旅日記4日目:4月15日(水) 奄美大島、中南部周遊
昨晩は時折車が駐車場を出入りしていて、気になって少し寝付けなかった。朝5時過ぎに目が覚めると、テントの外で「シーシー」とか音が聞こえる。なんだろうか?誰か近くに来て口の掃除でもしているのか?テントの中を片付け、外に出てみると猫がいた。テントを片付け朝食のパンを食べ終わると、近所のおじいちゃんやおばあちゃんがやってきて、少し話をした。
マテリヤ滝
6時半頃出発。県道79号を西進。交通量が少なく快走。大和村大棚からマテリヤ滝へ向かう。あまり良くは知らないけどマドンナの「Material Girl」のリズムを思い浮かべる。初めは狭い急な山道が続くが、途中から2車線(片側1車線)になり、マテリヤ滝の所で再び狭い山道になっていた。まずは駐車場にバイクを停めて案内板を見る。うっそうと大木が生い茂る中、滝壺の上だけから日が照るからマテリヤだって。それって滝つぼの所には植物は生えないから、ある程度の滝壺の大きさがあれば当たり前では?なんて思ってしまう。ただここは、うっそうと茂った森の中の滝というのがいいのね。滝壺は深い緑っぽい色となっている。それから、フォレストポリスという案内を見て行ってみたけど、要はキャンプ場・運動広場・マテリヤ滝を含んだ自然公園ね。
元の道を引き返し、県道79号に戻る。嶺山公園からの眺めは良かった。今里では、北海道礼文の桃岩のような岩が小さな港の沖に立っていた。ここからは南側の山へと上がって行き、途中でショートカットする形で宇検村芦検へ降りていく。
嶺山公園からの眺め
今里の海岸
穏やかな海
小刻みに海べりの山肌をくねくね走る。瀬戸内町に入っても、くねくねの一車線路は続く。そして海は瀬戸内海のように穏やかだが、次第に海の色が鮮やかな水色に見える部分が増えてきた。
古仁屋の街に入る手前には、旧軍弾薬庫跡があったので行ってみた。小さな自動車学校の目の前にそれはあった。それは、山に横穴を掘ってコンクリートで固めたもので、二重構造になっている。中を歩くと、靴音が響く。
旧軍弾薬庫跡入口
旧軍弾薬庫跡内
古仁屋は奄美大島の南端ながら、なんとなく明るく、ちょっとした街であった。ここの港から加計呂麻島へ船が出ていて、海の駅という感じだ。弁当屋がいくつかあるので、昼食は弁当を食べることにする。港から少し離れた「喜納惣菜店」という店に入る。昼前ということで近所の人だろうか、常連のような感じの人が次々買いに来る。私は500円の弁当を買った。割とずっしりボリュームもそこそこあり、満足です。
せとうち海の駅にて
「喜納惣菜店」の弁当
県道626号に入り、東へ。ホノホシ海岸は10cm程のやや白っぽい丸くなった石がいっぱい転がっているが、波打ち際は黒っぽい砂が多い。しばし波と遊ぶ。ヤドリ浜もきれいな砂浜と海の透明度が良い。古仁屋まで戻り、そこから油井岳へ上がってゆく。島の眺めが良い。
これから国道58号を北上。道の駅「奄美大島住用」の数百メートル手前の、少し小高い所からマングローブ原生林が広がる川をカヌーが進む様子を遠望できた。そこから少し戻って県道609号を1km程進んだ所で、身近にヒルギの様子を見ることができた。
マングローブ原生林を遠望
ヒルギ
でかっ
朝戸トンネルに入る少し手前から金作原原生林へ上がって行く林道に入ろうとしたが、すぐにダートが始まったのであきらめ、遠回りになるが奄美市街を抜けて、あまみYHがある知名瀬から林道に入るコースをとる。初めはなだらかな一車線路で、途中から急坂でくねくねと所々道路状態の悪い所がある。だいぶ高く上がってから、奄美市街方向からの奄美中央林道に合流し、ここからダートとなる。ガタガタ道を1.3km程走り、「金作原原生林0.2km」という標識の所を左に入ると道はさらに細くなり、薄暗い悪路となる。もうこのあたりが「金作原原生林」と案内される一帯なのだろう、ヒカゲヘゴも群生している。いくらか走り、このままでは悪路のまま朝戸に降りてしまうので、Uターンできる所を見つけてUターンした。来た道を引き返し、ふもとまで降り、ふー疲れた。
ヒカゲヘゴ
金作原原生林
これでひととおり奄美大島を回った。奄美市街に着いたら、もう夕方だ。適当にブラブラし、港湾センターで夕食(B定食:500円)を食べ、21:20発鹿児島行きのフェリーに乗り込んだ。今回のフェリーは、マルエーフェリーの「フェリーあけぼの」だ。2008年7月に就航して間もない綺麗な船だ(総トン数8083トン)。この船の甲板は照明が明るく、星が見えにくい。
夕食
フェリーあけぼの
- 今日の天気:晴
- 走行距離:251.9km
- 宿泊地:マルエーフェリー フェリーあけぼの 2等
- 入浴地:フェリー内のシャワー