大阪市内から近鉄電車で富田林駅まで30分。駅から徒歩10分。
ひっそりとした佇まいを残すお寺や町家を巡りながら、お手軽な歴史散歩に出かけてみませんか? 皆様のお越しをお待ちしています。
2012年11月29日(木)19時半放映(第3281回) |
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歴史的町並みや伝統的建造物の保存・維持について直面するさまざま課題を、2012年11月29日夜に放映されたNHK番組「クローズアップ現代」がテーマに取り上げていました。 失われてゆく貴重な伝統的建造物をどうしたら守ることができるのか。 国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている富田林寺内町の事例は紹介されませんでしたが、全国各地の失われた貴重な建造物(大阪市淀川区に残っていた市内で最古の江戸時代初期の民家・渡辺邸が相続税支払を理由に今年取り壊された事例)や、地域市民が保存運動に立ち上がり何とか取り壊さずに済んだ建造物(東京都台東区谷中にある昔ながらのカヤバ珈琲店)の事例を詳しく検証しながら、専門家の意見も交えた構成となっており、問題解決に向けた個々の課題を見事に浮かび上がらせていて、視聴者にもわかりやすい内容でした。 文化財保護に係わる法制度、国や地方自治体の深刻な財政危機、地域社会の高齢化など歴史的町並みや伝統的建造物の保存・維持をめぐる課題は、もはや所有者個人だけで抱え込んでも解決できる問題ではないことを実感しました。また、これまで何とか時代の変化を生き抜いてきた歴史的町並みをこれから先も保存・維持してゆくためには、地域社会共有の歴史文化資産として、地域社会で力を合わせて支えてゆける仕組みづくりが必要であると認識を新たにしました。 富田林寺内町の歴史的町並み保存が抱える課題は、番組の中で取り上げられた他の地域が抱える問題と基本的に同じであり、持続可能な地域社会をどう築いてゆけるかにかかっています。富田林寺内町は、1997年に国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されていますが、住民の高齢化が進んでおり、伝統的町家には空き家も増えてきています。伝統的建造物を所有主個人の管理にのみ委ねてしまうのでは早晩、限界を迎えてしまうのではないかと危惧しています。ここにきて寺内町でも地域社会の活性化に向けた様々な取り組みが始まっており、空き家の利活用を目的に地元住民の手で家主と店主を仲介する仕組みが立ち上がり、この制度を利用した新しいお店も増えてきました。地域住民はもとより外部の方々の力もお借りして、貴重な伝統的な町並みの保存・維持と次世代にとっても暮らしやすい活力ある住環境を兼ね備えた地域社会が両立できるように、地域活性化への取り組みが着実に実を結んでゆくことを願っています。 (以下の文章は、番組冒頭のナレーションから抜粋させて頂きました。) (以下の文章は、国谷裕子(くにやひろこ)キャスターの番組冒頭コメントをそのまま引用させて頂きました。) 地域の歴史を静かに物語る古民家や町家。 御覧のように、全国各地で歴史的建造物が姿を消していまして、たとえば金沢市ではこの13年間に30パーセントも減少しています。(山口県萩市10%減、京都府京都市18%減、東京都台東区31%減) (詳しい番組内容は、番組ホームページをご覧ください。) NHKクローズアップ現代 第3281回 (2012年11月29日放映) |
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富田林寺内町 (城之門筋)
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富田林寺内町への道順
寺内町へは近鉄長野線富田林駅又は富田林西口駅下車徒歩10分です。先ずはじないまち交流館へお立ち寄りください。
散策地図がもらえます
富田林駅前の観光案内所又はじないまち交流館で散策地図がもらえます。
立ち寄ってみたいお店
休憩所(トイレ)
じないまち交流館、寺内町センター、じないまち展望広場にあります。
車でお越しの方へ
寺内町は道幅が狭く、中には公共駐車場がありません。車でお越しの場合には、2014年2月に新しくオープンした富田林市営東駐車場(有料)をご利用ください。一般用の普通乗用車及び団体用のマイクロバス(1台分、市役所に要事前予約)を駐車できます。重要文化財・旧杉山家住宅まで徒歩5分、じないまち交流館まで徒歩15分。
尚、団体用の大型観光バスでお越しの場合は、富田林市役所にお問い合わせください。宜しくご協力をお願いします。
じないまち交流館
〒584-0033
大阪市富田林市富田林町9-29
TEL.0721-26-0110
FAX.0721-26-0110
(午前10時~午後5時、月曜休館)