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東野圭吾のおすすめ本




■手紙

<いろいろな人の手紙>
ググッと最後に込み上げてくる作品です。


この作品のタイトル“手紙”。これは兄から弟に届く手紙に由来しています。
なぜ兄弟が手紙でやり取りしているのか…そして物語ではいくつもの“手紙”が登場します。


作品の中で弟はコトあるごとに苦しみます。お金、音楽という夢、恋愛、仕事… いつも成功を掴みかけたとき必ず壁が立ちはだかります。



一生付きまとってくる“壁”です。



そしていつもどおり壁にぶつかり、『またか…』と自暴自棄になりかけたとき“一人の人物”と出会います。 辛辣な人物なのですが、本質的なアドバイスを投げ掛けてくれる人物です。


またちょうどこの頃。“兄と弟のものではない手紙”にスポットが当たります。 この手紙が弟を後押しし、次第に気持ちも変化していくわけですが…


そして。終盤には“思いがけぬ手紙の存在”も明らかになります。 これが身の詰まるような手紙でして…そしてググッとくるラストです。


手紙  
東野圭吾 手紙


個人的には東野作品の中でもかなり好きなラストです。



また。作品の中では“ホントの友人”と呼べる人物がいい味を出しています。 この人物が作品の中で一番魅力的な人物かもです。


ちなみに。作品ではジョンレノンのイマジンがちょいちょい出てきます。 これを聞いてから読むと、また違った感慨が味わえるかもしれません。



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