石の森 第 126 号   ページ   /2005.3

 青い亀裂

西岡 彩乃


慰められることもなく
清められることもなく
汚れたまま そのまま
片隅に

誰かが覚えているのだろうか
そのひび割れた 砕けた残骸を
僕は見ているよ その姿を

もう少しだけ
このまま眺めているよ


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