|
記述例 | |
記事の掲載誌の号数(初版発行日) | |
記事名 | |
著者/訳者等(敬称略) | 総ページ数 |
記事の概要 |
Vol.81 (2011.06.20) | |
アーカム計画 『クトゥルフ神話TRPG』お助け相談室 | |
構成:坂本雅之│文:寺田幸弘│画:ジェイムズ・ケビン・ラモス | 5P |
文中で寺田氏が紹介している、「セラン・マークス協会」についての記事"Field Manual of the Theron Marks Society"が掲載されているサプリメント"Terror from the Stars"についてyog-sothoth.comのデータベースで検索したところ、同記事はケイオシアム社から発売される予定のサプリメント"Pulp Cthulhu"に再収録されるという記述があった。残念ながら"Pulp Cthulhu"については2010年7月の告知以来、現時点でその進展は不明である。 “クトゥルフ・ワールドツアー 忌わしい古代遺跡”において翻訳収録されるシナリオ“トートの剣”"Thoth's Dagger"は、ケイオシアム社のサプリメント"Curse of the Chthonians"及び"Cthulhu Casebook"に収録されている。前者には同じ作者による続編にあたるシナリオ"The City Without a Name"も収録されているが、後者では省略されており、“忌わしい古代遺跡”においても「無名都市」の章の参考資料として文章やデータの一部のみ収録されている。 #RPGnetの批評等によると、"The City Without a Name"はプレイするのに別の退屈な解説記事を読む必要がある等、“トートの剣”と比べるとやや質が落ちるようである。また「無名都市」と「千柱都市アイレム」を同一存在として扱っている事も、それらを別物として記述している“忌わしい古代遺跡”の「クトゥルフ神話遺跡地図」との間に齟齬を生じるのではないかと思われる。 | |
ボードゲーム・ジャンクション ボードゲーム・リプレイ 狂気の館 | |
文:秋口ぎぐる | 4P |
プレイヤーの一人が「キーパー」となり、他は「探索者」となって、別個の勝利条件を達成するべく進行していく対決型ゲーム。秋口ぎぐる氏の言を借りれば「『アーカムホラー』の世界観でシンプルな『ディセント』を遊ぶ」感じ。5本の基本シナリオにそれぞれ10種類以上の展開のパターンが用意され、結果的に50本以上のシナリオが用意されているとの事(拡張セットも順次発売中)。リプレイで「探索者」が挑んでいるパズルは「水道管ゲーム」タイプだった。 #1990年にケイオシアム社から発売された"Call of Cthulhu"用サプリメント"Mansions of Madness"及び収録されている同名シナリオとは、全く関係ないらしい。 | |
RPG・ボードゲーム・プラスαを斬る! | |
文:安田均 | 1P |
上述のリプレイ記事にもなった“狂気の館”を取り上げ、携帯電話等におけるモバイルゲームの分野で既に始まっていた「ゲームにおけるパズルとストーリーとの結合」という新しい潮流がボードゲームの分野にも流入した結果であると分析し、結合の際に重要な、パズル部分とストーリー部分との「遠くて近い」関係が押さえられている事を評価している。 |
Vol.82 (2011.07.18) | |
アーカム計画 〈正気度〉ロールのキーパー心得 | |
構成:坂本雅之│文:内山靖二郎│画:ジーン・デイ | 5P |
#「〈正気度〉ロールの配置から考えるシナリオ作成法」は“クトゥルフ”の難所である「シナリオ作成」を補助する仕組みとして何気に重要だと思われる。 |
Vol.83 (2011.08.22) | |
アーカム計画 例えばこんな探索者の造り方 探索者の創造あれこれ | |
構成:坂本雅之│文:内山靖二郎│画:レス・エドワーズ | 5P |
「あまりにも能力値の低いキャラクターが創造された場合への対処」「探索においてよく使われる技能をキャラクター間で欠く事なく偏る事なくそろえるための、『技能カード』という方法」等が提案及び解説されている。 #冒頭のイラストはショゴスロードじゃなかったのか……ピーターセン様、お許しください! | |
霊障都市捜査ファイル 怨の街 京都 新人作家・一一九(にのまえいっきゅう)と迷宮の毒 | |
文:朱鷺田祐介(スザク・ゲームズ)│写真:宮野事務所 | 2P |
「霊障都市捜査ファイル 罪の街 新宿」のサプリメント「霊障都市捜査ファイル 怨の街 京都」(エンターブレイン)のサポート記事。
#「タクテクス」1989年9月号における有坂純氏の記事「“クトゥルフの呼び声”における毒物」を思い出すが、こちらは数値的なデータは書かれていない。 | |
ブルーローズ・ネクサス サポート ホットスポット 沖縄 〜与那国島 海底遺跡〜 | |
文:朱鷺田祐介(スザク・ゲームズ) | 2P |
トレジャーハンター冒険活劇RPG「ブルーローズ・ネクサス」のシナリオの舞台の候補、沖縄は与那国島の海底遺跡を取り上げ、“クトゥルフ”にも応用可能なシナリオフックが提示されている。
与那国海底遺跡はサプリメント"Secrets of Japan"でも、導入用短編小説"The Yonaguni Monuments"及び同名のシナリオにおいて取り上げられている。 #「外宇宙の魔女クティーラ」は対戦型格闘ゲームで活躍中なので、セレスティアル・ゲートの相手をしている暇などないはず。 |
Vol.84 (2011.09.19) | |
アーカム計画 ミ=ゴとUFO UFO伝説(レジェンド)の真実の真実 | |
文:坂本雅之│画:ポール・カリック(『A Resection of Time』より) | 5P |
#“エンサイクロペディア・クトゥルフ”や“マレウス・モンストロルム”には、いわゆる「グレイ」型宇宙人に似た姿の「ラム」というグレート・オールド・ワンの項がある。この設定はオカルティストのアレイスター・クロウリーと彼の後継者であるケネス・グラントに由来するものらしいが、正気度の残存する身には更なる調査は困難だった。 | |
霊障都市捜査ファイル 禍の街(ディザ・シティ) 札幌 ご当地霊障都市の勧め | |
文:朱鷺田祐介(スザク・ゲームズ)│画:小山宗祐│スペシャル・サンクス:ひげ@まつうら | 4P |
「霊障都市捜査ファイル 罪の街 新宿」のサポート記事。北海道のゲーマーが作成した「霊障都市」としての札幌市の設定をサンプルに、プレイヤーにとってなじみ深い都市をゲームの舞台にする方法を紹介している。
#札幌の主要地点一覧である「事件マップ」やNPC一覧「デニスン表」は“クトゥルフ”にも応用可能と思われる。 |
Vol.85 (2011.10.17) | |
アーカム計画 『クトゥルフ神話TRPG』現代日本シナリオ ガシャン! | |
文:内山靖二郎│画:原友和 | 8P |
コラムでは“クトゥルフ神話TRPG”リプレイ“るるいえあんてぃーく”及び“るるいえはいすくーる”の続編“るるいえばけーしょん”の近日発売が告知されている。 #ホテルの登場するシナリオと聞くと、「タクテクス」1988年1月号掲載の“真紅の戦慄”を思い出す。 |
Vol.86 (2011.11.21) | |
アーカム計画 飛行するポリプのひみつ | |
構成:坂本雅之│文:寺田幸弘│画:トム・サリヴァン(『クトゥルフ・コンパニオン』シナリオブックより) | 5P |
"The Keeper's Companion 2"の"THE KEEPER'S LIST OF LISTS"では、飛行するポリプの登場するシナリオは“ニャルラトテップの仮面 完全版”(未訳)の一章を成すものと“クトゥルフ・コンパニオン”に収録されているものの2編しか確認できなかった。 今号のBrand New Gamesにおける1ページ広告では、“るるいえばけーしょん”の発売日は11月30日予定、価格は税込み1995円となっている。 | |
霊障都市捜査ファイル 誤射〜霊障都市と銃器〜 | |
文:朱鷺田祐介(スザク・ゲームズ)│画:小山宗祐 | 4P |
「霊障都市捜査ファイル」シリーズ(エンターブレイン)における銃器の扱いについての解説記事。現代日本を舞台とした“クトゥルフ神話TRPG”における、警察に所属する探索者のロールプレイの参考になると思われる。
| |
ボードゲーム・ジャンクション Topics 秋・落穂拾いも充実作そろい――米、伊、北・東欧の傑作群 | |
文:安田均 | 2P |
FANTASY FLIGHT GAMES(FFG)社の新作ゲーム“エルダーサイン”"ELDER SIGN"(R・ローニアス&K・ウィルスン作)が紹介されている。安田氏によると、これは“アーカム・ホラー”の舞台設定をそのままに、ゲームシステムを徹底的にダイス・カードゲームにしたものとの事。
FFG社のオンラインストアの商品説明では、作者は“アーカム・ホラー”のデザイナーでもあるリチャード・ローニアス Richard Launius及びケヴィン・ウィルスン Kevin Wilson。プレイヤー人数は1人から8人。なお、iPhoneやAndroid等で遊ぶ事ができるアプリケーション版、"Elder Sign: Omens"も販売されている。 |
Vol.87 (2011.12.19) | |
アーカム計画 るるいえ式キャンペーン運営術 | |
構成:坂本雅之│文:内山靖二郎│画:狐印 | 5P |
この記事は、同じく「キャンペーン」について取り上げたVol.80の内山氏の記事「インスマスの歩き方」と深く関連している。 | |
ブルーローズ・ネクサス サポート ホットスポット ドゴン | |
文:朱鷺田祐介(スザク・ゲームズ) | 2P |
トレジャーハンター冒険活劇RPG「ブルーローズ・ネクサス」のシナリオの舞台の候補、西アフリカはマリ共和国の辺境、世界遺産であるバンディアガラの断崖に暮らすドゴン族、及び天文学的に関する知識を含むとされるその神話についての解説。これまでと同じく“クトゥルフ神話TRPG”にも活用可能である。
Wikipediaの「ドゴン族の神話」の記事も参考になる。 | |
Brand New Games | |
― | 7P |
Vol.81において取り上げられたボードゲーム“狂気の館”が“マンション・オブ・マッドネス 完全日本語版”として発売されるとの事。
PHP研究所の、ラヴクラフトの作品を漫画化したシリーズの最新刊「ニャルラトホテプ」の発売も告知されている。
|
Vol.88 (2012.01.27) | |
アーカム計画 超時空クトゥルフ・ツアーガイド | |
構成:坂本雅之│文:寺田幸弘│画:ポール・カリック(『Beyond the Mountains of Madness』より) | 5P |
エンターブレインから2月末に発売予定のサプリメント“クトゥルフ神話TRPG ダニッチの怪”(仮題)として掲載されているのは、ケイオシアムから2002年に発売された"H.P.Lovecraft's Dunwich"の表紙である。これは1991年に発売された"Return to Dunwich"の改訂版であり、ラヴクラフトの小説「ダニッチの怪」の後日のダニッチ及びその周辺を扱っている。 #“クトゥルフ・ワールドツアー ナチス邪神帝国の陰謀”の中に、“デルタグリーン”に登場する「カロテキア」についての言及があると個人的に嬉しいのだが。 | |
エクリプス・フェイズ 特異点(シンギュラリティ)の彼方へ。 | |
文:朱鷺田祐介(スザク・ゲームズ)│協力:『エクリプス・フェイズ』翻訳チーム | 2P |
2012年の夏に日本語版が(アークライトから?)発売予定の宇宙SF-TRPG「エクリプス・フェイズ」の紹介。原本の表紙に「トランスヒューマン時代の陰謀と恐怖を扱うRPG」と書かれており、精神的なトラウマや狂気に関するルールも存在する事から、宇宙的恐怖を扱う“クトゥルフ神話TRPG”との類似性についても言及されているが、朱鷺田氏いわく「少し違う」との事。記事を読むに、PCが直面するのは「技術社会や超科学、異星人や人類自身が生み出した悪夢」からもたらされるSF的恐怖である。 #既に有志による日本語訳及び日本語による作品情報がある程度そろえられている。R&Rに「シャドウラン」の記事を寄稿している睦月雅明氏のサイト「Janusfaced's Hideout」や、朱鷺田祐介氏のブログ記事「エクリプス・フェイズ(Eclipse Phase)関係:BLOGエントリー」等を参照の事。 #thalion氏が「Eclipse Phase レビューを訳してみた - さり海馬」において、RPGnetにおけるレビューの一つを翻訳されている。興味深い部分を引用。
#シナリオを換骨奪胎して“デルタグリーン”用に改変する事が出来るかも…… | |
現代忍術バトルRPG シノビガミ―忍神― シナリオ「インスマス」 | |
文:河嶋陶一朗(冒険企画局)│画:七原しえ | 4P |
超絶的な術を用いて世界の裏側で熾烈な勢力争いを続ける忍者達を扱った現代忍術バトルRPG「シノビガミ」の新シリーズ、復活した妖魔の群れを前に各流派の忍者達が呉越同舟ながらも協力して退治に乗り出す現代伝奇バトルRPG「シノビガミ怪」用のシナリオ。遊ぶための参考文献として“クトゥルフ神話TRPG”のサプリメント“インスマスからの脱出”が挙げられている。 シナリオスペック:
|
Vol.89 (2012.02.20) | |
アーカム計画 『クトゥルフ神話TRPG ダニッチの怪』近日発売! | |
文:坂本雅之│画:ノッツオ | 5P |
| |
スピタのコピタの! 第95卓:ゴッドマンション クトゥルフ荘 | |
画:緑一色 | 8P |
作者の参加したTRPGやボードゲーム等(主に最新作)のセッションを元にして書かれるリプレイ漫画。今回はFantasy Flight Games製作、アークライトから発売中の“マンション・オブ・マッドネス”が取り上げられている。 |
Vol.90 (2012.03.20) | |
特集 アーカム計画スペシャル4 いまさら聞けないクトゥルフ神話TRPG | |
文:坂本雅之、内山靖二郎、寺田幸弘│画:輝竜司 | 全14P |
R&R Vol.20の「クトゥルフの呼び声」、R&R Vol.32の「クトゥルフの再臨」、R&R Vol.74の「クトゥルフの再興」に続く、4回目の“クトゥルフ神話TRPG”及び関連ゲーム特集。 | |
26年目を迎えた日本の『クトゥルフ神話TRPG』 | |
― | 2P |
コラムでは日本語版のプレイヤーに向けた、サンディ・ピーターセンの2011年12月17日付けのメッセージが掲載されている。 | |
いまさら聞けないクトゥルフ神話TRPGガイド | |
文:内山靖二郎 | 4P |
| |
『ダニッチ』はこうやって遊べ! | |
文:寺田幸弘 | 4P |
| |
クトゥルフ・ボードゲームを遊ぼう | |
文:寺田幸弘 | 2P |
元の英語版がVol.86で取り上げられていた“エルダーサイン 完全日本語版”の詳細は、今号のBrand New Gamesによると以下の通り。
| |
星辰の正しき刻(とき) ――『クトゥルフ神話TRPG』新たなる四半世紀に向けて―― 『クトゥルフ神話TRPG』のこれから | |
文:坂本雅之 | 2P |
#“クトゥルフ・ワールドツアー”の制作コンセプトには本家ケイオシアム社の"Monographs"シリーズに通じるものを感じる。 | |
深淵 第二版 ラホールと魔法の本 第二夜 閉ざされた書庫 | |
文:朱鷺田祐介(スザク・ゲームズ)│画:田口順子 | 5P |
記事中の物語の舞台であるラホール家の書庫を護る美少女人造魔族の名前が「リリス・ナイアール」なのはさておき、このような館物のシナリオをプレイする際の雰囲気作りに役立つ小物として、クトゥルフ神話ボードゲーム“マンション・オブ・マッドネス”で使用するフロアタイルが紹介されている。また、同ボードゲームに付属するシナリオはどれも「深淵」に応用出来るとの事。 | |
ゲームを斬るNEXT アプリ・ドイツゲーム | |
文:安田均 | 2P |
iPadやiPhone等のデバイスのアプリケーションとして移殖されたボードゲームを紹介する中で、TRPGそのものの移殖であり「少なくとも雰囲気はクトゥルフTRPGを見事になぞったものだった」という“クトゥルフの呼び声 ウエイストランド”が短く取り上げられている。 #Google等で検索したところ、このゲームアプリはRed Wasp Designというイギリスの小さなゲーム開発会社から発売されている"Call of Cthulhu: The Wasted Land"のようだ。サイトの紹介文では「クトゥルフ神話TRPGを基にしたターン制ストラテジー/ロールプレイングゲーム」と書かれている。ゲームジャンルは日本で言えばシミュレーションロールプレイングゲームに分類されるように思われる。ケイオシアム社のサイトには発売告知があり、ゲーム紹介画像を何枚か見る事が出来る。 |