秘密。メガトン級の余韻
「ありえない…どうして?」
秘密を読み終えたときの感想です。おもいっきし感情移入してしまいました。 何冊か本を読んできましたが、「面白い」と惹かれる本、 また人に勧めたくなる本には3つほど特徴があるようです。
- はじめに読者の心をつかむ「何か」が起こる
- 読み始めたら止まらない。最後まで一気に読める
- 最後にドンデン返しが用意されてて、余韻がなかなか抜けない
秘密はどれも満たしてくれました。眠気を誘うつもりで読み始めたのですが、結局朝方4時まで読み通しです。 いま、会いにゆきますもかなり余韻にひたれましたが、「秘密」はそれ以上でした。
読み終わって2時間経っても「どうして〜??」という余韻が残ります。
タイトル「秘密」
ネタバレにならないようにあらすじを紹介しますと、
- 夫婦2人と小学生の3人暮らしの物語
- 本の冒頭で嫁と子供がバスの事故に巻き込まれ、
- 奇跡的に子供の命だけが助かります。
- しかしその子供というのが実は“妻の人格が入れ替わった状態”であり、
- そんな状態の2人だけの“秘密”の生活がはじまっていきます。
東野圭吾の秘密は、99年に広末涼子で映画化されました。 その後2010年にも志田未来でドラマ化されていますが、 その間の07年にはフランスでリメイクされています。 はじめは違う映画?かと思いましたが…1:15のシーンで鳥肌です。
はじめは「大人びた子供?」として面白おかしく書かれるのですが、だんだんと物語は佳境に入り… この本を読んだあとにいろんな人と話しましたが、ほぼ口を揃えて「良いよネ」と言ってました。
…マジ、せつなすぎてありえません。 もう一度記憶を消して読み直したい、それほどインパクトあり入り込める作品です。
ちなみに。ハードカバー装丁の「秘密」は知ってましたか? 私は最近知りました。手元にある方は剥がしてみてください。
東野作品にガリレオから入った方、ドラマから入った方、 未読の方は損しない半日が過ごせるかと思います。
「秘密」の次に読む本は?
秘密を読んでから東野作品読破がはじまりました。 そのころはどんな作品があるのか知らなかったので、作品リストを見たときは 「こんなに東野圭吾の本ってあるの?」と驚いたのを覚えています。
秘密のあとに「幻夜」を読んでもピンとこないかもしれませんし、 「さまよう刃」や「ダイイングアイ」を読んだら冒頭で驚いてしまいます。 白夜行はまた違ったジャンルになってしまいますし… できれば「次の東野作品を読んでみたい」と思えるような作品を選ぶのがおすすめです。
私の場合、偶然にも手に取った本は「トキオ」でした。 いま思うとなかなかラッキーな選び方をしたなぁと…不思議系、いま会いにゆきます系の作品です。
もしくは「分身」、新しメの作品では「ナミヤ雑貨店の奇跡」なども 似たような種類の作品かと思います。
また。ある程度東野作品は読み終わり、他の作家さんも読むようになりました。 有名どころの宮部みゆきも「理由」から読み始め、「火車」、「レベル7」など読みましたが、 蒲生邸事件がおすすめです。秘密系の不思議な余韻が読後に残ります。
エンジンが掛かるのが遅い作品ですが、中盤ヒロインに「あること」が降りかかります。 その場面の描写がすさまじく…頭に映像が浮かびます。 そこからはスイスイと読み進められ、主人公の成長、不思議なタイムトラベル、 そして心温まるラストです。
こちらの文庫本装丁にある女性です。
秘密にハマった方、宮部みゆきさんの作品が未読な方なら「蒲生邸事件」から 読み始めてみるのもオススメかと思います。