右上の林の中の線路跡を抜けると橋に辿り着く。リズミカルなアーチ橋は日高山脈をはじめとする周囲の風景と調和した美しい景観を作り出し、観光名所ともなっている。戦前にこのような構築物が建設されたことは当時の技術力をみる面から興味深い。 発電用の湖のため、その年の電力需要や雨量により水位が上下し、水没して見ることができないことも少なくない。 冬にはコンクリートの割れ目に入り込んだ水が凍り、劣化されるため、表面から崩壊が進んでおり、これまでも、大きな崩落が3カ所確認されている。アーチが繋がっているのが見れるのは時間の問題とも言われている。 平成9年(1997年)に国鉄清算事業団から士幌町が買い取り、保存の機運が盛り上がるが、多額の費用がかかることから、現在は朽ち果てていくその姿を受け入れていこうと言う考えのもと、保存、修復などの動きは下火となっている。 見学のためには林道を4km走ることになるが、入り口には鍵がかけられており、森林管理事務所で鍵を借りるか、ツアーに参加することになる。林道は舗装されておらず、水溜まりもあちこちにあり、オフ車なら問題ないが、オン車で行くのは避けた方が無難。
その代わりにいくつかのアーチ橋を巡るツアーに参加する。NPO法人ひがし大雪自然自然ガイドセンター予約する。参加料は3150円。先ずは糠平湖からタウシュベツ橋梁のある方向を望む。次に車窓から第四、第五音更川橋梁を望む。そして橋梁の下まで行ける第三音更川橋梁に。 ここでは川を長靴を履いて対岸まで渡る。橋梁は鉄がまだ貴重な時代、コンクリートのアーチ橋。スパンが10mまでのものは基本的に無筋コンクリートでそれ以上のものは鉄筋が入っていたとのこと。 橋梁の上に鉄柵の退避所があるが、これは人々が線路の上を歩いて最寄り駅まで行く際に列車が来たとに避難する場所。まだ、道路がきちんとできておらず、線路の上を歩くのが一番、駅に行く近道だったことからこういう施設があったとこと。今では、線路の上を歩くなどかんがえられない。 その後、道路が整備され、モータリゼーションの進展とともに鉄道利用者が激減し、士幌線は昭和53年糠平~士幌間がバス代行となり、昭和62年には帯広~糠平の間も廃止される。右の写真は現在も辛うじて残る、幌加駅の跡。 往時の運行の様子が糠平の鉄道資料館にビデオ上映され、駅舎で使われていた道具を見ることができる。 なお、タウシュベツ橋梁は冬になると湖の水位が確実に下がり、お目にかかることができるとのことなので1月の下旬に可能であれば出かけたい。凍結した湖面は人が載っても大丈夫で例年ワカサギ釣りも楽しむことができるらしい。
温泉街としても、広く知られるが、大雪山系への登山のベースキャンプ基地としても、利用されている黒岳、凌雲岳、北鎮岳、北海岳、白雲岳、旭岳、トムラウシ山など、2000m級の山々が50kmにも渡って連なり、ところどころには硫黄が噴出しているのが、活火山であることを教えてくれる。 今回登った黒岳は7合目までロープウェイとリフトで行け、頂上までは上り1時間、帰り45分とお手軽。途中、チシマノキンバイソウ(左)、ダイセツトリカブト(右上:根に毒があると言われている)といった高山植物も見ることができる。 頂上はお鉢平らと呼ばれる噴火口跡となっていて大パノラマが感動的。
ここから、海外の主要都市までの距離が示されている。ちなみにNYまで9,960km。 上士幌航空公園。バイクツーリングの軟弱雑誌といえば、、ツーリングGOGO。今年もバルーンフェスティバルに併せ、盛大に開催といきたいが、台風でイマイチ。それでも200人は集った。でも、夜の気球のデモンストレーションはなかったのは残念。ここはキャンプ場も併設され、アウトドア派のライダーにはもってこい。 水鳥の棲む湖沼の保全を目的としたラムサール条約の登録湿地はこのウトナイ湖をはじめ、全国に12あり、うち北海道には6つある。オオハクチョウ、コハクチョウ、マガンなど多数の水鳥が飛来し、渡り鳥の中継基地となっている。 ウトナイ湖は苫小牧からも近く、国道36号という大幹線に面しているのにそれだけ自然が守られているということ。
その昔イースター島では宇宙からの使者を出迎えるためとか、天に送るために作られたという言い伝えがあるので、天に魂を送るために物好きの墓地経営者が建てたらしい。 墓地に入ると怪しげな東洋風の音楽がなっている。でも、結構人気があるらしく、車がお墓参りにたくさん行く。一般の人も自由に入れる。さらに、わからないのが、イギリスのストーンヘンジまである。 スウェーデンでもないのに、ムーミン村。ここは、北海道の苫小牧から約40km、豊郷夢眠村YHです。見てのとおり、ログハウスで、食堂は高くとても気持ちいい。 でも、我流なので構造的にちょっと不安。オーナーは牧場を経営していて、馬にも乗れる。馬といえば、馬の写真で有名?な藤岡祥弘氏がよく立ち寄るので、写真集を買えば、サインをしてもらえる。ちなみにムーミンみたいな人はいません。オーナーはちょっと変わっていますが、とって食べられるわけでもないので、ご安心を。
現在、炭鉱跡は石炭博物館となっており、往時の賑やかな生活の写真や危険と隣り合わせの炭鉱での厳しい採掘現場が人形により再現されている。エレベーターで1000mまで一気に下る。(実際は地下3階くらい。。 )歴史の好きな方にはオススメSpot。 生活は決して楽ではなく、危険と隣合わせ、しかも粉塵で体を壊す人も多かったとあるが、写真を見る限り、なんと生き生きした人々の表情であることか。1960年に人口11万6千人を数えた夕張市は現在1万4千人。 メロンと観光を主な産業とする夕張市に人口減少期に入った日本の縮図を感じる。 夕張フォレストYH。 メロン以外寂しい気がしないでもない夕張にできたカナダ製の本格角ログのユースホステル。建物は立派、食事もゴージャスでおいしい。 数あるユースの中でも破格の高級さを誇る。土地2億、建物1億もしたらしい。敷地は元営林署の森林だったところを購入されたとのこと。 食堂にはマッキントッシュの真空管アンプとトーレンスのレコードプレーヤーが鎮座していてとにかく抜群の快適環境を誇る。特に夜はイベントはなくたまにパン作り教室がある程度。 早めの予約を。
左は、JR美瑛駅の東南で橋を渡ったところの三愛あたりの風景。 色の異なる植物が植えられて縞模様状に展開し、さしずめ、地上の虹のよう。リアトリスという紫色の花の咲いている、たしか四季の丘というところ、だったと思うんだけど。 場所は、三愛近く、前田真三さんの写真館拓真館の近くなので、ここで聞くとたぶんわかるはず。紫サルビアなども咲いており、花園のようになっている。 入り口に干草のロールで作った人形ロール君(そのままやんけ!)が目印になる。無料。右は新星の丘にたたずむ木。木の近くまで行けるが、ダートが結構長いので、ちょっと疲れていることもあり、見合わせる。 上には、レスランや喫茶店がある。ここからは、JR美瑛駅の西側。美瑛では、その美しさから、CMに使われた風景がたくさんある。これは、1975年頃に愛のスカイラインのCMに使われたケンとメリーの木。ここも、昔、カルビーポテトチップスのCMに使われ、アラポテトの丘と呼ばれている。 この他にもセブンスターの木があるが、どうしても観光バスが入ってしまうので今回、パス。 美瑛の美しい風景は、観光のためではなく、あくまでも、農作物の収穫のために、人間が自然を切り開いて開拓したものであることを忘れないないようにしたい。 駅側から美瑛ポテトの丘YHを越え、はじめの四つ角を右に折れ、道なりに行くと見える夕陽の木。これは、YHの©らしい。さぞ、バックの夕陽が美しいのだろう。夕陽の木を過ぎ、突き当たを右に行き、はじめの角を左に折れ、登っていくと左手に見えるお化けの木これも、YHの©。 福富付近から見た美瑛の丘。建物もばっちり、風景に融けこんでおり、思わずこんな所に住めたらなあと思ってしまう。言わずと知れた北海道名産のラベンダー。 富良野の麓郷(ろくごう)。この時はちょっと天気がよくなく、時期的にも、やや遅い感じ。やはり、7月がベスト。 畑の近くまで、バイクでいけるが、途中、ちょっとダート。オン車の人でもいけるが初心者は慎重に。Uターンできる場所がないので、最後までいくしかない。 羊蹄山と並んで人気のある十勝岳。標高2077mだが、望岳台の展望台から登山口があり、そこは既に標高1000mぐらいなので、羊蹄山に比べると楽だと思われる。(こちらは登ってないのでわからない。) これは、望岳台から撮ったものだが、美瑛自然の村キャンプ場からの道道966号へ抜ける道からの十勝岳も見ごたえがある。 近くには、十勝岳温泉、白金温泉、吹上温泉がある。吹上温泉は露天風呂(混浴、水着OK)もあるが、昔、宮沢りえが映画撮影で入ったとかいつも、いっぱい。 |
旅先での色々な出会いや体験を大切にし、楽しく、明るく、有意義な旅を続けていきたいと考えています。