HOME:東野圭吾のおすすめ本 >  しのぶセンセにサヨナラ




東野圭吾のおすすめ本




■しのぶセンセにサヨナラ

<意外に秀逸な推理小説>
ナメたタイトルとヘンな表紙。 でも結構面白かったです。


東野圭吾に対する批評を見ると“幅広い作風”と書かれてますが、 確かにそのように感じます。


・秘密やトキオのようなファンタジー系もあれば、
・初期作品に多い“推理小説の王道”のような作品もある。
・“あのころ僕らは…”のように哀愁漂う作品もあれば、
・“毒笑小説”のようにちょっぴり抜いた作品も。
・そして白夜行、容疑者X…etc


このように敢えて分類すると、しのぶセンセは“あのころ僕らは”に類する作品です。


・口が悪い
・すぐ手も出る
・けど生徒から信頼されている


そんなセンセイが活躍する一応推理モノの短編シリーズです。 ドラマ化できそうな…


■しのぶセンセは勉強中
■しのぶセンセは暴走族
■しのぶセンセの上京
■しのぶセンセは入院中
■しのぶセンセの引っ越し
■しのぶセンセの復活


単に“あのころ僕らは…”のように昔を振り返るだけではなく、 『このネタ/トリックをこの作品で使ってしまうのはもったいないのでは?』 という面も見られ…軽く読めるけどそれなりに中身の濃い推理モノです。


でもやっぱり話の中心は。 “センセイのキャラ”と“元生徒との軽妙なやりとり”、“大阪人の人柄”になるのでしょか。


印象に残ったのはディズニーランドの誘拐話と病院の婆さん、そして元教え子たちでした。


もし映像化されるならしのぶセンセイを演じるのは、山口智子? 天海祐希?? 



しのぶセンセにサヨナラ


ちなみに。タイトルに“サヨナラ”がついているのは、 東野圭吾が“もうこのシリーズは卒業する”という意味合いでつけたようです。



↑ HOME 容疑者Xの献身 →

秘密トキオ片想い真夏の方程式手紙聖女の救済夜明けの街で流星の絆赤い指放課後