頂上の展望台からは遠く喜界島まで望むことができる。「あやまる」の語源は悪いことをしてあやまることから名づけられたとてっきり思っていたが、実は、こんもりと丸い地形が綾(あや)に織りなす「まり」に似ていることに由来しているとのこと。 この日はものすごく風が強く吹く飛ばされそうだった。 奄美大島の中ほどに住用村には、国内2位の規模を誇る70万uのマングローブ原生林が広がっている。 マングローブとは、熱帯、亜熱帯で海水と淡水が交じり合うところに生育する植物の総称。太古の日本は全てこんな感じだったのかも。 マングローブの森を一望できる展望台へは入場料500円(かな〜り高い)を払い、公園内に入り、下のゴンドラに乗ってえっちら、おっちら登る。別に歩いて登れない高さでもないで、ゴンドラは止めてもっと安くしてほしい。帰りはマングローブが間近に見えるよう公園の周囲を川沿いに歩くとよい。カヌーツーリングもある。
奄美大島の昔ながらの生活を再現してある。藁葺きの家屋の縁側でランニングシャツを着ているおっちゃんはリアルすぎ。 イチオシなのが田中一村美術館。中央画壇とは一線を画し独自の道を歩み、50歳にして奄美大島に移り住み、島の風景を書き続ける。画家の宿命と言ってもいいかもしれないが、生きている間は経済的には恵まれなかったが、死後その作品は高く評価された。南国の色彩と和の繊細さが絶妙に調和した芸術は感動モノ!! 金作原原生林は、国道58号の朝戸コンビニで聞いた場所(よく見ると大きな看板がある。)から林道を30分余り車で登る。 しばらくは細いながらも、アスファルト舗装がしてあると思ったら途中より一段と道が狭くなり、舗装もなくなり、本当に車で行けるのか、かな〜り不安になる。ようやく看板が見つけられホッと。 ほとんどジャングル状態で、ガイドブックで難度Cと表記されているだけのことはある。うっそうとした密林は一度迷ったら二度と出てこれないような気がして深く入るのがこわいぐらい
奄美大島の近くにある喜界島は珊瑚が隆起してできた平べったい島。南国の燦々とした陽の光を受けて育つ砂糖きびは島の最大の産業。島のあちこちに人の背を越えるサトウキビ畑が広がり南国らしい風景。 1月4日ぐらいから収穫が始まる。意外にも1年に1回しか収穫できない。タクシーの運転手さんに案内してもらった島の高台にある米軍のアンテナのある基地近くの秘密のSpot。浦原地区と看板にあるが詳しい位置は不明。 こうしてみると島がいかに平たいかよくわかる。うっすらと虹も見える。 眼下に広がる珊瑚礁の海岸線、その向こうには青い海と青い空が広がる。 島側にはサトウキビ畑とそれに取り囲まれる美しい町並みの集落。 これらが一望できる喜界島随一の絶景Spotと言ってよい中西公園。しばし、言葉を失うぐらいのすばらしい風景。展望台は有刺鉄線で一応進入禁止となっているようだが、気をつければ十分入れる。 台風から家屋を守るため、珊瑚で作られた石垣が美しい町並みを形づくる阿伝の集落。 高さは2m、厚みは1mぐらいもあり、かなりの風にも耐えるようになっている。 小さな路地裏まで珊瑚が敷き詰められており、ディテールまで美しい。 珊瑚の石垣はハブの棲家になりやすいが喜界島には生息していないため、よく残っている。 最近は右のように修復され美しすぎる石垣も出現。こういった修復はどこまで、元に戻すのかはいつも難しい選択だ。 阿伝の集落を北へ少し行くと樹齢500年(解説の看板には300年とある)の巨大ソテツ。高さ4mぐらいはある。ソテツは裸子植物の雌雄異株で植物としては原始的な方で、喜界島の古代の姿が目に浮かぶような気がする。 阿伝集落を北へ少し、行くと鄙びた鳥居のある末吉神社がある。 鳥居を潜る巨大なアコウが覆いかぶさるようにそそり立つ。その向こうには簡素すぎる本殿がある。ここの神社のご本尊はたぶん、このアコウの巨木であろう。
喜界島のもう一つの展望Spot、百之台公園。標高200mで喜界島の最高峰。700haにも及ぶ広大な公園で牛なども放牧している。このときはあいにく、スコール?にたたられ、あっという間に撤退を余儀なくされた。阿伝の集落もくっきりよくも見える。 鳥の山公園は、喜界島隆起の際にできた泉の回りが公園になっていて水と森と青空のコントラストが美しい。 民営でヤギ料理や夏場はそうめん流しをやっているとのことだが、お正月はひっそりと静まりかえっていた。 左の写真は荒木・中里遊歩道というのが正式名称だが、夕陽がきれいとのことなので”夕陽の散歩道”と呼ばれている。遠く奄美大島も海岸から望むことができる。 群生する亜熱帯の植物と色んな形の珊瑚礁の合間を縫って2.2kmの遊歩道が伸びている。魚釣り場としても人気があるらしい。 喜界島の中でも最も南国気分を味わえるはずであるスギラビーチ・・残念ながらご覧のように天気がイマイチ。写真を撮っている最中も大粒の雨がパラパラと。 少年少女の像があるが、ちゃんと?水着を着てました。
ご推察のとおり、ココナッツを捩って名づけられた加計呂麻島の民宿、来々夏ハウス。その前はプライベートビーチが広がり、リゾート気分を盛り上げてくれる。天気もすっかり良くなり、絶好調の気分。 作家であり、映画監督の椎名誠氏もここに立ち寄っている。右の3人で騒いでいる後ろにあるのが、氏のサイン入りTシャツ。0997-76-0077 加計呂麻島は「男もつらいよ。」の最終話、寅次郎紅の花」の舞台になった場所。ここでも撮影が行われた。 青い海と青い空、南国だけど、どことなくトロピカルではなく、古い日本の伝統の香がして、寅さんの舞台になったのもわかるような気がする。 加計呂麻島は第二次世界大戦当時、敵を迎え撃つ拠点としても使われていた。太平洋を望む島東部の安脚場戦場跡には砲台や弾薬庫跡、通信施設跡が残る。当時のものとしてはコンクリート造でかなりがっちり造られており、今なお使用に耐えうるよう。現在は公園として整備されており、断崖絶壁からの景色はすばらしい。 この美しい島ではもちろんのこと、どこでも二度と戦争は起こしてはならないと思う。 加計呂麻島の諸鈍(しょどん)長浜を彩るでいごの並木。樹齢300年ながら、5月下旬から6月下旬に真紅の花をつける。ご推察のとおり、海上タクシーのでいご丸はここから付けられている。近くには寅さんの最終話のロケで使われた「リリーの家」があるとのことだが、家に帰ってきてから気がついたので、見ることができなかった。(悲) |
旅先での色々な出会いや体験を大切にし、楽しく、明るく、有意義な旅を続けていきたいと考えています。