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■ガリレオ7 虚像の道化師

次のドラマシリーズ原作?

『あれ、短編集?』

ひさびさのガリレオシリーズ。 といっても、真夏の方程式があったのでそんなにしばらくではないですが。 ただ不思議と長編シリーズと思って手に取るので、 『あ、短編がいくつもある感じか…』と少々テンションが下がります。

…ドラマの脚本原作と思えば良いかと。

どれも読みやすく、犯人にスパイスが効いてるので無難に楽しめます。 “演技る”は後味が微妙かな…ガリレオ7に収録されてる最後の作品なので、 作品自体のイメージが損してるように感じます。

4つある中では“偽装る”が一番良かったです。 事件の推理にプラスして、最後のシメにちょっとしたホンノリがあります。 マッチを擦ったときのポッとした匂い風味というか…

“偽装る”を最後に持ってくれば良かったのに思いますが、発表順なのでしかたないのかな。

なぜガリレオ7

『なぜガリレオ7?』

はじめ手にしたときは“7”にまるわる話かと思ったのですが、 短編集ということもあり、7に関連はありません。なぜガリレオ7というタイトルなのか?

たぶん皆さんも次に思い当たったことが正解かと思います。

ちなみに。ガリレオシリーズの短編集の中では“予知る”がとても印象的です。 まだ初期の作品ですので内容が固い、というか理系理系してますが、 まだ読んでないという方にはおすすめです。こちらは文庫化されて安いですし。

予知夢のレビュー(ネタバレあり)

また次のシリーズとしてガリレオ8が出ています。