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記述例 | |
記事の掲載誌の号数(初版発行日) | |
記事名 | |
著者/訳者等(敬称略) | 総ページ数 |
記事の概要 |
Vol.11 (2005.4.6) | |
Brand New Games | |
― | 1P |
発売予定の製品として“クトゥルフ・ダークエイジ”が掲載されている。
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アーカム計画 クトゥルフ・ダークエイジ・リプレイ「誰がためのヴァルハラ」(前編) | |
構成:坂本雅之│作:内山靖二郎│画:青木邦夫 | 10P |
ルールブックの発売に先行して掲載された、Vol.12の記事へと続く“クトゥルフ・ダークエイジ”リプレイの前編。舞台は10世紀初頭、ドイツ西部の森林地帯。ベテランのプレイヤーが演じる四人の探索者達は、錯乱した役人が領主の館へと帰還した事件に不穏な謎の臭いを嗅ぎ取り、彼が訪れていた東の湿地の集落へと赴く。そこで彼らが遭遇したものとは……。
#近日発売になるルールブックの紹介(宣伝)が目的にあるためか、シナリオ自体はオーソドックスな調査ものの展開をしている。キャラクター作成時に魔法を習得可能であるという点から、タクテクス別冊「クトゥルフ・ワールド・ツアー」の“クトゥルフ・ハイパーボレア”を思い出す古参ゲーマーも多いと思う。だが、同じC.A.スミスの作品ならば、“アヴェロワーニュ”物語群の「イルーニュの巨人」が1281年、「アヴェロワーニュの獣」が1369年、「聖人アゼダラク」が1175年という時代設定なので、こちらの方が再現可能性が高いかもしれない。 |
Vol.12 (2005.6.7) | |
アーカム計画 クトゥルフ・ダークエイジ・リプレイ「誰がためのヴァルハラ」(後編) | |
構成:坂本雅之│作:内山靖二郎│画:青木邦夫 | 10P |
Vol.11の記事から続く“クトゥルフ・ダークエイジ”リプレイの後編。東の湿地へと調査に赴いた探索者達は、地元で「ヴォータンの墓」と呼ばれている禁忌の森へと入り込み、犬頭の巨人を目撃する。何とかその地を抜け出し、付近の集落へと帰還した彼らを待っていたのは、殺戮されたばかりの見知らぬ住民達の死体と、生存者らしき一人の少女だった。彼女は探索者達に告げる――この地こそヴァルハラと……。
#キーパーとしての内山氏の感想では、“ダークエイジ”においては探索者への情報の出し方が難しいとの事。新聞や日記等の“クトゥルフ”定番の情報源が利用できない事に加え、PCの識字率の低さから、与えられた情報を判読するのに失敗する事もある。 |
Vol.13 (2005.8.9) | |
アーカム計画 アーカムの歩き方 『H.P.ラヴクラフト アーカム』活用ガイド | |
構成:坂本雅之│文:内山靖二郎│画:青木邦夫 | 8P |
#『H.P.ラヴクラフト アーカム』に限らずその他のサプリメントを読む際にも大いに参考になる記事。他のTRPGの都市設定サプリメントから「クトゥルフTRPG」用のシナリオを考え出す等。 |
SP3 (2005.9.7) | |
スピタのコピタの! すぺしゃる | |
画:緑一色│文:― | (6P+2P)*2 |
TRPG体験コミック「スピタのコピタの!」の本誌連載分に書き下ろしを加えた総集編。vol.5掲載の「第5卓:邪神さまのういやつなのか?」及びvol.9掲載の「第9卓:学者も歩けば魚人に当たる」が収録され、それぞれの最後にシステムの紹介記事が、“コール オブ クトゥルフ d20”について2ページ、“クトゥルフ神話TRPG”及び“クトゥルフ・ダークエイジ”について各1ページづつ添えられている。各TRPGの紹介は「準備するものは?」「何人で遊べるの?」「どんな世界で遊べるの?」「どんなキャラクターができるの?」「ここがおもしろい!」の項目に答える形で書かれている。 “コール オブ クトゥルフ d20”の紹介では、「ここがおもしろい!」の項において特にd20システムの「出目10」及び「出目20」ルール(行為に時間的余裕があり、阻害要因がなく、「出目20」の場合にはさらに何度でも再実行できるような状況において、判定の1d20の出目をそれぞれ10及び20と判断する事を許すルール)が取り上げられ、調査等が重要になるホラーRPGとの相性の良さが指摘されている。魔道書の読み取りや呪文の習得の成否等、探索者達の生死を分ける判定にこれらのルールが活用出来るため、キーパーがシナリオのバランスをとりやすいという利点があり、逆に時間制限を設けてこれらのルールが活用出来ない場面を作りだし、シナリオの緊張感を高める事も可能であるとの事。 |
Vol.14 (2005.9.25) | |
アーカム計画 シークレッツ・オブ・ジャパン "Secrets of Japan" 日本を舞台にしたクトゥルフRPG | |
文及び翻訳:坂本雅之│画:Nottsuo、Melissa Uran | 9P |
現代日本を扱った海外産のサプリメント“シークレッツ・オブ・ジャパン”から、クリーチャー・データや魔道書、諸設定等を抜粋して翻訳する連載記事の第一回。
#"Secrets of Japan"は現代日本を社会、オカルト、宗教、歴史等の様々な視点から紹介しているもので、総ページ数は360以上というケイオシアムのサプリメントの中でもトップクラスのボリュームがある。その内容の半分以上が現代日本に関する一般的な説明である事と、「『SoJ』は日本人にとって、ラヴクラフト的でもクトゥルフ的でもない」事から、新紀元社サイドでは当面この日本語版を製品にする予定はないようである。しかし仏教、神道、陰陽道、道教等の思想の解説にもかなりのページ数が割かれ、それぞれに神話的設定が組み込まれている等、日本のユーザーにとって魅力的な内容も多いため、それらの抜粋をRole&Rollの記事として公開していく事にしたようだ。 | |
ボードゲーム・ジャンクション 今月の注目作 | |
文:江川晃 | 1P |
今年FANTASY FLIGHT GAMESから再販された、新版“アーカム・ホラー”が紹介されている。旧版の内容が全面的に見直され、アーカム各地における遭遇イベント等はカードにまとめられて利便性と拡張性を持ち、ゲームの進行に従ってNPCである住人達の状況も変化するようになっているとの事である。「クトゥルフ神話のファンはもちろん、あらゆるTRPGのファンにこそお勧めしたい一作です」と評価されている。 | |
RPG・ボードゲーム・プラスαを斬る! | |
文:安田均 | 1P |
新版“アーカム・ホラー”の、「ボードゲームのストーリーゲーム化」の先駆者としての側面とその特徴に注目した批評。このゲームは安田氏からも好意的な評価を得ている。 | |
広告:新紀元社「F-ファイル」シリーズ発刊 | |
― | 2P |
「テーブルトークRPGを強力サポート!」という趣旨で発刊された新シリーズ。続刊の紹介において「図解 クトゥルフ神話」10月刊行予定との記述がある。 |
Vol.15 (2005.10.29) | |
アーカム計画 クトゥルフ・シナリオ「汝は悪臭放つもの」 | |
構成:坂本雅之│文:内山靖二郎│画:青木邦夫 | 9P |
#シナリオでありかつサプリメントの活用法を教えてくれる、このような記事はお得感があってとても嬉しい。 |
Vol.16 (2005.11.27) | |
Brand New Games | |
― | 1P |
12月発売予定の“クトゥルフ神話TRPG”用サプリメント“クトゥルフと帝国”について、これまでの紹介記事よりもさらに詳細な情報が掲載されている。
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アーカム計画 シークレッツ・オブ・ジャパン "Secrets of Japan" 日本を舞台にしたクトゥルフRPG | |
文及び翻訳:坂本雅之│画:Nottsuo、Melissa Uran | 5P |
“シークレッツ・オブ・ジャパン”に収録されている11種の日本独自の魔道書の一覧と、その中の3種の詳細な紹介。
#ラフカディオ・ハーンによって書かれた「日本における超自然」等は確かに興味深いが、前回の紹介記事において言及された「禁忌経典」や「石庭無限」を扱って欲しかった。「石庭無限」の内容である「クトゥルフ神話俳句」とは? 1987年に麻原シンヤマによって書かれたという「仏陀の涙の教義」や、DVD「幽霊計画白書」、宮本武蔵著というマーシャル・アーツの手引書「六輪の書(六輪法)」も怪しさ大爆発だし……。 | |
Role & Roll主催 第4回シナリオコンテスト&公認GMオーディション結果発表 | |
― | 1P |
JGC2005において行われた『第4回シナリオコンテスト&公認GMオーディション』において、現代日本を舞台とする“クトゥルフ神話TRPG”用の正統派和風ホラーシナリオ「泣きこけし」(作者:遊戯の達人・神奈川県)がシナリオコンテストの入賞に選ばれている。作者はまた、第4回公認GMオーディションの合格者でもある。
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広告:新紀元社「F-ファイル」シリーズ | |
― | 2P |
「図解 クトゥルフ神話」の広告がページ見本や目次の一部とともに掲載されている。 #広告では「発売中」となっているが、実際の発売時期はこの号よりも少し後だった。 |
Vol.17 (2005.12.26) | |
アーカム計画 クトゥルフ・リプレイ「渇きの泉」(前編) | |
構成及び文:坂本雅之│作:内山靖二郎│画:青木邦夫、那知上陽子 | 11P |
当時発売直後であったサプリメント“クトゥルフと帝国”の紹介が2ページと、これを使用した、昭和初期の日本を舞台とするシナリオのリプレイの前編。探索者のひとりの肉親である美術商が奇怪な死を遂げる。彼が絵画展を催した画家が事件に関係しているのでは、と推測した探索者達は、画家を訪ねて長野県の山中へと赴くのだが……。
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Vol.18 (2006.2.20) | |
Brand New Games | |
― | 1P |
戦国時代の日本を舞台に“クトゥルフ神話”を楽しむためのTRPG“比叡山炎上(仮)”に関する情報。
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アーカム計画 クトゥルフ・リプレイ「渇きの泉」(後編) | |
構成及び文:坂本雅之│作:内山靖二郎│画:青木邦夫 | 11P |
“クトゥルフと帝国”を使用した、昭和初期の日本を舞台とするシナリオリプレイの後編。肉親の怪死に関係していると思われる画家を訪ねて、長野県の山中へと赴いた探索者達を待っていたのは、画家の弟子を名乗る美少年、蝙蝠に似た翼を持つ黒い怪物、そして水銀のような水をたたえた伝説の沼であった……。 記事の最後に、“クトゥルフと帝国”をプレイしてみてのプレイヤーの感想と、舞台となる当時の東京に関する推薦資料の紹介が載っている。
『地図で見る東京の変遷』の項で触れられているのだが、“クトゥルフと帝国”に東京全図が収録されていないのは、東京のサイズが大きすぎるのが原因。街並みがわかるような、プレイに役立つ程度の縮尺の地図を収録する事は無理だったようだ。各地域の相対位置を把握する程度なら、現代の地図でも十分代用がきくとの事。 #リプレイの黒幕、己が生命にこだわって大御水をさっさと飲んでしまっているところが小物だ。自分はいつでも飲めるのだから、これを「生命水」と名づけて高値と引き換えに有力者達にばら撒けば、帝国はおろか全世界を支配する事も可能だったであろうに……。 |
Vol.19 (2006.3.21) | |
アーカム計画 シークレッツ・オブ・ジャパン "Secrets of Japan" 日本を舞台にしたクトゥルフRPG | |
文及び翻訳:坂本雅之│画:Nottsuo、Melissa Uran | 7P |
残念ながら、“シークレッツ・オブ・ジャパン”の内容紹介記事は今回でお休みとの事。
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Vol.20 (2006.4.24) | |
表紙 | |
画:緒方剛志 | 1P |
「クトゥルフの着ぐるみを脱いで顔を出す少女」という絵。1988年に出版された「クトゥルフ・ハンドブック」(出版:ホビージャパン社、著者:山本弘)の、加藤直之氏が描いた表紙へのオマージュと思われる。 | |
BRAND NEW GAMES | |
― | 1P |
5月に発売予定の“クトゥルフ神話TRPG 比叡山炎上”の表紙が公開されている。イラストは「Role & Roll」の表紙も描いている緒方剛志氏。 | |
アーカム計画スペシャル 特集 クトゥルフの呼び声 Call of Cthulhu | |
文:内山靖二郎、坂本雅之、森瀬繚│画:青木邦夫 | 全21P |
#以下、特に記されていない場合、文章は坂本雅之氏。
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ローリング20's アメリカ狂乱の20年代 | |
文:坂本雅之│画:青木邦夫 | 6P |
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無限に広がるクトゥルフワールド | |
文:内山靖二郎│ゲーム紹介:坂本雅之 | 4P |
#“ガスライト”が未訳扱いとは……ホビージャパン時代は黒歴史? | |
夜刀浦綺譚 ――千葉県夜刀浦市の設定とプレイの手引き―― | |
文:森瀬繚│画:青木邦夫 監修:朝松健 地図製作:劔城藍、エルスウェア 協力:立原透耶、夜刀史郎 |
8P |
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スピタのコピタの! 第22卓:三匹が斬ったり斬られたり | |
画:緑一色 | 6P |
作者の参加したTRPG(主に最新作)のセッションを元にして書かれるリプレイ漫画。今回は“クトゥルフ神話TRPG 比叡山炎上”。 #元亀元年(1570年)、信長軍の退路の安全を確保するために、忍者(緑一色氏のPCであるクノイチ)・兵法者・茶人という組み合わせの先発隊は通り道である朽木谷の豪族に庇護を求めて接触するのだが、そこには見るからに怪しげな謎の南蛮人Xの姿が……「ミ=ゴウさまとお呼び!」
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