十和田市サッカー協会 第2種委員会

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IWC パイロットウォッチ クロノグラフ レーサー Ref.IW389006 — “空と道をつなぐ、鋼鉄の計器”

IWC パイロットウォッチ クロノグラフ レーサー Ref.IW389006 — “空と道をつなぐ、鋼鉄の計器”

「IWC=軍用パイロットだけ?」——その固定観念を打ち破るのが、2025年に登場した「パイロットウォッチ クロノグラフ レーサー」(Ref.IW389006)です。

1868年スイス・シャフハウゼンで創業し、「エンジニアの時計」と称されるIWCが送り出すこの一本は、44.5mmステンレスケースに、モータースポーツインスパイアのブラックダイヤルと高性能自社クロノグラフ Cal.89365 を搭載し、“航空の信頼性”と“レーシングの情熱”を完璧に融合させています。

果たして、なぜこのモデルが“現代の冒険者のための計器”と称されるのか?公式情報をもとに、徹底解説します。

IWCスーパーコピーパイロットウォッチ × レーシング:異色の融合

IWCは長年、第二次世界大戦期のB-Uhr(大型観測時計)をルーツとする「パイロットウォッチ」で知られてきました。一方で、1990年代からメルセデス-AMGやポルシェとの提携を通じ、モータースポーツ界とも深く関わり続けています。

本作のコンセプト:
「空を飛ぶ者(パイロット)
航空機の計器盤のような視認性 + レーシングカーのスピード感
デザイン的特徴:
タキメーター付きベゼル(レーシング由来)
大型プッシュピース(グローブ着用時の操作性)
高コントラストダイヤル( cockpit readability 重視)

💡 注目ポイント:
「IW389006は、“IWC史上初の明確なモータースポーツ・テイスト入りパイロットウォッチ”——これは単なるクロノグラフではなく、二つの冒険文化の交差点」

■ 新作 Ref.IW389006 の特徴

① デザイン:ブラック・オン・ブラックの機能美
ダイヤル:マットブラック(縦ストライプ仕上げ)
クロノグラフ配置:
12時位置:30分計
6時位置:12時間計
中央:60秒計(赤針 → 視認性とスポーティーさ)
インデックス・針:スーパールミノヴァ夜光(白)、ポリッシュ仕上げ
ベゼル:固定式ステンレス(タキメーター目盛り)
ケース素材:ステンレススティール
ケースサイズ:44.5mm径 × 15.5mm厚(防水6気圧/60m)

📌 注目点:
「44.5mmはパイロットウォッチとしては標準的だが、厚み15.5mmで存在感抜群——しかし、ラグのカーブにより着け心地は意外に快適」

② 実用性:冒険仕様の信頼性
ストラップ:ブラックラバーストラップ(内側:オレンジライン)+ステンレスブレスレット(両方付属)
バックル:IWCロゴ入り折りたたみ式
耐磁性:ソフトアイアン製インナーケース(磁場からムーブメントを保護)

■ 機械的性能:完全自社自動巻き Cal.89365

見た目はアグレッシブ、中身は超信頼性。完全自社開発の自動巻きクロノグラフ Cal.89365 を搭載。

主なスペック:
振動数:28,800 vph(4Hz)
動力貯蔵:68時間
精度:日差-2/+4秒(IWC基準)
技術的特徴:
フライバック機能(計測中にリセット→再スタートが一操作で可能)
垂直クラッチ+コラムホイール
裏蓋:サファイアクリスタル(日内瓦仕上げ+青焼きネジ可視化)

💡 魅力:
「130万円台で“完全自社フライバッククロノグラフ+耐磁性+68時間巻き”は、同価格帯で他に類を見ない完成度」

■ 誰におすすめか?——3つのユーザー像

この IW389006 は、以下の3タイプに特に強くおすすめできます。

「パイロットウォッチの信頼性は欲しいが、少し個性的なデザインがいい」と考える実用派
「モータースポーツ好きで、IWCの堅牢さと組み合わせたい」と願うエンスージアスト
「ロレックス デイトナやオーデマ ピゲ オフショアは予算オーバーだが、本格派クロノグラフを探している」方

■ 価格と入手方法(2025年3月現在)

国内公価:1,320,000円(税込)
実勢価格:125~130万円前後(百貨店ポイント還元含む)
入手先:
IWC正規ブティック(銀座、大阪、福岡)
大手百貨店(伊勢丹、高島屋)
公式オンラインストア(IWC公式サイト)

⚠️ 注意:
「このモデルはパイロットウォッチの中でも比較的生産数が多いため、在庫状況は良好ですが、人気カラーのため早期完売の可能性あり」

■ まとめ:空も、道も、あなたの領域だ

IWC パイロットウォッチ クロノグラフ レーサー Ref.IW389006 は、
“1936年の航空計器”と“現代のサーキット”を結ぶ一本です。

ロンジン マスターコレクション ムーンフェイズ Ref.L2.918.4.78.3 — “月の静けさ”が放つ、大人の品格

ロンジン マスターコレクション ムーンフェイズ Ref.L2.918.4.78.3 — “月の静けさ”が放つ、大人の品格

「ロンジン=入門機だけ?」——その誤解を覆すのが、2025年に登場した「マスターコレクション デイト・ムーンフェイズ」(Ref.L2.918.4.78.3)です。

1832年スイス・サンティミエで創業し、「エレガンスは態度である」をモットーとするロンジンが送り出すこの一本は、40mmステンレススティールケースに、繊細なシルバーサンバーストダイヤルとムーンフェイズ機構を組み合わせ、“詩的で実用的な複雑時計”として完成しています。

果たして、なぜこのモデルが“30代~50代ビジネスパーソンの定番”と称されるのか?公式情報をもとに、徹底解説します。

スーパーコピー時計マスターコレクションとは?——「ロンジンの真髄」

「Master Collection」(マスターコレクション)は、2005年に発表され、ロンジンの技術力とデザイン哲学を結集したフラッグシップ・ラインです。

コンセプト:
実用的複雑機能(デイト、ムーンフェイズ、クロノグラフなど)
控えめなラグジュアリー
40mm前後の絶妙なサイズ感
ブランド哲学:
> 「Timeless elegance, accessible precision.(時代を超えるエレガンス、手の届く精密さ)」

💡 注目ポイント:
「マスターコレクションは、“ロレックスやオメガには手が出ないが、単なるファッションウォッチでは物足りない”層に支持され続ける、日本のビジネスマンの隠れた定番」

■ 新作 Ref.L2.918.4.78.3 の特徴

① デザイン:シルバー×ブルーの控えめな調和
ダイヤル:シルバーサンバースト(光で放射状に輝く)
ムーンフェイズ表示:6時位置(青空に浮かぶ銀色の月)
インデックス・針:ブルースティール製(ポリッシュ仕上げ、夜光なし)
日付表示:3時位置(拡大レンズ付き)
ケース素材:ステンレススティール
ケースサイズ:40mm径 × 12.1mm厚(防水3気圧)

📌 注目点:
「ムーンフェイズディスクの背景は深藍色——これは“夜空”を表現し、月の立体感を強調。同価格帯では稀な芸術的配慮」

② 装着性:日常使いの快適さ
ストラップ:ブラックアリゲーターストラップ(手縫い、内側:ヌバック)
バックル:ステンレス製(Longinesロゴ刻印)
重量:約98g(軽量で長時間着用可能)

■ 機械的性能:信頼の自動巻き Cal.L899 ベース(ムーンフェイズ仕様)

見た目はクラシック、中身は本格派。ETA 2892-A2 をベースにロンジンが独自改良した自動巻き Cal.L899 をムーンフェイズ仕様にカスタマイズ。

主なスペック:
振動数:25,200 vph(3.5Hz)
動力貯蔵:72時間(3日間!)
精度:日差-10/+20秒(一般基準)
技術的特徴:
ムーンフェイズ精度:122年で1日誤差
裏蓋:サファイアクリスタル(日内瓦仕上げ可視化)

💡 魅力:
「50万円台で“ムーンフェイズ+72時間巻き+40mm+スイス製自動巻き”は、他ブランドにないコストパフォーマンス」

■ 誰におすすめか?——3つのユーザー像

この L2.918.4.78.3 は、以下の3タイプに特に強くおすすめできます。

「初めての複雑機能時計として、“ムーンフェイズ”を選びたい」と考える初心者
「ビジネスシーンで“控えめだが確かな存在感”を持つ一本が欲しい」と願う成熟層
「ロレックスやIWCは予算オーバーだが、本格派のスイス製を求める」実用派

■ 価格と入手方法(2025年3月現在)

国内公価:528,000円(税込)
実勢価格:49~52万円前後(百貨店ポイント還元含む)
入手先:
ロンジン正規ブティック(銀座、大阪)
大手百貨店(伊勢丹、高島屋、そごう)
公式オンラインストア(Longines公式サイト)

⚠️ 注意:
「マスターコレクションは人気が安定しており、在庫状況は良好ですが、ムーンフェイズ仕様は生産数がやや限定的のため、早期確認が推奨されます」

■ まとめ:月が、あなたの時間を照らす

ロンジン マスターコレクション ムーンフェイズ Ref.L2.918.4.78.3 は、
“1832年の職人魂が、2025年に届ける静かな贈り物” です。

ロンジン 素晴らしきヘリテージと航空計時の歴史。

ロンジン エクスクルーシブ ナイト in 東京」を開催。ロンジンの歴史を知り尽くすヘッド・オブ・ブランディング・アンド・ヘリテージ、ダニエル・フグ氏をゲストに迎え、参加者の知的好奇心をおおいに刺激したその内容を振り返るとともに、改めてロンジンの普遍的魅力を深掘りしていく。

初夏。フォーシーズンズホテル東京大手町の会場は、静かな熱気に包まれていた。その渦の中心にいた人物こそ、ブランドヘリテージ部門の責任者、ヘッド・オブ・ブランディング・アンド・ヘリテージとしてロンジンに携わるダニエル・フグ氏である。

現在、スイス・サンティミエのロンジン本社に籍を置くダニエル氏は、当地の新聞『ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング(Neue Zürcher Zeitung)』の日曜版でヘッド・オブ・ビジネス&エコノミクス セクションとしてキャリアを重ねてきた大ベテランジャーナリストとしても知られる。International Watchstars Awards(世界各国の時計有識者、記者、コレクターからなる審査員により、5つのカテゴリーでベストウォッチを選考する授賞プログラム)の審査員でもある彼の知識・見識は圧巻で、ともにトークショーを進行した関口も興奮を隠しきれない様子だった。

ルイヴィトン スーパーコピーダニエル氏は今回が記念すべき初来日の機会に。イベント前日には日本で大きな地震も初めて体験することになったが、日本の建造物の耐震性の高さにさっそく感動したとユーモラスに話す。

航空・冒険の世界で着用者の安全とロマンを担保してきた相棒たる時計たちは、ロンジンにとって極めて重要な意味を持つ。190年以上に及ぶ長い歴史のなかでいくつものマイルストーンが生み出され、その強烈な遺伝子は現行モデルにも存分に継承されている。

ロンジンの確固たる歴史の重みを再認識する参加者たち。丁寧かつユーモラスなダニエル氏の解説もあって、イベントは終始穏やかなムードに。

時計と航空。ふたつの業界に多大な影響を与えたロンジンの3大発明とは?
1867年に、スイスのウォッチメーカーのなかでもいち早く時計製造の機械化へと踏み切ったロンジン。その画期的な試みは高い精度や正確性、信頼性に直結し、1878年には初のクロノグラフムーブメントを開発するに至った。1880年代からは主要なスポーツイベントの公式タイムキーパーを担うことになるが、ロンジンには他社と差別化するパイオニアとして大きなふたつの柱を持つ。ひとつは先述のとおり、スポーツ計時や競技においてのタイムキーパーであったこと、そして航空・冒険の分野においてもその役割を担っていたという点だ。

プレゼンテーションの前半、ロンジンのマイルストーンとなるヒストリカルピースの解説がダニエル氏から行われた。ここではダニエル氏が注目すべきものとして紹介してくれたいくつかを掲載するが、さらなる詳細はロンジンの公式サイトにて時系列に沿ってわかりやすくまとめられているので、以下の「ロンジンの歴史を知る」のリンクから確認していただきたい。

ロンジンの歴史を知る

さて、今イベントの本題である航空の分野でも特に目覚ましい活躍を記録したのは、国際航空連盟(FIA)の公式タイムキーパーに認定された1919年以降のことだ。1931年に開発されたロンジン リンドバーグ アワーアングルウォッチを筆頭に多くの伝説的名機を残すが、ダニエル氏は「それ以前の、1900年代前半に生まれた3つの発明こそがロンジンのアヴィエーションウォッチの土台であり、革新性を示すものです」と語り、プレゼンテーションの開幕を告げた。

1908年に開発されたふたつの時間帯表示が可能なポケットウォッチ。モントレ テュルクと呼ばれている。もうひとつの時針が追加された、いわゆるGMTとは異なり、通常の時・分針に加えてもうひとつの時・分針を備え、ふたつのタイムゾーンを示している。1911年に特許を申請。

1931年に、初となる日本・アメリカ間の太平洋無着陸横断飛行を成功させたクライド・パングボーンとヒュー・ハーンドンに提供されたコックピットクロック。パイロットが使用することを想定した24時間ダイヤルと分針・時針のダブルセットで、第2時間帯を表示するタイムピース。

こちらもロンジン コックピットクロック。左のものと同様、2組の時針と分針と回転ベゼル を備えるが、加えて発光インジケーターを装備することで暗所での視認性を確保した(1937年)。

時計史だけでなく、航空史にも絶大な影響を与えたロンジンの3大発明。そのひとつ目は、1908年に生み出された第2時間帯を示す時計だ。しかもこのポケットウォッチは一般的なGMTではなく、ふたつの時刻をそれぞれ時針と分針で示す複雑な機構を有していた。

外側の黒いインデックスで西洋の時を、内側の赤いインデックスではトルコ(当時のオスマン帝国)の時刻を表示。当時のトルコでは日没が1日の始まりとされており、その特殊な時間の刻み方にもスムーズに対応してみせたのだ。なお、1925年には第2時間帯を表示する腕時計を、1931年にはそれぞれの時間帯表示に24時間ガイドがついた複数時間帯表示のコックピットクロックを発表。このクロックを携え、大西洋横断の距離を優に超える日本からシアトルまでの飛行実験にも成功した。

現在ロンジン リンドバーグ アワーアングルウォッチの名で知られる1931年に発されたアイコニックピース。飛行家チャールズ・A・リンドバーグのアイデアが、ロンジンの優れた技術力で具現化した。

回転ベゼルにおいては主にミリタリーアヴィエーション、つまり軍事航空用として発展を遂げた。例えば、ユール・バイアル(Jules Vial)がパリで特許を取得し、1923年にロンジンが製造した回転ベゼルとトライアングルインジケーターを備えたカウントダウンタイマーには高度を示す機能も付いており、ボムタイマーとして用いられた(残念ながら画像はない)。

そして1931年に誕生したロンジン リンドバーグ アワーアングルウォッチだ。その詳細は記事「In-Depth ロンジン リンドバーグ アワーアングルウォッチに秘められた科学、歴史、そしてロマンに迫る」に譲るが、天体の位置を示す時角(アワーアングル)を計算するための数字が刻まれた回転ベゼルを持ち、時刻とベゼルの目盛りから経度を、そして六分儀で太陽の位置を計測して緯度を割り出すことで現在地が把握できる。回転ベゼルといえばダイバーズウォッチのイメージが強いかもしれないが、もとは航空時計から派生し発展したものだったのだ。

1935年に登場したマジェテック。双方向に回転するフルーテッドベゼルとクッション型のステンレススティールケースが特徴的で、今なおファンが多い傑作である。こちらの記事でヴィンテージモデルと2月に発売されたロンジン パイロット マジェテックの詳細を知ることができる。

なお、コレクターピースとなっているマジェテックについてダニエル氏はこんなことも教えてくれた。「マジェテックという名前は、ファンから呼ばれることでその名が定着しました。ケースバックに刻まれた“MAJETEK VOJENSKÉ SPRAVY”は、あくまでチェコスロバキアの軍部所有物を意味します。陸軍や空軍に直接配給されたものではありません。ロンジンは軍の管理部より約2000本の発注を受け、その後チェコスロバキアのパイロットたちに腕時計が配布されたのです」

ロンジンはフライバック機構の特許を1935年に出願し、1936年に登録。同年、象徴的なムーブメント、13Zキャリバーを搭載したフライバック機能付きのクロノグラフウォッチがデビューする。写真は1937年に誕生したスターティングタイマー(トライアングル)インジケーター付きの回転ベゼルを備えたパイロットクロノグラフである。

閑話休題。3つ目の発明としてダニエル氏が挙げたのは、フライバックプッシャーを備えたクロノグラフウォッチである。スタート・リセット・リスタートという3つの手順をワンプッシュで解決する機能は、異なる飛行ステージのタイミングを連続的に計るなど、航行中の素早い対応を可能にするものだった。そして1925年に初めて独立したふたつのプッシャーとフライバック機構を持つクロノグラフがリリースされて以降も多彩に進化し、現在も計器としての時計の根幹を支えている。

写真の時計は、ともに今イベントに参加いただいたコレクターの方が所有するロンジンのフライバッククロノグラフだ。写真をよく見て欲しい。左のモデルのプッシャーは、極めて希少な存在とされるマッシュルームプッシャーを持つ。

ロンジンのクロノグラフのなかでも特に興味深いのは、1938年に同社が初めてプッシュボタンの特許を取得した1937年開発の防水プッシャー付きフライバッククロノグラフだ。これはマッシュルームプッシャーと呼ばれるが、極めて高価なコレクターピースで、昨年11月にジュネーブで開催されたオークションでは18万2000スイスフラン(日本円で約2805万円)という驚くような落札価格を記録した。

1946年には、センターに60分積算計のストップセコンド機構を備えたモデルが登場。すり鉢状のダイヤルもユニークな個性的なアビエーションウォッチだ。

航空時計の分野において数々のアイコニックなヒストリカルピースを数多く残すロンジンだが、なぜそのようなことが可能だったのだろうか? ひとつには1867年以降、時計とムーブメント製造の非常に早い段階で機械化・工業化を進めてきたことに由来する(ロンジンは時計製造の機械化を最初に進めたスイスの時計ブランドのひとつ)。これによりロンジンではパーツの共有化が可能となり、精度を高めることができた。そしてオフィシャルタイムキーピングのために使用する高精度時計の需要がこれを後押しした。

ロンジンがインターナショナルブランドとして当時から世界的に知られていたということも大きい。航空技術の発展に伴い、人々は遠方を行き来し時間をまたぐようになったわけだが、旅行や鉄道、船舶など移動に伴うさまざまな分野で使用する精度の高い時計をロンジンに求めたのだ。

さらにほかの時計メーカーにないポイントとして、ジョン・PV・ハイミュラー(John P. V. Heinmuller)との関係がある。彼はロンジンのアメリカ代理店であるロンジン-ウィットナーの取締役、そして国際航空連盟の会長でもあり、歴史に名を残す著名な航空士たちと個人的に深い関係を築いていた。そしてフランス語が堪能だった彼を通して、航空士たちからのフィードバックがロンジンに伝えられたことで、ロンジンのアビエーションウォッチは信頼を獲得していったのだと、ダニエル氏は語った。

開拓者のスピリットは今なお受け継がれ、その進化は止まらない
ひとつずつの発明を振り返っても偉大な足跡であることに疑いはないが、それらを発展・複合させ、新たなアビエーションウォッチに応用させていく先見性と手腕もまたロンジンの優れた本質だろう。イベント会場に並んだ数々のタイムピースは決して華美ではないものの、どれもが質実剛健なものばかり。今も現役で駆動する時計も少なくなく、ずば抜けた信頼性には驚かされる。

「アビエーションウォッチに代表されるロンジンの時計は、着用者の社会的地位やきらびやかさをアピールするものではなく、ツールとしての役割を果たし、実用性や機能をフルに活用してもらうためのものなのです」

ダニエル氏の金言は、投資先として注目されがちな昨今の時計事情において、ことさら輝いて聞こえる。

写真右は今春に登場したロンジン スピリット フライバック。エクスクルーシブキャリバーであるL791.4を搭載し、コレクション初のシースルーバックを採用。左は昨年発売されたGMT機能を搭載したロンジン スピリット Zulu Timeだ。

1832年に創業した名門ロンジンにとってアビエーションウォッチは特別な存在であり、今に連なる柱だ。ダニエル氏は語る。

「私はブランドヘリテージ部門の総責任者ですが、その仕事は必ずしも過去を掘り起こすこと、研究することだけではありません。これまでに作られた何千もの時計から、今日においても役に立つ、意義のあるさまざまな意匠や機能があるのではないかと、歴史のなかから見出します。意匠や機能などデザインコードになるものを歴史的遺産から抽出して、それを製品開発チームのインスピレーションの源としています。例えば、今日私がつけているのはイタリアで個人的に購入したヴィンテージのウルトラ-クロンです。精度の高い高周波ムーブメントを搭載しています。このヴィンテージウォッチが今もなお高い精度を保っていることに驚きました。ロンジンは1968年にウルトラ-クロンの精度を月差1分、つまり日差2秒と保証していたのです。この驚くような事実を自分が購入した時計から知ることになりました。こうしたロンジンの持つヘリテージを継承することが私の仕事だと思っていますし、もし復刻モデルを手がける場合は、常に最新の技術を現代の時計製造に応用しています」

さらに話を続ける。「今使える技術を駆使しながら、当時の精神性や特徴を時計づくりに生かすのが重要だと考えています。ヘリテージピースを単にリバイバルさせるだけでなく、それを繋がりのある製品として形にすることが重要です。最新技術はもちろん活用しますが、DNAを失ってはいけません。それが最も大切なのですから」

アメリア・イヤハート、ハワード・ヒューズ、そしてチャールズ・A・リンドバーグ。ロンジンの計器とともに空を舞った彼らのように、我々は未開の地を突き進むことはできないかもしれない。だが幸いにも、彼らのロマンを継承し、前進を続ける現代の機能性と信頼性を備えたロンジンの時計を手にすることはできる。

ロンジン スピリット。その名のとおりにブランドの魂ともいうべきヘリテージピースのDNAを乗せたコレクションは、一昨年の華々しいデビュー以降も勢いは止まらない。シンプルな3針モデルに続き、2022年には第3時間帯を表示するZulu Timeがリリースされ、そして今年は待望のフライバッククロノグラフが仲間入りを果たした。そのコレクションには、ロンジンに脈々と受け継がれるパイオニア精神と素晴らしきヘリテージ、そしてダニエル・フグ氏のようなブランドの真髄を正しく理解する作り手たちの情熱が込められているのである。

MASTER OF Gの陸・空カテゴリを横断するコレクションが登場。

ラインナップされたのは、グラビティマスター、マッドマスター、マッドマンの3モデルであり、そのいずれもがブラックをベースとしつつ鮮やかなエマージェンシーカラーで彩られている。

3モデルともインデックスやサブダイヤル、その他表示部など細部にオレンジ、レッド、イエローの3色が散りばめられている。広報写真ではオレンジの部分がやや暗く赤みがかって見えるが、実機では瞬時に目に飛び込んでくるような明るく鮮やかな色合いで、視認性の向上にも貢献している。ダイヤルやケースのブラックとのコントラストも力強い。

パテックフィリップスーパーコピー 優良サイトいずれのモデルも衝撃による破損、変形に強いカーボンコアガード構造を採用しているだけでなく、それぞれケースやバンドにカーボンファイバー強化樹脂が使われている。これにより高い耐久性と同時に軽量さも実現しており、救助現場などで過酷なミッションに挑むプロフェッショナルが求めるスペック(動きが制限されないよう、1gでも軽いギアが求められる)に応えた。そのうえで、マッドマンとマッドマスターはどんな悪路でも故障しにくい高い防泥・防塵性能に各種計測機能、グラビティマスターはスマートフォンリンクによるスマートなフライトログの取得など、それぞれの分野において重宝される機能を備えている。もちろん、G-SHOCKならではの耐衝撃性能や、防水性能(今回の3モデルは20気圧防水)はそのままだ。そのすべてはとても書ききれないので、詳しい性能については記事下部のスペックシートを参照して欲しい。

価格はグラビティマスターが4万9500円、マッドマスター13万2000円、マッドマンは6万3800円(以上すべて税込)となっており、発売は2024年の8月を予定している。

ファースト・インプレッション
僕は2023年から今年にかけて、レンジマンにマッドマン、グラビティマスターなど実に多種多様なMASTER OF Gを扱う機会を得てきた。そのフィールドは多岐に渡れど、プロフェッショナルの命を守る計器であるという哲学はどのモデルにおいても一貫していた。特に感心したのは、プロダクトの開発における考え方だ。なかには数年ぶりのアップデートとなるシリーズもあったが、ただいたずらに多機能化(と、それに伴う大型化)を推し進めるのではなく、カシオはそれぞれの分野で現役で活躍されている人々へのヒアリングを密に行うことで最適解を打ち出してきた。時に過剰と判断された機能を大胆に削除することで小型・薄型化を図ったり、スマートフォンリンクの採用を前提でGPS機能を省略したり、前作で摩耗の目立った樹脂パーツを金属の鍛造パーツで置き換えたりなど、現在のカシオが持つ技術力を駆使しながら過酷な現場でいかに快適に着用・操作できるかを考え抜いた設計には取材をしながら頭が下がる思いがした。

そんなMASTER OF Gだからこそ、災害、人命救助の現場で重要な意味を持つエマージェンシーカラーがただのバリエーションという枠を超えてしっくりとハマる。確かな背景があるからこその、芯を感じるデザインだ。ちなみに、2023年の上旬にはレンジマンからダイヤル、バンド裏にエマージェンシーカラーのイエローを使用したモデルが、マッドマスターからベゼル全体にイエローを散らしたモデルが登場していた。それらと比べると、今回の3モデルはインデックスや液晶の外周などに色を落とし込んではいるものの、黒の主張のほうが強く着用スタイルは制限されにくい。MASTER OF Gのタフなソウルをデイリーに楽しみたいなら、ぜひチェックしてもらいたい。

なお、個人的に手に入れるとしたらマッドマスターことGWG-B1000EC-1AJF一択だ。今回のMASTER OF Gの刷新では多くのモデルで小型・軽量化が進んだが、その一方でG-SHOCKらしいバルキーさの維持も命題として挙がっていた。その点でメタルパーツの高級感、立体的なケース構造をプッシュした新マッドマスターの造形は素晴らしく、発色の強いエマージェンシーカラーにも負けない存在感を放っている。もちろんプライスも相応だが、機能面の充実ぶりも含めて妥当だと思う。実は、この3モデルのなかでもっともケース径が小ぶりというのも見逃せない。

もちろん、G-SHOCKらしさあふれるマッドマンのデジタル表示を推す声や、とりわけ薄い流線型フォルム(とデュアルタイム)を持つグラビティマスターを支持する向きもあるだろう。僕としては、プロフェッショナル向けの計器を志向しながらこれだけ異なる趣向に応えられるMASTER OF Gというコレクションの懐の深さも感じずにはいられない。さあ、あなたの意見も聞かせて欲しい。

基本情報
ブランド: G-SHOCK
モデル名: MASTER OF G GRAVITYMASTER、MADMASTER、MADMAN
型番: GR-B300EC-1AJF、GWG-B1000EC-1AJF、GW-9500MEC-1JF

直径: 54.7mm(GR-B300EC-1AJF)、52.1mm(GWG-B1000EC-1AJF)、52.7mm(GW-9500MEC-1JF)
厚さ: 15.7mm(GR-B300EC-1AJF)、16.2mm(GWG-B1000EC-1AJF)、14.8mm(GW-9500MEC-1JF)
ケース素材: カーボン、樹脂(GR-B300EC-1AJF)、ステンレススティール、樹脂(GWG-B1000EC-1AJF)、ステンレススティール、樹脂(GW-9500MEC-1JF)
文字盤色: ブラック
夜光: LEDライト(スーパーイルミネーター)
防水性能: 20気圧防水
ストラップ/ブレスレット: 樹脂
追加情報: タフソーラー、スマートフォンリンク、デュアルタイム、ストップウォッチ、タイマー、時刻アラーム(GR-B300EC-1AJF)、タフソーラー、スマートフォンリンク、標準電波受信機能、方位/気圧/高度/温度計測機能、ワールドタイム、日の出・日の入り時刻表示、100分の1秒ストップウォッチ、タイマー、時刻アラーム5本(GWG-B1000EC-1AJF)、タフソーラー、標準電波受信機能、方位/気圧/高度/温度計測機能、ワールドタイム、日の出・日の入り時刻表示、10分の1秒ストップウォッチ、タイマー、時刻アラーム5本(GW-9500MEC-1JF)

価格 & 発売時期
価格: GR-B300EC-1AJF 4万9500円、GWG-B1000EC-1AJF 13万2000円、GW-9500MEC-1JF 6万3800円(以上すべて税込)

セイコー プロスペックス スピードタイマー ソーラークロノグラフの最新作

ポーグのカラーリングではあるのだが、この時計はポーグではない。

セイコー プロスペックス スピードタイマー クロノグラフ最新作のリリースにはそこにあるべき単語がまったく見当たらないが、しかしそれは同時に無視できないものでもある。そう、“Pogue(ポーグ)”だ。表面だけをなぞると新しいSBDL117(北米ではSSC947)は、既存のプロスペックス スピードタイマーコレクションに追加された赤&青のベゼルと黄色の文字盤を持つだけのモデルに見える。しかし私たちはそれ以上のストーリーがあることを知っている。

セイコースーパーコピーN級品1973年に宇宙飛行士ウィリアム・ポーグ(William Pogue)大佐はスカイラブ4号のミッションで黄色い文字盤のセイコー Ref.6139を着用し、これが宇宙に飛んだ初の自動巻きクロノグラフとなった。このことからポーグは最も収集価値の高いヴィンテージセイコーのひとつとなり、愛好家からは常に復刻を望む声が上がっている。“ポーグ”の特徴は、赤と青で区分けされたベゼルと鮮やかな黄色の文字盤である(生粋のマニアのために言っておくと、ポーグ大佐が着用していたのはRef.6139-005 “レジスト”モデルである)。

私はセイコー ポーグをよく知っているつもりだし、今回の新作はポーグではない。こちらはヴィンテージセイコー Ref.6139。

SBDL117のリリース資料では、セイコーはこの歴史について言及していない。おそらく色以外にこのスピードタイマーと元のポーグにほとんど共通点がないためだろう。このモデルは直径41.4mmで厚さは13.3mm(ラグからラグまでは46mm)となっており、防水性は100mだ。オリジナルでは自動巻きムーブメントだったが、本作ではセイコー製のソーラーパワーで駆動するクォーツクロノグラフCal.V192を搭載している。セイコーV192は月差±15秒の精度を持ち、フル充電から約6カ月作動する。このムーブメントを使用したSBDL117は、3時位置に24時間表示、4時半位置にデイト窓、そして鮮やかなイエローの文字盤とコントラストをなすダークカラーのインダイヤルなど個性的な文字盤レイアウトを備えている。これらの特徴により、元のポーグとは異なるモデルとなっている。

セイコー プロスペックス スピードタイマー クロノグラフ SBDL117は8月発売予定で、定価は9万2400円(税込)だ。

我々の考え
セイコーは2021年後半にソーラーのスピードタイマーを発表した。以前にも取り上げたが、これはかなり優れたモダンウォッチだ。しかしポーグではないことは間違いない。私の着任前に編纂された、確実にHODINKEEで最も議論が白熱した会議のひとつから生まれたリストでは、ポーグがセイコー史上3番目に好きなモデルとして挙げられていた。最初期の自動巻きクロノグラフのひとつであり、宇宙にも行ったのだ。70年代らしいファンキーなデザインも相まって、セイコーの真骨頂と呼ぶにふさわしい。

新しいセイコー プロスペックス スピードタイマー ソーラークロノグラフは、その色使いでポーグを暗に示唆しているが、それ以上のものではない。ダイヤルレイアウトは完全に異なり、内部のソーラームーブメントもオリジナルと違う。これはポーグの“カラーパターン”を持つ現代のスピードタイマー クロノグラフに過ぎず、間違いなく長年ファンが待ち望んでいた復刻ではない(期待しすぎないほうがいいだろう)。スピードタイマーのプラットフォーム自体はソーラーモデルを含むモダンなクロノグラフであり、ポーグ復刻の場には適していない。それでもこの時計は堅実な作りで、ポーグのカラーパターンはよくできている。

昨年発売されたセイコーのなかで私が特に気に入っていたのは、オリジナルの3針セイコー5をかなり忠実に再現した限定版のSBSA223(北米ではSRPK17)だった。そして今年、セイコーはSBSA223をもとにヘリテージデザインの限定版を製作した。私はヴィンテージにインスパイアされたセイコーのリリースが大好きだ。これらがブランドのコレクション全体を占めることはできないしすべきではないが、現代のセイコー 5スポーツコレクションとのいい対比となっている。クロノグラフにもこれら同様に、ヴィンテージインスパイアを取り入れたモデルを見てみたい。確かにいくつかのスピードタイマーは、ヴィンテージにオマージュを捧げたスタイリングを行なっているが、なぜ完全にやりきらないのだろう?

それまでは、SBDL117は“ポーグカラー”を採用したスピードタイマーの製品であり続ける。……これをポーグと呼ぶべきではないが。

基本情報
ブランド: セイコー プロスペックス(Seiko Prospex)
モデル名: スピードタイマー ソーラークロノグラフ
型番: SBDL117

直径: 41.4mm(全長は46mm)
厚さ: 13.3mm
ケース素材: ステンレススティール(SS)
文字盤色: イエロー
インデックス: アプライド
夜光: ルミブライト
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: プッシュボタン式3つ折りクラスプが付いたSS製ブレスレット

ムーブメント情報
キャリバー: セイコー V192
機能: ソーラー駆動のクォーツクロノグラフムーブメント
パワーリザーブ: フル充電から約6カ月連続使用可能
精度: ±14秒/月

価格 & 発売時期
価格: 9万2400円(税込)
発売時期: 8月よりセイコーの販売店にて

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