Role & Rollにおけるクトゥルフ
Vol.61-70

  • 新紀元社発行のRPG専門誌「Role & Roll」における“クトゥルフの呼び声”(“クトゥルフ神話TRPG”“コール オブ クトゥルフ d20”“クトゥルフ・ダークエイジ”及び“クトゥルフ神話TRPG 比叡山炎上”)関連記事です。
  • リスト化されているのは基本的に私の所有分だけです。
    また、シナリオの紹介文ではネタばれしている危険もあります。

Vol.1-10, SP, SP2 / Vol.11-20, SP3 / Vol.21-30 / Vol.31-40 / Vol.41-50 / Vol.51-60
Vol.61-70 / Vol.71-80 / Vol.81-90 / Vol.91-100 / Vol.101-110 / Vol.111-
Vol.61 / Vol.62 / Vol.63 / Vol.64 / Vol.65 / Vol.66 / Vol.67 / Vol.68 / Vol.69 / Vol.70

記述例
記事の掲載誌の号数(初版発行日)
記事名
著者/訳者等(敬称略)総ページ数
記事の概要

Vol.61 (2009.10.16)

アーカム計画
『クトゥルフ神話TRPG』現代日本シナリオ
将門の首
文:内山靖二郎│構成:坂本雅之7P

29号以来となる待望の現代日本シナリオ! JGC2009にて開催されたR-CONで使用された現代日本を舞台としたシナリオを公開。将門伝説のある温泉地に訪れた探索者たちは、千年をかけて熟成された怨念と対峙することとなる!

  • 作りたての探索者3〜4人向け。
  • プレイ時間はPCの作成時間を除くと4時間程度。
  • 舞台設定は現代日本、茨城県北部の山奥。

Role&Roll Station
2P

“クトゥルフ神話カードゲーム完全日本語版”拡張セットの発売の告知。9月末に“黄昏の恐怖”が、その後も各月末ごとに全6種類が順次発売されていくとの事。

  • 価格■各セット1260円[税込]
  • 発売■アークライト
    ※通信販売は「アークライトボードゲーム通販」をご利用ください。
  • URL■http://www.arclight.sakura.ne.jp/bgame/

また、2009年9月4日〜6日に開催されたJGC2009における、新紀元社ブースへのR&Rステーションの出店が報告され、好評だった“クトゥルフ神話カードゲーム完全日本語版”の体験プレイコーナーについて簡単に触れられている。


Vol.62 (2009.11.18)

アーカム計画
DNAに潜む宇宙的恐怖
文:坂本雅之5P

現代を舞台にしてクトゥルフ神話を扱うために欠かせない要素の一つがDNAであろう。地球の生物のDNAには恐るべき秘密が隠されている。

  • DNAとは?
  • クトゥルフ神話と地球上生命の進化
    • 「古のもの」の到来
    • 次々と地球に来襲する神話種族たち
    • 表:クトゥルフ神話と地球上生命の進化
  • 現代シナリオでのDNAの扱い
    • DNAの増殖
    • DNAの解析
      • 電気泳動法
      • シークエンシング
    • DNA組み換え/組み込み
  • ウイルス
    • ハスターリク
  • シナリオ・アイデア
    • 梅原克文『二重螺旋の悪魔』
    • 瀬名秀明『パラサイト・イブ』
    • インスマス人のDNA解析

      ケイオシアムのサプリメント『The Keeper's Companion 2』には「インスマス汚れ」の生物学的考察や遺伝子解析に関する記事が収録されている。

      湖の隣人による註:「覚書:クトゥルフ神話TRPG キーパーコンパニオン:詳細な目次」における"Deep One Diary"及び"Deep One Reproduction"の事と思われる。
    • 「インスマス病」
    • 亜人類とDNA
    • ショゴス
  • コラム:書き下ろしリプレイがこの冬登場!
    『クトゥルフ神話TRPGリプレイ るるいえあんてぃーく(仮)』

#ホビージャパン時代のキャンペーンシナリオ“黄昏の天使”には、古のものが自身の遺伝子を人間に組み込んで誕生させた種族が登場している。古のものと人間の体組織は全く異なると思われるので、この所業は超科学力によって自身の遺伝情報を人間のそれに「翻訳」し組み込むという、古のものの側からのアプローチによってしかなし得ないものであろう。
#「インスマス病」の項の「インスマス遺伝子を組み込んだDNAを犠牲者の体内に注入したり、移植」したりする事で「人工的に人間を深きものに変異させる」というアイデアを読んで、「シャーロック・ホームズ」シリーズの短編「這う人」についての個人的な妄想を思い出した。この事件の真相を「猿の血清による回春」ではなく「深きものの血清による要人の深きもの化」として“クトゥルフ”のシナリオネタにする……というもの。なお、青弓社「ホームズまるわかり事典」の「這う男の秘法」の項では、この事件は「サルと人間共通に感染するウイルスを利用し、サルの遺伝子を人間に組み込む遺伝子治療」が行われたか、偶然そのようになったかしたのではないか、と考察されている。
#余談だが個人的に「ホームズ」シリーズは、「悪魔の足の根"Radix pedis diaboli"は実は遼丹のような時間遡行薬で、犠牲者は太古に地球を闊歩していた旧支配者の姿を見て発狂したり、ティンダロスの猟犬等の超次元的な存在の犠牲になったりしたんだよ!」「ミルクを飲み、口笛の合図を聞き分け、呼び鈴のひもの上を後退りする事の出来る沼毒蛇とは、実は大地の妖蛆、退化した蛇人間だったんだよ!」「「「な、なんだってー!!!」」」等という妄想に事欠かない。
#「亜人類とDNA」の項に該当する神話的存在には、T.E.D.クライン「王国の子ら」に登場する怪物、“マレウス・モンストロルム”で言うゾ・トゥルミ=ゴもいる。
#「ショゴス」の項ではフレ……じゃない、プロト・ショゴスへの言及も欲しかった。


スピタのコピタの!
第67卓:暇をもてあました神々との遊び
画:緑一色8P

作者の参加したTRPG(主に最新作)のセッションを元にして書かれるリプレイ漫画。今回は6ページを使って“クトゥルフ神話カードゲーム完全日本語版”が、残り2ページでカードゲーム「うさぎ狩り」が取り上げられている。


ボードゲーム・ジャンクション
Topics
ドイツゲーム賞発表+話題作の続編が続々
文:安田均2P

ボードゲーム“アーカムホラー”の最新エキスパンション“アーカムホラー:インスマスの影”(ARKHAM HORROR: INSMOUTH HORROR/R・ラウニアス&K・ウィルソン作/FFG社)が紹介されている。

特筆すべきはキャラ面の充実で、これまで登場した48人分の来歴が書かれ、個別の使命をゲームに加えることができるようになった。しかも、ゲーム内で、キャラはディープワンの子孫であると判明して、化け物に変わることもあるのだ! おもしろい。


ハラショー!REPORT&RESPONSE
文:編集部│画:笛吹りな2P

ゲームスキーが酉の市で買った神話的な熊手、タイトルイラストに描かれていないのが残念。


Vol.63 (2009.12.22)

アーカム計画
1920年代の法医学
文:坂本雅之│画:ポール・カリック5P

リプレイ、新ソースブックと現代づいた展開が続きそうな『クトゥルフ神話TRPG』だが、1920年代のフォローも続けてゆこう。今回は当時の怪事件を探索する上で欠かせない法医学を紹介する。

  • 1920年代の法医学
    • 弾道学
    • 血液型の発見
    • 指紋登録システム
    • 写真術
    • ほかの種類の証拠
  • コラム:

    この記事は古いルールブック(第5版)に掲載された「法医学」(ウィリアム・W・ワークマン)を元に、『1920's Investigators' Handbook』(グレゴリー・ルッカ)、『世界犯罪百科』(コリン・ウィルソン)などを参考に書き直したものである。各著者、そして第5版の翻訳者である中山てい子氏に感謝する次第である。ヴィクトリア朝時代、現代の法医学に関してはまたの機会に。

  • 検死官制度
    • 検死審問
    • 検死局(Office of Coroner)
  • 死体について
    • 自殺
    • 毒物
  • コラム:『クトゥルフ神話TRPGリプレイ るるいえあんてぃーく』好評発売中!
    新ソースブック『クトゥルフ神話TRPG クトゥルフ2010』(仮)制作決定!

    1年ぶりの新ソースブックは現代日本がテーマだ! 現代日本を舞台に邪神とカルティストに挑むための資料、新職業、シナリオなど充実した内容でお届けする。2010年春の発売を目指して好評執筆中!


サタスペ
亜侠必死
文:河嶋陶一朗(冒険企画局)│画/シナリオ原案:速水螺旋人4P

今回掲載のシナリオ「サタスペ・ワールドツアー」において「アーカム」の街と「ミスカトニック大学」が登場している。


ボードゲーム・ジャンクション
今スグ買える! 遊べる! 輸入ゲーム ピックアップ!
2P

「マイナー版“アーカムホラー”」とも評されるボードゲーム"Witch of Salem"が取り上げられ、プレイの手順や勝利条件等の概要が紹介されている。
なお、同記事の「掲載ゲーム一覧」においてはデザイナー名がヴォルフガング・ホフルバインとなっているが、このゲームはVol.52の「ボードゲーム・ジャンクション」において紹介されたコスモス社のボードゲーム“ドイツ・クトゥルフ”(原題「セイレムの魔術師 / セイレムの魔女たち」"Der Hexer von Salem")の英語版であり、デザイナー名は正しくはミヒャエル・リーネック Michael Rieneckである。ヴォルフガング・ホフルバイン(ホールバイン) Wolfgang Hohlbeinはゲームの原作であるクトゥルフ神話小説の著者。
ドイツ語版とは異なり、英語版はアークライトの輸入ゲームラインナップにも入っている。

  • ゲームタイトル(邦題):Witch of Salem
  • デザイナー:ヴォルフガング・ホフルバイン ミヒャエル・リーネック
  • メーカー:Mayfair Games社
  • プレイ人数:2〜4人
  • プレイ時間:60分
  • 対象年齢:12歳以上
  • 価格:$39.20

Role&Roll Station
2P

「イチ押しゲーム」の項において、ちょうどクリスマスの時期に発売される“クトゥルフ神話カードゲーム 拡張セット4:銀の鍵を探して”(販売:アークライト、価格:税込1260円)がプレゼントとしてお勧めされている。


Vol.64 (2010.01.26)

アーカム計画
ニャルラトテップのひみつ
文:寺田幸弘│構成:坂本雅之5P

一千の姿を持ち「這い寄る混沌」の異名を持つ神ニャルラトテップ。その名は小説のみならずゲームやラノベにまで轟いている。このクトゥルフ神話中最も魅力的で危険な神について探ってみよう。

  • 邪悪な者の警句
  • ニャルラトテップとは
  • ニャルラトテップに関係した教団
    • 暗黒のファラオ団(Brotherhood of the Black Pharaoh)
    • 血塗られた舌教団(Cult of the Bloody Tongue)
    • 膨らんだ女教団(Order of the Bloated Woman)
    • 砂コウモリ教団(Cult of the Sand Bat)
    • 渦巻く妖蛆教団(Cult of the Spiraling Worm)
    • 野獣の結社(Brotherhood of the Beast)
  • さまざまな化身
    • 悪心影
    • 皮膚なきもの
    • チクタク・マン
    • ザ・ロイヤル・パント
    • 他の神話伝承に伝わる姿
  • 手下たち
    • 狩り立てる恐怖
    • シャンタク鳥
    • 異形の神々の従者
    • 百万の恵まれたるもの
  • 天敵
    • クトゥグァ
    • ファグファ(Fhuaghufure)
    • トートの短剣
  • 主な参考資料:
    “ニャルラトテップの仮面”
    “クトゥルフ神話図説”
    RPGマガジン 60号
    “クトゥルフ神話TRPG マレウス・モンストロルム”
    "The Complete Masks of Nyalrathotep"
    "Secrets of Kenya"

この記事の著者である寺田幸弘氏は「赤虫療養所 Red Worm Sanatorium」の管理人、「クトゥルフオンリー・コンベンション(Co-Con)」の世話人兼キーパーとして活躍されており、「クトゥルー神話 ダークナビゲーション」(ぶんか社)にも「舶来クトゥルフ〜海の向こうから見た日本〜」という記事を寄稿されている。今号の「アーカム計画」によれば、近日発売予定のサプリメント“クトゥルフ2010”にも参加されているとの事。

今号の記事についての個人的な覚え書き:

  • 「砂コウモリ教団」の項で触れられている「砂コウモリ」"Sand Bat"「すべてのコウモリの父」"Father of All Bats"のデータは"The Complete Masks of Nyarlathotep"に収録されている。
    光によってダメージを受ける等、その性質は記事のとおりニャルラトテップの化身「闇をさまようもの」に似ているが、そのSIZは60ポイントと3倍近くの大きさであり、INT及びPOWも他の強壮なる化身と同じくそれぞれ86ポイントと100ポイントである。両翼の端から端までは50フィートにも及び、その下にいた犠牲者達は翼から垂れ下がる触手に絡みつかれ、電撃で黒焦げにされる。また、砂コウモリの飛跡に残される、生きているかのように泡立つ飛行機雲も有毒で、巻き込まれた者に毎ラウンドダメージを与える。
    この化身の周囲の人間達は、たとえ盲人であっても、暗闇でも物が見える「視覚にあらざる呪われし視覚」という心霊的な能力を与えられる。これは正気度を減少させる異界の知覚力である。
  • 「渦巻く妖蛆教団」の「渦巻く妖蛆」とは、ハスターの「名状し難きもの」等のような、アトゥの呼び名である。
  • 「渦巻く妖蛆教団」の項の「叫び這うもの」"Screaming Crawler"のデータは"Secrets of Kenya"に収録されている。
    大きな黒い楕円形の単眼が特徴的なこの上級の奉仕種族は、スペクトラル・ハンター(空ろな狩人)の様に人間を器として召喚される。器となる人間は特別な儀式の最中にニャルラトテップの「肉」を食べ、叫び這うものへと変異し始めるのである。儀式の数日後には、器の全身は黒ずみ油っぽく粘つく水膨れで覆われ、それを突き破って叫び這うものが誕生する。器の正気度は、この変異及び変異後の期間に日々減少していく。
    他の奉仕種族とは異なり、叫び這うものは一度召喚されると破壊されるまでこの世界で活動し続け、その名に反する俊敏さで人間や野生動物を狩り喰らう事で、SIZやSTR及びCONが最大2倍まで成長する。しかし大量の水には弱く、豪雨を長時間浴びたり川や湖に落ちたりする事でCONを永久的に失い、最終的には溶解してしまう(人間以上のINTと呪文を行使する能力を持つので、そう単純にはいかないであろうが)。
    叫び這うものの爪と牙によって受けた傷は決して癒える事なく、通常のダメージに加えてCON及びAPPの永久的な喪失をもたらす。またその、虐殺される動物が上げる悲鳴の様な「叫び」は、周囲の者達の脳に直接響き渡り、他の物音は一切聞こえなくなってしまう。叫び這うものはいつまでも叫び続ける事が可能で、その間は〈聞き耳〉やコミュニケーションに関する技能が全て使用不可能になる。
  • 「ザ・ロイヤル・パント」の項の「ロバート・ジョンソン」については「赤虫療養所 Red Worm Sanatorium」2007.09.24の記事を参照。
  • 「手下たち」の項の「仮面の使者」"The Masked Messenger"及び「無貌の監視者」"The Faceless Watcher"のデータは"Secrets of Kenya"に収録されている。
  • ニャルラトテップの奉仕種族には、「手下たち」の項で挙げられている怪物達の他にも、"The Stars Are Right!"収録のシナリオに登場する「膿み爛れさまようもの」"Festering Shambler"がいる。
  • 「天敵」の項で言及されている「ファグファ(Fhuaghufure)」「RPGマガジン」1995.4 (No.60)で紹介されている個人制作の未公表シナリオ「レンの鏡」に登場する神話怪物(おそらくはグレート・オールド・ワン)である。

#"The Royal Pant"は"Nyalrathotep"のアナグラムだと初めて知った。


Vol.65 (2010.02.24)

アーカム計画
過去の遺産を活用せよ
文:内山靖二郎/坂本雅之│画:原友和ほか5P

“クトゥルフ神話TRPG クトゥルフ2010”(エンターブレイン)発売直前の記事として、現代日本を舞台としたシナリオに、1920年代等のより過去の時代を舞台として以前にプレイしたシナリオを「歴史」として再利用するという方法を提案し、基本ルールの付属シナリオ「死者のストンプ」及び「悪霊の家」を例に解説(ネタばれ有り)している。

  • なぜ歴史を学ぶのか?
  • 現代日本というメリット
  • どんなシナリオを遊んできた?
  • シナリオ「死者のストンプ」
  • シナリオ「悪霊の家」
  • コラム:『クトゥルフ神話TRPG クトゥルフ2010』発売迫る!
    • 職業
    • 武器
    • 装備
    • オカルトスポット
    • 組織
    • シナリオ
    • 補遺
      「深きものの検死報告」「深きもの人間の混血種のDNA考察」といった読み物や、「若年探索者の創造」「幕間での成長ルール」などの選択ルールを収録。

#このソースブックはこれまでのものとは異なり「日本オリジナルと翻案のハイブリッドともいえる構成」になっているとの事だが、補遺に挙げられている「深きものの検死報告」及び「深きもの人間の混血種のDNA考察」は“キーパーコンパニオン”翻訳の際に割愛された"The Keeper's Companion 2"の"Deep One Diary"及び"Deep One Reproduction"、「若年探索者の創造」はかつて「RPGマガジン」1993年4月号に掲載された「INVESTIGATOR in SCHOOL」、「幕間での成長ルール」は内山氏のリプレイ“るるいえあんてぃーく”において使用された「シナリオ間の成長に関するハウスルール」(同書P107で解説)とそれぞれ関係しているのであろうか……


Role&Roll Station
2P

「クトゥルフ神話カードゲーム拡張セット ドリームランドシリーズ完結!!」と題された項において、このシリーズが2月下旬発売予定の“クトゥルフ神話カードゲーム 拡張セット6:未知なるカダスへの旅”(販売:アークライト、価格:税込1260円)で完結する事が告知されている。


Vol.66 (2010.03.19)

アーカム計画
深きものの美味しい調理法
文:内山靖二郎│構成:坂本雅之│画:原友和5P

今回は古今東西いつでもどこでもみんなの「お友達」、深きものを取り上げる。基本の『クトゥルフ神話TRPG』から最新の『クトゥルフ神話TRPG クトゥルフ2010』(いずれもエンターブレイン刊)まで、どんな舞台にでも登場する深きものの調理法をどうぞ!

  • まずは食材をよく見定める
    ◆調理のコツ
     外見を知ることは、アイデアを生み出す最初の一歩。
  • コラム:The Shadow over Innsmouth「インスマスを覆う影」
  • せっかく数値データがあるのだから
    ◆調理のコツ
     数値データを見るときは、人間のデータと見比べてみること。
  • 生態はアイデアの宝庫
    深きもののシナリオに利用しやすい特徴のベスト5を、調理例も交えながら、ボクの独断でランキングしてみよう。
    • BEST5. 海に棲んでいる
    • BEST4. 寿命がない
    • BEST3. 秘密教団がある
    • BEST2. 人間との混血児を作ろうとする
    • BEST1. 人間から深きものへと変身する
    ◆調理のコツ
     その行動原理をよく理解して、ただの敵キャラではなく重要NPCとして扱おう。
  • 汝、己の敵を愛せ
  • コラム:『クトゥルフ神話TRPG クトゥルフ2010』好評発売中!
    文:坂本雅之

スピタのコピタの!
第71卓:不可能を可能に 可能を不可能にする人々
画:緑一色8P

作者の参加したTRPG(主に最新作)のセッションを元にして書かれるリプレイ漫画。今回は“クトゥルフ神話TRPG クトゥルフ2010”が取り上げられている。キーパー(GMではない)は内山靖二郎で、氏のウェブサイト「ひきだしの中身」で公開されているシナリオに手を入れたものがプレイされた。
緑一色氏のPCは“クトゥルフ2010”の選択ルール「補遺I:学生探索者の創造」で作成された高校生。

#「補遺I:学生探索者の創造」は、かつて「RPGマガジン」1993年4月号に掲載された「INVESTIGATOR in SCHOOL」と比較すると、あくまでキャラクターの作成及び成長ルールとしてデザインされている。「INVESTIGATOR in SCHOOL」には、若年キャラクターの可塑性のある精神という特徴を再現した、特殊な正気度チェックのルールが付属していた。


ブルーローズ・ネクサス サポート
例えばこんなオーパーツ
「暗き狼神アポロンの彫像」
文:朱鷺田祐介(スザク・ゲームズ)4P

トレジャーハンター冒険活劇RPG「ブルーローズ・ネクサス」におけるシナリオ制作の解説。朱鷺田氏の記事故に“クトゥルフ神話TRPG”にも応用が可能と思われる。

  • 始まりのオーパーツ

    『ブルーローズ・ネクサス』(以下『ネクサス』)は超古代のミステリーを扱う。では、そういうシナリオを作るにはどうすればいいのだろうか。
     簡単に言えば、魅力あるオーパーツか神話伝承をひとつ見つければいい。そこに登場する遺跡やオーパーツが超古代文明の遺産で、暴走したり、ブルーローズと陰謀組織が奪い合ったりする。突き詰めると、『ネクサス』とはそういうゲームだ。
     では、魅力あるオーパーツや神話伝承はどこにあるのか?
     こればかりは、GMにも探していただかねばならないが、ネタはいろいろ転がっている。歴史、神話伝承、オカルト……これらは全く別のものであるが、ひとつの共通点がある。意外に実際の点が知られていないことだ。

    (中略)

    知ってそうで「意外に知られていないネタ」こそ『ネクサス』の身上だ。古い例で悪いが、『MMR』風に全員が叫びそうなネタこそよい『ネクサス』の題材だ。

  • トンデモ仮説を加えよう

     このように面白い神話上、歴史上の仮説が見つかったら、さらに、トンデモな仮説をつけよう。
     ここで重要なのは、まず、神話伝承で語られたエピソードは実際にあったのだ、という姿勢を維持することだ。『ネクサス』は超古代のロマンを追いかけるエンターテイメントである。そのへんのホラ話を生かすには、途方もない神話伝承のエピソードが「事実」だと言い切るのがスタート地点になる。

  • ゲームデータを作る
  • 舞台は?
  • 個性あるダンジョンを
  • 参考資料
  • 表:NPCデータ(クリーチャー2種)
  • 図:「火山性の裂け目と地底湖」及び「地下神殿」マップ

「ブルーローズ・ネクサス」の場合、オーパーツは「(1)誰かが発見して大騒ぎ」「(2)すでに暴走していて大騒ぎ」「(3)陰謀組織と争奪戦の挙句、(1)か(2)に」という扱いになるので、いずれかを選択してPCの勝利条件を設定し、それを核にしてシナリオのあらすじを決定するとの事。

#この制作過程を“クトゥルフ神話TRPG”に応用する場合、面白い神話上あるいは歴史上の仮説に「トンデモな仮説」ではなく「クトゥルフ神話」を結び付ければよいのではないか。


Vol.67 (2010.04.22)

ご近所メルヒェンRPG ピーカーブー
文:河嶋陶一朗(冒険企画局)│画:落合なごみ(冒険企画局)1P

表紙を飾っているタコモドキも属するお化けの集団「X族」用のアイテムとして、「輝く多面体」が追加されている。外見は「直径10センチほどの黒く輝く多面体」で、装備する事で使える魔法は、心の中の闇を実体化して操る「闇をさまようもの」。


アーカム計画
陸上自衛隊の戦闘車両
文:坂本雅之│写真:奈良原裕也5P

『クトゥルフ神話TRPG』ではあまりフォローされていない車両についての紹介と、対抗技能ロールについての提案。

  • BRPでの車両データ
    『クトゥルフ神話TRPG』のシナリオは「探索」が基本だとは思うが、キーパーやプレイヤーの中には、もっと重火器や戦闘車両を扱いたいという人もいるだろう。
    『クトゥルフ2010』の制作においても、戦車や装甲車を取り入れるかどうか検討したのだが、『クトゥルフ神話TRPG』や『Basic Roleplaying 2008』に収録されている選択ルール“カーチェイス”を再検討すべきかどうかという問題もあり、また実際のプレイにおいて車両を登場させることはまれだということで、収録を見送った経緯がある。
     しかし、例えば自衛隊員が徒歩で行動することもないのでサンプルとしてここで陸上自衛隊の車両を紹介することにする。
    • 戦車
      • TK-X
      • 90式戦車
    • 歩兵戦闘車(ICV)
      • 89式装甲戦闘車
      • 73式装甲車
    • 装甲車
      • 87式偵察警戒車
      • 96式装輪装甲車
      • 軽装甲機動車
      • 高機動車
    • 表:武器の表(追加/暫定版)
    • 表:車両表(暫定版)
      • 馬、馬車
      • 自動車
      • 戦車
      • 列車
      • 船、軍艦
      • 航空機
  • コラム:対抗技能ロール
    『クトゥルフ神話TRPG』では能力値どうしを抵抗表で競わせることによって相反する行為の成否を決めることになっている。ルールブックを読むと、技能値どうしを競わせても良いことをほのめかしているのだが、実際にどうロールするのか明言されていない。
    『Basic Roleplaying 2008』にはいくつかの例が紹介されている。
    • ロールの成功の度合いを比べる
    • 「攻撃側」技能値から「防御側」技能値を引く
    • 抵抗表を使った対抗技能ロール

#対抗技能ロールについて坂本氏は「個人的には抵抗表を使うのを基本にするのが良いと思っている。」とコメントしている。以下は「抵抗表を使った対抗技能ロール」の部分の「Basic Roleplaying」からの訳出。

先に詳述されているシステムに代わるものとして、対立する二つの技能を含む行動を、抵抗表を使用して解決する事が出来ます。攻撃側及び防御側の技能値をそれぞれ5で割り、結果を四捨五入してください。そしてそれらを抵抗表上で戦わせ、一度のロールで解決するのです。

#なお、「ロールの成功の度合いを比べる」及び「攻撃側技能値から防御側技能値を引く」という方法では、攻撃側と防御側との双方がダイスロールをするのに対し、「抵抗表を使った対抗技能ロール」では、ダイスロールの機会は一度しかない。「Basic Roleplaying」では、NPCを基本的には「受動側」に設定して、出来る限りプレイヤーにダイスロールをさせるという処理が提案されている。


ブルーローズ・ネクサス サポート
ホットスポット マヤ
文:朱鷺田祐介(スザク・ゲームズ)4P

トレジャーハンター冒険活劇RPG「ブルーローズ・ネクサス」のシナリオの舞台の候補、マヤ文明についての解説。“クトゥルフ神話TRPG”にも活用可能である。

  • マヤ文明とは何か?
    • マヤ文化圏 メソアメリカ
    • 図:中部アメリカ(メソアメリカ)地図
  • メソアメリカ略史
    • ベーリンジア電撃戦
    • オルメカ
    • マヤの黎明 カミナルフユ
    • サボテカ文明
    • ティオティワカン
    • ユカタン半島へ
    • アステカ文明
    • 関連情報
    • 国別情報
  • 参考資料
    外務省海外安全ページ
    神秘のオーパーツ クリスタル・スカルの謎(並木伸一郎+山口直樹、学研)
    図説 古代マヤ文明(寺崎秀一郎、河出書房新社)
    古代メソアメリカ文明(青山和夫、講談社)
    マヤ文明 新たなる真実(実松克義、講談社)
    プラトンのアトランティス(ライアン・スプレイグ・ディ・キャンプ)
    ミステリー&ファンタジーツアー マヤ/アステカ(土方美雄、新紀元社)
  • 表:マヤ地域年表
  • 図:「密林の廃都 戦士の神殿ピラミッド」マップ
  • コラム:『ブルーローズ・ネクサス』正誤表&FAQ(2010年3月18日追加分)

#“クトゥルフ・コンパニオン”(ホビージャパン)の「中央アメリカの宗教の中のクトゥルフ神話」"The Cthulhu Mythos in the Mesoamerican Religion"(リチャード・L. ティエルニー Richard L.Tierney)という章では、マヤ及びアステカ神話の神々とクトゥルフ神話の神話的存在との関係が推測されていた(以下の引用中の括弧内の英語表記等は、湖の隣人による註釈)。

クトゥルフはアズテックのトラロック(Tlaloc)である。イグはまさにケツァルコアトル(Quetzalcoatl)である。ニャルラトテップはテスカトリポカ(Tezcatlipoca)という名で知られていた。シュブ=ニグラスはコアトリーケ(Coatlicue、コアトリクエ)の仮の姿である。クトゥグァはクシウテクトリ(Xiuhtecuhtli、シウテクトリ。別名ウエウエテオトリ(Huehueteotl、ウエウエテオトル))であると思われる。ツァトゥグァはトラルテクウトリ(Tlaltecuhtli、トラルテクトリ)である。

 同様にして、ウィトジロポクトリ(Huitzilopochtli、ウィツィロポチトリ)がニャルラトテップあるいは他の‘古きものども’の化身だという可能性、チャルチウトリーケ(Chalchiuhtlicue、チャルチウィトリクエ)が‘母なるハイドラ’あるいはその他の海の怪物であるという可能性もつけ加えることができます。クシピー(Xipe Totec、シペ・トテック)はシュブ=ニグラス、あるいはニャルラトテップの化身の1つ、あるいはまだ知られていない他の神なのかも知れません。

#なお、マヤ神話においてはクトゥルフはチャック(Chac、チャク)、イグはククルカン(Kukulcan)という名で知られていた、とされている。
また、アステカ神話ではアザトースを、「すべてのもののよりどころ」という意味のトルケ・ナウワケ(Tloque Nahuaque、トロケ・ナワケ)と呼んでいたとの事。

#ウェブサイト「Chakra6低速回転中」の御津羽輝明氏が「中央アメリカ神話とクトゥルフ神話」において“クトゥルフ・コンパニオン”のこの章を取り上げ、別の考察を試みている。


Vol.68 (2010.05.21)

サタスペ
亜侠必死
文:河嶋陶一朗(冒険企画局)│画:速水螺旋人4P

アジアンパンクRPG「サタスペ」の舞台である大阪のグルメをミニシナリオ形式で紹介している記事だが、メニュー一覧に「妖神グルメ」という名前の料理が……紹介は以下の通り。

究極のイカモノ料理の呼び声高く、ひと味食べただけで、クトゥルフ神話知識が20%も上昇するすぐれもの。別名クトゥルフ丼。


アーカム計画
異界のテクノロジーの追加
文:坂本雅之│画:ポール・カリック5P

今回はケイオシアムの古いシナリオに登場した異界のテクノロジーをいくつか紹介した『Keeper's Companion 2』の記事『mythos ex Macina』の翻案をお届けする。

原典である記事名は正確には"Mythos ex Machina"。

  • 深きもの Deep One
    • 治癒の軟膏 Healing Salve
  • 古のもの Elder Things
    • パラジウムの箱 Palladium Box
  • イスの偉大なる種族 Great Race
    • 携帯用エネルギーフィールド Portable Force Field
    • 一時的交信機 Temporal Communicator
  • 人類 Humans
    • 細胞質形成促進剤 Cellular Accelerator
    • 細胞質溶解剤 Cellular Solvent
    • ハウプトマンの眼鏡 Hauptmann's Spectacles
      • 次元怪物
    • 精神支配インプラント Mind Control Implant
    • 精神破壊剤 Mood Destroyer
    • 感情抑制剤 Mood Flattener
    • プレーン分離装置 Planes Device
      • プレーンとプレーンの間から来た怪物
      • 図:プレーンとプレーンの間から来た怪物
    • 原ショゴス変容タンク Proto-Shoggoth Transformation Vat
    • 時空機械 Time/Space Machine
    • テュック Tyuk
  • ミ=ゴ Mi-Go
    • クリオレイ Cryoray

"Mythos ex Machina"の翻案であるため、原文冒頭のCharles P. Zaglanisによる序文が省略されている。以下はそこで言及された、「異界のテクノロジーの産物」と「秘術のアーティファクト」(“キーパーコンパニオン”P49〜)とを区別するための判断基準。

ラヴクラフトによって創造された宇宙においては、科学と魔術との間の区別は、探索者がクトゥルフと握手した後で家路に着ける可能性と同じぐらい不確かです。しかし、ある物品をこの記事に含めるかどうかの判定基準を、下記のように設けました。

  1. その物品は使用する事によって正気度を失わせるか? この記事に要約された物品のほとんどは、そのような事はありません。しかし、ひとたび活性化されると、その効果は人間の操作者に絶叫を上げながら部屋から跳び出させるかも知れません。生物科学的に創造されたいくつかの物品については、この判定基準は当てはまらないでしょう。
  2. その物品は動力源を必要とするか? 物理的装置は作動するのに電力やマジックポイントのような動力の供給を必要としますが、魔法的装置――とりわけ魔力を付与された物品――は、そのような供給を一切必要としません。
  3. その物品は作成するのに呪文を必要とするか? ヘビ人間の利用する「頸動脈毒素」が、どうにかこの条件を満たしているのに対し、特殊な呪文によって作成される「黄金の蜂蜜酒」はそうではありません。

また、各種族における未訳のアイテム及びその出典作品は、以下の一覧の通り。

  • Deep One
    • Berserker Drug ("Freak Show," Tales of the Miskatonic Valley, Kevin Ross with Todd Woods.)
    • Climate Box ("Songs of Fantari," Fatal Experiments, Gregory W. Detwiler.)
    • Illumination Pyramids ("Songs of Fantari," Fatal Experiments, Gregory W. Detwiler.)
    • Mapulo ("Shanghai," The Complete Masks of Nyarlathotep, Larry DiTillio.)
    • Prosthetics ("Songs of Fantari," Fatal Experiments, Gregory W. Detwiler.)
    • Tainted Blood ("Songs of Fantari," Fatal Experiments, Gregory W. Detwiler.)
  • Humans
    • Gas Globe (A Resection of Time, Sam Johnson.)
    • Gas Gun (A Resection of Time, Sam Johnson.)
    • Liao Drug ("Gates of Delirium," The Stars Are Right!, Gary Sumpter.)
    • ODIN ("The Professionals," The Stars Are Right!, Fred Behrendt.)
    • Other Beacons ("Fractal Gods," The Stars Are Right!, Steve Hatherly.)
  • Hyperborean Humans
    • The Dust Machine ("The Dark Wood," Adventures in Arkham Country, Fred Behrendt.)
  • Mi-Go
    • Aphrodisiac (A Resection of Time, Sam Johnson.)
    • Containment Rods ("Blood Moon," Strange Aeons, Michael LaBossiere .)
    • Electric Rifle ("Music of the Spheres," The Stars Are Right!, Kevin A. Ross.)
    • Nerve Tissue Solvent ("Garrison, Montana," Spawn Of Azathoth, Keith Herber.)
    • Whorl Gun ("Garrison, Montana," Spawn Of Azathoth, Keith Herber.)
  • Serpent People
    • Death Ray ("Coven of Cannich," Shadows of Yog-Sothoth, John Scott Clegg.)
    • Growth Serum ("London Calling," Day of the Beast, Lucya Szachnowski and Gary O'Connell.)
  • Shaggai, Insects from
    • Shan Spacecraft ("Garden of Earthly Delights," Strange Aeons, Lucya Szachnowski and Gary O'Connell.)
  • Yith, Great Race of
    • Device of Rods, Wheels, and Mirrors ("Australia," Complete Masks of Nyarlathotep, Larry DiTillio.)
    • Force Field ("Australia," Complete Masks of Nyarlathotep, Larry DiTillio.)
    • Lightning Gun: Model B ("Australia," Complete Masks of Nyarlathotep, Larry DiTillio.)
    • Mind Controller ("Australia," Complete Masks of Nyarlathotep, Larry DiTillio.)
    • Radium Rocket ("Shanghai," Complete Masks of Nyarlathotep, Larry DiTillio.)
    • Stasis Field ("Bad Moon Rising," Great Old Ones, Marcus L. Rowland.)
    • Telepathic Communicator ("Australia," Complete Masks of Nyarlathotep, Larry DiTillio.)

#ミ=ゴの「クリオレイ」はcryo(=冷凍の)+ray(=光線)だから「冷凍光線銃」という古風な訳でも良いのではないか。


Vol.69 (2010.06.24)

アーカム計画
インディ・ジョーンズとその時代―その1―
文:坂本雅之5P

『クトゥルフ神話TRPG』の主な舞台の一つが1920〜1930年代にあることはいまさら言うまでもないが、この時代に世界を駆け巡った一人の考古学者がいたことを忘れてはならない!

  • インディ・ジョーンズ年表
    • 1900年代―両親と世界を回る―
    • 1910年代―初期の冒険と第1次世界大戦―
      • コラム:少年時代を描いたジュブナイル小説
        (Random House "Young Indiana Jones"シリーズの邦訳版、偕成社及び講談社)
      • コラム:『クロニクル』のノベライズ
        (TVシリーズ「ヤング・インディ・ジョーンズ・クロニクル」の日本独自のノベライズ、文芸春秋)
      • コラム:20代のインディの冒険
        (Bantam Books "Indiana Jones"シリーズの邦訳版、竹書房)
    • 1920年代―インディ博士課程に進む―
      • コラム:シリーズ最新作は戦後が舞台!
        インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 スペシャル・コレクターズ・エディション

ブルーローズ・ネクサス サポート
ホットスポット ナスカ
文:朱鷺田祐介(スザク・ゲームズ)4P

トレジャーハンター冒険活劇RPG「ブルーローズ・ネクサス」のシナリオの舞台の候補、ナスカ文明についての解説。前回と同じく“クトゥルフ神話TRPG”にも活用可能である。

  • ナスカ 地上絵を残した謎の文明
    • 図:ナスカ近辺地図
  • ナスカ文明史
    • 図:シャチの地上絵
    • ナスカ文明に至る超古代文明史
    • 南米の成立
    • パロマの漁師たち
    • 地域情勢
      ペルー共和国
  • 参考資料
    外務省海外安全ページ
    世界ふしぎ発見 TBS
    南米古代ミステリー ナスカ地上絵に世界最古のピラミッド出現!! TBS 2010年4月4日放映
  • コラム:『ブルーローズ・ネクサス』正誤表&FAQ(2010年5月19日追加分まで)
  • 図:「グラン・ピラミデ」マップ

Brand New Games
4P

ホビージャパン特選ゲーム“クトゥルフダイス”"Cthulhu Dice"が紹介されている。

  • 発売日■http://www.hobbyjapan-shop.com/にて発売中
  • 定価■840円[税込](日本語訳付き)
  • プレイ人数■2〜5人
  • プレイ時間■10〜20分
  • 発売■Steve Jackson Games/ホビージャパン

またNew Release Calendarには、"Lead & Read"に掲載されたリプレイをまとめた“みなせゼミの名状しがたき夏休み(仮)”が、7月下旬の発売予定で登録されている。


Vol.70 (2010.07.23)

アーカム計画
インディ・ジョーンズとその時代―その2―
文:坂本雅之5P

インディ・ジョーンズの冒険年代記のパート2!
今度は1925年から映画の舞台となった1930年代、そして現代まで!!

  • インディ・ジョーンズ年表―その2
    • 1920年代後半―新米考古学者時代―
      • コラム:映画のノベライズ・シリーズ
        (Ballantine Books及びDel Ray Booksから出版されたものの邦訳版、ハヤカワ文庫)
      • コラム:アーティファクトを邪教徒から守れ!
        インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
        Indiana Jones and the Temple of Doom (1984)
        (DVD発売元:パラマウント ジャパン)
    • 1930年代―ナチスの影―
      • コラム:記念すべきシリーズ第1弾!
        インディ・ジョーンズ/レイダース 失われたアーク《聖櫃》
        Indiana Jones and the Raiders of the Lost Ark (1981)
        (DVD発売元:パラマウント ジャパン)
      • コラム:第二次世界大戦前夜、ナチスの野望をくじく
        インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
        Indiana Jones and the Last Crusade (1989)
        (DVD発売元:パラマウント ジャパン)
    • 1940年代―戦火をくぐり抜けて―
    • 戦後―二大国のはざまで―
    • 現代―インディいまだ老いず―
  • コラム:Role&Roll Books
    『クトゥルフ神話TRPGリプレイ みなせゼミの名状しがたき夏休み』

    TRPGリプレイ専門誌「Lead&Read」のVol.1及びVol.4に掲載されたリプレイが「水無瀬ゼミ」シリーズと銘打たれ、加筆修正及び新たなリプレイ1話を加えて単行本化。

    • 著:内山靖二郎
    • 画:青木邦夫
    • 発行:新紀元社
    • 発売日:2010年07月31日
    • 定価:1,680円(本体1,600円)

Brand New Games
3P

“クトゥルフ神話TRPGリプレイ みなせゼミの名状しがたき夏休み”の発売情報がこちらにも掲載されている。


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