ロング・ラブレター〜漂流教室〜
        

◇1月9日(水)よりスタート フジテレビ 21:00〜21:54 毎週水曜日
データ S T A F C A S T H   P - -
あらすじ  1話  2話 3話 4話 5話  6話  7話  8話  9話  10話  11話
想い出の名シーン  1話  2話  3話  4話  5話 6話 7話 8話 9話 10話  11話
その他  1話
 
 ◆ 第1回 ◆
   
    ◇放送日 2002年 1月 9日
    ◇演 出  水田成英
    ◇タイトル 「恋人は?!沈む船・永遠の別れ」



末、本屋でふとであった女性・三崎結花(常盤貴子)と、大学生・浅海暁生(窪塚洋介)。出会ってほどなく二人は互いに惹かれあい、携帯電話の番号を交換した。しかしその後浅海は、所持品といっしょに携帯電話の盗難にあうというアクシデントに阻まれ、結花と会えないまま一年が過ぎた。


001年12月21日。浅海は、本倉高校3年担当の教師となっていた。終業時のHRで“今を生きろ”と熱弁し年末の挨拶、そして新年早々の補習授業を生徒7人に告げる。浅海のクラスには、チョット気が利かない高松(山田孝之)、頭がよくてモテる大友(山下智之)、高松の彼女・一之瀬(水川あさみ)らの顔。そんな年の瀬に、浅海の“教師って・・・”との問いに「生徒を命がけで守る事ですよ」と先輩の教師に声をかけられる。

一方、本倉高校近くの花屋『ミサキフローリスト』では、三崎結花が父(大杉 連)と二人でこの店をやっていた。結花は、生徒・大友にいれこむ国語教師・関谷(中島宏海)への花束の集金のため、本倉高校へ向かった。そこで結花は、浅海と運命の再開をする。が、携帯が盗難にあったことで電話がかけられなかったことなど説明する余裕もないほど、結花と最悪な再会をし
てしまう。それは、再会場所が不運にも、ちょうど進路指導室で浅見が、自分に思いを寄せる女子生徒に押し倒され・・・それを諌めようと押し倒し返した瞬間の体制を、結花に見られてしまったのだ。なんとか浅見は、誤解だと説明する。が、浅見の「むこうがね(生徒が一方的にという意味)・・・・」という弁解の言葉に結花が更に怒り、浅見も結花の「淫行教師!」という言葉に切れてしまう。・・・そして二人はそのまま喧嘩別れするが、しかし浅海は、同僚から結花の存在を知る事となった・・・。

年が明け、結花が友人と初詣に出かけた先で引いたおみくじに「ステキな出会い」と。有頂天で喜ぶ結花。
ミサキフローリストに戻ると、そこには浅海の姿。結花が中学のころから信じている、“年の初めに話す男性と縁がある”という迷信。そんな迷信がちょっと気になった結花。二人は少しずつ、これまでの誤解を埋めるかのように話しをした。2年前まで彼女が本倉高校の教師であった事、そして生徒を殴って辞めさせられたことを同僚から聞いていた浅海が彼女に、「本当は違うんでしょ?」とあっさり。結花は当時、藤沢隆太(妻夫木聡)というフダツキの仲間と喧嘩に明け暮れる生徒をかばって、退職させられた事を語る。再三喧嘩を注意し、藤沢がやっと仲間から抜けると約束した直後、腹いせに悪仲間に学校へ乗りこまれ乱闘。それを結花が、「わたしがやった」とかばったのだった。二人はそんな話をしながら、いつしか打ち解けていった。一方その藤沢は、反省と自責の念から、寿司職人の見習となっていた。「はじめて仕事を任されたんだ。」と、かつて自分をかばい、思いを寄せていた結花に電話をかける藤沢・・・。そして会う約束をする・・・。


方、補習の時間が刻一刻と迫っている中、次々と学校へ集まる生徒たち。大友、高松含む7人。また、年末に関谷から花代を踏み倒された結花も、集金に学校へ。と、突然街で、地震かと思うほどの地響きと爆音がとどろいた。いつのまにか学校のあった場所は、大地がぱっくりと口を開け、学校そのものが忽然と消えてしまったのだ。その光景に、高松の彼女・一之瀬らが呆然とたち尽くしていた。・・・(文・yuma)※一部内容訂正1/20
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 第2回 ◆
  
    ◇放送日 2002年 1月 16日
    ◇演 出  水田成英
    ◇タイトル 「2人の約束は?学校が消えた!」



頭・・・結花と浅見がはじめてであった日、いき投合したカフェテラでの二人。小さいころ、ある理由で施設にいたという浅海が、大切な色鉛筆を教室の壁の穴に入れ、とれなくなってしまって「悲しかったぁ」・・・と、そんなたわいもない話に弾む二人・・・。


001年1月7日 11:13
(第1話ラストシーンの地震のようなゆれのあった同時刻の出来事)
2年C組の田代が、何かの異変に気づき走り出す。突然の大きな揺れ。校庭では思わず浅海にしがみつく結花の姿。教室内でも高松らが携帯電話が圏外であることに気づき、職員室でも電気・ラジオが使用不能になっていることを知る教師たち。学校の消えた町でも、人々は混乱し蒼然としていた。何が起きたのか、核が落ちて他の人間は死んでしまったのか・・・。そんな極限の中で、普段冷静で人格者でもある教師・若原の変貌に驚く浅海、そして生徒達。また、教師・関谷は一人、この隔離された状況下に歓喜する・・。皆がそれぞれに動揺を隠せない。


とまず浅海は、簡単な科学装置(箔検電器:高校の物理で使用)で放射能反応がない事を確かめ、校舎の屋上で結花とのろしを上げた。そんな中、高松はじめ生徒たちは一斉に校門の外の荒涼とした荒地に飛び出し、散らばってゆく。この現実を確かめるため、又結花自身も約束していた元生徒の藤沢に「伝えたい言葉がある・・・」と言い残し、浅海の元を離れてゆく。
やがてひとり、ふたりと、なにも確かめられなかった生徒らがひどく疲れきって、校門で待つ浅海のもとへもどってきた。が、まだ戻らない結花を心配し、浅海が探しに出る。
・・・すると、荒地に泣き崩れている結花。1時にあの公園で約束した藤沢に“伝えたい言葉”その思い。藤沢に誤解させたまま教職を辞めてしまったことを後悔し、あの時のことは「もう許している」と、伝えたかったのだ。結花は号泣してしまう・・・。そのころ、公園の時計はもうすぐ2時を指していた。結花を待つ藤沢は、一瞬結花の声が聞こえたかのようにあたりを見渡すが・・・。結花がこないことを悟り、結花に食べてもらおうと作って持ってきたかんぴょう巻きを、涙でいっぱいになりながら・・・食べる隆太。


方、用務員の岡津が外で何かを見つけたと、教室に飛びこんできた。高松・大友らは車に乗り込みその場所へ向った。・・・と、そこには、2012年に完成が予定されているはずの“ニュー新幹線「いのり12号」が地表に突き刺さっている光景を目の当たりにする。そして、乗ってきた車の壊れたカーナビを直すB組の女生徒・我猛が、衛星を頼りに修復するのだが・・・そこにはなんと、2020年12月5日の日付が・・・・。


海と結花も・・・もはや戻るところは一つ。のろしの上がった学校へ再び戻っていった。
(文:yuma)

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 第3回 ◆

    ◇放送日 2002年 1月 23日
    ◇演 出  武内秀樹
    ◇タイトル 「死にゆく恋人に届け!この想い」



然とする学校の消えた街。
そして遥かな地平線に夕日が沈む中、結花と浅海が学校へ帰っていく姿・・・。


流してはじめての夜、といっても時間はまだ夕方4時たというのに辺りは真っ暗。電気も食料もない。職員室でも若原ら教師・浅海・結花らの不安と苛立ち。不安がる結花を浅海は、「大丈夫、俺が三崎さんを守るから・・・」と勇気づける。浅海は昔、世界中、自分と自分の好きな子以外皆いなくなる夢を見たと話す。浅海の携帯の落ちる寂しい音。その寂しさとは裏腹に、携帯が落ちた今の方がお互いの心が通い合う、そんな一時でもあった。教室の方では床につく高松が、最後に一ノ瀬から渡されたプレゼントを握り締め、「もっと普通に好きといえばよかった・・・」とその後悔に胸締め付けられていた。


校の消えた街。ヘリの音・・・。レポーターの中沢(石橋けい)らが、意識不明ながら見つかったという本倉高校の生徒・川和ハツ子が病院へ搬送された事を知る。そんな中、結花の父・重雄も写真を手に必死に探し回る。が、学校の中に入っていくのを見たと、そばにいた畑の妹に言われ愕然とする。また、偶然この場所で出会うことになった結花の父と一ノ瀬・山田。お互いに大切な人を思い、まだ何処かで生きていると信じていた。・・・


のころ漂流している学校内では、保管貯蔵していた食料がなくなっていることに気づき殺気立つ若原。生徒達も動揺する中、大友や我猛らが別の場所で街も学校も存在し、皆生きていると仮説を立てる。浅海は、手作りの発煙筒を、外出時に何かあったら使うようにと生徒一人一人に手渡し、“死ぬこと”よりも“生きること”を考えろと勇気づける。各役割を分担し、それぞれが懸命に仕事をこなす生徒。ところが、関谷が食料をひとり占めしていることが発覚。部屋の前に火を放つなどその狂乱ぶりは更にエスカレート。その火をやっと結花が消し止めた時、畑の悲鳴がとどろく・・・。
教師の平沼が、校門のところで首にロープが掛かり、死んでいるのが発見されたのだ。若原は、平沼自身の自殺だと口にする・・・。奇行から結花達に閉じ込められた関谷は、「若原先生は人殺しよ!私見たのよ!」とわめくのだが・・・その声は誰にも届かない。


れから若原と追浜は、東京方面へ行ってみると言い出し、高松を連れて行くことになった。若原の行動が気がかりになった結花も同行。そのころ、隆太がミサキフローリストを訪れ、今までのことを父に語る。そして勇気付けられたというあの栓抜きを父に手渡した。一方若原らが車を走らせる中、松葉杖を付いた生徒・西(赤咲怜奈)を発見。山梨へ行くというのだが、彼女に戻ることを促す結花と高松。そんな話をしているうちに、若原と追浜の乗った車が結花達めがけアクセルを踏み込んできた。ただならぬ殺気を感じ結花・高松・西は、近くの洞窟へと逃げ込む。奥へと逃げ、やっとたどり着いた光の先は、何と廃屋の一室、高層で足元は断崖絶壁。後がない。結花達に襲いかかる若原と追浜。結花の悲鳴が、隆太と父・重雄に届く。心配した隆太は父に電話をかける。その父はパジャマのままとびだし、声のする方へとタクシーを走らせ、あるホテルの一室にたどり着く。日を改め、今度は一ノ瀬・山田も同行。すると父はいきなりホテルの部屋の壁にノミを立て穴をあけ始める。そしてそこにあの栓抜きを埋めこんだのだ。事態は一刻を争っていた。結花は若原に首をしめられ、高松も苦戦。今度は高松の耳に、一ノ瀬の声が聞こえる。高松は、浅海から手渡された発煙筒を炊きのろしを揚げる。学校でそののろしに気が付いた浅海が車を走らせた。廃墟内では、首を締めつけられている結花の手元の壁が崩れる。そこには何と、父がホテルの壁に埋め込んだ栓抜きが・・・。それを手に取り、結花は若原に振り上げたのだった。(文:yuma)1/26 AM 2:50

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 第4回 ◆

    ◇放送日 2002年 1月 30日
    ◇演 出  木村達昭
    ◇タイトル 「月の砂漠!2人だけの初デート」



墟で若原に首をしめられ絶体絶命の結花の手元の壁がくずれ、手につかんだ“物”を渾身の力で振り上げた結花。それは、生徒・藤沢隆太(妻夫木聡)の想い出の栓抜きに似ていた。そこへようやく到着した浅海が助けに来る。何故こんなことを・・・と若原に問いただすが、「みんな生きているべきじゃない」と言い残し彼らは去っていってしまう。


校に戻ってゆく結花達の姿を高台から見つめる3人の影。
一方生徒らは、自転車発電に蓄電池の装置を取り付けたり、残っていた米などで結花がおかゆ(?)を炊くなど、生徒達の心はまだ生きる喜びの中にいた。極限下で変わり果ててしまった大人とは対照的に、何故浅海と結花は変わらないのかと、大友が浅海に尋ねる。「大人は決められた価値観の中にある・・・非常識な現実を受け止めることが出来なかったんだよ・・・」そして自分たちは子供だからと。


になり生徒が寝静まったころ、浅海が結花を月夜のデートに誘い出した。月明かりの中二人は、思いがけず本倉高校のプレートを発見する。歳月を経てさび付いたかのように古びたプレート。そこには“22人の思い出”と記された文字・・・。“今”を知る重要な物と知りつつ、生徒らの動揺を考え埋め戻す二人。
学校では水道が止まり、不安がる生徒たち。関谷も食料を盾に大友や生徒らを誘惑。辰巳ら生徒の一部が寝返ってしまう。そんな中、唯一の三年生で東大受験を苦にした柳瀬が、校舎屋上から飛び降りようとしているのを、浅海が発見する。またこの状況下に不安を隠せなかった金沢も、同調するかのように飛び降りようとしていた。生きている限り希望はある、きっとその意味もあると勇気付ける浅海。


花は、藤沢隆太がかつて事件を起こした渡り廊下に立っていた。“MASH錯乱”と落書きされた文字を見ながら、“ここに何かある、何かの答えが・・・”何故かそう思う結花だった。その結花の目にふと、水をしたたえたプールが目にはいる。水があることに歓喜する結花と生徒たち。プールサイドではまたしても関谷のじゃまがはいるが、そこに関谷のクラスの生徒・高木美雪と東トメ子が現れる。おびえる関谷を、二人は目障りだからとロッカーに閉じ込めてしまう。そんな彼女達も、“MASH”武勇伝の本人が結花だと知り、好意を抱きその場は事無きをえるのだった。


室に一人残っていた西あかねに、水を渡す結花達。すると西は、自分が見たという夢の話をする。「結花という人を捜しているの。そしてそのおじさんは、一ノ瀬さん とB組の一ノ瀬かおるさんと一緒に栓抜きを“ホテルナビオス横浜”の 壁に埋める...そんな夢」。驚く結花と高松。その高松は、一ノ瀬にもらった小箱に入ったロッカーキーで、一ノ瀬のロッカーを開ける。すると中には、自分への手編みのマフラーがはいっていた。・・・高松は、彼女への思いに涙しながら、あの廃墟で死にそうになった時ふと、一ノ瀬の声が聞こえたと浅海に語る。


海と結花が仮説を立てた。太陽も月もある・・・ということは、ここは地球?!。「目の前にあるものだけが確実」と語る結花。


海の提案で用務員の岡津と高松ら4人は、あの地表に突き刺さった新幹線らしき物の場所へ、もう一度いってみることになった。そして出かける間際に浅海は、結花に自分の気持ちを告げる。自分が結花を好きなこと。けれども今は「生徒のファーザーにならなければいけない」と語り、二人が特別な仲になるのはよくないと言い残し、出かけていく。一方、例の正体不明の3人が猛ダッシュで学校へと向っていた。何かが起ころうとしてた・・・。(文:yuma)※ちょっと 支離滅裂きみでごめんなさい。
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◆ 第5回 ◆

    ◇放送日 2002年 2月 6日
    ◇演 出  水田成英
    ◇タイトル 「非常事態とあまりに突然のキス」



表に突き刺さった“新幹線 いのり12号”内を探索する浅海たち。そこには、今さっきまで人がいたような痕跡。何とまだ火がつくライターが、無造作に投げ捨てられていた・・・。


校では生徒たちの不安が日に日に高まってゆく。足の不自由な西あゆみは、これから厳しくなるだろう現実を客観的に捕らえ、このままでは秩序さえ危ぶまれると懸念する。結花の推測からも、貯蔵している食料がもつのは3ヶ月と。その間に生きていく方法を探さなくてはならない。そのころ、食料貯蔵庫では、侵入者の3人が、食料をあさっていた・・・。
浅海たちが戻ってきた。校門をくぐる時、何気に「ただいま」とつぶやく浅海。その言葉に、忘れていたごく普通の日常、現実の世界への思いがせきをきってこみ上げる高松。畑の目にも涙が・・・。浅海は、夕日の中、優しく二人の方を抱いていた。
体育館で浅海は、仮説を立てる。アメリカでかつて起きた、時空を超えた飛行機の話。その間、結花は別のことを考えていた。“今はそういう関係になるのはよくない・・・”と言っていた浅海の言葉。浅海は、やはり“生徒のマザー、ファーザーになろう”と言う。バスケットボールのシュートがうまく入ったら「ちゅ−」をすると唐突にいう浅海。・・・でもそのボールはあっけなく床に落ちてしまった・・・。
夜になり、教室では辰巳や池垣が懸命に自転車発電の自転車を漕ぐ。一人ぽつんと不安げな西に大友は、ライターを取り出しこれで身を守れと勇気付ける。一方、安堂と寒川則香は食料貯蔵庫へ向うが、そこで例の侵入者達に襲われる。「きゃーー!」その悲鳴で駆けつける浅海たち。男子が一人を取り押さえ、残る2人も浅海たちが追い詰めるが、猛反撃にあう中、大友をかばった浅海が深い傷を負ってしまう。謎の侵入者2人は、食料を持ち走り去ってしまう・・・。
保健室では、浅海の傷ついた胸に手を当てて心配そうな結花。我猛は、「彼らの狙いは、食料と女」だと語る。捕らえていた一人が逃げ出し、今度は寝てる美雪とトメ子を襲うが、反対にやり込められ再びつかまってしまった。
教室でミーティング。結花と浅海は、「新幹線」「2020年」「2002年に起こるはずのない日食」の三点から、ここは地球が滅びる寸前の未来の横浜だと語る。浅海が見せるあの朽ちた学校のプレート。自分たちがいっきに時を越えてきたのに対し、このプレートは実際の時を経て存在していたと推測する。侵入者達は何かを知っている・・・。生き延びる手段も、理由もきっとあると生徒らを励ました・・・。


実の世界では、結花の父や、高松を思う一ノ瀬・・・。レポーターの中沢も、ことの真相を懸命に探す。「学校に向かって風が吹いていた」と証言するハツ子。


のことを考えたと浅海に語る結花。失ってはじめて分かる大切なもの。その話しを聞き浅海は、自分が父も母もなく施設で育ったことを話し出す。「親とか、兄弟とか、残してきて死ぬほど後悔していることとかなにもない・・・人より持ち物がないのって寂しいけど、いざという時は軽くてすむ。」と。
そんな中、一人西あゆみは、捕らえた一人を閉じ込めていた体育館へ向う。その男に、可笑しいのは私たちの方かもしれないと語る西の心中・・・。
そしてその男が、再び麻袋にたくさんの荷物を詰め逃げ出した。男が最後に我猛と、聞いたことのない言葉でコンタクトを取る。どうしてこんなことに?という問いに、「お前らのせいだ」と・・・。体育館には置手紙。「いってきます、西あゆみ」。そう、あの男の麻袋の中に納まり、彼女は旅立っていってしまったのだ・・・。
からだの傷と心の傷が痛む浅海。こんなことになったのは自分のせいだと語る・・・。そんな浅海に結花は、「おかえり」とつぶやく。「ただいま・・・」という浅海。浅海は結花の唇にキスをした・・・・。(文:yuma)
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◆ 第6回 ◆

    ◇放送日 2002年 2月13日
    ◇演 出  武内秀樹
    ◇タイトル 「薬がない!愛する人に涙のキス」



前回までのシーンから
西あゆみ自らの意思で、“いってきます”という置き手紙を残し、侵入者の一人と旅立ってしまたtことに浅海は自責の念に苛まれた。そんな浅海に結花は、言葉とは裏腹に、浅海への愛が少しずつ芽生えていることに気が付き始めていた。


現実の世界ではレポーターの中沢が、学校が消えた現象を探ろうと証言者の取材に奔走していた。「学校に向う突風」・・・一人の証言者は、その時、ある物が入った紙袋もいっしょに飛ばしてしまったと語る。


漂流中の教室では浅海の推測から我猛が、北京語・日本語・ハングル語を使い言語を作成し、侵入者が立ち去る時にコンタクトをとったと語る。侵入者の残した言葉、「おまえらのせいだ・・・」と。その事件以降、またいつ襲ってくるとも知れない恐怖から生徒達は夜も寝付けないでいた。次ぎの日、花壇の花がかれていることに気づく結花。受粉がされていないため、植物が枯れ始めていたことを知る。皆で手分けをし、手作業で受粉作業をすることになった。


〜そのころ、現実の世界では卒業式を迎えていた。〜
時間が過ぎるに連れ疲労と空腹から生徒たちは苛立ち始め、諍いが起きてしま。が、思いの他美雪がそれを諌める。一方浅海は、ずっと携帯をかけてこなかった結花のことが気になっていた。結花は、浅海に電話をかけたら、女の人が出たのでメモリーから消去したと。そして誰にでもこんなことをする人なんだと思ったと語る。今は、いつしかお互いを信じあえるようになり、結花の心に愛が育ち始めていった。そんな中、閉じ込めていた関谷が自力で這い出てきた。改心するからと結花に懇願していた矢先、寒川の悲鳴。なんと、変わり果てた姿で結花達を殺害しようとして行方不明になっていた教師・若原が戻ってきた。「人類を見た。・・・人間は恐ろしい生きものになっていた。」そう言い残し、生き絶える。このころこから、浅海の容態は悪化の一途をたどってゆく。現実の世界でも中沢らが、科学研究所のCGを使用したシュミレーションによって現象の解明をする。学校の存在した空間が一瞬にして真空になり、空気ごと消滅してしまったと推測する。


そのころ結花は、大友を連れ手がかりになるものを探しに、プレートを発見した場所へ向う。そこで、自分達の名前が刻まれた“慰霊碑”を発見してしまう。大友の動揺・・・結花はそっと埋め戻す。


保健室ではもはや、手の施しようのないほど浅海の容態が悪化していた。浅海の絶えがたい苦痛の叫び。生徒の一人が医学部を目指す柳瀬を説得し、その柳瀬が立ちあがる。図書館で医学書をあさり、必死で病状を調べる。そしてその病名は「炎症性カスケード破傷風」。免疫グロブリンを投与しないと命が危ない。が、衛生状態すら不充分な環境、薬などあるはずもない。あふれ出る結花の涙。浅海をかけがえのない存在であることを思い知る・・・。浅海へのキス。そして結花は決心する。病院の跡地へ、ダメでもともと・・・薬を探しに、大友・木らの同行のもと荒野へ車を走らせるのだった。(文:yuma)

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◆ 第7回 ◆

    ◇放送日 2002年 2月20日
    ◇演 出  木村達昭
    ◇タイトル 「もっと普通の恋愛ドラマ」



容態が刻一刻と悪化する浅海、そしてその浅海に投与する薬を探すため、病院跡地へと車を走らせる結花たち。学校では浅海のために食料をわけてほしいという愛川の声に、空腹から苛立つ生徒達。関谷も「じょうだんじゃない」とつぶやき校舎の外へ出て草の根をかじっていると、何かが入った紙袋が落ちているのを見つける。紙袋から出てきた物は、なんと拳銃一丁。一方保健室では、もやは輸血をしないと助からないと判断した柳瀬が、輸血を呼びかけていた。


そのころ、県立病院跡地にたどり着いた結花達。しかしそこで見た光景は、建物は愚か自然分解しないビニールだけが所々散乱するだけだった。諦めきれない結花達は、更に西へ10キロほど離れた別の病院を目指す。学校では拾った銃を盾に、一部の生徒らを軟禁する関谷。


死の淵をさまよう浅海は、夢を見ていた。
桜の咲く春。自分が新任の教師として本倉高校へ赴任し、そこで現職の結花と出会い、恋が始まる。ごくごくありふれた男女の光景。苦悶する容態の中、一瞬の微笑をたたえる浅海・・・。


そのころ2ヶ所目にたどり着いた病院でも何も発見できなかった結花達は、更に別の病院へ向うが、途中で車がガス欠になってしまう。車を諦めて歩き出した高木の足が、砂利にとられアリ地獄のように吸い込まれていく。それを助けようとした結花、大友も・・・。そのころ学校に残っていた高松は、学校に向かって巨大な竜巻が向かってきていることを知り、結花達の到着を心配していた。


結花達の落ちたところは、廃屋の地下。そこでなんと、西あゆみを連れ去った侵入者が死んでいるのを発見する。さらに驚くことに、辺りには無数の無残な死体。そこへ今にも息絶えそうな一人の男が現れる。それは、侵入者のうちの首謀者の男だった。彼は、過去の人間は環境を破壊し、殺し合い、この世を終わらせたと語る。それを聞いていた結花の目から零れ落ちる一粒の涙が、傷ついた男の身体に落ちる。その涙に驚いた男は、薬のありかを指し示し、「生きろ」と告げ「君達は未来に蒔かれた・・・」と言い残し絶命する。


浅海は激しい発作に見まわれ、耐えがたい痛みに悲鳴を上げ殺せと叫んでいる。


結花達は、男の指し示した棚の中から、捜し求めていた薬のビンを見つける。そして今まで気を失っていた西をこの場所で見つける。亡くなった彼らに、高木のタバコを線香替わりに手向け、西を連れこの場を後にした結花達。浅海の容態は、一刻を争っていた・・・・。(文:yuma)

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◆ 第8回 ◆

    ◇放送日 2002年 2月27日
    ◇演 出  水田成英
    ◇タイトル 「帰れ!元の世界へ」




竜巻が学校を襲っていた。・・・
それから程なく竜巻は過ぎ去り、浅海に投与する薬を持ち急いで戻ってきた結花と大友。しかし浅海はすでに虫の息。急いで柳瀬が震える手で注射針を刺す。そんな中、胸の傷の化膿がひどいことに気が付いた結花は、無謀にも手術を決断する。ありあわせのカッターやはさみ・スプーンをアルコールランプの炎で滅菌し、柳瀬の執刀で手術がはじまる。激痛に耐える浅海に、必死で呼びかけつづける結花・・・。


やっと手術を終え、熱が少しずつ下がり病状が落ちついてきた浅海。しかし外では、竜巻が襲ってきた時の強風で頭に何かが直撃したのか、外の農園へ様子を見に行っていた池垣が亡くなっているのを、高松らが発見。死と隣り合わせの現実に生徒達は泣き、結花もまた、浅海の自分への気持ちに一瞬背を向けてしまうほど動揺していた。池垣の守った農園は、「池垣農園」と名づけられ、彼の守った植物の芽は、風に負けることなくしっかりと地面に根付き小さな希望の光となっていた。・・・


そんな中、校内で独立していた舞岡たちの中で、信頼しあっていたもの同士で食べ物をめぐり争いが始まっていた。怖くなり逃げ出してきた舞岡。ただもう帰りたいと、浅海たちに懇願をする。そこで生徒会役員の川田が、爆弾をつくって地震を起こそうと提案する。地震の衝撃で時空を越えられるかもしれないと我猛らも語る。


一方現実の世界では、消えた学校の跡地にぽっかりと開いた巨大なくぼ地に、不法投棄が後を絶たなかった。それに心を痛めた一ノ瀬と、偶然この場所で知り合った藤沢が、あたりのごみを片付けながら話をしていた。一ノ瀬が、時が少しづつ過ぎ、大切な思い出を忘れてしまいそうだと語る。が、藤沢は、大切な思い出なら決して消えないと勇気付けるのだった。


学校では、みんなの見守る中、いよいよ爆弾の導火線に着火される。爆発には成功するものの、そんな小さな爆発で時空を越えられるはずもなかった。が、爆発でできたくぼみに、水が涌き出ている。それを見逃さなかった関谷は、またしても生徒を盾に、浅海や他の生徒たちに地面を掘れと脅す。浅海はとても飲めない水だと説明するが、それを呑んでみろと結花に言い出す関谷。思い余った大友が、その水を一気に飲んでしまった。案の定、飲んですぐに具合が悪くなる大友。この学校の地下さえも汚染され、もはや地下水すら飲めなくなっていたのだ・・・。
大友は、本気で関谷に向って殺してやると銃口をむける。それを止める高松。そうしているうちに安堂が、拳銃を拾い上げ空に向って撃った。弾を全て使い果たしたのだ。亡くなった池垣の名を呼び、雨を降らせてと何度も何度もその空に向って叫び続ける。浅海は彼女の肩を抱いた。そして浅海は、突然歌い出した。空気の振動によって雨が降るからという浅海。本当は自分を、そして皆を勇気付けるために大声で歌った。そして一人又一人と歌い出す。・・・・奇跡が起きた。大粒の雨が降り出したのだ。喜ぶ生徒たち、そして微笑む浅海と結花がそこにあった・・・。(文:yuma)

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◆ 第9回 ◆

    ◇放送日 2002年 3月 6日
    ◇演 出  川村泰祐
    ◇タイトル 「抱きしめてもいいですか?」




学校が漂流して14日が経っていた。彼らは2002年の横浜から忽然と消え、人類が滅亡する寸前の未来にやってきていた。浅海経ちの推測では、過去から未来へ時が流れているため自分たちは過去に戻れない。それでも彼らは、何とかして変える方法を見つけようという希望の灯火は消えてはいなかった。そんな中、生徒の一人池垣を救えなかったと自責の念に駆られる浅海は、結花に思わず自信がないと弱音を吐いてしまう。それを聞き、結花は夜のデートの約束をした。


アルバムを眺めながら、結花が伝えたい言葉があると言い続けている、元生徒の藤沢への思いに嫉妬する浅海。一方、その藤沢自身も結花への思いが確かな形になりつつあった。


教室で仲間に裏切られ食べ物全てを奪われ、傷つき横たわる伊勢原。彼は片手の中に、一粒のキャンディーを握っていた。その解けてぐちゃぐちゃになったキャンディーを、思いを寄せていた舞岡に差し出す。食べ物全てを奪われる中、この一粒だけは彼女に渡したいと守ったのだった。指し出されたキャンディーを口にする舞岡の瞳には、大粒の涙がこぼれていた・・・。


現実の世界。すし屋で、中沢と上司の会話から藤沢は、いなくなってしまった生徒や教職員の慰霊碑を経てる話を耳にし、愕然とする。死者として結花の名が刻まれることなど、受け入れられるはずもなかった。


夜の砂漠。デートに誘い出した結花が、浅海に見せたい物があるとつれだした先には、隠していた慰霊碑のプレートがあった。自分達の名が刻まれている慰霊碑を目の当たりにする浅海。ただ、結花の名前だけはなかった。それでも、もやは自分達はもとの世界には戻れないのだと悟った浅海は、この世界で生きていく決意をし、かけがえのない存在である結花に思いを伝える。朝やけに染まる中唇を交わす二人の姿が、ほんのりと照らされていた。(文:yuma)

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◆ 第10回 ◆

    ◇放送日 2002年 3月 13日
    ◇演 出  木村達昭
    ◇タイトル 「最後の食事・・・やっと会えた!




残り少なくなった食料も底をつき、とうとう皆そろっての食事がこれで最後となった。それぞれお皿に、少ないおかゆを分け、思いをかみ締め味わう。そんな折、畑が「金沢さんと結婚」発言をするなど、未来に希望をつなぐ祈りにも似た彼らの思いに、感慨深く幸せをかみ締める浅海・・・。


仲間を裏切り食料を奪って行方知れずになっていた二宮が、からだ半分砂にうずもれた状態で本校近くで発見された。幸い命に別状無く、彼の「富士山の麓に天国がある」という言葉に、一同が驚きを隠せない。そんな中、土壌汚染が進み農園の植物が枯れはじめていた。それを見た結花はショックから、人知れず涙に暮れる。そして現代に向って「もう、これ以上地球を汚さないで・・・」と、強く心に抱いていた。


その結花の悲痛な叫びが、現代の藤沢と、父の耳に飛び込んでくる。学校跡地に不法投棄をする男たちに暴力を振るう藤沢だったが、それを結花の父がなだめる。


生徒らは、高松の制止を振りきり最後の望みをかけ、「天国」を目指して学校を去ってゆく。それを見た浅海もまた、生徒達を頬っておけないと、学校を後にする。あまりに遠い道程に、生徒たちの体力ももはや極限に達し、一人又一人と弱音を吐き座り込んでしまう。そんな生徒に向って「自分の力で歩け」と、いつしか力強くなった浅海の姿があった。


学校に残った二宮は、空腹のあまり大切に育てていた農園の苗を貪っている。そこへ赤い光目を持った恐ろしい未来生物がしのびより、彼に襲いかかる。一撃にして二宮が遣られ、それを見た美雪は、勇敢にもその化け物に立ち向かうが、その彼女もあっけなく命を落としてしまう。


現代では、慰霊碑の計画が進む中、結花の父は、まだ娘は生きているからと名簿に載せることを拒んでいた。


あれから、生徒たちがたどり着いた先は、噴火か何かで変わり果てた姿の富士山・・・。その麓には、廃墟になった遊園地「HEAVEN(=天国)」の文字が・・・。中には、未来の科学を褒め称えるフォログラムの案内人が、彼らを出迎える。その案内人の説明とは全く異なった世界に変わり果ててしまった地球。生徒らはもはや、戻るべき所はただ一つ。帰路につく折、不穏な緑のガスが迫ってくる。一人遅れをとっていた荏田が、そのガスを吸い体調の異変を訴える。まさにそのガスは、人間が作り上げた化学兵器に他ならなかった。


一方、不安からじっとしていられなくなった結花と、それを心配した東が、浅海たちを迎えに出発する。そして、再会する浅海達と結花。やっと会えたと喜ぶ間もなく、大きな地震が起き2人の間に地割れの巨大な溝が立ちはだかることに・・・。

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