アイノキセキ



プロローグ

神崎篤はとことん幸せではない・・・と俺、清原将人は年甲斐もなく泣きじゃくる親友をこの腕に抱きながら思った。
親友に、神崎篤というのがいる。
実は、今俺が抱きしめている青年がその神崎なのだが、
何で男を抱きしめて、なおかつ腕の中で泣かせているか・・・それは後に話すとして、
彼は高校時代生徒会長をやるほどのカリスマを持ち合わせている。
性格には若干難はあるが、それを差し引いても彼を慕う者も多い。
なおかつ容姿も決して悪くはない。例えるなら眼鏡をかけないインテリ的美形という感じで、とにかく目立つ存在であるから、素材自体は恵まれている。
大学に入ってもゼミでは主導権を握り、順風満帆な人生であるはずだが、

しかし、どうも恋愛においてはほぼ上手くいかないのだ。これは天は二物を与えないということなのか・・・。


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