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富田林寺内町の探訪

江戸時代の町並みが残る寺内町(じないまち)をご紹介します

大阪市内から近鉄電車で富田林駅まで30分。駅から徒歩10分。
ひっそりとした佇まいを残すお寺や町家を巡りながら、お手軽な歴史散歩に出かけてみませんか? 皆様のお越しをお待ちしています。

じないまち随想12 2012年8月13日

「若者、よそ者、ばか者」

いつもの年よりも蝉しぐれが聞こえ始めるのが遅かった今夏。横浜の蝉だけかと思いきや、富田林の蝉もスローだったようです。お盆が始まり、朝から庭の蝉しぐれが鳴りやまない2日間、寺内町に帰省しました。

照り返しの中を、カメラ片手に町の中を歩いてみて驚いたのは、新しいお店がいくつも増えていることでした。しかも、古い家並みの中に自然と溶け込むように。平日や夏休みで閉じていたお店もありましたが、少しだけ立ち寄ることができたお店のオーナーは予想に反して若いという印象でした。最近では、お店の若いオーナーが相互のネットワークを立ち上げて、寺内町に人を呼び込む共同イベントが定期的に企画されるようになりました。これまでは町並み散策の途中にふと立ち寄りたくても、そうしたお店がほとんどなかった寺内町界隈ですが、これからの賑わいを予感させる変化です。北イタリアで本格的に修業されたシェフが新たに出店される??ようなお話も伺いました。食いしん坊の私としては、これはぜひ実現してもらいたいですね。こだわりのスポットが増えてくると、町の魅力がさらに高まる気がします。

詳しく調べた訳ではありませんが、これらオーナーの方々の多くは地元出身者ではなく、寺内町が好きになってこの地を選んで出店されているようです。地元関係者の地域活性化に賭ける想いが、少しずつ具体化してきた証しかもしれません。すべてのお店が期待通りに順調に軌道に乗ってもらいたいものです。ふとしたきっかけで、寺内町の情報発信を始めて早くも10年間が経ちました。ささやかですが、情報発信を通して、皆様の後押しができたらと感じています。 

話題は変わりますが、昨年4月から地元ボランティア・ガイドのお仲間に入れて頂きました。仕事の都合もあり週末限定でお引き受けしています。じないまちボランティア・ガイドの会に対して事前にご予約を頂戴した団体御一行様を、これまでに何組もご案内させて頂きました。町歩きに出発する前に、会議室で30分間ほど歴史や町家の特徴などをご説明させて頂くのですが、最後にひと言「富田林寺内町をユネスコ世界文化遺産に」と、夢のような話をしています。地域ブランド戦略として、これ以上望めない最高峰です。例えば、奈良県橿原市今井町との「寺内町」共同ブランド作戦で、世界文化遺産登録を目指せば、かなりいいところまで行けるかもしれません。 

地域おこしには、必要な要素が3つあるとよく言われます。「若者、よそ者、ばか者」
世界に類をみない伝統的建造物が建ち並ぶ富田林寺内町の文化資産価値を、改めてこの三つの視点から眺めてみると、世界文化遺産登録もあながち夢ではないかもしれません。

(2012年8月13日、管理人@横浜)
じないまち探訪記
じないまち随想
 ご感想などお便りをお待ちしています。(管理人)


Information


富田林寺内町
(城之門筋)
(富田林市提供、禁無断転載)

富田林寺内町への道順
寺内町へは近鉄長野線富田林駅又は富田林西口駅下車徒歩10分です。先ずはじないまち交流館へお立ち寄りください。

散策地図がもらえます
富田林駅前の観光案内所又はじないまち交流館散策地図がもらえます。

立ち寄ってみたいお店

休憩所(トイレ)
じないまち交流館寺内町センターじないまち展望広場にあります。

車でお越しの方へ
寺内町は道幅が狭く、中には公共駐車場がありません。車でお越しの場合には、2014年2月に新しくオープンした富田林市営東駐車場(有料)をご利用ください。一般用の普通乗用車及び団体用のマイクロバス(1台分、市役所に要事前予約)を駐車できます。重要文化財・旧杉山家住宅まで徒歩5分、じないまち交流館まで徒歩15分。

尚、団体用の大型観光バスでお越しの場合は、富田林市役所にお問い合わせください。宜しくご協力をお願いします。


じないまち交流館
〒584-0033
大阪市富田林市富田林町9-29
TEL.0721-26-0110
FAX.0721-26-0110
(午前10時~午後5時、月曜休館)

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