容疑者Xの献身。秀逸なトリックとせつなさ
私の考えうる最大の純愛、最高のトリック(東野圭吾談)
発売当時、新聞広告に載ったコメントです。そして…期待どおりの作品でした。
- 数学者石神が憧れの女性を助けるための「殺人トリック」
- 石神は湯川の旧友。湯川でさえも石神を「天才」と認める
- そんな石神が仕掛ける綿密なトリック
- この「綿密さ」が半端なく、
- 二重にも三重にも…そして四重にも警察をあざむく
ひさびさの再会に湯川は喜びつつも、悲しく切なく「数学者石神」に切り込みます。
「あなたは真実を何も知らない。」
ガリレオドラマが終わり、聖女の救済に続き、ひさびさに3回目を読みました。 怒涛のラストへと向かっていきます。「真夏の方程式」も好きですが、やはり容疑者Xの献身の 「綿密なつくりこみ/構成さ」は抜きん出てると思います。
まだ読んでない、しかも映画も観てない人はうらやましい…
2013年以降もぞくぞくレビューが増えています。
ランキング
映画化
またこの作品は映画化もされました。 数学者石神は誰が演じるのか…個人的には「北野武」が合ってるかと思っいましたが、 ガリレオ福山の旧友という設定上、年齢的に無理があったようです。 数学者石神は堤真一でした。
その他ガリレオシリーズ予知夢、探偵ガリレオは 原作が地味となってますが、容疑者Xの献身は理系的要素が薄らいでいます。
ちなみに。予知夢の“予知る”は秀逸だと思いますので、未読の方は探して読んでみてください。