福島県は、その歴史の糸をたぐってみると、大和朝廷の昔から陸奥国の玄関口として、あるいは”i蝦夷・俘囚”の地の接点として、日本の歴史の潮流に大きな役割を果たし、幾多の英雄たちに活躍の舞台を提供してきたことがわかります。
福島県の地勢は、東北地方の南玄関にあり、全国第三位の広大な面積をもち、阿武隈山地と奥羽山脈によって太平洋沿岸の浜通り、阿武隈川沿いの中通り、阿賀野川沿いの会津の三つの区域に分けられます。
福島県の誕生は、1871(明治四)年、廃藩置県により浜通りは平県、中通りは二本松県、会津は若松県となり、1876(明治九)年これらの県が合併して福島県となりました。福島県は他の県に比べ県民性の多様性をよくいわれますが、自然環境の違いとともに、三地区それぞれの歴史のちがいとも深いかかわりをもっているようです。
この内容は、「福島県の歴史散歩」(山川出版社)をベースにまとめたものです。それではごゆっくり散策してみて下さい。