旅日記27~33日目: えりも岬経由上川支庁
27日目: 9月13日(月) 雨で中標津滞在
別海町の直線路
どんよりとした曇り空。キャンプ場には私以外にもう一つのテントを残して、他の人たちは出発していった。予報では夕方前頃から雨なので、テントをそのままにして根室方面に出かける。中標津の町から国道272号に対して南東側に平行に近い形で北東の方向に進む直線路に入る。道道994号に突き当たる前では、アップダウンの道が直線に伸びていい感じ。それから道道994号を南東方向に進む。しばらく行くと、展望が開けた直線路が見える。少ししてヘルメットのシールドに細かな水滴がつきだした。南の方ほど雲が厚そうなのでこれ以上進むのをあきらめ、一度別海町の海側に出て戻ることにした。尾岱沼漁港の近くがきれいになって、温泉や魚屋ができている。
中標津に戻り、スーパー等まわる。北海しまえび(冷凍)網走産が450gで1580円、甘塩いくら(大)尾岱沼産冷凍が500gで1980円、生秋鮭切身尾岱沼産が100g当り98円などとあった。総合文化会館の中にある図書館に行く。ここにパソコンがあり、1時間限定でインターネット利用ができる。たまっているメールサーバーにアクセスし、メールチェックなどする。迷惑メールが多い。同じキャンプ場に私以外でテントを残していた茨城アフリカツインライダーもやってきて調べ物などしていた。雨の日は図書館等で時間をつぶすのが良い。しばらくしてキャンプ場に戻ると尼崎TWライダーがやってきていて茨城ライダーと話をしていた。夕食の準備をして私もそこに合流した。途中、キャンプ場の奥から人が現れて「イエス様は・・・」などと話をして立ち去った。ライダーハウスやキャンプ場の奥に人の物をとる人がいたりするという話をしたばかりだったのでちょっと不気味。
- 今日の天気:雨朝曇
- 走行距離:88.0km
- 宿泊地:北海道根室支庁中標津町緑ヶ丘森林公園キャンプ場
28日目: 9月14日(火) カニ代か宿泊代か、インディアンサマーカンパニー
朝から雨。アフリカツインライダーは旅の終わりの日が決まっているので、雨のやみ間にテントをたたんで出発していった。TWライダーはもう一泊する。さて、私はどうしようか。このまま何もすることも無く3連泊するのはもったいないので出発することにする。雨の中、炊事場の屋根の下に移動し、ゆっくり片付ける。テントを乾かしながら、TWライダーと隠れた混浴風呂の話などする。
雨が小降りになり、出発したのが13時過ぎ。別海町に入って本降りになりそうなので雨装備をしっかりする。しばらくして本降りになった。気温も低い。視界もあまりよくない。悪条件の中、ひたすら根室に向かって走る。途中、道の駅根室に寄ってみる。レストランでエスカロップが840円であった。以前はもう少し安かったような気がする。
宿泊は根室市内のライダーハウス「インディアンサマーカンパニー」(ノサップ産商)(受付17:00まで)にする。ここは1000円でカニを買って食えば無料で泊まれる、ということになっている。行ってみると、1階が直売所みたいになっていて2階が80畳のライダーハウスということだ。システムの紹介とともにおみやげ販売の案内も受ける。ライダー等宿泊者を相手に商売をしている感じ。歩いて10分ほどの銭湯に行き、帰りにライダーハウス入口にあるセイコーマートで弁当とビールを買っておいた。戻るとトレーに花咲ガニが1尾出されていた。しかしこれが小さい。たぶん1000円はしない。近くのスーパーで買えば500円くらいのものではないのかな。ともかくもカニを食う。弁当は買っておいて正解。しばらくして、おばちゃんが写真撮影にやってくる。みんなは各自のカメラを渡して記念写真を撮ってもらった。
- 今日の天気:雨
- 走行距離:97.1km
- 宿泊地:北海道根室支庁根室市 インディアンサマーカンパニー
- 入浴地:根室市 銭湯あけぼの湯(370円)
29日目: 9月15日(水) 納沙布岬でのサービス
夜明け前、宿泊した人たちの多くは納沙布岬に日の出を見に出かけていった。私は物音で目が覚めたが、また寝た。しかし、冷え込んできた。寒い。朝、日が昇ると暖かくなってきた。
納沙布岬の公衆電話
まずは本土最東端の納沙布岬へ。記念写真を撮った後、お土産屋「東光」へ入った。食べ物は高めだなと思いながら店内をうろついていると、サービスだから食べていき、と、てっぽう汁を出された。ついでに試食用のこんぶも出された。うん、てっぽう汁はうまい。濃厚な花咲ガニの味がダシに出ている。身はほとんどないが、満足。体もあったまりました。北方館に入り、無料の望遠鏡、双眼鏡で北方領土を見る。レンズの有効径は80mm、倍率20倍なのではっきり見える。人の姿まではわからないが、監視塔や何か船が見えた。その他、物産館のような所には3Dシアター等もある。そして太平洋沿いに西へ進む。
とても天気が良いので霧多布岬などきれいだ。厚岸のスーパーで弁当でも食べようと思い、バイクを駐車場に止めようとしたときにトラブル発生。ポケットに入っていたコンパクトデジカメの電源スイッチがいつのまにかオンになっていてレンズに力が加わってこわれてしまった。大変。釧路市内の電気店に持っていって修理を頼むが、2週間くらいかかりそう。うーん、困った。先に進めないか。とりあえず修理を頼んで鶴居村のキャンプ場に泊まることにした。今回はバイクのキャンパーが多い。
- 今日の天気:晴
- 走行距離:271.7km
- 宿泊地:北海道釧路支庁鶴居村村民広場キャンプ場
- 入浴地:鶴居村 湿原温泉民宿つるい(380円)
30日目: 9月16日(木) 豚丼を食べよう
今朝は冷え込んだ。5度くらいまで下がった模様。もうキャンプもきついかも。朝食を済ませ、9時に鶴居村の図書館に行ってみる。開館は10時からということだが、受付の人に聞いてみるとインターネットの利用は一人一日30分までということだ。ほとんど使えないのならと、滞在せずに移動することにした。急いでテントをたたんで出発。道の駅しらぬか恋問で豚丼を食べてみた。肉の枚数で価格が異なり、4枚で870円、6枚で980円だ。私を4枚のを食べた。それでも丼のご飯を覆う量の肉はある。しかも肉が厚い。味はいける。ただ、肉が厚いため、肉の内部にたれの味がつかず、その部分がいまひとつ。この道の駅の裏は芝生越しに海が見え、晴れていてきれいだ。
本別町に向かう国道274号は車が少なく快走。道道134号で士幌町に入ると平坦な高原状になり、十勝らしい景色となるが、すぐ林の中の下りになる。士幌町の協立交差点から国道241号を南下し道の駅に向かって1kmくらい走ったところで対向する車の列の中あたりの車がパッシングをしてきた。ん?と思い、すぐに減速。それからすぐにレーダー取締りをしている横を通り過ぎた。ふー、危ない。危機一髪だった。対向の車に感謝。
ナイタイ高原牧場に行ってみた。ちらちらと十勝の景色を見ながらぐんぐんと上がっていく。とても広い牧場で、牛がいない所が多かったりする。道道337号の下りは遠くまで見える直線路だ。鹿追町を回って音更町そして帯広に入る。西二条の通りを帯広駅方面に南下し、グランドホテルの所で東に入った裏にある新橋という食堂に入った。ここでも豚丼を食べる。ここも肉の量で価格が異なる。丼を普通に覆うくらいの量で700円。肉をさらに多くした肉盛が900円。道の駅恋問と違ってみそ汁はつかない。店主は肉の量が多い肉盛を勧めるが、私はふつうの700円のを注文。肉の厚さは豚のしょうが焼き定食ででてくるような一般的な厚さだが、このくらいの方がたれの味がほどよくしみて良い。ごはんはやわらかめで味はそんなに悪くはないが、何か物足りない。
宿は、大正カニの家に行く。今日はなぜか多くて20人の泊まりだ。
- 今日の天気:晴
- 走行距離:344.0km
- 宿泊地:北海道十勝支庁帯広市大正カニの家
- 入浴地:付属シャワー
31日目: 9月17日(金) えりも岬経由、平取町
ライダー、ラスカル
ゆっくりと起床。なぜか知床であらいぐまラスカルのぬいぐるみを買って持っている人(男)がいた。出発前にそのぬいぐるみを借り、バイクに乗せて写真を撮った。なかなかおもしろい。何人かで撮影会。(^_^)
霧の襟裳岬
出発し、道の駅をまわりながら南下。黄金道路あたりは空気中に潮が漂っていてシールドに塩が付着して見えにくくなる。森進一の襟裳岬を口ずさみながら襟裳岬に到着。そこではあいかわらず、その歌が流れている。しかし、あいにくにも海に霧が出ていて景色があまり望めない。岬からは北西に進む。道の駅に寄ると、同じように寄っているライダーに幾度となく会う。鵡川町からは北東に進み、平取町二風谷のライダーハウス貝沢民芸に向かう。行ってみると、食堂(弁当屋かな)はすぐにわかったが、民芸品店が新しくなっていて、ライダーハウスがどこにあるか探してしまった。プレハブのような建物に変わっていて、ゴミ箱が設置されていた。でも、トイレは国道を挟んで反対側にある駐車場の所まで行って用を足すことになる。
夕食はそこの食堂でキトピロカツ丼を食べる。キトピロとは行者にんにくのことだそうで、ニラとネギとニンニクを合わせたような味だ。卵もトロッとしていてなかなか良い。それから1.5km程離れた所の平取温泉(450円)(10:30~21:00、月曜休館)に入ってくつろぐ。
- 今日の天気:曇時々晴
- 走行距離:300.1km
- 宿泊地:北海道日高支庁平取町二風谷 貝沢民芸ライダーハウス
- 入浴地:ひらとり温泉(450円)
32日目: 9月18日(土) 富良野・美瑛・旭川
同宿の人は起きるのが遅い。私以外の4人のうち、8時前に1人起きただけ。他の人が寝ているうちに出発、北上する。道の駅日高に着くと、9時という時間で既に人がごった返していた。三連休の初日の土曜日なのだ。
富良野に入り、チーズ工房に寄る。もちろんチーズ3種の試食。上富良野の深山峠でとんとん祭りということをやっているので行ってみた。3年前の中富良野ラベンダー祭りのように焼肉の無料提供を期待したが販売だった。残念。上川支庁のスタンプラリーで上富良野町の菓子屋「あかがわ」に寄った。そこには創作的ないろいろなパンが置いてあった。その中から2つ買って食べてみた。「シャキシャキリンゴとつぶつぶオレンジパン」は甘いが、まあいける。「ポテサラあげパン」は表面が固く、油を多く含んでいる感じで、ちょっと「うっ」とくる。
美瑛には以前、駅の近くに「もみじ」という広島風のお好み焼き屋があった。しかし、旭川市内に移ったそうで場所を聞き探し回ってみた。そういえば前回行ったときに、旭川市内くらいでやるのがいいと考えていると言っていたな。探し当てるとちょうど営業時間が終わっていた。しかたないのでまたにしよう。
旭川市内あたりでキャンプ場を探す。どうも旭川市内は駐車場から200mくらい離れたところにサイトがある所が多いみたいだ。旭川市21世紀の森キャンプ場はそんなに離れていないようなので、暗くなりかける中、行くことにした。ここはサイトから600m程離れた所に無料の温泉もある(13:00~20:00)。近くに風呂の入れるところがないので大金をかけてボーリングして温泉を掘ったそうである。しかし、浄化施設がないため、石鹸・シャンプーは使用不可ということだ。ともかく温泉に入りほっとする。
- 今日の天気:晴朝の内曇
- 走行距離:300.5km
- 宿泊地:北海道上川支庁旭川市21世紀の森キャンプ場
- 入浴地:場内温泉(無料)
33日目: 9月19日(日) 旭川~比布町
深夜から雨が降ったようだ。途中で目が覚めると激しい雨だった。朝起きるとテントの周りは水浸しで一部が浸水してテントの中まで水が少し入っていた。もうこのテントを使うのも長いので底にいくらか穴があいているようだ。朝食を済ませ、荷物を出してテントを乾かす。しかし、雨が降りそうなので、まだ少し湿っている状態でテントをたたむ。すべての荷物を炊事場に避難させたところで雨が降り出した。しばらくは雨やどり。結局、雨がやんでキャンプ場を出発できたのは13時頃。上川支庁のスタンプラリーで当麻町の「百笑養生農園」に訪れた。そこでクーポンを使い、100円割引で早い夕食をとることにした。割引を使わなくても豚丼ロースが650円だ。ここは有機飼料にこだわった食材を用いている。肉は通常125gだが、私が行った時はオーダーストップの17時でもあり、用意していた肉は110gしか無かったが、丼には表面いっぱいに肉が敷き詰められている。たれはやや少なめだが味はまあまあ。他に130gのハンバーグランチが600円と値段も手頃だ。泊まりは比布町のふれあいブンブンハウス。ここは300円と有料になったが、きれいな建物だ。
- 今日の天気:雨後晴
- 走行距離:93.3km
- 宿泊地:北海道上川支庁比布町ふれあいブンブンハウス
- 入浴地:付属コインシャワー(100円)