島根県にある足立美術館は日本庭園の美しさで海外でも広く知られています。アメリカの日本庭園専門誌『The Journal of Japanese
Gardening』で2003年から「15年連続日本一」に選ばれています。創始者の足立 全康氏が横山大観などの美術作品の収集と併せ全国を回って庭石や松の木などを捜してきたとのことです。
庭園は「枯山水庭」「白砂青松庭」「苔庭」「池庭」「鶴亀の滝」「歓迎の庭」の6つテーマが設定され、日本の美の一つの究極の姿を現していると言えます。館内の窓がそのまま、額縁のように見えるように大小の木や石がバランスよく配置されていたり、床の間の壁をくり抜いてあたかも一幅の山水画の掛け軸がかかっているように見える演出もあり、細部までこだわりを持った造りとなっています。
愛知県犬山市にある明治村は、明治時代を中心に貴重な建造物を移築し、保存しています。この時代の建造物は西洋文化を取り入れ、日本の風土と文化に適応し、近代日本の礎ともいうべき遺産です。歴史の証人とも言うべき建造物は本来ならば建てられた場所で保存と活用が図られることが望ましいものですが、残念ながら、社会経済など様々な要因で許されないことが少なくありません。
取り壊しを余儀なくされた建造物の歴史的、文化的価値を広く知ってもらうため、現地での保存・利活用が叶わなかった建造物は、この明治村に移築されることにより多くに人の目に触れ、歴史と文化を伝えることは大変意義深いことだ思います。
また、これらの建造物はできるだけ、当時の状態を忠実に再現しており、継続的な修復、維持管理が必要で開設者、施設運営者の並々ならぬご努力に敬意を表したいと思います。
また、明治村は映画やドラマのロケ地としても度々登場しています。
帝国ホテル中央玄関:CM「ロッテFlt's」(平成23年)、NHKドラマ「負けて、勝つ〜戦後を創った男たち〜」(平成24年)
金沢監獄中央看守所・監房:映画「板尾創路の脱獄王(平成20年)
呉服座:NHKドラマ「坂の上の雲【第一部)」(平成20年)
聖ザビエル天主堂:映画「クロザギ」(平成19年)、映画「さよならドビュッシー」(平成24年)
第四高等学校武術道場「無声堂」:NHKドラマ「15歳の志願兵」(平成22年)、NHK[タイムスクープハンター シーズン4」(平成24年)、映画「謝罪の王様」(平成24年)、映画「日本の一番長い日」(平成26年)
レンガ通り:NHKドラマ「ごちそうさん」(平成25年)
三重県庁舎:NHKドラマ「坂の上の雲【第一部)」(平成20年)、映画「剱岳 点の記」(平成20年)、テレビ朝日ドラマ「京都・陰陽師の殺人」(平成23年)
日本赤十字社中央病院棟:映画「初の雪」(平成17年)、NHKドラマ「坂の上の雲【第三部)」(平成23年)
森鴎外・夏目漱石邸:映画「剱岳 点の記」(平成20年)、映画「レオニー」(平成21年)、映画「連合艦隊司令長官山本五十六」(平成23年)
北里研究所本館・医学館:NHKドラマ「花子とアン」(平成25年)、TBSドラマ「天皇の料理番」(平成26年)
川越と言えば江戸町屋形式の蔵造りの町として重要伝統的建築物群保存地区として有名です。土蔵は関西のそれと比べかなり、こってり系(笑)で扉も厚いしっくいで塗り固められ屋根の畝も重厚で見応えがあります。
川越祭は、毎年10月第3土日で行われ、16台もの山車がお囃子を鳴らしながらひょっとこや狐などの面をつけた踊りが舞われます。
いやぁ〜、すごい!動く浄瑠璃舞台です! 山車は小太鼓2つと横に張り出した大太鼓そして奥に笛吹き、正面から左側で舞われるというのが共通の様式です。さらにこの山車にはすごい秘密があります。
上部が二段構造になって伸び縮みしてさらに一番上には京都の人形師が製作した牛若丸や弁慶といった人形がせりあがってきます。なんとよく考えられた山車で心にくいまでの演出です!ちなみにこれらの人形は京の人形師によるもので弁慶の子供で800万円、弁慶そのものだと2000万円もするらしいです。
夜に入ると提灯に灯りが入り、人形にもスポットライトが当たり幻想的な雰囲気に…。人出もピークとなり、立錐の余地もないくらいになります。
それでも、お囃子と踊りは一層調子よく続きます。ほんんど休みなく続くので、笛や太鼓、踊りの人は少しづつ、奥の袖から入れ替わり、夜になると子供の太鼓や笛が増えてくるような気がします。そして、耳に心地良い余韻を残し、夜が更けていきます。日本の伝統文化に万歳です!
今年は台風の影響もなく、バルーンフェスティバル日和の天候です。8月7、8日に行われた今年で29回目となったフェスティバルは34台の機体が勢ぞろい。気持ちよさそうに浮かんでいます。これまで4回の日本選手権も開催されています。熱気球での競技は1つの競技をタスクと呼び、8つぐらいの種類があります。そのうち、代表的なものを紹介しましょう。
パイロットデクレアドゴール:パイロットが離陸前にゴールを宣言してその場所にマーカー(砂袋)を落とすもので、風速、風向、地図の深い読みが要求されます。
ジャッジデクレアドゴール:競技開始前に競技委員会が指定した特定のゴールを目指し最も近くにマーカーを落としたものが優勝というゲームです。
うさぎ狩り(Hare and Hound):最もポピュラーなもので、ヘア気球(うさぎ)が離陸後15分後くらいに競技気球(猟犬)がヘア気球を追いかけます。ヘア気球は30分から1時間後、地面に着陸し、×印をつけ追いかけてきた気球がマーカーを落としてその距離の近さを競います。
フライイン:競技委員会が1箇所ゴールを決め、一定距離おいて離陸してゴールを目指します。距離さえ一定以上離れれば、どの方向からも自由に飛んでこれます。
バルーン・レース・タクスが、手に汗握る(下から見ている分にはそんな感じはしませんが、笑。)真剣勝負の競技ですが、アトラクションとして夏の夜に参加気球が一斉にバーナーに点火し、幻想的な世界を醸し出す、バルーングローは必見です!!
密集して気球がならび、一斉にバーナーを炊くので、風の状態は非常にシビアでこのときも絶好調に天気はよかったのですが、直前まで実施か中止で揺れたそうです。
それぞれの気球は気球が倒れず、なおかつ、浮き上がらないように微妙にバーナーの火を調整しながら、スタンバって、アナウンスのおばちゃん(お姉さんではない。きっぱり!)の「バーナー」の掛け声に合わせて一斉点火!中には浮き上がりそうになり、慌ててバーナーを止めたり、皆で押さえ込んだり、見ている以上に難しそうです。(ちなみに縦のやや短い写真はデジタル1眼D70で撮ったものですが、やはりこのサイズでは違いがわかりませんね。)
一斉点火は計3回あります。去年は台風で中止だっただけに夜空を照らす見事な巨大提灯の宴には感無量です。
最果ての利尻島。海面タッチをして標高1781mそのものを登り切ります。登山道より10分ぐらいいくと、日本百名水の甘露泉水。本当に甘い水です。いよいよ、山らしくなってきました。中腹には緑の高原が広がり高山植物が彩り鮮やかです。頂上からオホーツク海方面を見たところです。絶景にしばし、言葉を失います。頂上には、エゾノハクサニチゲ、リシリヒナゲシのお花畑が広がっています。
頂上のろうそく岩。雲に隠れそうになるところをあわてて撮ります。天空の城、ラピュタを彷彿させます。
帰りの5合目付近では疲れがどっと出てくる頃。みんな丸くなって寝ています。
夕刻5時頃。無事に登山口まで到着。お疲れ様でした。真ん中が白いのは汗のせい?。
一度は訪れたい北海道の冬の一大ページェント。自衛隊の方々が作る雪像は芸術作品の境地に達するものも少なくありません。名探偵コナン中国・歴史の旅、千と千尋の神隠し、14世紀朝鮮王朝の王宮・景福宮の光化門、HBCベルギーブリュッセル証券取引所、ととなりのトトロと見事な雪像がずらり。
ラージヒルのジャンプ台より札幌の市街地を望む。ここのバッケンレコードは141.0mで原田の記録。下にはスポーツミュージアムがあり、ウインタースポーツが擬似体験できます。
同時期に小樽では雪あかりの路という雪の中にろうそくを灯すロマンチックなイベントが開催されます。ここもなかなかいい雰囲気です。
旅先での色々な出会いや体験を大切にし、楽しく、明るく、有意義な旅を続けていきたいと考えています。