ほしたびの旅

本州・北海道ぐるり旅2004

旅日記19~26日目: 北回り、中標津へ

19日目: 9月5日(日) 幌加内そば祭りと、三毛別のヒグマ

朝起きると霧で真っ白だった。冷え込んでいる。ゆっくり片付けを済まし、出発。前日からそば祭りが行われているという幌加内町へ。開始時間の9時前に会場となる役場付近に到着。案内された駐車スペースには石がごろごろしていてタイヤを取られそう。二輪の駐車場所を考え直してほしい。会場内に入り、時間がたつにつれ人も多くなってきた。会場内にはフレンチドッグや豚串等、一般的なお祭りのようなブースがある。蕎麦麺も売られており、道の駅で買うより数十円安い。各地の蕎麦を食べるコーナーもある。私は幌加内ソバとしてかけソバ(500円)を食べる。量は物足りないが、まあよし。祭りの会場を後にして道の駅ほろかないへ。こちらではせいろそば(もりそば)(530円)を食べる。

その後、日本海側に出て北上。苫前町の三毛別ヒグマ事件復元現場に行ってみる。現場の少し手前から砂利道に入り、林に囲まれる。そこには小屋が復元され、大きな熊が小屋を襲っていた(^o^)

三毛別ヒグマ事件現場
巨大ヒグマが襲う(^o^)

ぐんぐん北上。天塩町の鏡沼公園キャンプ場にテントを張った。夜、洗濯をして乾燥機にかけようとしたら後から洗濯した人に数十秒の差で先を越された。

  • 今日の天気:晴
  • 走行距離:294.9km
  • 宿泊地:北海道留萌支庁天塩町鏡沼海浜公園キャンプ場
  • 入浴地:公園無料シャワー

20日目: 9月6日(月) 稚内、枝幸町へ

朝二時前に一度起き出す。外に出ると街灯の明かりの中、星が輝いている。天体写真を撮りに利尻島が見えるはずの海岸沿いに移動した。月明かりの中、利尻島を探したがわからなかった。海上にいくらか雲が出ているようでもある。とりあえず2枚写真を撮ってキャンプ場に戻り、もう一度寝た。6時に目が覚めると、とりあえず昨晩洗濯した衣類を物干し竿にかけ、朝食を食べる。乾くまで待って出発、北上する。走りながらサロベツ原野をみるが目立った花はない。原生花園に立ち寄るとエゾリンドウ、アキノキリンソウ、ウメバチソウといった花を確認できた。また、北上中にハマナスの赤い実を見ることができた。北上するにつれてだんだんと雲が多くなってきた。

稚内市内の「お食事 はま」で昼食をとった。いろんなメニューがあったが、その中で五色丼を注文。うに、かに、いくら、ほたて、たこの5種に茶碗蒸、漬物、味噌汁がついて1000円だ。出来上がってきたのを見ると見かけは良い。が、食べてがっくり。うにがかたい。なんだこれは? 他は普通だと思う。茶碗蒸などの脇役がしっかりしているのに残念だ。


最北端の景色

さて、ともかくも宗谷岬到着。今回は前回ほどひっきりなしに団体がやってくることもなく、合間で記念写真が撮れた。お土産店などをゆっくり見て回ってから出発。南下していくが、どうも雲が厚くなっているようだ。

枝幸町の道の駅に16:26頃着いたが、閉まっていた! おかしい。16:30までやっているはずなのに。休館日でもないはず。仕方がないので道の駅の海側にある「はまなす交流広場キャンプ場」に泊まることにした。ここは無料なのにAC電源つきのオートサイトがある。しかし、このオートサイトにはキャンピングカー等の立派な車で占拠されており、他の場所にもいくらか車がとまってキャンプしている。住んでいるような人たちもいる。でも、この電源付きサイトは平成17年度から有料化するかどうか検討されているようである。そりゃ、キャンピングカーで大量の電気を使われるしな。同じくらいにやってきた群馬と京都のチャリダーの近くにテントを張り、夜は酒を飲みながら少し話をした。

  • 今日の天気:曇
  • 走行距離:253.1km
  • 宿泊地:北海道宗谷支庁枝幸町はまなす交流広場キャンプ場

21日目: 9月7日(火) 興部へ

朝2時頃に目がさめて外を見てみると星空が広がっていた。くやしい。5時頃の日の出に合わせて起きてみると水平線上に雲が出ていた。道の駅が開く9時までは時間があるのでゆっくりと片付ける。片付け終わってバイクを道の駅に移動させトイレに入ろうとしたら自衛隊の集団がやってきてトイレに入っていった。それならキャンプ場用のトイレにと行ってみるとトイレットペーパーがない!。仕方がないので道の駅に戻り、集団がいなくなるのを待つ。

道の駅おこっぺにある簡易宿泊所
おこっぺの出会いの宿

スタンプを押して出発。内陸に入って道の駅を回る。美深から雄武に出て再びオホーツク海沿いに南下する。翌日に台風18号がきそうなので、ちゃんとした所に泊まろうと思い、興部町の道の駅にある、列車を利用した無料宿泊所に行く。ここは1996年10月の寒かった日に、へー泊まれるんだぁと、一人で泊まった思い出がある場所。受付を済ませ、列車の所に行くと、前日同じ所でキャンプをしていた群馬チャリダーもいた。次々に人がやってくる。台風が迫っているので今日は多そうだ。早目に銭湯でさっぱりし、弁当を食べてくつろいだ。

  • 今日の天気:曇夜雨
  • 走行距離:268.5km
  • 宿泊地:北海道網走支庁興部町 道の駅おこっぺ 出あいの宿
  • 入浴地:興部町銭湯(360円)

22日目: 9月8(水) 台風18号の強風、湧別町ツーリングトレイン

明け方前にいくらか雨が降ったようだが、朝は晴れていた。台風18号はこれから宗谷地方に来るようだがオホーツク海側は天気が良い様子。西興部の道の駅は10:00からなのでゆっくり出発。何かの施設は開いてるのではないかと早めに行ってみるが、すべて10時から。どうも北海道は10時からというのが多い。それにしても暑い。台風が南から山越えの暖かい空気を運んでいるのだろう。スタンプを押して次は道の駅たきのうえ。ここに向かっている途中から風が強まり始めた。道の駅たきのうえ近くのキャンプ場に行ったところで猛烈な風が吹き始めた。近くのホテルの建物を風除けにしてバイクを停めたが、それでも回り込んでいくらか吹いてくる。外に立ててあったのぼりが折れている。すさまじい風だ。しかし、歩いて道の駅の方まで歩いてみると、ホテルの所よりは強くない。たぶん地形的に風が集まって通り抜けているのだろう。


紋別に突き出すカニの爪

先に進む。風はだんだん強くなっている。所々、木の枝が折れて道に落ちていたり、葉っぱが舞い飛んでいる。バイクも揺れる。湧別町計呂地の交通公園のツーリングトレインにスタンプラリーをしに行ったら、台風のために連泊する人たちに、泊まったらと誘われた。そこそこの時間でもあるので、道の駅サロマ湖まで行ってから戻って泊まることにした。そこの隣にある水産物直売所で屋根側面のトタンがはがれそうなのを誰かが発見し、皆で直そうと画策していたが、メキメキと1枚外れてしまった。すると今度はバーンと屋根が飛びそうになったので引っ掛けておいたロープで引っ張る。すごい風の力だ。とりあえず車に引っ掛け、飛ばないように処置をした。ツーリングトレインから湖側に歩くとサンゴ草群生地があるということで行ってみると、いくらか赤く色づいていた。


マスのチャンチャン焼

夜は同宿の人たちと会費500円でマスのチャンチャン焼きパーティー。皆で写真を撮りながらおいしく食べる。前日の晩はホタテの差し入れがあっていやになるくらいのホタテを食べて大盛り上がりだったらしい。途中で先ほどの海産物直売所の人からはまちの刺身の差し入れもあり、大満足。

  • 今日の天気:晴(強風)
  • 走行距離:167.6km
  • 宿泊地:北海道網走支庁湧別町計呂地交通公園 ツーリングトレイン
  • 入浴地:宿泊所コインシャワー(100円)

23日目: 9月9日(木) 北見よいとこ


佐呂間町鬼原峠付近

昨晩は久しぶりによく食べよく飲んだ。おかげで熟睡。久しぶりに7時前まで寝ていた。それでもテントは無いので片付けは早く、8時前には出発。まずは、勧められた、佐呂間町にある北勝水産でほたてバーガー(300円)を食べた。揚げたホタテが4個とトマトも入ってボリュームたっぷりで、おいしい。そしてスタンプラリーのため、いったん内陸を西へと進む。道の駅白滝は標識を見間違えて国道333号を直進し続けて探していたが、実は国道から離れ、なんと高速道路のパーキングエリアがそれだった。なんでだよ。暫定無料だから高速道路に入れば良かった。でもおかげで北見峠を超える国道はがらすきで快走。峠にさしかかる手前の部分はひょうひょうとした白樺が立ち並び、高原ムードたっぷり。上川の町で東へと折り返し、国道39号を進む。時折ちらりと大雪山系の山が見える。最上部のあたりは色づいているようだ。石北峠を通る道は景色を期待していたが、今ひとつ。

北見市内に入る。北見と言えば「回転寿司トリトン」ということで、少し早めの夕食をとることにした。ここは安くておいしいと評判。店員も元気だ。まずはイクラ、生さんま、サーモンを注文。ややしゃりが小さい感じだが、おいしい。握り手の「生さんまおいしいよ。」「秋ですから。」の掛け合いがおもしろかった。全部で7皿食べた。少し物足りない状態ではあるが、1050円也。

北見自然休養村キャンプ場に行ってみたが、17:00までに受付すれば電気も点けれたのだがということで、サイトの電気は点かないらしい。しかし、管理センターの人のご好意でセンターの前にテントを張らせてもらうことができた。テントを張り終えて風呂に入ろうと、キャンプ場から北見市内に向かって約4kmのところにある、北見川東グランドホテルに行った(外来入浴350円、8:00~22:30)。ここは浴室にはシャンプー・石鹸が備え付けられていなかった。風呂から上がって休憩所でくつろぎながらホテルのおばちゃんと話をしていたら。「せっかく北海道に来たんだから三平汁食べ」と言われてご馳走になった。おいしかったです。北見では親切な人に出会い、好感度アップ。

  • 今日の天気:晴時々曇
  • 走行距離:326.6km
  • 宿泊地:北海道網走支庁北見市北見自然休養村キャンプ場近くの空き地
  • 入浴地:北見川東グランドホテル(350円)

24日目: 9月10日(金) マリモすくい?!

北見から南下。足寄町塩幌から道道468号に入って西へ。坂道を上っていくとパノラマが広がってきた。阿寒の山も見える。国道241号に出て東進。道の駅足寄湖でチーズを試食。カマンベールチーズが一番口に合う。オンネトーに着くと、直前に観光バスの団体が降りてきたので先にスタンプラリーのスタンプを押しに先に進む。日が陰っていて山の景観は今ひとつ映えない。オンネトーを少し下ったところで突然の雨、急いで雨装備にする。阿寒湖に着くと同時に雨はやんだ。お土産屋の中に「マリモすくい」なる看板がかかげたあった。何だろうと思ったが、ただ単に、購入するときに金網で自分ですくえるということだった。別に金魚すくいのように紙でするわけではない。(^_^) ボッケまで散策した後、マリモソフトクリームを食べてみた。薄い緑色をしているが味は普通のバニラ味。「中に秘密があります」とあったが、だいたいの予想はついていた。中は青りんご風味のゼリーということである。弟子屈町の900草原に到着すると、また雨が降ってきたので雨宿り。そこで虹を見ることができた。きれいだ。そして北上。

「まりもすくい」
何だ?と思ったよ

900草原での虹

津別町の21世紀の森キャンプ場でキャンプしようと思い、行ってみると真っ暗。だが、一つテントがあったので、なんで電気ついてないんだと思っていると、管理人らしき人がやってきて、台風の影響で停電となり、トイレも使えず、キャンプ場を閉鎖していると言って、その旨の表示の紙を張っていった。といっても、もう暗くなっているので食事は弁当にするなどしてテントを張ることにした。先にテントを張っていた人は、初めに美幌のキャンプ場に行ったが倒木などがあり現在復旧中で閉鎖しているということでこちらに来たということであった。各地で台風18号の被害があるようである。彼はここに連泊するつもりで大量に食べ物を買い込み、食いきれないということでホタテや魚フライをごちそうになった。また、彼は先の台風のときにキャンプをしていて、その間に避難命令が出されて地元の人たちに混じって避難生活を体験したそうである。

夜空は北のほうが北見の明かりで明るいが、星がすごくきれい。天の川くっきり。しかし冷える。

  • 今日の天気:晴時々曇午後一時雨
  • 走行距離:364.0km
  • 宿泊地:北海道網走支庁津別町 津別21世紀の森キャンプ場
  • 入浴地:津別町銭湯ごゆっくり(370円)

25日目: 9月11日(土) 美幌峠、多和平

赤っぽく色づいている
能取湖のサンゴ草

今朝はそうとう冷え込んだ。7度くらいまで下がったようである。同宿のライダーは連泊を決め込んで早々に知床方面へ出かけていった。私はゆっくりとして出発。能取湖のサンゴ草群生地へ行ってみた。ちょうどサンゴ草祭りをやっていた。といっても露店が出てステージがあるくらいであまり規模は大きくない。メインのサンゴ草はきれいに赤く色づいていた。道の駅めまんべつに行くと、しらうお丼(700円)というのがあった。11:30から1日30食限定ということである。少したてば時間になるので食べてみることにした。味は・・・、白身魚の天丼みたいだ(^^;)

美幌峠へと上っていく。針葉樹林の中を走っていき、上部になると笹原が広がっている。爽快な道だ。峠からの景色もすばらしい。屈斜路湖が一望できる。ゆっくりした後は硫黄山へ。温泉卵を売っている「卵、卵、卵」の掛け声が耳に残る。そして摩周湖へ。こちらも晴れて良い眺望だ。さて、裏摩周へ回ろうと思ったが、意外と時間がかかったので、明日回ることにした。そこで、多和平キャンプ場へ。風呂はキャンプ場の受付の人に教えてもらって、10km程離れたペンション熊牛に行った。ここは温泉を源泉のまま引いていて、露天風呂もある。貸切状態ではいれるのでgood。あったまってキャンプ場に戻る。


美幌峠から屈斜路湖

硫黄山

夜は星がとてもきれいだ。360度さえぎるものがない。やはり、釧路方面の街の明かりがやや明るい。他の方向もぽつぽつ明かりが見えるが、さほど影響は無い。天の川もくっきりだ。

  • 今日の天気:晴
  • 走行距離:218.5km
  • 宿泊地:北海道釧路支庁標茶町多和平キャンプ場
  • 入浴地:弟子屈町ペンション熊牛(300円)

26日目: 9月12日(日) 裏摩周、知床、中標津


澄んだ水色した神の子池

まずは裏摩周展望台へ。こちらの方が湖や摩周岳が間近に感じられる。ただし、摩周岳のあらあらしさは無い。湖面に降りる道がよくわからず、何か道はあったがだれも行く様子はないのでやめた。神の子池への道は約2kmほど荒れた砂利道。ちと辛かったがたどりついて湖を見てビューティフル。透き通った水色といったきれいな色となっている。写真を撮ろうとすると、反対側にいる人の姿が湖面に反射して映りそうになる。

北上してまたまたオホーツク海沿いに出る。そして東へ。海が真っ青できれいだ。ウトロで何か食べようと歩いたが、いくら丼が1500円くらいしている。カニとかも少し高い気がする。結局セイコーマートで弁当を食べる。ウトロは特に見ることなく、観光遊覧船の客引きが印象に残る。


斜里岳

ウトロ港から知床連山

知床自然センターの喫茶ユートピアでコケモモ・ハマナスミックスソフトクリームなるものを食べてみた。でも、コケモモやハマナスの味がよくわからないけど、いたってバニラの味のような・・・。そして、知床峠への上りを快走。峠も羅臼側も良い天気。峠をはさんで両側が晴れの良い天気なのは初めてのような気がする。国後島もよく見える。

開陽台でキャンプしようと思ったが、雲が出てきたので中標津の町に近い緑ヶ丘森林公園キャンプ場に行った。今回もキャンパーが少ない。管理人さんは17時になる前なのに早々と帰ろうとしていた。テントを張ろうとすると、蚊が寄ってきた。この旅初めての蚊取り線香を使う。

夜は回転すし屋「すしロード」で寿司だ。ライダーということでサーモンがサービスで出た。ここもしゃりが小さい感じ。イクラ、生ホタテ、サンマなどサービス品を含めて7皿、1140円也。おいしかった。マルエー温泉に入った後、そこのコインランドリーを使ったが、乾燥機は乾きにくい。

  • 今日の天気:晴夕方曇
  • 走行距離:276.8km
  • 宿泊地:北海道根室支庁中標津町緑ヶ丘森林公園キャンプ場
  • 入浴地:中標津町マルエー温泉(370円)