軍用モデルとの差別化が図られていた。
1985年、民間向けモデルはM16A2に準じたAR-15A2 SPORTER IIにモデルチェンジした為、従来のSPORTER 1は製造が中止された。
口径 | .223Rem(5.56mm×45) |
全長 | 983mm |
銃身長 | 538mm |
重量 | N/A |
マガジン容量 | 20発/30発 |
クリックすると拡大 | AR-15左側面。装着されているマガジンは20発容量。 このモデルは米空軍向けM16(model 604)に準じたスポーターと言えるだろう。 |
クリックすると拡大 | AR-15右側面。イジェクションポートのダストカバーを閉じた状態。 ボルトフォワードアシストやマガジンキャッチボタン周囲のリブが無く、すっきりした側面だ。 |
クリックすると拡大 | プラスチック製ハンドガードを取り外した状態。ハンドガードはトライアングラーと呼ばれる三角形断面の物で、上下に銃身の放熱の為の穴が設けられ、左右2分割になっている。本来なら、銃身の上にガスチューブが通っているが、 無可動に加工する際に除去されている。 |
クリックすると拡大 | フロントサイトのアップ。 |
クリックすると拡大 | リアサイトのアップ。簡素なL型フリップタイプで、遠近の2段階切り替えとなっている。右のダイアルを回すことで、ウインデージ調節が可能。 |
クリックすると拡大 | テイクダウンした状態。レシーバーは上下2分割されており、前方のピボットピンと後方のテイクダウンピンの2本のピンで結合される。テイクダウンピンは、弾や指の先で簡単に押し出すことが出来るが、ピボットピンは軍用モデルとは異なりスクリュータイプとなっており、取り外しにはコインかドライバーが必要だ。 |
クリックすると拡大 | レシーバー左側面。セミオートオンリーなのでセレクターは、SAFE、FIREの2ポジション。フルオートシアが無いので、軍用モデルと比べると側面のピンの本数が1本少ない。また、セレクターのストッパーが削り取られている。 |
クリックすると拡大 | レシーバー右側面。ダストカバーを開いた状態。このモデルは軍用モデルがM16A1(AR-15 model 603)になった後に作られた物だが、ボルトフォワードアシストは無い。マガジンキャッチボタンの周囲のリブもなく、ピボットピンがスクリュータイプになっている等、軍用モデルとの差別化が図られている。 |
クリックすると拡大 | AR-15の前方部分。フロントサイトポストの下には着剣ラグが付いている。スリングスイベルはプラスチックコーティングされており、揺れてカタカタと音がしないようになっている。フラッシュサプレッサーはM16A1と同じバードケージタイプが取り付けられている。 |
クリックすると拡大 | ストックはプラスチック製で、クリーニングキットを収納するためのポケットが設けられている。 |
クリックすると拡大 | AR-15をテイクダウンして、完全に上下2分割にした状態。 |