北極亭日乗


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平成十七年七月



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平成十七年七月三十一日(日曜)曇

 昨日今日と気温上昇して30度に迫りたり。暑さ甚だしく老体に辛し。夏の季節なれば此れが当たり前と言はれれば、御尤もと言ふより無けれど、些か閉口の態なるは隠しやふ無し。其れにても陽落つれば徐々に涼しゅう成りて、寝苦しきこと無きは救ひなり。銭湯にても暑さ話題になれど、「此の暑さも精々来月中頃迄。夏だもの、当たり前と思はにゃ。暑さで勝負の商売も在る事だし。其れに、暑ひって言ったって去年に比べりゃ未だ楽よ」と謂ふが大方の感想にて、其れも傘寿喜寿の御隠居連の御言葉なれば、若造が口差し挟むも笑止。御歴々の“元気”に呆れ、羨み、敬意を表すのみなり。

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 茄子の葉に油虫巣食って、指にて潰し駆除するも効果見られず、其の数増へる傾向顕著に成りたれば数日前より希釈木酢液噴霧し来たれど一向に減る気配無く、本日、女房殿「農薬使用已む無し」の断下せり。なれど僅かにても無農薬野菜食したしと始めた農園なれば、我も一言「既に幾個か収穫しおる事でもあり、此の後大量の収穫見込まれる訳でも無ひ故、農薬等使はず今年は此の儘成り行きに任せてはだふか」と問へば、「花が幾つも有る故、油虫駆除せばまだまだ充分に収穫期待出来やふ」と譲らねば、「ならば好きにするがよし」と我言へり。

 暑き故、外へ出たく無けれど、「害虫駆除は早きが良し」と女房殿やいのやいのの催促なれば致し方無しと、ホームセンターへ自転車にて一っ走り。モスピラン粒剤なる農薬買ひて汗だくにて帰り着き、早速散布せんと説明書読みたれば、何と苗定植前に土中に混ぜ遣る薬品にて、成長時・収穫期には使用出来ぬ由。店の者に訊かず、何れも同じ様な物だらふと適当な分量・価格の物を選びて購ひ来たったが失敗。女房は「よく訊かなひから」と非難顔。

 汗拭ひつ、「なれば今一度、行って来やふか」と言ふたれば、「農薬諦め、今日は取り敢へず茄子プランター外へ出し、他の作物より隔離したし」の返事。汗塗れ序でに早速外へ運び出し、効き目の程は分からねど、散水器にて勢ひ良く葉裏に水道水掛け遣りたり。大鋸屑が如きに微小なる油虫、水圧に負けて吹き飛び呉れれば申し分無けれど、さふ旨くは行くまひ。「今日は取り敢へず」と言ひおりたれば、今も農薬使用諦めてはおらぬか……。女房殿には悪ひが、もし農薬使はば我食さず。明朝にも言ひ置かねばなるまひ。

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 三十日。朝八時半より草毟り始む。見れば、種より育て来て生育遅れ気味でありしトマト、此の数日の内に茎丈ぐんと伸ばし、添え立て置きし竹棒にては間に合はぬ高さに成りおりたり。長竹棒に替へ遣らねばとて、僅かながら園芸用品も扱ひおる町内商店街の金物屋へ出掛け、長竹棒購ふ。一本六十円にて在庫七本全て買ひ、序に柄の短き除草鍬も買ひて戻り来。

 竹棒替へ遣り、昼餉の十一時半頃迄雑草引き抜き毟る。午後は一時前より始めしが、暑さ殊の外酷く、日陰にての作業なれど全身より汗噴き出せり。滴り落ちる汗拭ひつ、一雨来れば直に伸び来るやふな雑な草毟り乍、四時頃迄掛かりたは大難儀。作業終へて銭湯へ駆け込めば、面々早々と集ひて今日の暑さ一談議。中心街へ出掛けし御大の話にては、温度電光表示板は33度に成りおりしと。一同、「真夏日であるは間違ひ無し」で話纏まりたり。

 帰り来ての麦酒、不味き筈無し。喉元過ぎ行く甘露、胃の腑に収まる甘露、しみじみ幸せ感ず。他人に「ちひせい、ちひせい」と謂はれやふが、我幸せ感ず。我は我、他人は他人なれば、其れで良し。

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 三十日、徳島県鳴門総合運動公園陸上競技場。コンサドーレ対徳島ヴォルテス戦は、1−1でコンサ引き分け。通算成績9勝7敗7分け。勝ち点34、順位四位に下げる。
 次節八月二日、対横浜FC戦(札幌ドーム)。

 前節迄の徳島の成績4勝7敗11分け、十位。J2チーム中最多の引き分け数が物語るは、決定力不足。シュート20本打ちて1ゴール、漸くにして此の試合引き分けに持ち込みしなり。然ればコンサの悩みも同じく決定力不足。此処一番の場面にて確実に得点出来るチーム力備へおりても、攻撃為さねば此処一番の好機は掴めぬに、其のチーム力無きコンサが今日の如き試合為しおりては些か……の感。下手な鉄砲も数打ちゃ当たるの譬へも有らふ、対戦相手以上の果敢な攻撃為さねば得点覚束なきは当然。20本対7本、此れで1−1の引き分けに終はりたは奇跡。観戦せし誰の眼にも「コンサ完敗」と映ったを我疑はず。



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平成十七年七月二十四日(日曜)曇

 妻、肝臓病にて入院中の義姉見舞ふとて昼前に出掛く。「我も同伴せん」と言ふたれど、「五月に一度見舞っておる事でもあり、今日は一人で」との事なれば遠慮す。治療長引きおるやふにて心配なれど、我等には如何ともし難き事にて、唯々一日も早く快復するを祈るのみ。妻送り出し、雑然乱雑たる我が部屋些かにても片付け遣らねばと整理し始めたれど一向に進捗せず、一時過ぎ空腹感じて中断す。昼食は在る物で適当にと言はれたれど、面倒なれば近所の商店街にて蕎麦食せり。

 蕎麦屋のテレビ、高校野球南北海道大会決勝・駒大苫小牧―北照戦映しおりて、昨夏の全国制覇の感動蘇りたり。戻り来て、部屋の整理始めたれど直に遣る気失せ、面倒に成りて放り出し、決勝戦テレビ観戦す。暫くの後、妻戻りて、テレビ観おる我に「何か事件? 珍し」と驚き顔なれば、「今年も甲子園優勝するやも知れぬ駒苫の試合観戦中」と言ふて遣る。試合結果、5−4にて駒大苫小牧三年連続五回目の優勝、三連覇は南北海道初とぞ。今大会四試合にて失策ゼロの堅守のチーム、今年も我等に感動と希望与へ呉れるか。期待したし。



   

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平成十七年七月十七日(日曜)曇

 蒸し暑き一日なりき。曇天なれど気温上昇、29度超へたり。昼餉済ませて後、私信認め始めたれど気怠さ募りて早々に中断す。肘枕にて横臥せば猫共寄り来たりて、我が横に丸く成りて寝始む。日がな一日、狭き家の内彼方此方場所を変へてよく寝る奴らだわひと眺め居たれば、我も亦眠気催し来たりて暫し微睡み夢現にて居たり。

 半時間余微睡みしか。来客告げる呼び鈴鳴りて猫共ニャニャオーと飛び起き慌て駆け行きたれば、我もふやけ脳味噌のまま気怠き身起こし「おーひ」と妻呼べば、既にインターホンにて応対、何やら話しおる気配。今暫し昼寝したきに、「気の利かぬ来訪者め。汝は何奴か」と少々不機嫌に成りて立ち上がり、妻の所へ行ったれば「結構です」と断りの言為して応対終へしなり。「何者か」と訊くに、妻「外壁張替へ屋さん」。

 我「やや何と、今時流行りの悪質リフォーム屋遂に我が家にも訪れしか」と言へば、妻「お金が無ひのだからリフォーム出来る訳が無く、騙されたくても貧乏老夫婦は相手にもして貰へ無ひでしょ」と言ふ。確かに、金を騙し取らふと企みても無ひ金は取りやふが無ひし、取る金が無ければ騙す必要も無からふ。取られる金が無ければ「騙し取られたら何としょ」と心配する事も無からふから、金が無ひ状態は精神衛生上好ましき事やも知れぬ――と考へたれば可笑しく成りて、「全くだ、全くだ」と応へたり。

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十五日。晴れにて気温26度超せり。日々の処理怠りて雑用山積せるも気乗りせず、今日も手付かずの儘終はりたり。昼食の折、知床話題に上りて妻と話し居たれば、不意に我が友「孤木」の痛々しき姿脳裏に蘇り来て、其の後如何成りしか気になり始む。昼食より一時間、朝よりぐうたら決め込みおりたれど、此処は何としても状況見分せねばと意を決す。

 外へ出れば汗みどろに成るは必定とて半ズボンTシャツ姿にて出掛けたれど、自転車で十分も行かぬに額より汗吹き出す始末。何の此れしきと、首に巻きたるタオルにて汗拭ひつ河畔堤防に至れば、折り畳み式自転車二台連ねてゆるりと走る老夫婦に出会ひて会釈交はし擦れ違ふ。汗掻きおる風も無く、涼やかにゆるりとペダル漕ぎ行く姿静謐にして美し。

 走り続け遥か前方に孤木認めて眺むれば、雪に埋もれし時と変化無き枝先に見へ、緑の気配無し。「大丈夫かや」と進み行けば不安的中、正に無残。木々緑成す此の季節に葉一枚見当たらず、先端に残りし枝々に生気感じられぬなり。此の儘枯れ行くには余りに若過ぎやふ、河畔に大きな木陰作らずに朽ち行くは余りに不憫。孤木よ、何としても生き延びよ。

 愚かな人間の理不尽身勝手な振る舞ひに負けて何とする。仲間達が緑を謳歌する今、君は大地の養分を吸い上げ、燦々と降り注ぐ陽光を身に浴びて、未来へ続く緑の命を蓄へよ。私は見た。根元の樹皮を剥がれ、先端の枝々を切り落とされても尚、新しひ枝を伸ばして生命の灯を燃やし続ける老木を。君は若ひ。生命の灯を絶やすには早過ぎやふ。孤木よ、我が友よ、聞こへるか。何としても生き延びて呉れろ。

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 帰路、遠回り為して雪堆積場跡をば見たり。面積優に一丁画超す程にて、堤防側及び人家在る側にL字形に囲ひのアルミ製仮塀設置し在るも、其の高さ堤防より低く2メートルそこそこにて何ら境界の役果たしおらず、雪は塀を越へて投げ捨てられ堆積せらる。塀より孤木迄の距離約二メートル、川辺迄堤防を越へ約五メートル。雪は孤木の枝切り落とし積み上げられ、堆積場の境界より五メートルも食み出して捨てられおった事に成る。此は違法に非ずや。見過ごしたる行政機関の怠慢許し難し。

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 十二日。今し方午後九時回りたり。夕飯の支度為し、友人との飲み会とて六時過ぎに出掛けたる女房殿未だ帰還せず。久々の語らひに時忘れおるらし。独りの夕餉味気無く、晩酌早々に切り上げ暫し猫共と遊びて、御無沙汰のテレビ眺めたれど面白くも無く眠気催し来たれば、日乗認め横にならふとて書き始めたれど書き留め置くべき事も無く、唯面倒億劫の気持ちばかりなれば、女房殿帰るを待たず床に入る事にせり。我の今日、此れにて終了とす。

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 十三日、佐賀・鳥栖スタジアム。コンサドーレ対サガン鳥栖戦は、1−0でコンサ勝って二連勝。通算成績9勝6敗6分け、勝ち点33。順位三位に上げてJ1昇格圏?
 次節十六日、対京都パープルサンガ戦(室蘭市入江運動公園陸上競技場)。

 前半2分池内の先制点を守り切っての勝ち試合、内容の悪さ尋常では無ひものの、試合に集中して全員動きを止めず、鳥栖の攻撃を躱し凌ぎ抑へ切ったは天晴れなり。此れ迄、先制点守りきれずに落とせし試合少なからず、其の都度コンサ戦士の不甲斐無さ責め立てたれども、今日は言ふ事無し。先制逃げ切りの術体得せしとあらば、今後コンサは負けぬやも……なんぞと……。勝ち点33は二位・福岡と同じなれど、得失点差に5の開き。が、連勝続け行けば直に逆転するは必定、二位と成ればJ1昇格確定。夢では無ひぞや。

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 十六日、室蘭市入江運動公園陸上競技場。コンサドーレ対京都パープルサンガ戦は、0−1で敗れまたも連勝ストップ。通算成績9勝7敗6分け、勝ち点33。順位暫定三位。
 次節三十日、対徳島ヴォルテス戦(徳島県鳴門総合運動公園陸上競技場)。

 前半最終戦。相手は17勝2敗3分けの断トツ・京都なれば、「1点に抑へて、良く戦った」と褒めやらねばならぬが、其れもちと甘ひか。今日の京都の試合内容なれば完膚無きまでに打ちのめすも可能でありしに、再三の先制機を逃し終盤一瞬の油断を突かれてのゴール。J1昇格へ課題多きは素人目にも歴然。と言ふて嘆く事も無し。我求めるは勝ちに非ず、只求めるは内容。プロなればプロの試合するが当然、緩慢凡プレーは詐欺行為。チーム一丸、全力出し切り死に物狂ひにて攻防を尽くしたなれば負けたを叱らず。全日程終了せし時、笑ひもしょ、泣きもしょ、死力尽くして泣くなれば其れも亦よきなり。なれどコンサ戦士は後半戦初戦・三十日の対徳島戦迄に、課題克服に全力を注ぐべし。其れ無くしてコンサに明日無く、戦士に生き延びる道無き事明らかなればなり。



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平成十七年七月十日(日曜)雨

 早朝霧雨少々、午前中小雨少々後曇りの空模様も午後には雨。早朝、花火の音彼方此方より聞こへたれば、方々にて催し事在りたるやふなれど、皆々無事終了せしか、他人事なれど気になりし一日にてあり。我もサイクリング予定しおりたれど空模様怪しければ、起床早々に中止決めたり。

 さて、なれば何為し一日過ごさふかと思案せども妙案浮かび来る訳も無く、見もせで積み上げ置きし古新聞徒然に開き眺む。見出し読みても記事読む気になれず、週刊誌・書籍の広告類のみ拾ひ読みす。古新聞眺め、昼飯喰らひ、又眺め、一服繰り返し過ごしおれば瞬く間に夕刻。銭湯にて汗流し、戻りて麦酒呑み、夕餉済ませば早寝る支度。女房殿と明日の天気の事ども語り合ふて、日乗記せば就寝時刻。年寄りの一日過ぎ行くは早し。そろそろ「先に寝るぞ」と声掛けるとするか。

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 七日。朝九時前(日本時間午後五時前)ロンドン中心部地下鉄三箇所及びバス一台の計四箇所にて同時多発テロ発生、死者三十三人、負傷者数百人と報じらる。オリンピック開催決定に浮かれおる間隙突かれし態様なれど、サミット開幕に照準合はせし用意周到なるテロ行為の見方有力。「欧州の聖戦アル・カーイダ組織」と名乗る正体不明の集団が犯行声明をばウェブサイトに流せしとも報じられしなり。テロは殺人以外の何ものでもなく、如何なる政治的宗教的主張も正当化され得ぬ。殺人を聖戦と云ふ集団に宗教は必要無からふ。

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 六日。四日夜半よりの雨、断続的に昨日今日と降り継ぐ。一箇月以上も降らなんで農家をやきもきさせたを考ふれば、二日降り続ひても未だ足りぬと言ひたき処なれど、些か鬱陶しき日にてありき。午後、雨の晴れ間に裏の菜園見たれば、雨に当たりし所為か葉の緑普段に増して色濃く、生気取り戻したが如くに見へしなり。家に入りて妻に「此れなれば二、三日続く雨も悪く無し」と勝手な事言ふたれど、「早ふ晴れて貰ひたし」が本音。午後九時、今は雨上がりおるなり。

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 シンガポールで開かれしIOC総会にて、2012年開催の第30回夏季オリンピック大会開催都市をロンドンと決定。ロンドン開催は64年ぶりにて、開催都市最多の三度目。一度目は1908年第4回、二度目は1948年第14回。本来なれば1944年第13回大会がロンドン開催でありしが、第2次大戦にて中止となり、大戦後初の大会第14回がロンドン開催。敗戦国日本、ドイツは招待されなんだ故、日本選手がロンドン・オリンピックに参加するは2012年が初と謂ふ事か。

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 九日、札幌厚別公園協議今日。コンサドーレ対ヴァンフォーレ甲府戦は、3−1でコンサ二位の甲府を下す。通算成績8勝6敗6分け、勝ち点30。順位五位と一つ上げる。
 次節十三日、対サガン鳥栖戦(佐賀・鳥栖スタジアム)。

 前半、風上の甲府の猛攻を1点に抑えた粘りの防御(多分に幸運が左右したが、此の幸運も粘りのプレー在ったればこそ)が、後半の3ゴールを呼び込んだと言へる試合なり。矢張り、遣れば出来るのだ。全力、チーム一丸のプレー為せば勝利の女神も味方し呉れる。甲府、山形、福岡と並び勝ち点30。得失点差等にて五位ではあるが、先明るし。休養、練習怠り無く、次節に備へよ。



 

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平成十七年七月三日(日曜)晴

 夏日和にて最高気温25度超へしと聞くも、我が体調良き所為か然程暑しと思へぬ一日なりき。昨夕、麦酒呑み居て不意に佐藤水産製造の鮭とば食したく成り、街の百貨店へ出掛く。札幌国際ハーフマラソン開催されおるとて、札幌駅前通両歩道に見物応援せんとする人々集まり居たり。走り行く選手の姿無く、走り来る選手の姿も見へぬ故、我は人垣離れ早々に地下へ潜りたり。

 人込みに耐へて鮭とば買ふて、書店にでも寄ろふかと思ふたれど再度の人込み考へたれば嫌気差し、何処へも寄らず戻りたり。「出不精、人付き合ひ悪しく居れば惚け易く、むさくるしき爺に成るばかり」と女房殿に言はれおれど、好んで人込みに出掛け行く事も無からふし、慇懃無礼傲慢不遜、理の通じぬ愚鈍の輩と不快に耐へて付き合ふ事も無からふさ、と車中考へおりたり。

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 四日追記。昨日の札幌国際ハーフマラソン、アテネ五輪金の野口みずき、銀のキャサリン・ヌデレバ両選手が出場。ヌデレバ選手が1時間09分24秒にて二年ぶり三度目の優勝、二位は岩本靖代(豊田自動織機)1時間09分45秒、野口選手は1時間09分46秒にて三位に成りしと。男子はメクボ・ジョブ・モグス選手(山梨学院大)が1時間01分28秒にて優勝、以下十位迄外国人が占め、日本勢は藤田敦史の十一位が最高にてタイムは1時間03分00秒。

 男女別有る何のスポーツにても、女子の活躍ばかり目に付くなり。「頑張り」「頑張れ」「頑張る」の言葉、我は余り好きく無けれど、何遣るにせよ幾分かの努力頑張り必要なは確か。男子は女子に比して、其の幾分かの頑張りが足りぬやふに見へてならぬはわれ一人か。釈迦力に遣れとは謂はぬ、「己が打ち込んでおる事ならば、もちっと身を入れよ」と言ふだけの話。マラソン結果見て書き置くなり。

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 二日、札幌厚別公園競技場。コンサドーレ対モンテディオ山形戦は、0−2でコンサ敗れ三連勝ならず。通算成績7勝6敗6分け、勝ち点27。順位一つ下げ六位。
 次節九日、対ヴァンフォーレ甲府戦(札幌厚別公園競技場)。

 「何としても三連勝」の気迫無し。2−0、然も残り時間僅かと言ふて諦めてはならぬ。此れ迄も幾度となく言ひきたが、最後の最後迄ゴールを目指す果敢な攻め無くば道は開けぬ。試合眺めおれば相手の動きばかり目立ち、コンサ戦士の運動量凌駕せしは一目瞭然。疲労は口にするでなひ。相手の動き以上に動ひて我武者羅に突進せねば、今のコンサに勝機無しと知れ。次節は同じ厚別にて甲府と対戦するが、入魂のプレーを見せよ。さすれば三位・山形に敗れても二位・甲府に勝利するを疑はず



              
                  
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