本文へスキップ

富田林寺内町の探訪

江戸時代の町並みが残る寺内町(じないまち)をご紹介します

大阪市内から近鉄電車で富田林駅まで30分。駅から徒歩10分。
ひっそりとした佇まいを残すお寺や町家を巡りながら、お手軽な歴史散歩に出かけてみませんか? 皆様のお越しをお待ちしています。

じないまち随想14 富田林寺内町の魅力再考

 
田守家住宅」(きり絵は、近藤好幸氏作品)
 
富栄戎神社・山中田坂」(近藤好幸氏作品)
2月8日未明から今朝にかけて、南岸低気圧の発達とシベリアから張り出した寒気がぶつかり、関東地方では昭和44年(1969年)以来、45年ぶりの記録的な大雪となりました。東京都心でも積雪27センチ。住まいがある横浜でも積雪16センチを記録して、外は一面の銀世界となっています。 

さて、1週間ほど前に、都内で富田林寺内町の魅力を伝えるイベントが開催されて、来場者を前に小生がプレゼンテーターの大役を任されることになりました。

富田林寺内町の魅力を、一言では語り尽くせませんが、江戸時代のお寺と重厚な商家の町並みが残る歴史的景観の美しさ、そして、落ち着いた町の佇まい。先人から引き継がれた歴史的町並みに今も人々が暮らす生活の場であること、さらには、空き家や空き店舗を再生させて、歴史的町並みに自然と溶け込んだ手作り感溢れるお店を巡る楽しさ。伝統的な美術工芸の職人の技に接することも出来ます。来訪者の方を見かけると、住民の皆さんはさりげなく挨拶を交わし、道を尋ねられた地元の中学生が熱心に道案内に応えるような、失いかけた日本の温かいおもてなしの心遣い。コンビニとケータイショップが1軒もない町には、都会の喧騒を忘れて、懐かしい、ゆったりとした時間が流れています。 

発表内容を詰めてゆく中で、富田林市役所、町おこしの企画会社、モニターツアー企画の旅行会社など関係者が、富田林寺内町の魅力を語り合い再確認できた機会でもありました。「寺内町をそのままの形で見て頂くことが一番の観光と考えています。」市の関係者の言葉が、今も印象に残っています。

「不易流行」‐ 変えてはいけないものと、時代の流れで変えてゆくべきもの。歴史ある町の保存・継承と地域コミュニティーの再生。両者のバランスを大切にしながら、戦国時代から続くこの町の魅力を一人でも多くの来訪者の方々に味わって頂けたらと考えています。

2020年に東京オリンピック開催が決まり、日本を訪れる外国人旅行者は2000万人に倍増すると期待されています。京都、大阪、神戸、奈良いずれからも程近い地の利を活かして、外国の方々にも素朴な日本の歴史町を御覧頂きたいと考えています。国内のみならず、広く 海外からの来訪者にも高いご評価を得て、いつの日か、富田林寺内町が、お隣の奈良県橿原市今井町と一緒に、「寺内町ブランド」で、ユネスコ世界文化遺産に登録されることを期待しています。(了)

(2014年2月9日 管理人、じないまちボランティアガイド@横浜)
ボランティアガイドの記録
じないまち探訪記
じないまち随想
 ご感想などお便りをお待ちしています。(管理人)


Information


富田林寺内町
(城之門筋)
(富田林市提供、禁無断転載)

富田林寺内町への道順
寺内町へは近鉄長野線富田林駅又は富田林西口駅下車徒歩10分です。先ずはじないまち交流館へお立ち寄りください。

散策地図がもらえます
富田林駅前の観光案内所又はじないまち交流館散策地図がもらえます。

立ち寄ってみたいお店

休憩所(トイレ)
じないまち交流館寺内町センターじないまち展望広場にあります。

車でお越しの方へ
寺内町は道幅が狭く、中には公共駐車場がありません。車でお越しの場合には、2014年2月に新しくオープンした富田林市営東駐車場(有料)をご利用ください。一般用の普通乗用車及び団体用のマイクロバス(1台分、市役所に要事前予約)を駐車できます。重要文化財・旧杉山家住宅まで徒歩5分、じないまち交流館まで徒歩15分。

尚、団体用の大型観光バスでお越しの場合は、富田林市役所にお問い合わせください。宜しくご協力をお願いします。


じないまち交流館
〒584-0033
大阪市富田林市富田林町9-29
TEL.0721-26-0110
FAX.0721-26-0110
(午前10時~午後5時、月曜休館)

ナビゲーション