ほしたびの旅

奄美・種子島・屋久島・鹿児島の旅2009

旅日記8日目:4月19日(日) 縄文杉

日記

今日は縄文杉を見に行くために、4時前に起床。強風の暗い中、テントを片付ける。県道77号に出てちょっと南に行った所(昨晩食事した「かもがわ」の斜め向かい近く)にある、早朝からやっている弁当屋「できたて屋」に寄り、登山用弁当を買う。昼食用だけでは1パック500円であるが、朝食用と昼食用の2食分1000円で買った。ちなみに内容は、おにぎり2個とちょっとしたおかずが入っている程度。


荒川登山口

弁当屋を5時頃出発。県道592号、屋久島公園安房線に入ると、道路がものすごく綺麗な2車線路で、走っていて気持ちが良い。上のほうに上がっていくと、所々一車線のくねくねした道になるが、どんどん改良されていっているような感じ。屋久島ランドとの分岐点で右折して荒川登山口方面へ進むと、ここからは一車線路のくねくね道の下りとなる。所々路面ががたがたになっている所もある。5:32に荒川登山口に到着。駐車場は狭いので、少し上のほうに停めている車もある。いくらか明るくなってきてはいるが、まわりはまだ薄暗い。朝食用の弁当を食べ、出発準備をしている内に明るくなってきた。

6:10に出発。まずは森林軌道(トロッコ軌道)の上を延々と歩いていくことになる。この軌道は、かつて木材の運搬の為に建設されたもので、今は登山道のトイレのし尿タンクや土埋木の運搬に使われているという。トロッコが来た時は、歩行者は待避所等に避難したりしてやり過ごす必要がある。出発してゆるい下り坂を下りてすぐに長い橋を渡って対岸に移る。そこから緩やかな上りが続く。また、その橋を過ぎて少しの所にトンネルがあったりする。所々さくらつつじの花が咲き、ウグイスの鳴き声が聞こえ、気持ちが良い。外国人も多く歩いていて、特に欧米人はペースが速いように思う。


すぐに橋を渡る

緑が濃い所もある
小杉谷集落跡、
いい休憩ポイントになっている

6:55に再び長い橋を渡って小杉谷集落跡に到着し、5分程休憩する。


三代杉

そこから30分程歩いた所にトイレがあったので、先を歩いていた集団の人たちが並んではいたが私も並んで用をたす。そこから数分程で三代杉に到着。一代目が枯れた後に二代目の杉が育ち、その木が伐採された切り株から三代目の杉が育っている。根元は空洞になっている。

三代杉を7:45に出発。8:22頃に仁王杉に到着。幹の少し上あたりのごつごつした所が、口を開けた仁王のように見えなくも無い・・・。仁王杉から12分程歩くと道の左側に大きな岩があり、「正面に見える山が翁岳です」の看板が立っている。その岩に上って眺めてみると、遠くに白っぽい岩がむき出しに突き出た特徴的な山が見える。ほー、すごい山だね。


仁王杉

翁岳を遠望

そこから数分歩いて8:43に大株歩道入口に到着。ここで森林軌道は終りとなる。また、ここから縄文杉の先まではトイレが無いので、ここで用を足しておく。さてここからは急斜面の山登りとなる。ただ、所々に階段が作られ、割と整備されている感じ。


ウィルソン株

8:53に大株歩道入口を出発し、9:10に翁杉に到着。そして9:17にウィルソン株に到着。多くの人が記念写真を撮っている。株の内側は空洞になっていて入ることができるので入ってみると、小さな水溜りができている。小さな祠も作られている。

しばらく休憩した後、9:46に出発。ここからしばらく急な上り階段が長く続き、足が疲れる。水場で水を飲んだりして、10:29に大王杉、10:34に夫婦杉の所を通過。しばらく進むと鹿にも出会った。


夫婦杉

シカ

そしていよいよ11:02に縄文杉に到着。ここには、縄文杉を保護するために展望デッキが作られていて、縄文杉のそばに行くことはできず、デッキから眺めるのみとなっている。また、展望デッキの入口・出口があって進行方向が決められている。展望デッキでは記念撮影の順番待ちができている。ただ感想としては、ふーんという感じ。ここに来るまでに大きな若い杉や大きな杉の切り株等いろいろな杉があったし、年老いて元気が無いような感じにも見えたので、感動は今ひとつ。むしろウィルソン株のほうが中に入ったりして面白かったなー。


縄文杉

後はここから引き返すのではあるが、10分程登った所の高塚小屋にトイレがある。今日はトイレが近く、大株歩道入口の所まで持ちそうも無いので、余分に歩く事にはなるが、11:30に登り始める。途中、休憩所があり、そこに荷物を降ろして高塚小屋に11:36頃到着。トイレはものすごく汚かった。


こけの間からキノコ

用を済ませた後、すぐに下山開始。縄文杉を通過し、11:55に少しスペースがある所を見つけて昼食の弁当を食べる。他にも数人弁当を食べている。すると鹿が弁当を広げている所に近づいてきて、こちらが何もしなければ、物欲しそうにじっと見つめているが、野生の動物にあげる訳にはいかない。20分程、昼食・休憩してから出発。夫婦杉、大王杉を通過し、13:03にウィルソン株に到着し、少し休憩する。ふと見ると、倒木を覆うコケのじゅうたんからキノコが顔を出していて、ちょうどそこに木立の間から日が差していた。


トロッコ道をひたすら帰る

ウィルソン株を13:08に出発。13:24、大株歩道入口に到着。ここまででもだいぶ疲れているが、この後なだらかな長い森林軌道のトロッコ道が残っている。延々と歩き続け、最後の橋を渡り、最後のゆるい上り坂がこたえる。上り切って15:30に荒川登山口の駐車場に戻った。ふー、疲れた。

荷物を片付けた後、15:42にバイクに乗り、荒川登山口を後にする。屋久島公園安房線を朝走ってくる時は暗くて何も見えなかったが、昼間走ると、展望が良く道が良いのと相まってすこぶる気持ちが良い。

だいぶ降りた所にいくつかの施設があるが、その中の「屋久島世界遺産センター」(9:00~17:00)は無料なので寄ってみた。無料ということもあってか、屋久島の自然について簡単なパネル展示等があるくらい。でも受付の女性がとても綺麗でかわいかった(^^)。他の来館者の登山の問い合わせ等にも親切丁寧に対応していた。


ライダーハウスとまり木

さて、今日の泊まりは屋久島空港に程近い、ライダーハウスとまり木にした。中に入ると宿の姉さんから冷たいお茶を頂き、丁寧な説明を受けた。その後、ちょこっと近所に出かける。100m程海側へ進んで県道77号に出た角にある「縄文の宿まんてん」という温泉宿泊施設のお土産屋へ行ってみた。そこの前にある足湯は無料だというので、疲れた足を浸からしてもらった。ジェット水流で気持ち良い。それからドラッグストア モリでパンとビールを買う。

宿に戻って風呂に入り、洗濯をして、スパゲティーを作って食べた。この旅初めての自炊である。自炊道具を一度も使わずに終わるかと思ったよ。その後、ビールを飲み、日記をつけた後、寝た。

  • 今日の天気:晴
  • 走行距離:60.0km
  • 宿泊地:鹿児島県屋久島町小瀬田 ライダーハウス とまり木

行程実績

往路

場所
荒川登山口   6:10
小杉谷集落跡 6:55 7:00
バイオマストイレ 7:29 7:38
三代杉 7:40 7:45
仁王杉 8:22 8:27
大株歩道入口 8:43 8:53
翁杉 9:10 9:13
ウィルソン株 9:17 9:46
水場 10:20 10:22
大王杉 10:29  
夫婦杉 10:34  
縄文杉 11:02 11:30
高塚小屋 11:36  

復路

場所
高塚小屋   11:37
(昼食) 11:55 12:15
大王杉 12:28  
水場 12:34 12:40
ウィルソン株 13:03 13:08
大株歩道入口 13:24 13:31
バイオマストイレ 14:15 14:17
楠川分かれ 14:21  
小杉谷集落跡 14:42 14:45
荒川登山口 15:30