6月ごろから体調が悪くなり、食欲のない日が続き、病院での検査の日々が続いた。7月に入ってもなかなか回復しない。体もだるい。8月に再検査、原因はわからず。ジャパンカップ3週間前。週末に本格的な練習をするが、練習不足が響き、MTA絶不調。群馬は風の強いところ。ベークのMTAが回らない。次の日もMTAがうまく飛んでくれない。うまく回ってもタイムは20秒前後。筋力もかなり落ちている。相変わらず日中は風が強い。残暑も強烈。大会用のMTA2本紛失。大会2週間前、4日連続の朝練。MTAを投げまくる。筋力はついてきた。どうも、投げるタイミングが、いつもよりずれているようだ。思い出せない。1週間前、日曜日午前中。大会出場のメンバー3人で合同練習をするが、MTAが回らず墜落ばかり。小祝さんMTA絶好調30秒連発。午後も1人で暗くなるまでMTA投げ続ける。ダッシュしたら、突然右足太ももが「ビリッ」、縦に痛みが走る。どうやら軽い肉離れらしい。今日は、もう練習はやめよう。明日、月曜の朝練も休もう。MTAが頭から離れない。ゆっくり起きるつもりが早朝目覚めてしまった。体内時計は朝練モードになっているらしい。昨日傷めた右足が痛い。妻の膝用サポーターで太ももをがっちりかためてグランドへ。早く走らなければ大丈夫らしい。この日無風で24、5秒。何とか感が戻ってきたようだ。どうやら、腕と体が力みすぎていたようだ。投げる直前、思い切り力を抜かなければ。自分に言い聞かす。また、明日投げよう。水曜日も朝連。3日連続だ。MTAもまだ安定していない、どうもリズムに乗れない。調子がいまひとつ。試合を想定して思い切りダッシュしてみた。「ピリッ」また、右足に違和感を感じてしまった。練習後、妻「どうしてそんなにむきになって練習するのよ」 私「みんなに一泡吹かせてやりたいのさ」 妻「そんなに無理して、自分のほうが試合中に泡吹いて倒れなければいいけどね」 私「ムムムムム・・・」次の句が出ない。体の不調、MTAの不調、さらに、肉離れ。ついてないときはこういうものだ。練習は今日でもう、終わりにしよう。 大会2日目、いよいよMTA種目。風が強いはずの群馬。ところが、前日から曇天で風弱し。でも、今日はベークで投げよう。3分間の練習開始。いきなり投げたベークは戻らず林の中。うまく、上がってもすぐ落ちてくる。高所で気圧が低いからか?。フィールドと林の上は風が違うらしい。三方林に囲まれているフィールドは、前から風が、上空は横風が吹いているらしい。しかも時折、霧が後方の林の上からフィールドに流れ込んでいる。下降気流もあるらしい。下は前から、上空、木を越えたあたりは下降気流その上は左から右への横風らしい。2度3度投げるがやはり、タイムが出ない。開き直ってジョナスを取り出し、何度か投げてみる。今日の風はジョナスのほうが向いているという感触あり。ジョナスにしよう。1投目ドロップ。下はぬかるみ、低空に入るとブーメランが暴れだしたのでキャッチをあきらめる。2投目ぬかるみ地点に落下しないよう少し投げる地点を後方に構える。草地の上に落下キャッチ24.75秒。3投目乾坤一擲、思い切り助走して投げる。力余って引っ掛け気味。でもよく回っている。こんどは、上空暴れていたジョナスがしだいに落ち着いてきた。ゆっくり下降してくる。あとは、ドロップしないようにキャッチに集中しよう。痛恨のドロップは何度も経験しているからだ。思ったより回転が利いていたので手から、こぼれそうになったが何とかキャッチできた。タイムは29.06秒。なんと、こんなタイムで種目2位だった。あれだ:けべークのMTAを練習で投げまくったのに、一度も投げてなかったジョナスで好タイムがでるとは。あのベークを投げまくった朝練はなんだったのか。
WINGWIN会報(36)
(2002.9)

S.Kiyomaru
 フィールドのコンディションにより4種目総合の競技会になってしまったが、森の中の気持ちのよいフィールドで競技できた。天候のほうは標高が高いせいもあり14℃〜17℃ぐらいで9月としては肌寒いくらいであった。最終種目のオージーラウンドが中止となり少し悔いの残る大会ではあった。それでも1日目が終わって夜になると、近くの高山温泉へゆき、みんなで輪になって露天風呂にいつまでも浸りのんびりできた。宿舎に戻ってからは、ワールドカップのTシャツや、選手たちが作ってきたブーメランの楽しいオークションがあり、私も、おもわず2つ3つ衝動買いしてしまった。部屋に戻ってからは、明日の試合のことも忘れて、夜が更けるまで仲間とブーメラン談義に花を咲かせ、楽しいひと時であった。今大会は何人もの新人選手がいて、みんなで声を上げて応援した。ここのところ、ブーメランの普及は全国的に確実に広まっている反面、選手は毎年減少の傾向があるので、これを機会に新しい人たちがどんどん参加してくれるといいと思う。大会を2日間に渡ってやるのも、体のほうもらくであるし、選手との交流の時間もとれるので、よい案であったと思う。競技会終了後、時間が余ったので、ワールド組のチームスーパーキャッチのエキジビションがあり、なかなか見られない最高の演技にみんなうなった。続いて、ワールドチームと水戸・関西・新潟十日町の混成チームによるチームリレーの対決があり、ワールドチームの勝ち。さすがワールドチーム。将来は、水戸 大阪 新潟 群馬というように単独チームが参加、団体戦もできたら、もっともっと楽しい競技会になるなあ、と思った。水戸も頑張らなくちゃ。
-MTAの功罪-
-2002'ジャパンカップを振り返って-
S.Kiyomaru

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ジョナス
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