【私(山口真吾)のプロフィールと取り組み】



平成9年(1997年)、長期滞在中の英国ロンドンでふらりと立ち寄ったヴィクトリア&アルバート(V&A)美術館。その東芝ギャラリーの展示において初めて根付に遭遇。根付を”Netsuke”という英語で初めて知る。

当時は金融混乱の絶頂期ながら、かつての日本にはこのような素晴らしい文化があったのだと発見。愕然となる。V&Aでは、数百点の根付が収まったガラスのショーケースを前に、小一時間、立ち尽くして鑑賞する。

帰国後、仕事の関連でお邪魔した提物屋において、根付を初めて触る。江戸期の本物の根付の素晴らしさに開眼。初対面かつ根付初心者の私に対して、きわめて高価な根付を掌で鑑賞させて頂いたことに感謝。

その後、初めて江戸期の木刻根付を購入。木刻根付(特に黄楊)の良さを知る。

本ウェブサイト【根付のききて】を創設(平成14年12月)。国際根付ソサエティ入会(同年同月)。

駒田柳之氏の根付教室に通う(平成15年10月〜平成16年3月)。
なお、教室で先生の教えを熱心にメモをとることに集中したため、作品製作は未完に終わる。

国際根付ソサエティ日本支部会合(平成15年12月)において「東谷研究」の研究成果を講演。
講演の際、光栄にも根付収集家でいらっしゃる高円宮妃殿下のご臨席を賜る。

「根付のききて」掲載の根付が、銀座の老舗店の新年広告のモデルとなる(平成16年1月)。
干支の申(猿)にちなみ、「銀座百点」の中に稲田一郎の猿回しが登場。猿回しは無事大役を果たす。

開運!なんでも鑑定団(平成16年5月18日放映分)の番組制作プロダクションからの依頼により、根付のききて掲載のウニコール製の根付の写真3点を貸し出し、放映される。「ウニコール茶杓」の鑑定の解説の中で写真が使用されたもの。

明治期の東京の根付師50名の記録をまとめた「東京名工鑑」を翻訳出版する (平成16年3月)。
海外の美術館・博物館の学芸員、国内外のコレクター等から高評を得る。国立国会図書館の納入制度に基づき納本。

国際根付ソサエティのジャーナルにおいて、”『装劍奇賞』と『東京名工鑑』の二つの書籍は、根付師に関する情報を含んだ、計り知れない価値の参考書(invaluable reference)である。”(INSJ Vol.25 No.4, Winter 2005) と賞賛される。

根付ランキング調査 をウェブ上で実施 (平成16年2月〜8月)。

日本根付研究会の秋期例会(平成16年10月)において「根付におけるニセモノについて -巧妙化する最近の偽物事情 -」を講演。日本根付研究会の機関誌『根付の雫』(第53号)に講演資料を掲載。

日本根付研究会の『根付の雫』(平成17年、第54号)において「鈴木東谷の研究」を発表。

美術雑誌「美庵(Bien)」(平成18年5-6月号、Vol.38,、藝術出版社)の特集「触れろや、遊べや! 根付・驚異のミクロ世界」において、日本の古根付コレクターのひとりとしてコレクションの写真とともに紹介される

日本根付研究会の『根付の雫』(平成18年、第56号)において、『装劍奇賞』所載の根付師である京都・正直の麒麟根付及び我楽の玉獅子根付を発表。

NHKテレビ番組「美の壷」を書籍化した『根付』(NHK出版、平成18年12月)で根付蒐集家として紹介され、本ウェブサイトに掲載した岡友派の「なれ」に関する研究の考察が取り上げられる。

骨董雑誌 『集』(平成19年33号、集出版社)の特集「根付 凝縮の美学」に所蔵している『装劍奇賞』の写真素材を提供。

日本生命保険相互会社のPR誌「なるほど!ザ・インフォ」(平成19年11月号、発行部数 40万部)の特集「携帯ストラップの起源(携帯ストラップは日本発?)」に資料及び写真素材を提供。

フランスのルーヴル美術館からの依頼により、美術館所蔵の根付作品について検証と評価の協力。ヨーロッパからアジアまでを網羅するありとあらゆる象牙を素材にした所蔵作品のカタログ出版に際して協力依頼があったもの。第三共和制大統領であったアドルフ・ティエール氏(1797-1877年)から寄贈のあった根付約20点について検証・評価を実施。(平成21年8月 経緯はこちら

日本経済新聞(平成21年10月26日、夕刊7面)において根付研究家としてコメントが掲載される。ものを体からぶら下げる日本文化を特集した「らいふプラス」欄において、キャラクターグッズを付ける携帯電話ストラップが日本発の文化であるとの説明が掲載されたもの。

武蔵野市民が平成18年から非営利で続けている、吉祥寺で気楽に落語を楽しむ「吉祥寺寄席」(平成24年4月25日)に講師として登場。「根付・江戸のユーモア」を題して数々の写真をプロジェクターで投影しつつ根付の魅力を説明。また、寄席の開催にあわせて、朝日新聞(平成24年4月22日、武蔵野版)に根付愛好家として紹介される。

 開運!なんでも鑑定団(平成27年2月10日放映分)の番組制作プロダクションからの依頼により、根付のききて掲載の写真4点(吉長、正一、光定、岡友)を貸し出し、放映される。清水芳仙の象牙彫刻の解説で写真が使用されたもの。

 開運!なんでも鑑定団(平成28年8月2日放映分)の番組制作プロダクションからの依頼により、所蔵の写真2点(山口友親作の「鍾馗と鬼」及び「おかめ踊り」)を貸し出し、放映される。友親の根付2点の解説で写真が使用されたもの。
   

・日本根付研究会会員

・主な研究対象:18世紀の京都の根付師:吉長派岡友派

・東京都在住 (出身:神奈川県)

・連絡先: shingo5
mvc.biglobe.ne.jp まで

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