IPv6のRFC


基本機能

○ IPv6の基本仕様書

RFC 1883「インターネットプロトコルバージョン6(IPv6)の仕様」(日本語訳)
RFC 1885「インターネット・プロトコルバージョン6(IPv6)インターネット制御メッセージ プロトコル(ICMPv6)仕様」(日本語訳)が IPv6の基本仕様として最初に定義されました。 これはRFC 2460とRFC 2463の出現で時代遅れになりました。

RFC 2460「インターネットプロトコルバージョン6(IPv6)の仕様」(日本語訳)
RFC 2463「インターネット・プロトコルバージョン6(IPv6)インターネット 制御メッセージプロトコル(ICMPv6)仕様」(日本語訳)が 現在のIPv6の基本仕様になります。

○ IPv6フローラベル仕様

RFC 3697「IPv6フローラベル仕様」(日本語訳) IPv6の使い方が明確でないフローラベルの最低条件を規定しています。

○ リンク層の使い方(近隣探索とリンク層特有仕様)

RFC 1970「IPバージョン6(IPv6)の近隣探索」で、 近隣探索(Neighbor Discovery =ND)と呼ばれる、ルータの検出、リンク上の他のノードの発見や、 リンクアドレスの調査などの一般論が記述されました。これは
RFC 2461「IPバージョン6(IPv6)の近隣探索」(日本語訳) に置き換えられています。
RFC 3122「逆探索のためのIPv6近隣探索の拡張仕様書」(日本語訳) で逆近隣探索(IND)と呼ばれる、リンクアドレスから対応するIPv6アドレスを知る方が書かれています。
RFC 3756「IPv6近隣探索(ND)信頼モデルと脅威」(日本語訳) で近隣探索のセキュリティが議論されています。

RFC 1981「IPバージョン6のためのパスMTU探索」(日本語訳)で、 パスMTU探索と呼ばれる、通信パスの最大パケット長の調査方法が記述されます。

RFC 1972「イーサネットネットワーク上のIPv6パケット送信の方法」で イーサネット上でのIPv6の扱い方が記述されました。これは、
RFC 2464「イーサネット上でのIPv6パケット転送」(日本語訳)で 置き換えられています。
RFC 2019「FDDIネットワーク上のIPv6パケットの送信の方法」で FDDI上でのIPv6の扱い方が記述されました。これは、
RFC 2467「FDDIネットワーク上でのIPv6パケット伝送」(日本語訳) に置き換えられました。
RFC 2470「トークンリングネットワーク上でのIPv6パケット伝送」(日本語訳) でトークンリング上でのIPv6の扱い方が書かれています。
RFC 2023「PPP上のIPv6」でPPP上でのIPv6の扱い方が記述されました。これは
RFC 2472「PPP上のIPv6」(日本語訳)に置き換えられています。
RFC 2491「非ブロードキャスト多数アクセス(NBMA)ネットワーク上のIPv6」で、 NBMA(非ブロードキャストマルチアクセス≒公衆電話網)リンク上でのIPv6の扱い方が書かれています。
RFC 2492「ATMネットワーク上のIPv6」でATM上でのIPv6の扱い方が書かれています。
RFC 2497「ARCnetネットワーク上のIPv6パケットの伝達方法」でARCnet上でのIPv6の扱い方が書かれています。
RFC 2590「IPv6パケットをフレームリレー上で転送する仕様書」(日本語訳)で フレームリレー上でのIPv6の扱い方が書かれています。
RFC 3146「IEEE1394ネットワーク上でのIPv6パケット転送」(日本語訳)で IEEE1394上でのIPv6の扱い方が書かれています。
RFC 3572 「MAPOS上のインターネット・プロトコルバージョン6(SONET/SDH上の多数アクセスプロトコル)」(日本語訳)で MAPOS上でのIPv6の扱い方が書かれています。

○ アドレス自動設定

RFC 1971「IPv6ステートレスアドレス自動設定」でルータ広告に基づくステートレスアドレス自動設定と、アドレスを使用する前に行うアドレス重複検出(DAD)が規定されています。 これは、
RFC 2462「IPv6ステートレスアドレス自動設定」(日本語訳)に置き換えられています。

RFC 3041「IPv6ステートレスアドレス自動設定のプライバシー拡張」(日本語訳)で ステートレスアドレス自動設定に、MACアドレスを隠すためのプライバシー拡張が書かれています。

RFC 3315「IPv6の動的ホスト設定プロトコル(DHCPv6)」(日本語訳)で ステートフルな動的アドレス自動設定(DHCP)が規定されています。
RFC 3736「IPv6のための状態なし動的ホスト設定プロトコル(DHCP)サービス」(日本語訳)で DHCPをステートレスに使い、情報を得るだけの方法が書かれています。

○ アドレス選択

RFC 3484「インターネット・プロトコルバージョン6(IPv6)のためのデフォルトアドレス選択」(日本語訳)で 複数のIPv6アドレスを持つホストが通信をする際の、デフォルトのIPアドレスの選択方法が書かれています。

○ オプション機能

巨大ペイロードオプションは、65536オクテット以上のリンクMTUを持つリンクで使うもので、 RFC 1883でIPv6の仕様の一部として書かれていたが、RFC 2460では書かれていません。
RFC 2147「IPv6巨大パケット上のTCPとUDP」で 巨大ペイロードオプションサポートするためのTCPとUDPの仕様が書かれています。RFC 1883とRFC 2147の記述は
RFC 2675「IPv6ジャンボ(データ)グラム 」(日本語訳)で一本化されています。

RFC 2711「IPv6ルータ警告オプション」(日本語訳) Multicast Listener Discovery, RSVP, Active Networksなど、IPデータグラムの中身をより厳密に調査する必要がある場合に、 これをルータへ通知するためのルーや警告オプションが規定されます。

○ 圧縮

圧縮についてはIPv4とIPv6共通で定義されているようです。
RFC 2507「IPヘッダ圧縮」は、PPPや無線で使用を想定して、 低中速度リンクでのパケットヘッダの影響を押さえ伝送効率を上げるためのヘッダ圧縮を規定します。
RFC 3173「IPペイロード圧縮プロトコル(IPComp)」(日本語訳) は エンドエンドノード間でのIPペイロード(上位プロトコルのデータ)の圧縮方法を規定します。

○ 移動

RFC 3775「IPv6での移動性サポート」(日本語訳)
RFC 3776「移動ノードとホームエージェント間のモバイルIPv6信号を守るためびIPsecの使い方」 で、IPアドレスを変えずに移動する方法、モバイルIPが規定されています。

IPv6への移行

○ トンネリング

RFC 2473「IPv6の中の総括的なパケット・トンネリング明細」(日本語訳)で IPv6上でのカプセル化(トンネル)の一般論が書かれています。
RFC 2529「明示的トンネルなしでIPv4ドメイン上でのIPv6の転送」で IPv4マルチキャストドメインをリンクの様に使ってIPv6パケットを転送する方法です。
RFC 3056「IPv4網を経由してのIPv6ドメインの接続 」(日本語訳)で 6to4と呼ばれる孤立IPv6サイトをIPv6インターネットへ接続する方法が書かれています。
RFC 1933「IPv6ホストとルータの移行メカニズム」で主な移行メカニズムがかかれています。これは
RFC 2893「IPv6ホストとルータの移行メカニズム」(日本語訳)に置き換えられました。 これは、デュアルスタックホスト、IPv4上のIPv6手動設定トンネル、 孤立IPv6ホストを接続するためのIPv6自動設定トンネルとIPv4互換IPv6アドレス(0::a.b.c.d)を含んでいます。

○ 翻訳

RFC 2765「ステートレスIP/ICMP翻訳アルゴリズム(SIIT) 」(日本語訳) でSIITと呼ばれる、デュアルスタックノードでIPv4とIPv6のヘッダを書き換えるメカニズムを規定します。 IPv4マップIPv6アドレス(0::ffff:a.b.c.d)や IPv4翻訳IPv6アドレス(0::ffff:0:a.b.c.d)を使用します。
RFC 2766「ネットワークアドレス翻訳−プロトコル翻訳(NAT-PT)」(日本語訳) でNAT−PTと呼ばれる、IPv4でよく使われているNATを応用したIPv4とIPv6のアドレス変換メカニズムを規定します。
RFC 2767「二重のスタックホストで「Bump-In-the-Stack」(BIS)テクニックを使う 」(日本語訳) でBISと呼ばれる、IPv6スタック上でIPv4アプリケーションを動かす方法を規定します。 NAT−PTをホスト内に作ったようなメカニズムです。
RFC 3089「SOCKSを基にしたIPv6/IPv4ゲートウェイメカニズム」(日本語訳)は、 SOCKSプロトコル(RFC 1928)に基づくIPv6/IPv4相互接続メカニズムを規定します。
RFC 3142「IPv6からIPv4へ転送リレー翻訳者」(日本語訳)は、 プロキシーの様に動作するIPv6/IPv4相互接続メカニズムを規定します。


ルーチングプロトコル

○ BGP4のIPv6対応

RFC 1771「BGPバージョン4の基本仕様書」 (日本語訳) がBGP4の基本的な仕様書です。 元々BGP4はIPv4のルーチングのみをサポートし、 新たな機能追加を想定していませんので、IPv6のルーチングはできません。

RFC 2842「BGP4の能力通知」(日本語訳)で BGP4に能力交渉機能を追加し、新たな機能の追加に対応しやすくしました。これは
RFC 3392「BGP4の能力通知」(日本語訳)に置き換えられました。

RFC 2283「マルチプロトコル対応拡張」(日本語訳)で、 能力交渉機能を用いてIPv4以外のプロトコルのルーチングを可能にしました。これは
RFC 2858「マルチプロトコル対応拡張」(日本語訳) に置き換えられました。このBGPをMBGPと言いいます。

RFC 2545「IPv6ルーチングでのBGP4マルチプロトコル拡張の使い方」(日本語訳)で マルチプロトコル対応をIPv6へ応用する方法を規定しています。 このBGPをBGP4+と言いいます。 IPv6アドレスには有効範囲(スコープ)があり、次にパケットを転送するルータを示すのに、 グローバルアドレスとリンクローカルアドレスの両方が使えるのがIPv6の特殊な点です。 能力交渉とマルチプロトコル対応は汎用的な機能ですが、実際はIPv6のために規定した様です。

○ RIPのIPv6対応(RIPng)

RFC 2080「IPv6のためのRIPng」(日本語訳) でRIPngを規定しています。 IPv4のRIPとほとんど同じです。
RFC 2081「RIPng プロトコル適用性声明」(日本語訳) は RFC 2080の標準化を応援するものみたいです。

○ OSPFのIPv6対応

RFC 2740「IPv6のためのOSPF」で、OSPFの IPv6への対応(OSPFバージョン3)を規定します。

○ マルチキャストのIPv6対応

RFC 2710「IPv6のためのマルチキャスト聞き手探索(MLD)」(日本語訳)で、 IPv6のマルチキャスト聞き手探索(MLD)を規定します。 MLDは、リンク範囲全ノードアドレスや範囲0(予約)や範囲1(ノードローカル) を除く、すべての受信マルチキャストで必要だそうです。
RFC 3810「IPv6のためのマルチキャスト聞き手探索2版(MLDv2)」で、第2版が作られています。

RFC 3590「マルチキャスト受信者探索(MLD)プロトコルのためのソースアドレス選択」(日本語訳)で MLDを見るスイッチ(ブリッジ)を考慮して、リンクローカルアドレスが使用できない時、つまりホストが起動してからアドレス重複検出(DAD)が完了するまでの間、MLDをどうするかが規定されたいます。


関連プロトコル

○ DNSのIPv6対応

RFC 1886「IPバージョン6をサポートするためのDNS拡張」(日本語訳) は DNSにIPv6アドレス用のAAAAレコードを追加し、 逆引きのためのIP6.INTドメインの使い方を規定します。
RFC 2874「IPv6アドレス集約サポートとリナンバリングへのDNS拡張 」(日本語訳)は IPv6アドレスのリナンバリングに備えてDNSの新たな IPv6アドレスレコード(A6レコード)とビットマップラベルを使った 逆引きドメインを規定しました。 しかし、
RFC 3363「インターネットプロトコルバージョン6(IPv6)アドレスのドメインネームシステム(DNS)での表現」(日本語訳)
RFC 3364「インターネットプロトコルバージョン6(IPv6)に対するドメインネームシステム(DNS)サポートでのトレードオフ」(日本語訳) で、A6レコードやビットマップラベルは実用的な意味があるか疑問、という事で実験的となってしまいました。
RFC 3152「IP6.ARPAの委任 」(日本語訳) で 逆引きにIP6.INTではなく、IP6.ARPAを使うように勧告しています。 ARPAドメインを使う理由は
RFC 3172「アドレスとルーティングパラメータエリアドメイン("arpa") のための管理ガイドライン&操作上の必要条件」(日本語訳)に記載しています。 なおARPAはARPANETで有名なAdvanced Research Projects Agency (現在のDefense Advanced Research Projects Agency)の頭文字ではなく Address and Routing Parameters Areaの頭文字で、 Defense Advanced Research Projects Agencyとは関係がないと再定義されています。
RFC 1886とRFC 3152は1つにまとめられて、
RFC 3596「IPバージョン6をサポートするためのDNS拡張」(日本語訳) として発行し直されています。

RFC 3646「IPv6のための動的ホスト設定プロトコル(DHCPv6)のDNS設定オプション」(日本語訳) は、ホストがDNSリゾルバを発見する方法の1つです。

○ RADIUS

RFC 3162「RADIUSとIPv6」(日本語訳)は RADIUSプロトコルをIPv6対応にするための属性を規定します。

○ SNMP

SNMP自体をIPv6対応にするための規定は特にないようですが(必要もない?)、 IPv6もMIBが規定されています。
RFC 2465「IPバージョン6 のための管理情報ベース:テキスト表現と一般的なグループ」でIPv6一般のMIBを規定します。
RFC 2466「IPバージョン6のための管理情報ベース:ICMPv6 グループ」でICMPv6のMIBを規定します。
RFC 2452「伝送制御プロトコルのためのIPv6管理情報ベース」でTCPv6のMIBを規定します。
RFC 2454「ユーザーデータグラムプロトコルのためのIPv6管理情報ベース」でUDPv6のMIBを規定します。
RFC 2851「インターネットネットワークアドレスのテキスト表現」でMIBでのアドレス表現を規定します。これは、
RFC 3291「インターネットネットワークアドレスのテキスト表現」で置き換えられています。
RFC 3019「マルチキャスト聞き手探索プロトコルのためのIPバージョン6管理情報ベース」で マルチキャストリスナーディスカバリ(MLD)のMIBを規定します。


IPv6アドレス

RFC 1884「IPバージョン6のアドレス体系」(日本語訳)で IPv6のアドレス構造が最初に定義されました。 これは
RFC 2373「IPバージョン6のアドレス体系」(日本語訳)で置き換えられました。 さらに
RFC 3513「インターネットプロトコルバージョン6(IPv6)のアドレス体系 」(日本語訳)が 現在のIPv6アドレスの基本構造をしめします。

RFC 1881「IPv6アドレス割り当て管理」(日本語訳) がIPv6アドレスの基本的な管理はIANAがし、 IANAがアドレス空間を分割して地域レジストリに管理を委任するべきと宣言しています。

RFC 2732「URLでのリテラルIPv6アドレスのフォーマット」(日本語訳)は、 URLでのIPv6アドレスの表記を記述します。URLではホスト名とポート番号の区切りなどで':'を使います。 IPv6のテキスト表現でも':'を使うので、URL内でアドレスをそのまま記述すると、混乱します。 このためURL内ではhttp://[1080:0:0:0:8:800:200C:417A]/index.htmlの様に'[]'でくくります。

○ グローバルアドレス

RFC 2374 「IPv6の集約可能グローバルユニキャストアドレス形式」(日本語訳) が 現在の商用のIPv6アドレス(2001(HEX)で始まるアドレス)のフォーマットを指定しています。 これは
RFC 3587「IPv6グローバルユニキャストアドレスフォーマット」(日本語訳)に 置き換えられました。 このフォーマットで具体的にどのような団体にIPv6アドレスを付与するかが
RFC 2450「TLAとNLAの割当て規則の提案」(日本語訳)で 規定され、さらに具体的にどの範囲のアドレスを使うかが
RFC 2928「最初のIPv6サブTLA識別子割当」(日本語訳)で 規定されています。 IPv6グローバルアドレスのフォーマットはIETFからICANNに議論が移っており、 これらのRFCは時代遅です。

RFC 3531「IPv6アドレスブロックのビットの割当てを管理する柔軟な方法」(日本語訳)で、 拡張性を考慮したIPv6アドレスの割当手順が示されています。

RFC 1897「IPv6テストアドレスの割り当て」(日本語訳)で テスト用のIPv6アドレスが規定されています。多分これは無効になっています。
RFC 2471「IPv6テストアドレスの割り当て」(日本語訳) でIPv6実験網(6bone)のアドレス(3ffe(HEX)で始まるアドレス)が規定されています。 これは
RFC 2921「テストアドレスの割り当て」(日本語訳)に改定されました。 6boneのメーリングリストによるとRFC 2921も2002年3月6日に改定されています。 6boneでは当初実験ISPに/24を割当てていましたが、 6boneの拡大とともに新規ISPの割当が/28に変更され、現在は新規ISPの割当が/32になっています。

RFC 3701「6bone(IPv6試験アドレス割当て)段階的廃止」(日本語訳) は6boneの終了を書いています。

RFC 3849「文書化のために予約されるIPv6アドレスプレフィックス 」(日本語訳)で RFCやその他の文書で例示をする場合に2001:DB8::/32を使うように薦められています。

RFC 2375「IPv6マルチキャストアドレスの割り当て」(日本語訳) はグローバルに定義されたマルチキャストアドレスの初期割り当てを記述します。

○ ローカルアドレス

RFC 2526「予約されたIPv6サブネットエニキャストアドレス」(日本語訳) で リンクローカルアドレスうち128個がエニキャスト用に予約されています。 通常のリンクであれば、下64ビットがfdff:ffff:ffff:ffxx (xx=80〜ff)の アドレスがエニキャストになります。

RFC 3068「6to4リレールーターのためのエニキャストプレフィックス」(日本語訳) は6to4リレーエニキャストアドレス192.88.99.1と、 6to4IPv6リレーエニキャストアドレス2002:c058:6301::を規定します。

RFC 3306「ユニキャストプレフィックスに基づくIPv6マルチキャストアドレス」(日本語訳) は(多分ローカルに使用する)ユニキャストプレフィックスを埋め込んだIPv6マルチキャストアドレスを規定します。

○ アドレス利用率

RFC 1715「アドレス割当て効率のためのH比率」(日本語訳)は IPv6のアドレス割当て議論のため、アドレス割当て効率を示すH率を定義し、その有効性を示しています。
RFC 3194「アドレス割当効率のためのホスト密度比率:H比率の更新」(日本語訳) はH比率を理解しやすくしたHD比率を定義します。

○ リナンバリング

RFC 2894「IPv6のためのルーターリナンバリング」(日本語訳) は、ルーターリナンバリング("RR")と呼ばれる、サイト内の全ルータのアドレス情報を書き換えるためのメカニズムを定義します。


プログラムミング

RFC 2133「IPv6の基本ソケットインターフェース拡張」(日本語訳)で、 プログラムとOS間で広範囲に使われているソケットAPIの基本部分のIPv6対応が書かれ、
RFC 2553「IPv6のための基本ソケットインターフェース拡張」(日本語訳)に 置き換えられ、
RFC 3493「IPv6のための基本ソケットインターフェース拡張」(日本語訳)に 置き換えられました。
RFC 2292「IPv6のための高等ソケットAPI」(日本語訳)で IPv6特有機能を使うためのRAWソケットAPIが書かれ
RFC 3542「IPv6のための高等ソケットアプリケーションプログラムインターフェース(API)」 (日本語訳)に置き換えられています。


その他IPv6関連らしいRFC

とりあえずIPv6関連っぽいタイトルのRFCをリストアップしてみました。 多くは、IPv6プロトコルが固まるまでの間にいろいろ出た文書だと思います。

RFC 1287 未来のインターネットアーキテクチャに向かって
RFC 1338 スーパーネット:アドレス割当と集約作戦
RFC 1347 大きいアドレスのTCPとUDP、インターネットアドレスとルーティングの単純な提案
RFC 1375 IPアドレスの新しいクラスの示唆
RFC 1454 次のIPバージョンの提案の比較
RFC 1475 TP/IX:次のインターネット
RFC 1550 IP:次世代(IPng)ホワイトペーパー要請
RFC 1560 マルチプロトコルインターネット
RFC 1629 インターネットでのOSI NSA割当のガイドライン
RFC 1639 大きいアドレスレコード上でのFTPオペレーション(FOOBAR)
RFC 1667 IPngのモデルとシミュレーション条件
RFC 1668 IPngの統一ルーティング条件
RFC 1669 IPng基準のマーケット現実性
RFC 1670 IPng技術的考察のインプット
RFC 1671 移行についてのIPngホワイトペーパーと他の考察
RFC 1673 IPngについての電力調査協会コメント
RFC 1674 IPngのセルラー業界の見解
RFC 1675 IPngのセキュリティの考慮
RFC 1680 ATMサービスに対するIPngサポート
RFC 1683 IPngでのマルチプロトコル互換性
RFC 1686 IPng必要条件:ケーブルテレビ産業の観点
RFC 1687 大企業ユーザーのIPngの観点
RFC 1688 次世代IPのモバイル性考察
RFC 1705 残った6つの仮想インチ:IPngにおける問題
RFC 1707 CATNIP:インターネットの共通構造
RFC 1719 IPng の方向
RFC 1726 IPの次世代(IPng)を選ぶ専門的な基準
RFC 1744 インターネットアドレス空間の管理上の考察
RFC 1752 IP次世代プロトコルのための推薦
RFC 1768 CLNPマルチキャストのためのホストグループ拡張
RFC 1809 IPv6でフローラベルフィールドの使用
RFC 1888 OSI NSAPとIPv6
RFC 1955 IPNGのためにインターネットルーティングと割当の新しい案(ENCAPS)
RFC 2030 IPv4、IPv6、OSIに適合した簡易ネットワーク時刻プロトコル(SNTP)バージョン4
RFC 2185 IPv6移行のルーティング面
RFC 2428 IPv6とNATのFTP拡張
RFC 3582 IPv6サイトマルチホームアーキテクチャの目標


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