北極亭日乗 |
平成十七年十二月 |
平成十七年十二月三十一日(土曜)曇時々雪 此の一年の「日乗」閉じるに当たり、如何な感懐認め置くべきか。筆執りて暫し沈思黙考――屠蘇祝ひてより除夜の鐘聴く今日大晦日迄、我が身・我が家族・我が同胞・住む町・住む国・住む地球は如何でありしか――。何ぞと浅慮巡らせたとて詮無き事。「認め置かねばならぬ感懐我に在りや」と自問せば、間置かずして「無し」の答へ返り来るなればなり。 足の踏み場無き我が部屋の始末抛り出したる儘、早々に『日乗』閉じんと筆執りた迄はよけれど、「さて大晦日迎へて、過ぎ去りし此の一年振り返りての感懐や如何に」と自問しみれば即座に申し述べる程の思ひも無く、何か無きかと探しみても一つとして思ひ浮かばぬが今日只今午後二時〇七分の我が思考状態なり。日々三省無く太平楽決め込みて、のほほんと暮らし来た所為か? 否々、一番の問題は我が脳味噌。思考停止しおらねども脳細胞の伝達回路、此の処頓に疲弊老朽化進みて、正常にして疎漏無き論理展開困難な状況なれば、複雑なる設問は受け付けぬなり。此は「厄介な事は考ふるなや」と言ふ仏様の慈悲に縁る有り難き老化現象と受け止め、我が事は勿論のこと他人事、世間事……諸々の事総てに対し、御託並べて諍はず、「成るやふに成るさ」と眺めおるばかりにするが一番。 初老の頃迄は頑迷固陋の謗り受けたとて「然に非ず。狷介孤高と申すべき」と微動だにせず、「思ふ事言はず腹膨るるは不本意なり」と遠慮のふ我が存念披瀝して止まなんだに、今はまふ気萎へ集中力も衰へ思考錯綜して語るべき一事に収斂できぬなれば、些か認知症の兆候在りと云はれやふと「其れも良し此れも良し、二つ合はせばもっと良し」の方向で話しおる故、気楽な老人なり。 見通せぬ心の闇同様、混沌の海に見ゆるは荒れ狂ふ邪悪と逆巻き押し寄せる欲望の怒涛のみ。何を如何と秩序立て為す能はず、斯くせば斯く成らざるは無しと断言できず、幾重にも積層し幾千万にも捻じ曲がりて虚実の境定かならず。両の眼剥き出る迄に見開き凝視せど、混沌の海にて真実選り分けるは難し。混沌をばカオスとも云ふ。なれば、……カボス搾りかけて変化無きや。 ◇……………◇ ◇……………◇ ◇……………◇ さふゆふ年寄りに 我は成りたひ 雨にも負ける 風にも負ける ◇……………◇ ◇……………◇ ◇……………◇ 新聞の読者川柳欄に「良い事を拾い集めて年納め」とありしが、『愛』の年と言ふに良き事拾ひ集めるは中々に難しく、我には「人間が『愛』喪失せし年」のやふに思へるなり。此の一年何が起こりおったか以下に記し置く。 ◆2005年道内二十大ニュース◆ ◇……………◇ ◇……………◇ ◇……………◇ 既に四時廻りたれば、此れにて「日乗」閉じるなり。六時よりの年取りの宴に間に合はなんだら事、先ずは早々に銭湯へ行かねばならぬ故、我が部屋の始末は足の踏み場確保のみ、後は越年、松の内過ぎてより始末付ける事にせり。風邪気味の所為か此の二、三日の仕事の捗り具合悪しく、予定大きく狂ひて年内に始末出来ず越年するは不本意なれど已む無し。段取り悪ひ上に動作緩慢の老人仕事なれば、「何時もの事」と思ひて諦めん。さて、さて銭湯へ。いざ銭湯へ!! ☆ ☆ 三十日。昨夜就寝前に救急箱に在りし総合感冒薬服したれば、今日は鼻水比較的少なく効きたる模様。何時買ふたものか判然とせぬ風邪薬なりしに、効き目未だ残りおりたは幸ひ。本日、妻の指示に従ひて各所掃除、昼餉前に終了。午後より正月飾り為して新年迎ふる準備完了せり。残るは我が部屋の掃除なれど、明日正午迄に終はらせる予定。 本日の銭湯行き見合はせる積りが、風邪と云ふても熱無く、出るは鼻水のみなれば温まるが一番と出掛けたり。帰り来て晩酌の麦酒何時も通り旨く燗酒も亦申し分無く旨く頂き、今の処異常出で来る気配無し。と言ふて油断は禁物、老人の風邪には早寝が一番の良薬なれば、九時前なれど床に入るとするか。愚にもつかぬ事認める為に熱出しては話にも成らぬ。明日も忙しき一日なれば、念の為風邪薬服用して早々に寝ん。 ☆ ☆ 二十九日。道内各地冷へ込み厳しく、札幌管区気象台の気温観測点(百六十二箇所)総てに於ひて真冬日と成りしと。七日に氷点下20.9度記録して驚きし幌加内町朱鞠内にて今度は氷点下29.7度(平年氷点下12.3度)を記録、氷点下9.6度の札幌では「寒し」「冷へ込みましたねェ」何ぞと言へぬなり。彼の地に生活しおる人々の難儀如何ばかりかと……厳寒の地に思ひを馳せ、鼻水啜りて我が精神の脆弱なるを反省すること頻りなるも已む無し。 昨日より鼻水垂れ来たりて喉奥に痛み有り風邪やも知れぬと案じし通り、今朝には悪化。妻止めたれど朝一回、昼食前一回除雪す。玄関前に積み上げし雪可也の量にて、契約せし排雪屋姿見せぬ故、「そろそろ一回目来ても良からふに」と昼餉食べつ妻と話したり。二時過ぎ文具屋へ出掛け、三時頃帰り見れば雪山小さく成りおり、妻に聞くに、我と行き違ひに来たりて四軒分運び行きしと。建物傷付けぬやふ壁際五十センチは排雪せず残し行きて見苦しき故、崩し遣りたれば小山一つ出来る程の残量にて驚きたり。次回は二週間後と言ひおりたる由なれば、其れ迄降雪量少なきを祈る外無し。 |
平成十七年十二月二十五日(日曜)曇後雪 此の一週、賀状書きに終始す。一日に十四、五枚書くが精々にて、やふやふ本日昼前、百枚ばかりの賀状書き終はりたり。考へみれば二十五日迄に終はりたは珍しき事にて、今年は余裕持ちて大晦日迎へられさふなり。集中せば二日も有れば終はるだらふに、筆持ちて時折居眠る状態なれば其も叶はず、此れも老人なるが故と諦めるの外無し。賀状書きに専念せば、外諸々の事には手廻らず何もせず、今日考へみれば「一週百六十八時間」殆ど眠り居たやふに思へるなり。なれど、成る様にして成りたる事なれば、此れも亦「在るが儘」に受け止め置けば良き事。時は流れ過ぎ行くものなれば、気に掛ける事も無し。 ☆ ☆ 十九日。信金職員殺人事件の公訴時効につき些かの意見認め置かんと筆執りたれど、思ひ巡らしおる内に虚しゅうなりた故、「日乗」早々に閉じるなり。認め置かずば、後日、今現在の心中思ひ起こすは不可能なれども、喉元痞へて出で来ぬ我が胸中の思ひなれば已む無き事。然れども何時の日か「日乗」開き、今日の数行読みて、はてさて我は納得するかだふか……。 考ふれば面倒な事に成る故、閉じるなり。安らかなる眠りを……合掌。 |
平成十七年十二月十八日(日曜)雪後曇 金曜日より雪続きて、雪掻き毎朝の日課と成りつつあり。今朝八時には昨夜来降り積りし分、尚雪ぱらつく中にて処理し、雪止みし十一時過ぎ二回目の除雪せり。我が暮らしには此の一週間も亦何事も無く、平穏にして平穏。雪降れば雪掻き、女房殿の依頼あらば食料買ひ出しの御供にて外出し、後は何為すでもなく、猫共の後追ひつ家中歩き廻り、ごろ寝するばかりなり。歳老ひたとて、ぐうたら怠惰の性分治る訳も無く、寧ろ病勢昂進して度を増す一方。然れど此れも人なればの事と思はば在るが儘にて、何の心配も要らぬと思ひ居るなり。最近の我が脳味噌ややこしき事は受け付けぬなれば、無理はせぬなり。早や眠気催し来たれば、逆らはず床に入らん。我に安らかなる眠りを与へ給へ。 |
平成十七年十二月十一日(日曜)晴 昨日、午前中晴れおりたれば午後より街へ出でみんとしたれど、昼過ぎより雪ぱらつきて徐々に多くなる気配なれば止めたり。案の定、以降もゆるりと降り続きて今未明には吹雪となり、其の後何時止みしかは知らねど、今朝九時前の除雪時には二十センチ程も積りて諸所に小さき吹き溜まり散見されしなり。玄関脇に積み上げし雪山在る所為なるか、入り口扉の前にも吹き溜まりて新聞配達人歩行に難渋せしらしく乱れたる足跡残りおりたり。 ◇……………◇ ◇……………◇ ◇……………◇ 晩酌に濁り酒呑みしなり。濁り酒は今時分の寒き季節に成らねば造らぬ故、年に一度此の時季のみの出合ひなれば呑むは久方ぶりの事。口当たり良く呑み易ければつひつひ度を過ごし、翌日後悔せし事幾度か。今宵は二合にて止めたれば明日の心配無けれど、実の処まふ一合所望したき心持ちにては在り。今時の濁り酒は醪をば粗目袋にて濾過せるものにて酒税法上は清酒、所謂「どぶろく」の濁酒、白馬、醪酒とは違ふなり。 我にはどぶろく呑みし経験無き故判らぬが、「旨き事比類無く、二日酔ひの症状の凄まじきも亦比類無し」と御長老の方々より聞き及びおれば、呑みたくもあり呑みたくも無し……か。まあ、たとへ呑みたしと思へど、製造許されおらぬなれば何処ぞにて密造どぶろく探さねばならぬ故、呑むにも一苦労付き纏ふは確か。聞けば現行酒税法には「どぶろく」に関する規定無しと。規定無くば如何様に造りても良きに、此の国にては規定無き故に製造出来ぬと言ふが奇妙な処なり。 《暮れ行けば浅間も見えず 歌哀し佐久の草笛 千曲川いざよふ波の 岸近き宿にのぼりつ 濁り酒濁れる飲みて 草枕しばし慰む》。濁り酒呑む度に思ふなり――酒は憂ひの玉箒と云ふも、藤村、小諸なる古城のほとり彷徨ひ、何が悲し哀しゅふて濁り酒濁れる飲みしか。して其の濁り酒は佐久の花、寒竹、御園竹、井筒長、深山桜、初鶯、亀の海、牡丹金蝶、澤乃花、本菊泉、金宝芙蓉の何れなるや――と。 ☆ ☆ 九日。五センチ程積りたる雪、昼前に始末す。随分と暖かく半解け。後は何為すでなく猫共相手に遊びたり居眠りたりして夕四時半、銭湯に赴く。帰りて六時、御近所の奥方連集ひての忘年会とて妻出掛くるを見送りて、一人夕餉の膳に着く。先ずは麦酒にて喉潤し、然る後燗酒にてハタハタの煮付けたるを食せば申し分無き肴にて、独り酒酌むも亦良しと盃重ねたり。銚子二本飲み終へ飯一膳、湯漬け塩鮭にて食し夕餉終了。食器洗ひて後片付け為す。 八時廻りたれど女房殿帰る気配無ければ、「日乗」記さんと書き始めたれど酒五臓六腑に染み渡り、脳味噌にも行き渡りて眠気催し来たり進まぬなり。然し毎日のやふに井戸端会議開きおる面々、忘年会にて何を語りおるやら。亭主の扱き下ろしだけは御免蒙りたけれど、日々の我慢の吐け口の場なれば其れも已む無きか。何はともあれ過激に傾かず、女房たるの節操弁へて会話為し呉れるを祈るのみ。我が気揉みても詮無き事、猫共と暫し居眠りせん。本日此れにて終はり。 ☆ ☆ 七日。本日二十四節気に申す「大雪」なる故か、幌加内町朱鞠内にて午前六時五十分に氷点下20.9度を記録せしと。十二月で既に氷点下20度なれば、厳寒期の一月、二月には何処迄下がるやら。氷点下10度にでも成りたれば「今日の冷へ込み尋常ならず」と家に籠る我等には、到底住めぬ地に思へるなり。我が地は氷点下1.9度、日中好天にして穏やなる日にてありき。 |
平成十七年十二月四日(日曜)晴 先月十九日に雪・霙降りてより後、師走に入りても雪時折ぱらつく程度にて、本格的に降る気配無きは頗る喜ばしく又大助かりなり。縦しんば大雪来たりても今冬は裏へ運び遣らずに済む故、随分と楽に成るは間違ひ無けれど、家の前雪掻きて一箇所に纏めるも大量の雪なれば一仕事。何にしても降らぬが一番なれば、此の処の空模様良き塩梅と言ふべし。此の先、大晦日・三箇日迄降らぬとは思はねど、我が予想にては二十日頃迄本格的降り無しと思はれてならぬなり。まあ、降って当然なれば外れて元々、的中せば一月へ向け体力温存出来る故、万々歳。 ◇……………◇ ◇……………◇ ◇……………◇ 今の処、未だ師走の忙しなさ感じねど、大晦日迫りて七転八倒するが例年の事なれば、今年は何事も早め早めに処理為して、余裕持ちて年取り迎へたし。なれば一両日中に、年末為さねばならぬ作業の概略書き出し、予定表作るが良し――と作る事年々歳々変はらねど、予定表通りに行きし例無ければ無駄にも思へ、計画倒れの後の情け無き心中思へばそろそろ止めにするが良きとも思はれて、はて如何したものかと考へおるなり。予定立てやふが立てまひが、其の日遣らねばならぬ事は朝目覚めれば既に決まりおる如くなれば、流れに乗りて処理為し行くが疎漏無く順当に行くやも知れぬなり。はてさて師走とは忙しきひと月、今年も乗り切らねばなるまひて……。 日置昌一・英剛著「ことばの事典」に在り。 ☆ ☆ 一日。御近所四軒纏めて契約せば、一冬十回の排雪にて二万円――との話、妻の元に有りて思案せり。昨冬既に依頼し実施済みの三軒より持ち込まれし話にて、排雪運搬他社と比較しても格段に安ひ故だふか?と言ふ。昨冬見しチラシには「排雪、ダンプ一台一万五千円」と有りし故、玄関前の雪のみとは申せ十回二万円は破格の値段。妻は我が老躯気遣ひて「家の前、広く雪退けずとも人の出入りに困らぬくらひ雪掻けば其れで十分。玄関前両側に積み置けば排雪して呉れるんですから、体が痛ひと云ふて雪投げする事はありませんよ」と言ふて呉れたり。 なれど年寄りの妄想疑心湧き来たりて「昨冬、北区の方にて排雪請負詐欺有りしが、此の安さ何か怪しく……」と妻に言ひて躊躇しおりたれば、「去年きちんと運んだ故、三軒が信用して今年も頼むんですよ」と妻。「だがしかし、去年の仕事が今年の詐欺の布石であるとせば……」と迄は言はなんだれど、「大丈夫かや」と妻の顔見遣れば「二万円で一冬楽できるんですから。何時も何時も元気と云ふ訳にも行かぬでしょうし……。もし騙されたなら、私が二万円分雪捨てして差し上げましょふ」と言はれて、話決まりたり。詰まらぬ事、ちと言ひ過ぎたやふなれば大ひに反省す。 ★ ★ 三日、札幌ドーム。コンサドーレ対ザスパ草津戦は、2−1でコンサ今季最終戦に勝利して有終の美飾りたり。通算成績17勝15敗12分け、勝ち点63。順位六位。 相手は最下位の草津、然も対戦成績は3勝0敗で負け知らず。「相手にならぬわ」と侮りし訳でもあるまひが、試合開始1分、パスミス起因の先制点献上。観ておりて、「何でさふなるの!?」と思はなんだ者は居るまひ。今季のコンサ戦士の能力・戦ひぶり象徴するが如き光景にて、「不用意な」では済まされぬ深刻な問題孕みおるなり。スタンドより「寝惚けてるんじゃねェー!!」の怒声浴びるやふでは最早プロとは言ひ難く、プロなれば寝惚けおりても《あの》パスは出まひに、と我は思ふ。冷酷無慈悲と言はれやふが、プロ紛ひの選手は即刻戦力外通告為して真のプロと入れ替へねば、来季も同じ轍踏む事避けられぬなり。 ◇……………◇ ◇……………◇ ◇……………◇
五位以内の目標掲げ、第2クルーで7勝1分け3敗と大きく勝ち越して三位に浮上、「此の分なれば……」とJ1昇格の期待抱かせたに、終りみれば斯くの如し。「御苦労さん。来季は頑張れよ」と声掛けるサポーターも多けれど、我は「プロなれば、プロたるべし」と叱りて今季を終りたし。 此れ迄も度々申し来たりし事なれど、コンサ戦士諸君はプロの自覚持ちて日々暮らし、ピッチに立ちおるか。常にプロとして恥じぬ試合為しおるか。「プロとは斯くなるもの。アマとは格段の差なるを篤と御覧あれ」と胸張れる試合見せおるか。勝ち試合だらふが負け試合だらふが、我見たきはプロの試合。蹴れぬ、走れぬではサッカーに成らぬ。「お前、其れでもプロか!」の罵声幾度耳にせしか。高校選手並み、否其れ以下のプレー為しおりては……。 プロとして最低限必要な技術を持たぬ選手がコンサには多過ぎる、と我が目には映るなり。コンサ戦士諸君は先ず以って基本の基本、「ボールに食らひ付ひて走り、ボールを保持し、正確にパスを出す」事を体得すべし。其れ無くして正確、スピーディーなチームプレーなど望むべくも無し。来季の目標を「三位以内」と掲げし柳下監督、「来年は今年よりも運動量が必要なサッカーを目指す。走れなひ奴は使はなひ」と述べおりたれど、「走る」は正に基本の基本。在籍の「走れぬ奴」は即刻、戦力外通告為すが良きなり。 料金頂戴して御覧頂くがプロの試合なれば、観て面白く無ければならぬ。面白き試合とは、「尋常ならざる個人技競ひ合ひつ両軍一団と成りてぶつかり合ひ、千変万化の展開見せて予想だにせなんだ終局へ――。試合内容濃厚、流れは緊密にして然も淀み無く、観客の興奮を煽り又嘆息を誘ふ。没入せば両手に汗なさしめ、両軍サポーターの喊声響き渡り、気付きて試合終了の笛の音を聞く」と云ふ処か。プロの何たるかを知り、プロの試合の何たるかを知りおるプロ同士の戦ひなれば、面白く無ひ訳は無ひものなり。 我等がコンサ戦士、来季開幕迄「基本の基本」体得に励み呉れろ。「サッカー以外、己の生きる道無し」と思ひ定むれば、何を為すべきか自ずと判らふ。「他に道無し」と思へぬなれば、早々に去るべし。然様な者、残り居りてもチームに益無く、己にも益無き故なり。――我、来季開幕迄冬眠。 |