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榎さんに見えているもの

サイトのTalkでもどこかで書いたと思いますが
榎さんはただ単に他人の視覚的過去が視えるだけの人じゃないんですよね。
その人の本質みたいなものをすぐに見抜いてしまうようなところがあって
そこがまた私にとっては大きな魅力なんだけれども。

姑獲鳥で、久遠寺医院にあった写真、
どちらが涼子でどちらが梗子か、榎さんだけが当てた。
しかも梗子には会う前だった。
といっても姑獲鳥本編にはその答は出てこないわけなんだけれども。
それでも普通に読めば、これは榎さんのほうが正しいんだろうなと読者はなぜか思うわけで。
写真では記憶が視えるわけではないから
涼子に会ったときに見抜いたものがあったのだろう。

変な言い方だけれども、私は榎さんに全幅の信頼を置いてるんだと思います。
そしてそれは姑獲鳥からすでにそうだったんだなと改めて気付いたりして。

だから、ちゃんと榎さんを信頼してる(と思うんだけど)美由紀ちゃんがよけいに好きなのかな、なんて。

なんでだろう

榎敦に萌えないのは、と、ふと考えてしまった(笑)。

原作で余りにも敦ちゃんが榎さんを異性として意識していないからかな。
でも美由紀だって確実にそんな意識はしてないわけで。

榎さんが敦ちゃんに対して馴れ馴れしすぎて、かえって「友人の妹」の域を出てないことが見て取れるからかな。

それはあるかも。
美由紀に対してのほうが、ちゃんと女の子扱いしてたと思う。

あれ、そういえば原作では美由紀には全然べたべたしてないんだ。
触ってもいないよね。多分。

あ、なんかちょっとまずいな。
全然反対のこと書いた(書こうとしてる)かもしれない~~~。


ま、エノミユに萌える理由の一つは「女学生君」「探偵さん」という呼び合い方がいいってのがあるかもしれない(笑)。

それと、美由紀が榎さんのことを「イカレた麗人」と(心の中で)言いながらも
榎さんの非常識ぶりを非難がましい目で見てないのも大きいかな。
「益山」で統一することにしたっていう辺りが最高に好き。
美由紀自身が非常識なわけではないけれど、
やはり社会に出て、本当は正しいのかどうかわからない世の中の常識というのに縛られてしまっている大人とは見方が違うのかな。
そんなピュアな感じを書けたらいいのになあ…いつか(笑)

榎さんの年齢について(もういい? 笑)

関くんより1期上で年齢が木場修と同じ、
という矛盾点の解決が見えた、ような気がした(笑)。

榎木津家のことだから、海外に行っていた期間があったとも考えられるけど
それを匂わせる記述は全くないし、教育制度が今よりフレキシブルだったようなので、
しかも普通よりずっと賢かった榎さんが
日本に戻ってきてブランクの分遅れるとは思えない。

とはいえ、実際どうなのかというのは作者が書かなければ真相はわからないので、「考えるだけ無駄」ではあるんだけれど。
まあ、無駄なことを考えるのが同人だから(そうか?)。

ポイントは、そのフレキシブルな教育制度。
よくご存じの方は、今さらかい! と私の無知を笑いながら読んでください。
いや、読まなくてもいいけど(笑)。
戦前、義務教育は8年だったらしいのですね。
尋常小学校6年、尋常高等小学校2年。
私、尋常小学校で終わりかと思ってたんですよ。
でも尋常小学校を出た後、旧制中学に行く道もあったわけですね。
中学は「12歳以上」で入学ということだから、高等小学校を出てから中等学校に行くことも可能だったと思うんです。
ただ、その際、中学3年に編入できたのか、1年からだったのか分からないんだけど、
もし榎さんが尋常小学校6年、尋常高等小学校2年、中等学校5年とフルに通った後、一高に入り
関君は尋常小学校卒後すぐ中学に入り、4年修了時に一高に入ったとすれば
一高での学年は一つ違いでも、年齢は榎さんが四つ上になりませんか?
計算苦手だから間違ってるかもだけど。
それだと、姑獲鳥の年に榎さん35歳になり、木場修と同じになります。

その場合、中禅寺の学歴は不明なので、年齢的にはもしかしたら関君と同じではなく
榎さん>中禅寺>関君
の可能性もありますね。

その場合でなくても、複線式の学制の下では、もしかしたら
榎さん=中禅寺>関君
もあり得ますね。それも面白いかも。


が、榎さんが人並み外れて優秀だったのは周りより年齢が上だったからとはとても思えない。
そんなこつこつ型じゃないですもんね(笑)。
単に本人がそうしたかった(全部通いたかった)という可能性もなくはないけど。
どちらかというと学校の勉強が好きとは思えないし。

計算上成り立つというだけで、説得力は皆無だなーと自分でも思う(笑)。

益田

って、「邪魅」のために登場したんでしょうか。
そんなわけはないでしょうけれども(笑)。

だってレギュラー(その範囲は人それぞれかと思いますが)の中では1人登場が遅いし。
「鉄鼠」の段階で、金色髑髏の事件で事情聴取をしたという話が出てきますが
「狂骨」にはそれらしき記述はないので後付けだと思います。
わざわざそんな後付けまでしてシリーズと関係を持たせたということは、登場させた時点で、その後も使う予定のキャラだったんだと思うんです。

が、はっきり言って、その後の事件、絡新婦でさえ、益田がいないと困るかっていったら困らないような気がするんですよね(笑)。
だけど邪魅では探偵の周りで動く人間が必要だったわけで。
和寅では動かしにくかったんじゃないかな。
じゃあ、鉄鼠の時点ですでに邪魅の構想があったかっていうとそれもどうかなと思うけど(笑)。
だって普通なら探偵秘書にさらに加えて探偵助手はいらないよね、と思うわけです。


ちなみに、私は益田君大好きですよ。彼はもっと評価されていいと思うの(笑)。

財閥の長

トヨタの大政奉還のニュースを聞くにつけ
榎木津財閥でもそんなことが起こったのかもしれないなどとつい考える(笑)。
実際、一度創業家を離れた後、やはりというので創業家の子孫に戻されるというのは
中小企業など含めると結構あることのようで。
世襲にもそれはそれでメリットもあるようなので
(継ぐ人の資質にもよるだろうけど)
社の幹部が望んだことであれば、企業(の従業員)のためになることであれば
御前様の意に反することであってもあり得る事態かなと思います。
なんで長男でなく次男というのは
やはり榎さんの危機管理能力が高かったという方向で…(って誰に言ってるんだ)。


世襲の場合でも、跡継ぎは一度他人の釜の飯を食ってくるといいという話もあり…。
あるいは御前様はそこまで見越していたか?