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蜘蛛

覚え書きを整理していてふと気付いたんだけど

絡新婦で榎さんは蜘蛛が誰かということをちゃんと知ったのだろうかということ。
茜が嘘をついているということには気付いたはずだって前に書いたんですけど、
それだけじゃないですね。
中禅寺が碧に、鍵を渡した人物、嘘を吹き込んだ人物、それが蜘蛛だと言ったときに、
碧が思い浮かべた人物を視てるはずですね。

茜のすごい(?)ところは、咄嗟に言いつくろって榎木津の眼をかわしたことではなく、
普通の人ならうろたえるところを平然としてのけたという
その強心臓っぷりじゃないですかね(笑)。
毛はえてるどころじゃないね。

ここ数日の間(アバウト)拍手くださいました方々、ありがとうございました。
ああ、なんか焦る…。
書きたいんですよ。書きたい。
でもでもでも~~~!!
お見捨てにならず、またの機会にお越しいただければ幸いです。

阿吽の呼吸

絡新婦をちらちら読み返していて。

榎さんが絞殺魔と格闘したとことか、自殺しようとしたのを取り押さえたとか
その辺はもちろん覚えてるんですが
(最初読んだとき何度も何度も読み返しましたよ~、そのシーンばっかり)

目潰し魔を取り押さえたところもなかなか良いですね。
碧に刺さったままの(あうぅ…)の凶器を再び取ろうとした目潰し魔の腕を咄嗟に蹴り上げる榎さん。
かっこいいです。
そしてその腕をすかさず捕らえる木場修。
ナイス連携プレイです。

中禅寺と榎さんの阿吽の呼吸はテレパシー通じ合っちゃってますみたいな感じだけど
木場修と榎さんの阿吽の呼吸は、子供のころから何十回となく繰り返してきたために体に染みついちゃった脊髄反射的な感じですかね。

どっちも良いです。



両性具有

某陸上選手のことが話題になってますが。
いろいろ思うことはありますが、略。

葵さんのことをつい思い出しますね。
両性具有といってもいろいろなパターンがあるのでしょうが。
生物学的には男性、と言った葵さん。
最初から男性として生きていたら、まだ少しは救われたんでしょうか。


それにしても。
ちまちま読み返してますが、
伊佐間の目を通した茜とか、碧が死んだことを茜に詫びる木場とか読むと
改めて腹が立ちますわ、あの女には。

好きな方いらしたらごめんなさいね。


でも、今までにもましてむかむかして、
ちょっともうこれはオブラートに包むこともままなりませんわってぐらい腹が立つ。
愚かなる男どもに同情されてる分だけ余計腹立つ。
男性読者に茜ファンって多いよね。
ほんとに、男ってもんは……。

碧が可哀想で仕方がない。
何の罪もないのに、短すぎるその人生と命を弄ばれ
絶望のうちに殺されたんだ。

だれにそんな権利があるだろう。
碧の立場に立ってみたら、塗仏での茜の死を悼む気にはとてもなれないのだけれど
茜を惜しむ声はあってもそういう意見をレビューで見たことがないのはどういうわけだろう。

昭和27年

昨日の新聞のテレビ欄で紹介されていたドラマ。
見なかったんですけどね。
見なきゃいけない、知らなきゃいけないんでしょうけど
臆病です。

終戦から7年後というと昭和27年ごろですよね。
そのころにまだフィリピンに捕虜として収監されていた日本兵がいたという話。
指さされたら死刑って……。

BC級戦犯て、実は無実だった人もいたんですよね。有名な話ですけど。
日本兵の顔なんてそんなに区別つかないし
同じ苗字の人がいっぱいいるのに、現地の人がタナカってやつだって言ったら
別のタナカさんが捕まったりしたそうで。

榎さんあたり、戦犯扱いあるいは戦犯容疑にならなかったのは非常にラッキーなんじゃないかと。
捕虜や現地住民を虐待するような立場にならなかったんでしょうね。
いや、彼なら命令されても多分…なんとか……。

昭和27年。
まだそんな時代だったんですね……。

榎さんは何故神なのか

さて、変なタイトルですが(笑)。
何を今さらと言われそうですが。

榎さんが自分を神だと言ったのは、最初はただの「方便」だったんですよね。
どうしても人に救われるのが嫌なら僕も神だと思えばいいと。
で、これぐらいの冗談で怒る神様なんかいないと言っているので、その程度のつもりだったはずです。

その後も神を自称し続けているのは、
自分の能力だとか求心力の故なんではないんですよね。多分。
時々言っているように、美由紀にも言ったように、「正しい」(と思っている)からなんですよね。

それってすごいと思う。
自分の何某かの力を自慢して(そして実際能力があって)、人の上に君臨したがる人間は多いけど
探偵はそんなちっぽけな人間じゃないんですよ。
「僕は常に必ず正しい! 信じなさい!」
美由紀に言ったセリフですが、こんなこと言える人間ざらにはいないですよね。