朝7時ライダーハウスの奥さんの声で目覚める。朝食ができたから家まで来てといわれた。
家にお邪魔して朝食をご馳走になる。朝から豪華でいくら丼や鮭の切り身を食べた。
奥さんと色々話しをして知床のことを色々教わった。世界遺産に登録されたウトロ側ばかり
ではなく知床側も美しいということを忘れてはならないと思う。
午前8時、準備をして3人で写真をとる。そして出発。
今日も雨。もういやになっていまう。知床峠も雨で何も見えないだろうとオーナーはいっていた。
知床峠の麓の羅臼の町で家への御土産として昆布やお酒を買った。北の国からの 遺言 で
純の番屋を見たりして街をぬけていった。
知床峠は羅臼側から上るとかなりの勾配だ。今まででどこよりもキツイ峠だ。
中腹に差し掛かったところで、昨日の大学生ライダーが来た。励ましてくれて、そのまま
過ぎていった。
1時間程してやっと峠の頂上に到着。が、何も見えない。晴れていれば写真好きの自分としては
最高にテンションが上がったはずである。本当に残念でならない。一体何のために峠をこえているの
かわからなかった。
ウトロへ抜ける下りは直線道が多い。ただ、雨のためスリップを恐れてスピードは出せない。
ウトロへ抜けると観光客の多さに驚いた。観光バスがわんさかわんさか行き来している。
お土産やも場内で混雑緩和のアナウンスが流れるほど繁盛している様子だった。
これだけの人を乗せたバスが行き来していると、排ガスの量が半端ではない。
道を走っていると、ウトロの狭い道にバスが次々と通りはさまれそうになるし、排ガスも
相当な量がかかってくる。一体なんのための世界遺産登録なのか分からない。
その自然を守ろうという名目で人を集めて、結局のところ環境破壊をしているのではないか?
マイカー規制などしてもその人の多さからバスが増え、結局のところ環境破壊しているようにも思える。
今回の旅行で世界遺産などのレッテル程滑稽なものはないと思った。美しい自然や町並みを
守るにしても、その対策が不十分なために、どうしてもお金儲けという感がしてしまうのは拭えない。
環境を守ろうという配慮で客を呼び込む矛盾は解決できるのだろうか?
これからウトロの海岸線を走り斜里方面にぬける。雨のためか体温が下がって寒い。
2時間程海岸線を走ると斜里町にはいった。ここから最終宿がある清里町はすぐだ。
清里イーハトーヴYHに着いたのは5時のこと。場所がわからなくて、数十分さまよった。
このYHは丘の上にありジャガイモ畑(?)のど真ん中にあるいいところだ。
同じ部屋には京都からきた人がいた。YHの人に町の温泉につれていってもらった。
そのあと食べ放題に行った。最後の夜なので豪勢にと思ったからだ。
結局恵まれない天候続きだったが、それなりに楽しめた。
明日は電車で苫小牧に戻りフェリーに乗る。