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タイメックス「MK1 オートマチック」はミリタリーウォッチ

タイメックスの2025年新作「MK1 オートマチック」を、フリーエディターの竹石祐三氏が着用レビューする。ミリタリーウォッチの名作「キャンパー」をルーツとするだけあり、竹石氏もその実用性の高さには太鼓判を押している。

タイメックス「MK1 オートマチック」を着用レビュー
時計愛好家にはおなじみの「キャンパー」をベースに、ムーブメントを自動巻きに替え、ケースも40mmにサイズアップしたのが、タイメックスが新たにリリースする「MK1 オートマチック」だ。キャンパーは軍用時計をルーツとするだけに、使いやすさには定評があるが、その派生モデルとなる本作の実力はいかに。ベーシックな3針モデルだからこそ求められる視認性や装着感を確かめながら、本作の魅力を詳らかにしていく。

ルイヴィトン スーパーコピーベースはアメリカの兵士が着用したディスポーザブルウォッチ
そもそも「キャンパー」とは、ベトナム戦争時にアメリカの兵士に支給していたタイメックス製の軍用時計を、一般向けにリリースしたモデルだ。ベースとなった軍用時計は、樹脂製のケースに手巻き式のムーブメントを収め、引き通しタイプのナイロンストラップを組み合わせたもの。ごくシンプルな構造だが、これは、戦地では時計が壊れても修理する余裕がないという状況に起因している。つまり、時計そのものは必要十分な耐久性を備える一方で、修理や電池交換をせずに新品と交換できる時計が求められ、このようなディスポーザブル(使い捨て)ウォッチが製造された。

「アメリカ軍も認めたミリタリーウォッチ」という広告効果から、人気を博していった「キャンパー」。写真は当時の広告。
アメリカ軍の要求を満たしたこの軍用時計は注目を集め、1980年代にはキャンパーと名付けられたコンシューマー向けモデルの発売が開始される。当初は手巻きムーブメントを搭載した36mmサイズの時計だったが、ほどなくしてケースを34mmにサイズダウンしたクォーツモデルを展開していく。その後、キャンパーは長らく生産されない状態が続いたものの、2015年に日本企画で復活。クォーツムーブメントを搭載したケース直径36mmの樹脂製モデルを筆頭に、現在は多彩なラインナップを展開しているが、こうしたキャンパーの系譜に連なるコレクションとして新たに追加されたのが、ステンレススティール製のケースに機械式ムーブメントを収めた「MK1」である。

タイメックス MK1 オートマチック

タイメックス「MK1 オートマチック」Ref.tx-tw2y07800
自動巻き。SSケース(直径40mm、厚さ12mm)。50m防水。4万4000円(税込み)。

視認性がさらに向上したダイアルデザイン
MK1は2025年3月に手巻き式のモデルをリリースしており、これに続いて発売されるのが、今回インプレッションする「MK1 オートマチック」だ。最大の特徴は自動巻きムーブメントを搭載し、ケース直径を40mmにサイズアップしている点だろう。確かに、オリジナルのキャンパーが36mmケースであることを踏まえると40mmはやや大きめだが、実際に手首に載せてみると極端に大きいと感じることはない。文字盤が拡大したことで視認性は高まり、特に軽装となるこれからの季節は、手元にアクセントを添えられる点でも40mmケースは使いやすいはずだ。

そして本作のダイアルは、インデックスのフォント変更に加えてミニッツマーカーを短く設定し、1/15秒の細かい目盛りも追加するなど、デザインをブラッシュアップ。現行の「オリジナルキャンパー」と比較するとモダンな表情になり、計器らしさが強まった印象を与える。その一方で、基本的なデザインはキャンパーを踏襲。ブラックの文字盤にホワイトのインデックスを組み合わせたスタンダードなデザインを取り入れているため、照りつける太陽の下でも文字盤が反射せず、確実に時刻を判読できる。もちろん、時分針とアワーマーカーには蓄光処理が施されているため、暗所での視認性も十分。これこそ、ミリタリーウォッチをルーツとした実用的なデザインといえるだろう。

タイメックス MK1 オートマチック

大きく記されたアラビア数字のインデックスと太い針を組み合わせ、さらにブラックの文字盤を採用することで高い視認性を確保。写真では確認しにくいが、アクリル製のドーム型風防によってミリタリー感を強めている。

力強いデザインとの好相性を見せるコーデュラナイロン製ストラップ
引き通しタイプのナイロンストラップを組み合わせたオリジナルキャンパーとは異なり、MK1 オートマチックではコーデュラナイロン製のストラップを採用しているのも特筆だ。軍用品やワークウェアなどにも使われることの多いこの素材は、軽量ながら摩擦や引き裂きに強く、撥水性にも優れているのが特徴。オリーブグリーンに彩られたカラーも、軍用時計をベースとした力強いルックスとの好相性を見せている。しかも、このストラップはレザーのライニングを用いているため肌当たりもよく、適度な張りもあるため装着感は申し分ない。ただ本作は、カジュアルなシーンやスタイルでの着用が圧倒的に多いはず。となれば、ライニングにはラバーを合わせた方が、より着用シーンが広がったのではないだろうか。

タイメックス MK1 オートマチック

コーデュラナイロン製のストラップは耐久性に優れるだけではなく、一般的なナイロンとは異なるテクスチャーによって、本作のデザインをよりタフな印象にしている。
もっとも、このストラップにはクイックレバーが備わっているため着脱は簡単に行える。ラグ幅も一般的な20mmで交換用ストラップも選びやすいため、着用するシチュエーションやスタイルに応じて付け替えるのもいいだろう。

タイメックス MK1 オートマチック

ストラップにはクイックレバーを装備。キャンパーのように引き通しタイプのストラップを組み合わせるのもいい。

幅広い層にリーチする実用性を備えた、まさにマスプロダクト!
軍用時計のデザインから逸脱していない極めてベーシックなデザインゆえ、実に使いやすいというのが率直な感想だ。40mmのケースサイズは、トレンドを踏まえるとやや大きく感じられるが、それはあくまで時計好きの視点。一般的には40mmの方が時刻を判読しやすいのは明らかだ。しかも自動巻きムーブメントを搭載しているので、頻繁に巻き上げる必要がなく、デイト表示もないため操作もシンプル。MK1 メカニカルは奇を衒わないルックスと実用性を兼ね備えた、幅広い層にリーチするモデルと言えるだろう。

20代男性が毎日着用したくなる、ソーラー電波腕時計5選

着用さえ続ければ、止まることなく動き続け、さらに時刻も自動で調整してくれる。光発電機能と標準電波の受信による自動時刻調整機能を併載するソーラー電波腕時計は、忙しい社会人にぴったりの時計だ。今回は、特に20代男性にターゲットを絞って、毎日使えて信頼感も抜群な5本を厳選。機能とデザインの両面で、あなたのライフスタイルを支えるベストな1本がきっと見つかる。

20代メンズにソーラー電波腕時計をお勧めする理由
 仕事やプライベートで忙しく、時間を気にする余裕がない日々が続くと、機械式腕時計の時刻合わせすら煩わしく感じることがある。とはいえ、スマートに見せたいのならば腕時計は外せない。そんな20代男性にこそ必要なのが、手間なく正確な時を刻むソーラー電波腕時計だ。

ソーラー電波腕時計とは?
人気のスーパーコピー時計 代引き専門店ソーラー電波腕時計とは、光発電機能と、標準電波を受信して時刻を自動修正する機能のどちらも持つ腕時計のことだ。最大の特徴は、電池交換や手動での時刻合わせが不要であるという点に尽きる。

セイコー アストロン ネクスター

 光を受けるだけで充電が可能なソーラー機能と、日本全国にある標準電波送信所からの電波を受信して、正しい時刻を表示し続ける電波時計機能。このふたつを融合させたことで、極限まで時刻合わせの手間を減らしながら、精度と利便性を両立させている。

 ソーラー機能は、太陽光はもちろん、蛍光灯などの室内光でも微弱ながら発電可能なため、日常生活の中で自然に充電されていく。蓄電された電力は時計内部の二次電池に蓄えられ、フル充電状態であれば数カ月から1年以上にわたり、光がなくても動き続ける設計になっている。

 しかも、時計によっては暗闇では自動的に省電力モードに切り替わるなど、エネルギーを無駄にしない仕組みまで備わっている。これにより、使用者はほとんど意識することなく、日々の生活の中で快適に使い続けることができる。

 電波時計機能は、国内にある福島局と九州局から送信される標準電波を受信して、1日数回自動で時刻を補正する。これにより、時刻表示のズレが生じにくく、高精度を実現している。たとえば海外対応モデルであれば、世界6局の電波にも対応しており、時差やローカルタイムに即した修正も自動で行われる。時計を合わせるという行為そのものが不要になるため、ビジネスや旅行など、さまざまな場面で確かな安心感をもたらしてくれる。

Cal.7400 シチズン

世界で初めて日本・ドイツ・イギリス3局を切り替え受信する多局受信を実現した電波時計であるシチズン電波時計「Cal.7400」。文字盤中央に見えるコイルが、受信用のアンテナだ。2018年にシチズングループとして初めて未来技術遺産に認定された歴史的傑作。
 このように、ソーラー電波腕時計は機能性と信頼性において群を抜いている。腕時計という道具に「正確であること」と「手間がかからないこと」を求めるなら、これ以上の選択肢はない。高性能を詰め込んだスマートな1本が、日常を一歩先へと導いてくれる。

ソーラー電波腕時計の美点
 ソーラー電波腕時計の美点は精度と信頼性を自然体で実現しているところにある。腕時計にとって「時刻が正確であること」は基本でありながら、実際にはその維持に手間がかかるものだ。しかしソーラー電波腕時計は、その煩わしさをすべて排除してくれる。標準電波の届く地域であれば、時計は自動的に時刻を補正し続ける。使用者が意識することなく、毎日、毎時、毎分、秒単位で狂いのない時間を表示し続ける仕組みが静かに働いている。

 これは単なる便利さにとどまらない。正確な時間を常に把握できることは、仕事でも生活でも無駄を省き、思考や行動に集中できる環境をつくる。会議、出発、待ち合わせなど、時間のブレが許されない場面において、この精度は大きな武器となる。そしてその正確さは、ユーザー自身の信頼感にもつながっていく。

 もうひとつの魅力は、継続使用におけるストレスのなさだ。一次電池のように数年ごとに交換の手間がかかるわけでもなければ、機械式時計のように定期的なオーバーホールが求められるわけでもない。光を受ければ自動的に発電され、充電された電力は長期間持続する。日常の中で「気付かないうちに整っている」状態を保ち続けることができるのは、ソーラー電波ならではの強みだ。

カルティエ タンク ソーラービート

 また、時計の精度や信頼性が高いことで、所有者のライフスタイルにも影響を与える。たとえば電池切れによる急な使用不能といったリスクが極めて少ないため、重要な場面で時計が止まる心配がほとんどない。これはスケジュール管理やビジネスシーンにおいて確実な安心感をもたらしてくれる。日々の忙しさの中で、時間という大切な軸が常に正しく、確実に流れていること。それこそがソーラー電波腕時計の真価である。

 手間を感じさせず、信頼を裏切らず、そして黙って役割を果たし続ける。この堅実な姿勢こそが、ソーラー電波腕時計を唯一無二の存在へと押し上げている。

「安っぽい」「寿命がある」って本当?
「ソーラー電波腕時計は安っぽい」「寿命が短い」といった声を耳にすることがあるが、いずれも過去の印象に引きずられた誤解にすぎない。たしかに初期のモデルでは、文字盤下にソーラーセルを配置する構造上、光を通すためにポリカーボネートなどの樹脂素材を多用していた。

 そのため、質感に物足りなさを感じるケースもあったことは否定できない。しかし現在では、発電効率の高い太陽電池の登場により、文字盤全体を透過させる必要はなくなっている。実際に、真鍮素材や蒸着処理を採用した高級感あるデザインのモデルが次々と登場しており、見た目で妥協を感じることはまずない。

 特に国産ブランドでは、デザインと機能の両立を徹底して追求している。たとえば、インデックスの立体加工や光の反射を計算した塗装技術により、ポリカーボネートの文字盤であっても美しいデザインが実現している。

Cal.0100 シチズン

光発電時計で世界のトップを走るシチズン。このモデルでは、文字盤に光を透過させなければいけない光発電時計の特性を逆手に取って、あえて文字盤直下に極薄の和紙を挟み、高い質感を実現している。
 さらに、受信アンテナの小型化が進んだことで、かつてのような分厚さや大型ケースに頼る必要もなくなった。その結果、スーツにも映えるスリムで上品なモデルが増え、20代の社会人男性が身に着けても違和感なく、むしろ品のある印象を与えるようになっている。

 一方、寿命についても過度に心配する必要はない。内部に使われている二次電池には確かに寿命があるが、そのスパンは7〜10年程度と長く、定期的な交換で使用を継続できる。むしろ1次電池のように突然電池が切れて止まるリスクが少なく、使い続けるための計画も立てやすい。

 また「ICが故障すると寿命」という意見もあるが、内部部品が壊れれば時計としての寿命を迎えるのは機械式でもクォーツでも同様の話だ。むしろ、現在のソーラー電波腕時計は堅牢性も高く、長年使い続けているユーザーも少なくない。

 つまり見た目に高級感があり、長く使えて、正確な時を刻むソーラー電波腕時計は、20代のビジネスシーンにもプライベートにもマッチする1本となっている。かつてのイメージに縛られず、今の完成度を知れば、その価値がはっきりと分かるはずだ。

20代のメンズにお勧めのソーラー電波腕時計5選
 毎日を忙しく過ごす中で、電池切れや時刻ズレに悩まされた経験はないだろうか。デザイン性を蔑ろにはしたくないが、実用性も妥協したくない。そんな20代男性に最適なのが、ソーラー電波腕時計だ。

 ここでは、機能・デザイン・信頼性の三拍子がそろった5本を厳選した。この中からならメンテナンスフリーで精度も高く、日常に自然と溶け込む1本が見つけられるだろう。時間もスタイルも整えたいなら、選ぶべきはこれらに絞られるのだ。

1.セイコー「アストロン ネクスター」Ref.SBXY061
セイコー アストロン ネクスター SBXY061
セイコー「アストロン ネクスター ソーラー電波モデル」Ref.SBXY061
光発電クォーツ(Cal.7B72)。6石。平均月差±15秒。フル充電時約9カ月間、パワーセーブ時約2年。Tiケース(直径39.6mm、厚さ9.5mm)。10気圧防水。16万5000円(税込み)。
 20代の男性にふさわしいソーラー電波腕時計を探すなら、セイコー「アストロン ネクスター」はその筆頭に挙げられる。特にRef.SBXY061は外観と機能、そのどちらもが優れた設計であり、ビジネスとプライベートを行き来する若い世代にとって、これ以上ない選択肢だ。

 まず目を引くのは、シャープなケースラインとスリムなフォルムだ。アストロンというとハイスペックゆえに大ぶりな印象を持つかもしれないが、ネクスターはシリーズ内でも比較的コンパクトにまとまっており、袖口に収まりやすいサイズ感となっている。直線的なラグやミラー仕上げのベゼルが光を反射し、モダンで洗練された雰囲気を演出する。ブラックを基調とした文字盤には微細なパターンが施され、見る角度によって異なる表情を見せるのも魅力のひとつだ。

セイコー アストロン ネクスター SBXY061
 機能面では、電波修正とソーラー充電の両方を搭載しており、まさに“ズレない、止まらない”時計として信頼できる。シンプルな構成は視認性も高く、実用性を求めるユーザーにとってストレスのない仕様になっている。さらに、風防にはサファイアクリスタル、ケースとブレスレットには硬質コーティングが施されており、日常の使用に耐える耐傷性も確保されている。

 高級感のある見た目と実用性の高いスペックを両立しているだけでなく、セイコーという国産ブランドならではの安心感も加わる。初めての本格時計として選ぶにも、自信を持ってすすめられる1本だ。トレンドに流されず、長く使えるデザインと機能を兼ね備えたNexterは、今の時代を生きる20代の腕に、確かな時を刻み続ける。

2.シチズン「エクシード」Ref.CB1150-67L & Ref.CB1154-66W
シチズン エクシード

シチズン「エクシード」(左)Ref.CB1154-66W(右)Ref.CB1150-67L
エコ・ドライブ(Cal.H147)。TIケース(直径38.4mm、厚さ7.9mm)。5気圧防水。(左)23万1000円(税込み)。(右)22万円(税込み)。
 20代の男性にこそ手に取って欲しいソーラー電波腕時計が、シチズン「エクシード」Ref.CB1150-67LとRef.CB1154-66Wだ。環境への配慮と高級感を同時に備えたこのモデルは、実用性だけでは語りきれない魅力を持っている。

 最大の特徴は、光で動くシチズン独自の技術「エコ・ドライブ」を搭載していること。室内のわずかな光でも駆動可能な高い発電効率を誇り、電池交換の手間から完全に解放してくれる。その上で、標準電波を受信して時刻を自動修正する機能も備えており、精度と利便性を両立させている。

 外装にはチタンにデュラテクト加工を施した「スーパーチタニウム」を使用し、ケースとブレスレットにはミラーとヘアラインを組み合わせた精緻な仕上げが施されている。ビジネスシーンにもなじむ端正なデザインでありながら、さりげなく個性を主張するブルーの文字盤が目を引く。

シチズン エクシード

 シチズンは、1976年に世界初の太陽電池式アナログウォッチを発表して以来、光発電時計のパイオニアとして進化を重ねてきた。その技術の粋を詰め込んだエクシードシリーズは、精度、美しさ、信頼性すべてにおいて完成度が高い。Ref.CB1150-67Lは、最新技術を駆使しつつも、あくまで日常になじむデザインを保っている。毎日のスタイルに自然に溶け込みながら、確かな時間を刻み続けるこの1本は、20代のライフスタイルに確実に寄り添ってくれる存在だ。

3.オシアナス「マンタ S400」Ref.OCW-S400-1AJF
マンタ S400シリーズ

オシアナス「マンタ S400」Ref.OCW-S400-1AJF
タフソーラー。Tiケース(直径41.3mm、厚さ9.2mm)。10気圧防水。16万5000円(税込み)。
 高性能かつ美しいソーラー電波腕時計を求める20代の男性に、オシアナス「マンタ S400」シリーズは最適な選択肢となる。薄さと軽さ、そして上質な装いを極めたこのモデルは、日々をスマートに過ごす現代のビジネスマンに最適だ。マンタの名を冠するシリーズは、オシアナスの中でも特に薄型化と洗練を追求したコレクションであり、マンタ S400シリーズはその中核を担う存在となっている。

 同シリーズより、今回はRef.OCW-S400-1AJFをお勧めしたい。チタン製のケースとブレスレットはデュラソフトコーティングが施され、見た目の美しさと耐傷性を両立。鏡面とヘアライン仕上げを絶妙に使い分けた外装は、光の角度によって多彩な表情を見せ、シンプルながらも深みのある印象を残す。厚さはわずか9.2mmと非常にスリムで、シャツの袖口にもすっと収まり、装着時の快適さを保ったまま、スタイル全体を格上げしてくれる。

 機能面ではタフソーラーによる光発電はもちろん、マルチバンド6の電波受信により、世界6局の標準電波に対応。日本国内はもちろん、海外出張や旅行でも正確な時刻を維持できる。また、Bluetoothによるスマートフォンリンク機能も搭載されており、アプリケーション経由でタイムゾーンやアラーム設定などを簡単に調整できる。高精度と利便性を兼ね備えながら、操作は直感的で無駄がない。

オシアナス マンタ S400 OCW-S400-1AJF

 文字盤には蒸着処理による深いブルーが施され、見る角度によって表情を変える独特の透明感が魅力となっている。オシアナスらしい「エレガンスとテクノロジーの融合」を体現したデザインは、腕元に知性と品格を与えてくれる。洗練されたデザイン、高度な機能、そして着け心地の軽さをすべて備えたマンタ S400は、20代で本格腕時計を初めて手にする人にも、長く使い続けたい人にもおすすめできるモデルだ。

4.G-SHOCK「GMW-B5000D-1JF」
G-SHOCK GMW-B5000D-1JF

G-SHOCK「GMW-B5000D-1JF」
タフソーラー。パワーリザーブ約10カ月。SS(縦49.3×横43.2mm、厚さ13mm)。20気圧防水。8万4700円(税込み)。
 G-SHOCK「GMW-B5000D-1JF」は、G-SHOCKの原点である初代モデル「DW-5000C」の意匠をそのままに、ステンレススティールのフルメタルボディで現代的に再構築した1本だ。デジタル表示、四角いケース、機能的なボタン配置という構成はそのままに、外装の素材と仕上げによって圧倒的な重厚感と高級感をまとわせている。G-SHOCKらしい無骨さを残しながらも、シルバーの光沢が加わることで、ストリートファッションからビジネスシーンまで対応できる万能さを獲得した。

 このモデルはただの復刻ではない。SSケースとブレスレットは、硬質なイメージとは裏腹に快適な装着感を実現しており、細部のエッジや継ぎ目に至るまで丁寧に仕上げられている。背面にはスクリューバックが採用されており、200mの高い防水性のを確保。タフソーラーを搭載し、室内光でも確実に充電できるうえ、標準電波の自動受信により時刻のズレとは無縁でいられる。

 Bluetoothによるスマートフォンリンク機能も搭載されており、アラームやワールドタイムの設定をスマホで直感的に行える。さらに、LEDバックライトやストップウォッチなど、G-SHOCKならではの多機能性も健在で、見た目のスタイリッシュさと実用性が高次元で融合している。

G-SHOCK GMW-B5000D-1JF

 縦49.3×横43.2mmのケースサイズは手首にしっかりと存在感を示しながらも、過剰に主張しすぎない絶妙なバランスを保っており、20代のライフスタイルにも自然にフィットする。GMW-B5000D-1JFは、G-SHOCKの象徴とも言える耐衝撃性と、防水性能を継承しながら、時代に合わせたデザインとテクノロジーを備えている。

 クラシックなルックスに最先端の機能を詰め込んだこのモデルは、レトロとモダンの魅力を同時に楽しめる稀有な存在だ。スタイルにうるさく、確かな信頼性も求める20代の男性にふさわしい1本である。

5.ユンハンス「マックス・ビル メガソーラー」Ref.059 2022 46
ユンハンス マックス・ビル
ユンハンス「マックス・ビル メガソーラー」Ref.059 2022 46
光発電クォーツ(Cal.J101.85)。Tiケース(直径38mm)。30m防水。25万7400円(税込み)。
 ユンハンス「マックス・ビル メガソーラー」は、ドイツのバウハウス思想を色濃く継承する美しいデザインと、最新のソーラー電波技術を融合させた異色の1本だ。無駄を削ぎ落としたミニマルなフェイスは、見る者に強い印象を残す。細く均一に伸びるバーインデックスとサンセリフ体のロゴ、そしてドーム型のサファイアクリスタルに包まれたその姿は、誕生から60年以上が経っても色褪せない。

 その美しさの裏側には、ユンハンス独自のメガソーラーシステムが搭載されている。光を受けて発電し、内部に蓄えた電力で駆動するため、電池交換の必要がない。そして、電波受信機能により、ヨーロッパ、日本、北米などの標準電波をキャッチして、常に正確な時刻を保ち続ける。これほどの精度を、これほど静かなルックスで実現している点こそ、マックス・ビル メガソーラーの最大の魅力と言える。

 ケースは軽量なチタン製で、肌に優しく長時間装着しても疲れにくい。わずか9mm台の厚みは、シャツの袖口にも自然に収まり、ビジネススタイルにもスムーズになじむ。マットな質感と落ち着いたシルバーカラーが醸し出す知的な印象は、20代の大人びたスタイルに品格を与えてくれる。

ユンハンス マックス・ビル メガソーラー

 文字盤は一見シンプルだが、光の当たり方によってごくわずかに陰影が浮かび上がり、時間を見るたびに微妙な表情の変化を楽しめる。

 Ref.059 2022 46は、見た目の美しさとテクノロジーの融合を極限まで洗練させたモデルであり、控えめながらも強い個性を放っている。毎日使う時計だからこそ、余計な機能ではなく、正確な時を静かに刻むという本質に立ち返りたい。そんな価値観を持つ20代の男性にとって、この時計は長く寄り添うパートナーとなる。飾らず、誇らず、それでも確かな存在感を放ち続ける1本だ。

グランドセイコーがたどり着いた、スプリングドライブの独創性を知る

“高性能な高級腕時計”として、優れた精度と信頼性を満たすスプリングドライブは、グランドセイコーの主力機のひとつだ。機械式とクォーツ式のメリットを兼備した、第3のムーブメントの独創性を探るとともに、最新モデルから定番人気モデルに至るまで、搭載ウォッチを紹介しよう。

高い技術力を持つグランドセイコー
セイコーは1969年、世界初の量産型クォーツ式腕時計時計を発売し、1999年には世界初のスプリングドライブ式腕時計を開発の上、製品化した。グランドセイコーでは機械式のほか、このクォーツ式、人気のオメガスーパーコピー 代引き専門店スプリングドライブ式ムーブメントの3種の駆動方式でコレクションを展開している。

初代スプリングドライブ
1999年12月に発売された初代スプリングドライブ。手巻き式で、Cal.7R68を搭載した。SSケースで価格は25万円、18Kケースでは50万円、後にクレドールから発売されたプラチナケースのモデルは100万円だった(いずれも当時の価格)。
なお、スプリングドライブは、初代グランドセイコーを製造した諏訪精工舎の時代から続く伝統と情熱を受け継ぐ、長野県塩尻の「信州 時の匠工房」で製造されている。

スプリングドライブについて言及する前に、グランドセイコーのハイレベルな技術力や、世界展開について見ていこう。

世界と並ぶ国産ブランド
1960年、グランドセイコーはスイスの高級腕時計に匹敵する高精度を実現した国産ブランドとして、セイコーから誕生した。

翌年には輸入関税の緩和により海外勢力との競争は激化するが、グランドセイコーは技術力向上によって競争力を高めていく。

やがて、精度と信頼性を追求した機械式とクォーツ式、さらに第3の駆動方式「スプリングドライブ」ムーブメントを強みに、国内外の市場で売上高を伸ばした。とはいえ、グランドセイコーの使用シーンは、ビジネスユースがメインといった印象であった。

そんな中、2017年、グランドセイコーはセイコーが擁する他ブランドから独立を果たす。

グランドセイコーはビジネスシーンで使うウォッチのみならず、ドレスウォッチもスポーツウォッチも手掛ける高級腕時計ブランドとして生まれ変わり、誕生から60周年を迎えた2020年には海外市場での展開をさらに加速していったのだ。

高い技術力とマニュファクチュール

長野県塩尻市にある「信州 時の匠工房」で製造される、グランドセイコーのスプリングドライブ搭載モデル。なお、同ブランドのクォーツ式モデルも、この塩尻の工房で手掛けられている。
グランドセイコーは精度や実用性で最高峰の腕時計を目指しており、ムーブメントの設計から部品製造、研磨、ケーシングまで妥協を許さない時計づくりを行っている。

グランドセイコーの機械式時計は「グランドセイコースタジオ 雫石」(岩手県雫石町)、クォーツ式とスプリングドライブ式時計は「信州 時の匠工房」(長野県塩尻市)が製造を担っている。どちらも世界有数のマニュファクチュールであることは言うまでもない。

信州 時の匠工房では年差±10秒の高精度9Fクォーツを生み出し、また、20年以上の歳月をかけて革新的な駆動方式スプリングドライブを完成させた。

信州 時の匠工房は「マイクロアーティスト工房」「匠工房」「文字板工房」「ケース工房」の4つの工房からなる。とりわけマイクロアーティスト工房では精鋭の技術者を集め、2016年には最大約8日間のパワーリザーブを誇る特別なスプリングドライブムーブメント「Cal.9R01」を発表している。

2020年、スプリングドライブの次世代旗艦ムーブメントとして登場したCal.9RA5。22年には、パワーリザーブインジケーターを裏蓋側に配したCal.9RA2も生み出された。
さらに2020年にはグランドセイコーから、最新世代のスプリングドライブCal.9RA5が登場。ムーブメントの厚さはわずか5mmと、大幅に薄型かしながらも、約120時間とパワーリザーブの延長も実現。また、精度も改良されており、従来の月差±15秒から月差±10秒へと向上している。

この新しいムーブメントは稀少な特別仕様ではなく、次世代の旗艦機として続々レギュラーモデルに搭載されている。

スプリングドライブとは?
複雑機構を追求し続ける老舗時計メーカーも多い中、駆動方式の根本的な改良を行うのがセイコーあるいはグランドセイコーの特色である。スプリングドライブも、そんな特色を表す象徴のひとつだ。スプリングドライブとは何か、その独創的な機構について見ていこう。

独自技術によって開発された駆動機構

スプリングドライブは、精密パーツを、手作業によって加工・調整することで実現している。写真は自動巻きスプリングドライブCal.9R86を分解したもの。
1999年に誕生したスプリングドライブは、機械式とクォーツ式の利点を併せ持つ、新機軸の駆動方式である。信州 時の匠工房が20年以上の研究開発の末に生み出した革新的な機構であり、現在では、セイコー、グランドセイコーおよびクレドールに使用されている。

2004年には、高級腕時計にふさわしい品質を備える、自動巻きのグランドセイコー専用のスプリングドライブCal.9R65が完成した。

3針モデルでは200以上、クロノグラフモデルでは400以上もの精密部品を、熟練の職人が0.01mm単位で加工・調整する高精度なムーブメントは、国内外で高い評価を得ている。

クォーツ式時計と機械式時計、そしてスプリングドライブ式時計の違い
クォーツ式時計は、電池を動力源に、電圧印加することで振動する水晶振動子と、この振動を1秒間の周波数へと変換するIC、そしてアナログ式の場合は針を動かすステップモーターによって構成される。精度が確保しやすく、また大量生産に向く一方で、トルクが小さいため重い針を動かせず、付加機構を搭載させづらい。

機械式時計は巻き上げた主ゼンマイがほどける力を動力源とし、ヒゲゼンマイやテンプ、アンクル、ガンギ車といった機械的構造で調速を行う。トルクが大きく複雑機構の搭載にも向くが、クォーツ式とは振動数の差が大きく、精度の追求には限界がある。

スプリングドライブ独自の調速機構が「トライシンクロレギュレーター」。主ゼンマイを収納する香箱から輪列機構を経て伝わってくる動力が磁石を備えたローターを回転させることで発電。そのエネルギーでICと水晶振動子が作動し、歯車の回転速度をコントロールする。

そしてスプリングドライブは、このクォーツ式時計と機械式時計を兼備したとも言える気候である。というのも、主ゼンマイを動力源としてICと水晶振動子で調速を行うため、大きなトルクと高精度を両立できるのだ。

サザビーズの“GOAT Collection”オークションでは、

トム・ブレイディ(Tom Brady)氏が時計好きであることはよく知られている。12月にサザビーズで開催される“The GOAT Collection: Watches & Treasures from Tom Brady”というオークションでは、ブレイディ氏の時計コレクションが出品され、彼の時計への愛が改めて示されることになる。自身のIWC(ビッグ・パイロット・ウォッチ・トップガン “モハーヴェ・デザート”)について記事を書いたり、ブレイディ氏のキャリアにまつわる記念品が出品される同オークションには、彼の時計5本も含まれている。

ブレイディ氏自身が語ったところによると、タグホイヤースーパーコピー代引き優良サイト彼が時計の世界に足を踏み入れたのは初めてスーパーボウルを優勝した2002年、マンハッタンにあるトルノーを訪れ、IWCのGST オートマティックアラームを手にしたことがきっかけだった。その後の2019年にはタグ・ホイヤーのアンバサダーを務めた時期を経てIWCのアンバサダーに就任し、彼の時計の旅がひとつの区切りを迎えた。(2度目の)フットボール引退後、彼は時計界のフリーエージェントとなり、ロレックス デイデイト“ジグソーダイヤル”やヴィンテージのロレックス デイトナ “ジョン・プレイヤー・スペシャル”など、さまざまな時計を着用している姿が目撃された。

ブレイディのユニークなフライング トゥールビヨン(推定40万~80万ドル、日本円で約5760万~1億1580万円)。

ブレイディ氏が身につけていたかなで最も注目すべき時計のひとつが、彼のカスタム仕様のオーデマ ピゲ ロイヤル オーク フライング トゥールビヨンであり、今回オークションに出品されている。このトゥールビヨンは独特なサーモンのタペストリーパターンに加え、数字の代わりにバゲットカットの“T-O-M-VII-B-R-A-D-Y”の文字が並び、さらにベゼルにも多数のバゲットカットダイヤモンドがセットされている。さらにローターにはブレイディ氏のサインも刻まれている。

過去数年、ブレイディ氏が多くの素晴らしい時計を身につけている姿を目にしてきた。ヴィンテージデイトナや、パテック フィリップの2499 パーペチュアル カレンダー クロノグラフ、さらにはIWCのトゥールビヨン スケレッテまでだ。ただ彼には失礼ではあるが、個人的には今回のモデルがいちばんのお気に入りではない。たとえそれがオーデマ ピゲ最高峰の技術が存分に発揮されていたとしても。

このロイヤル オーク トゥールビヨンを見て、ジョン・ムレイニー(John Mulaney)氏がビバリーヒルズについて語ったジョークを思い出す。“ビバリーヒルズはおしゃれ…かな。DJキャレド(DJ Khaled)が着ているものは高価だけど、見てうらやましくはならない、そんな感じの高級さだ”と。まさにこの時計に対して抱く気持ちもそれに近い。推定価格は40万~80万ドル(日本円で約5760万~1億1580万円)だが、それでも心を揺さぶられるわけではない。そしてこれは(インディアナポリス・)コルツファンの意見として言っている。ブレイディ氏は少なくともその“VII”回のスーパーボウルのうち、何回かコルツを打ち破ってきた。だからその点も考慮して欲しい。

サザビーズにとってこのオークションは、シルベスター・スタローン(Sylvester Stallone)氏のパテック フィリップ グランドマスター・チャイムを540万ドル(日本円で約7億7720万円)を売却した直後に続く、ひとりの大物セレブを引き込む大きな機会である。同オークションでは全部で47点のアイテムが出品され、そのうち27点が時計で(推定総額300万〜600万ドル、日本円で約4憶3165万~8億6330万円)、残りの20点がスポーツ関連の品(推定300万〜500万ドル、日本円で約4憶3165万~7億1980万円)となっている。

ロイヤル オーク フライング トゥールビヨンとともに、ブレイディ氏のコレクションからさらに4本の時計が今回のオークションに出品されている。そのひとつがリシャール・ミル 35-03 “ベイビー ナダル”だ。これはRMが可変慣性モーメント“バタフライ”ローターを導入したモデルであり、7時位置にあるプッシャーを使ってローターの動作を調整できる仕組みだ。この調整可能なローターのアイデアは、ふたつの翼のようなパーツ位置を変えることでローターの慣性を変化させるというもの。7時位置のプッシャーを押すと“スポーツモード”に入り、ローターの動作がブロックされる。ブレイディ氏はこれまでも複数のリシャール・ミルを着用している姿が目撃されており、このモデルもその一部として注目されている。推定価格は30万〜50万ドル(日本円で約4320万~7200万円)。

名高いアスリートであるブレイディ氏は、やはり必携のパテック フィリップ ノーチラスとロレックス デイデイトも所有している。ノーチラスは5980R、ローズゴールドのクロノグラフモデルだ。パテックは2013年にこのモデルにブレスレットを追加している。なぜならすべてのノーチラスにはブレスレットが必要だからだ。当時、ベン(・クライマー)は“もしあなたがそういう男なら、これがまさにその時計だ。私が言いたいことは分かるはずだ”と語っていた。そして、おそらくブレイディ氏ほど“そういう男”にふさわしい人物はいないだろう。彼が2017年にこの5980を手にして以来、それを着用している写真を見つけることができる。推定価格は18万〜24万ドル(日本円で約2590万~3460万円)。

ブレイディ氏のIWC トップ・ガン “SFTI”。

最近、有償のアンバサダー契約から解放されたブレイディ氏だが、サザビーズの出品物のひとつは、彼がIWCと関わっていたころを思い起こさせる。またその関係は、とても自然に始まったことを忘れてはならない。彼がトルノーで購入したGST オートマティックアラームは、実は購入する前から長いあいだスクリーンセーバーに設定していたと語っているが、これは有名な話だ。

ブレイディ氏がタンパベイ・バッカニアーズで最後にスーパーボウルを制した際、ロンバルディ・トロフィーをタンパ湾に投げ入れたパレードを覚えているかもしれないが、そのとき彼が着用していたのがこのIWC トップ・ガン エディション “SFTI”だ。推定価格は1万2000〜1万8000ドル(日本円で約170万~260万円)。

tom brady game jersey michigan
ブレイディ氏がミシガン大学時代に着用した、最後の試合用ジャージ(推定価格30万〜50万ドル、日本円で約4320万~7200万円)。

サザビーズは時計に加え、ブレイディ氏のキャリアにまつわる記念品も出品した。彼がNFLコンバインで40ヤードダッシュの際に着用したシャツ(推定価格10万〜20万ドル、日本円で約1440万~2880万円)、ミシガン大学時代の最後の試合で着用したジャージ(推定価格30万〜50万ドル、日本円で約4320万~7200万円)、そしてタンパベイ時代に使用したヘルメット(推定価格10万〜15万ドル、日本円で約1440万~2160万円)などがある。

2022年の熱狂的な時期に、ブレイディ氏のルーキーカードが230万ドル(日本円で約3億3140万円)で売却され、フットボールカードとしては史上3番目に高額な取引となった。時計と同様、あらゆるコレクターズアイテムの市場はそのあと落ち着きを見せている。それでもなおブレイディ氏への関心は根強い。最近では日曜日にフィールドで活躍する代わりに、Netflixでジョークのネタにされているものの、彼の人気は健在だ。

今回のオークションにブレイディ氏の名が付くことで、どれほどの“ブレイディ・プレミアム”が加わるのか非常に興味深い。とくにロイヤル オーク フライング トゥールビヨンは、そのダイヤモンドがまさに“ブレイディ”を象徴しているかのようで、間違いなく彼自身よりも高額な落札価格を記録するだろう。しかしほかの時計に関しては、ブレイディ氏=GOAT(史上最高選手)というイメージと結びつけにくい部分もある。もちろん出自は時計の価値に影響するが、その影響はどの程度表れるだろうか?

これらの注目アイテムを含む全47点のThe GOAT Collectionは、12月10日のサザビーズ・ニューヨークオークションにかけられます。また、オークションの前週にはプレビューも行われる予定です。詳細については、サザビーズの公式サイトをご覧ください。

H.モーザー パイオニア・レトログラード セコンド “ミッドナイトブルー”

ストリームライナーがH.モーザーの代表的なスポーティコレクションである一方、パイオニアもまたスポーティさと奇抜さ、独創性、そして革新的な複雑機構を融合させたもうひとつの選択肢として存在している。どのような形容詞で表現するにせよ、ミッドナイトブルーの新作“パイオニア・レトログラード セコンド”は、モーザーの常識にとらわれない発想を象徴するモデルだ。この時計は120mの防水性能を維持しながら、機能性と耐久性を持たせ、さらに遊び心ある複雑機構を搭載した。

H. Moser & Cie. Pioneer Retrograde Seconds
文字盤側は、ミッドナイトブルーのフュメダイヤルにモーザーのロゴが透明なラッカーで描かれており、リシャールミルスーパーコピー代引き 口コミ第1位視線の大半は6時位置のレトログラード機構に引き寄せられる。針が30秒ごとにスタート位置に素早く戻るが、通常の60秒ではなくダブルスネイルカムにより30秒間隔での表示が可能となっている。正確な時刻を知るために、スネイルカムの下にあるツートンディスクが、前半30秒か後半30秒の周期なのかを示す。このすべてを駆動するのは、HMC 250の自動巻きムーブメントである。同ムーブメントはH.モーザーが開発した一般的なCal.HMC 201をベースに、同社のパートナーであるアジェノー社が設計したモジュールを採用している(H.モーザーの親会社MELBが昨年、アジェノー社に出資した)。

H. Moser & Cie. Pioneer Retrograde Seconds
この時計は直径42.8mm、厚さ14.2mm(そのうち3.6mmはフロントのドーム型サファイアクリスタルによるもの)である。ダイヤルにはファセット加工されたアプライドインデックスと、スーパールミノバが塗布されたリーフ型の時・分針を採用している。ストラップはラバー、テキスタイル、アリゲーターレザー、もしくはスティールブレスレットから選択可能だ。時計の価格は356万4000円(税込予価)、SSブレスレットは別売りで2200ドル(日本円で約32万円)となっている。

我々の考え
モーザーは常にラインナップのバランスを取り続けている点で称賛に値する。ストリームライナーを次々と売ることもできるなかで、彼らはほかのコレクションでも常に新しい提案を模索している。パイオニアはおそらく彼らの第2の強力なコレクションであり、バリエーションの拡充は決して悪いことではない。

H. Moser & Cie. Pioneer Retrograde Seconds
レトログラードセコンドは少し変わった複雑機構だ。実際、難題のひとつは理論的には秒針がゼロに戻る時間が、1秒進む時間よりも長くかかる点にある。この複雑機構についての技術的な知識は完璧ではないが、モーザーは次のように説明している。“スネイルはセクターや針と常に接触しており、秒針軸の下に配置されたヒゲゼンマイが蓄えたエネルギーを解放します。このヒゲゼンマイはスタッドホルダーという部品で地板に取り付けられています。またレトログラードセコンドのブリッジ下に見えるラック(歯のついた部品)が秒針を正確に動かし、溜まったエネルギーを一気に解放しつつ、機構全体を制御しています”。この説明を読んで、これは精度の低下を補正するための仕組みだと思った。

H. Moser & Cie. Pioneer Retrograde Seconds
複雑機構を搭載していると考えると、この価格はかなり魅力的に感じる。唯一のネガティブな点として挙げられるのはケースサイズだろう。直径43mm、厚さ14mm(それぞれ少しの誤差はある)が、私には少し大きめに感じる。パイオニアシリーズは40mmがとても快適に思えるが、技術的な制約を考慮すれば、このサイズがベストなのだろう。

基本情報
ブランド: H.モーザー(H. Moser & Cie.)
モデル名: パイオニア・レトログラード セコンド(Pioneer Retrograde Seconds)
型番: 3250-1200

直径: 42.8mm
厚さ: 14.2mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: ミッドナイトブルー フュメ、サンバーストパターン
インデックス: アプライド
夜光: あり、スーパールミノバ®が塗布されたリーフ型の時分針
防水性能: 120m
ストラップ/ブレスレット: 手縫いのアリゲーターレザーストラップ、ラバーストラップ、テキスタイルストラップ、またはSSブレスレット

H. Moser & Cie. Pioneer Retrograde Seconds
ムーブメント情報
キャリバー: アジェノー社が開発した30秒レトログラードモジュールを搭載したHMC 250
機能: 時・分表示、30秒レトログラード
直径: 32mm
厚さ: 6.5mm
パワーリザーブ: 約72時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 31
追加情報: シュトラウマン®製ヒゲゼンマイ、アンスラサイト仕上げ、モーザーダブルストライプ、部分的にスケルトン化されたブリッジ

価格 & 発売時期
価格: 356万4000円(税込予価)
発売時期: 2024年12月日本入荷予定
限定: なし

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