ロング・ラブレター〜漂流教室〜

◇1月9日(水)よりスタート フジテレビ 21:00〜21:54 毎週水曜日
データ S T A F C A S T H   P - -
あらすじ  1話  2話  3話  4話 5話  6話  7話  8話  9話  10話  11話
想い出の名シーン  1話  2話  3話  4話  5話  6話  7話  8話  9話  10話  11話
その他  1話
 
 《TVオンエア−チェック》
 想い出の名シーン 第5話
セリフチェック:momo/yuma 
※再訂正2/14 
ニュー新幹線いのり12号の中

地表に突き刺さった“新幹線 いのり12号”内を探索する浅海たち。そこには、今さっきまで人がいたような痕跡。何とまだ火がつくライターが、無造作に投げ捨てられていた・・・。

   高松 何かよく見えねぇな。
   畑 ここ、はしごがあるし、新幹線というより誰か住んでた感じじゃない。
   高松 俺ら以外の誰かが居たって、事!?
浅海ライターを拾って
   浅海 そうみたいだね。
   高松 何それ・・・ライター?
浅海ライターに火をつけようとする
   高松 ついた!

学校では生徒たちの不安が日に日に高まってゆく。足の不自由な西あゆみは、これから厳しくなるだろう現実を客観的に捕らえ、このままでは秩序さえ危ぶまれると懸念する。
教室での生徒たち。二宮が、自分たちの食料をしっかり確保し、無愛想に教室から出ていった。

教室内
   池垣 なんだよあいつ!関谷とやったくせに!
   安堂 もういいじゃん。
西が出ていこうとする・・・。
   西 私、やっぱりここにはいられません。
   結花 どうして?せっかく食料もこんなに・・・。
   西 犯されてしまうから。
周りの生徒たちが一瞬動揺する。
   結花 はい?
   西 よく考えたんですけど、ここは猛無法地帯でしょ?。そうなったら人は、必ず争いを始めるし、男は野獣になるし・・・。弱肉強食という動物本来の姿が露呈してくると思うんです。
女生徒たちは、顔を見合わせながら驚く。
   結花 (気を取り直して)大丈夫!大丈夫よ、私がちゃんと守るから。

結花の推測からも、貯蔵している食料がもつのは3ヶ月と。その間に生きていく方法を探さなくてはならない。そのころ、食料貯蔵庫では、謎の侵入者3人が、食料をあさっていた・・・。
そして浅海達の車が学校へと戻ってきた。車を止め校門をくぐる浅海。
   浅海 ただいま・・・。
   高松 あ、浅海、今何て言った?
   浅海 えっ? ただいま・・・。あっ、何だよ。
   高松 俺、今思ったんだけどさぁ、その・・・そのただいま!っていう言葉。それ、チョーいいよな。
   池垣 いい!何か響きがいい・・・。
   高松 何か普通だよ。普通すぎてさぁ、ナンカずーと言ってなかった気がする。
   浅海 ただいま・・・?
   高松 ・・・うん。
   浅海 じゃぁ言えよ・・・・。
   高松 うん。
高松は一度校門から外に出る。そして改めて校門を潜り・・・
   高松 ただいま。(唇をかみ締めそして小声で・・・)ただいま・・・
畑それを聞いて横を向き涙ぐんだ。
   高松 何泣てんだよ!圭司。
   畑 (小声で)ただいま・・・・・ただいま

夕日の中、浅海は、うな垂れる二人の肩を優しく包むように抱きかかえ、校舎へと入って行った。


浅海ナレーション そうだ・・・。“ただいま”という、このありふれた言葉が、今一番重く、一番遠い。ここが本当に、“ただいま”と言えるそれぞれの家だったらどんなにいいだろう。でも、今ではこの学校が、俺達にとってかけがえのないがった一つの家で、・・・ここにある数少ない物だけが、俺たちの持つ、全てなんだ。
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体育館

夜の体育館。バスケットボールをつきながら浅海は、仮説を立てる。
   浅海 人が居たみたいなんだよね。
   結花 人?
   浅海 うん、あの新幹線。明らかに人が居た形跡があった。
   結花 地震で新幹線が事故にあったとか・・・
   浅海 いや、大友達の言う通り、見たこと無い新幹線だった。    『いのり12号』新大阪行き
   結花 いのり?
   浅海 俺の推測を話します。まず、何らかの大きな災害が起こり、あの『いのり』は無人で討ち捨てられた。その後砂漠の中で数少ない雨風を忍べる場所として、生き残った人間達が住居として、一時あの『いのり』に住みついた。その過程のどこかで100円ライターが置き忘れられた。
   結花 あの、チョッと待って・・・えっ、あの地震から未だ3日しか経ってないんだよ。その間に何でそんないろんな事が・・・・
   浅海 三崎さん、文系でしょ。
   結花 そう、なに!文系バカにしてるの!?
   浅海 してない。
じゃぁ、至極簡単に説明します。
   結花 してんじゃん!
   浅海 1960年のアメリカで、飛行中のセスナ機の前に突然 もうその時期には飛んでいないはずの旧型の複葉式飛行機が現れた。そして、あっ!と言う間にぶつかってしまった。だがどちらもうまい具合に墜落を間逃れ、そのまま複葉機は去って行った。セスナの操縦士はその後も どうもその事が気にかかり、オハイオ州のある村に昔の複葉機があると聞いて、訪ねて行った。その複葉機はかなり古く傷んでいたが、胴体に大きなぶつかった跡が残っていた。操縦士が気になって、30年前の複葉機の飛行日誌を調べてみると、『ある日見た事も無い形の金属性の飛行機と空中で衝突した』という記があった。詳しく調べてみると、そのぶつかった跡からなんと!彼のセスナ機のアルミニュームのかけらが出てきた。

この場合俺らは複葉機の方だと言える。この複葉機の場合は一瞬時空をさ迷った挙句、また元の世界に戻る事が出来たけど 俺らの場合は、そのままセスナの居る未来に不時着しちゃったって訳。ここが何十年先なのか分かんないけど、でもあの『いのり』に住み付いてた連中が・・・・
(浅海の声が、だんだん小さくなっていく・・・・)

そして結花は浅海が高松達を乗せて出かける前に、結花に行った言葉を 思い出していた。
=回想シーン=
      浅海 「俺・・・三崎さんの事好きなのね。だけど、今ってこうじゃん。俺教師だし・・・。俺とか三崎さんとかがあいつらのファーザーになってやんなきゃなんねえって思うんだよね。やっぱそう言う関係になんのは良くねえ。」
(浅海の声がだんだん大きくはっきりしてくる・・・)
再び会話に戻って・・・
   浅海 色々調べて見る価値はあ・・・・あのぉ・・・・あのー聞いてます?三崎さん・・・・
   結花 えっ?あっごめん・・・えぇ〜俺らは複葉機・・・と言うとこまでしか聞いてない。
   浅海 あ・あぁぁ、あのー・・・・。俺ね、その後もかなり重要な事 色々話してたのね。多分1分半ぐらい・・・
   結花 じゃぁ、1分半ぐらい聞いてない。
   浅海 あのなぁーー!
   結花 分かってるよ、分かってますよ。私は生徒たちのマザーなんだからしっかりしろ・・・。ってそう言いたいんでしょ。するよ!しますとも・・・・ えぇーしますとも・・・・。
浅海立ち上がりペコッと頭を下げ
   浅海 是非!お願いいたします。
   結花 そして、一緒に生徒達守っていくんだよね。
   浅海 だね・・。あいつらだいぶ弱ってきてるし・・・。
   結花 お父さんお母さんが理系、文系で丁度いいかも・・・。
バスケットボールを持て遊びながら唐突に・・・・
   浅海 入ったら、ファーザーはマザーにチュウする。
   結花 何でよ!
   浅海 何となく・・・・。子育てに疲れた夫婦でも、たまにはチュウぐらいするじゃん。
   結花 勝手に疲れた妻にしないでよ・・・・。
 
浅海の手からゴールネットに向けてバスケットボールが飛ぶ。静寂の体育館、ゴールを外れ床に落ちたボールの音だけが響きわたった。
   浅海 じゃ〜 おやすみ

あまりにあっけなくそう言い放ち、結花の顔を見ることもなく立ち去ってゆく浅海。

夜の教室

夜になり、教室では辰巳や池垣が懸命に自転車発電の自転車を漕ぐ。その教室で一人ぽつんとしている西に、大友があのライターを取り出し差し出した。、
   大友 はい、あげる。誰かに教われそうになった時は、こう火をつける。(ライターの火をつけて見せる)よく言うじゃん、野獣は火が嫌いだって。なっ。(と、高松に向かって)
はい。(ライターを渡す)
   西 ありがとう・・・。
食料貯蔵庫内
一方、安堂と寒川則香は食料貯蔵庫へ向うが、そこで例の侵入者達に襲われる。「きゃーー!」その悲鳴で駆けつける浅海たち。
   浅海 誰だ!

謎の人類は瞬時に浅海や生徒たちを突き飛ばし、逃げて行く。
   浅海 お前ら大丈夫か!!
浅海が駆けつけ・・・
   結花 大丈夫?
深沢と安堂は恐怖のあまり泣き震えていた。
   浅海 三崎さん、頼む!
   結花 もう大丈夫だからね。

浅海は暗闇の中、謎の侵入者を追った。そして生徒達も次々と後を追った。 しかし“人類”は猛スピードで俊敏に追っ手をかわし逃げていく。何人かの男子生徒達の連携で、“人類”の一人を捕らえる事が出来た。一方、浅海と高松達 は、残りの2人を追っていた。岡津が “人類”達の行く手に立ちはだかり、浅海達は2人を追い詰めた。
   浅海 誰なんだ!お前ら・・・・(息を切らし怒鳴った)

彼らは、この地球上では理解不能な言葉を交わしていた。そして次の瞬間、浅海達に襲いかかってきた。その強さ俊敏な動きは半端なものでない。たちどころに浅海達はやられてしまった。そこへ、この騒ぎをなにも知らない大友が通 りかかった。
   高松 唯!!(危険を感じ叫んだ)

驚いた彼等は、唯に向って襲いかかろうとした。その瞬間、浅海は唯をかばって・・・浅海は彼らが持っていた刃物で胸に傷を負ってしまった。倒れ込む 浅海。 「あさみー!」そう叫んで傍に駆け寄る高松と大友。抱き起こした唯の手には、ベットリと浅海の血が・・・。大友の悲鳴がとどろいた。
保健室

一夜明けた学校 。思いの他傷の深い浅海。女生徒たちにも心配かけまいとする浅海。彼女たちは心配そうに覗きこみながらも、浅海の
「大丈夫・・・つぅか、俺がお前ら残して死ぬはずないっしょ。心配すんな。ありがとう。」と言う言葉に少し安心し、部屋を出ていく。
すると、我慢していた痛みに耐えかね苦しそうな声を上げる浅海。部屋には結花が残っていた。
   浅海 死ぬかとおもったぁ・・・・。ちょっとカルチャーショック。 今まで生きてきて、あんな生命の危機感じたの初めて。
   結花 大丈夫?
   浅海 ダメかも・・・・(少し甘えて)つぅーか、マジ痛い!

結花、浅海の傷口に優しく手を当てる。少し驚いた浅海。だが直ぐに安堵の表情に変わり・・・・
   浅海 チョッと暖かい
   結花 うん。
   浅海 1分だけ、そうしてて・・・やっぱり1分半!
   結花 うん。(結花の目にうっすら涙がにじむ)

そんな穏やかな空気のなか、またしても・・・・・
   池垣 あさみ!
   結花 (慌てて手を離し・・・)ごめん!30秒だった。
   池垣 あいつが逃げた。
   浅海 はぁー!?

逃げ出した納屋を眺め我猛は、「彼らの狙いは、食料と女」だと語る。捕らえていた一人が逃げ出した先は、寝ている美雪とトメ子の教室だった。いきなり襲いかかる男。だが反対にやり込められ再びつかまってしまう。
教室

捕らえた男を縛り、その周りを生徒たちが囲む。
   トメ子 まじ、わかってんの?!今、食い物を盗むって事は、ダイヤモンド盗むより罪深いんだよ!!

そこへ、浅海と結花が入ってきて・・・・・
   結花 ハイハイ、皆椅子並べて座って・・・ほら!
   高木 話ってなんだよ・・・ マッシュ。
   東 こ〜んなぁなってまで授業とか言うなよなぁ。
   結花 そうね、久しぶりに授業もいいかも。
   柳瀬 えっ!授業!?(とても嬉しそうに・・・)
   浅海

皆もう知ってると思うけど、夕べ学校にこいつらがやって来た。こいつらは食料を奪い、暴力を振るい、こいつ以外は皆逃げて行った。

   金沢 この人達って何者なの?
   結花 そう!それ、それが一番の大きな課題。
   浅海

俺ら昨日さ、岡津さんに車借りて、随分遠くまで行ってみたんだよ。でもそこはここと何も変わりねえ。砂と、岩と、ただ食えねえ草が生えてるだけだった。

   結花

私は、高松君それから西さんも若原先生の車で東京方面の、たぶん石崎川の辺りまで行ってみたの。でも、川は枯れ果ててて、落ちていたのは、このプラスチックの造花、と自然分解出来ないビニールだけだった。

   大友 しかも、若原と追浜は狂って暴走・・・・
   浅海 話を纏めてみよう。

黒板に書いてあった3次元空間の図を消し、
『新幹線』『2020年』『日食』

この3つのKeywordを書いた。
   浅海

俺達は見た事も無い新幹線を発見し、我猛は通信の切れる直前のカーナビの画面、2020年の数字を見た。そして、2002年には起るはずも無日食を俺達はこの目で見た。以上の事から・・・・俺はここが未来なんじゃないかと思ってる。

   伊勢原 未来?未来って・・・今2002年じゃないの?
   二宮 冗談キツイでしょ・・・・。
   舞岡 じゃぁ私たち以外皆死んだって事・・・・
   畑 あいつらまるで2日前の俺たちと同セリフ言ってんぞ。
   大友 だっせぇー!
   浅海

つまり、学校が砂漠の真中にワープした訳でも、学校の周りが滅びた訳でも無くて・・・・ここは未来の横浜なんだよ。理由は分かんねえ、けど・・・俺らと学校は、時を越えてここまで来た。

   伊勢原

それじゃ俺達、地球とか全部滅びる寸前の、何百年とか何千年とか先の未来に来ちゃったって事・・・

   二宮 何でそんな遠い未来にやって来たんだよ。
   浅海 それならまだいいんだけど・・・・
   舞岡 やめてよ!そういうの信じられる訳無いじゃん。
   我猛

あなた方のその感情は理解できます。あるいは、私の見たカーナビゲーションの情報がデジタル表示の間違いか、単なる見間違いであった・・という考え・・・・・

   高木

違うね、違う!日本は滅びたんだ。あの日すげぇー爆弾が落ちて、一瞬で日本は全部砂漠化したんだよ。

   東 さっすが美雪!・・・普通砂漠化なんて言葉難しくて思いつかねぇよ。
   高木 戦争だ!戦争で日本は全滅したんだよ。 ハハハハ・・・・
   安堂 じゃぁ、この人達ってなに?(捕らえられた男を指して・・)
   高木 外人だろ・・・

私は、その未来って話、いまいちよく分かんないの。でも学校以外の人達が皆死んじゃったなんて、思いたくない。私の家族も、みんなの家族も、大事な人も、皆どっかで生きているって思いたい。どんなに遠くたって、例え、時空を超えても、元気に生きてるって思いたい。


浅海、ぼろぼろになった『神奈川県立本倉高等学校』と書かれたプレートを持ってくる。
   浅海 これ、こないだ砂漠の中で見つけた。
校門の看板
何で、そんなにボロボロなの?
   浅海

多分、これは時を越えなかったからだと思う。俺達は何十年とか何百年とか分かんねぇけど、一気に時を越えてここまできた。でもこのプレートは、そういう歳月をちゃんと経てここにある。だから、ちゃんと年をとった。

   池垣 じゃ、俺らの知らない年月を見てきたって事か・・・・
   浅海 そう言う事。
   安堂

じゃぁ、その校門プレートちゃんがしゃべれば、何があったか教えてくれるのにね。

   高松 はぁっ!もしかして・・こいつらなら・・・。
(捕らえた一人を見て)
   浅海 そう言う事。
   高木 どう言う事だ?
   東 追試はもう無い。って事じゃん。
   高木 ラッキ〜!!
   畑

そっか!こいつなら未来に何が起こったとか、俺らの親がどうなっちゃったとか、何で日本がこんなんなっちゃったとか・・・色々知ってんのかもしれない。

   大友 つぅーーか、殺せよ。こんな奴さっさと殺してしまえ・・って言ってんだよ。
   高松 唯!
   大友 俺たち死ぬとこだったんだぞ。誰もやんないなら、俺が殺してやる。
   結花 大友君!
   高木

奴の言う通りだね。私らさぁ、学校くんのなんて1ヶ月ぶりだったのに・・・たまたま来たらあんな事になっちまって・・・。

   東 だよね。
   高木

でも気が付いたのさ。世の中全員死んで、たまたまいたうちらが生き残るなんて・・・・うちらってすごくない!

   東 だね!
   高木

だから決めた!人類が絶えるか生き残るかも、うちら次第・・・この国は今から私が仕切る!

   川田 ちょ、何勝手に決めてんのよ。生徒会役員はわ・た・し。
   大友 って言うか俺の話何処行ったんだよ。
   結花 って言うか時空の話もどうなったの・・・?
   高木

いいか?!・・・私はここが未来だなんて信じない。でも、どっちにしろ普通の状態じゃねぇし、普通のやり方じゃ間にあわねぇ。生徒会に何が出来る?!・・・。

   東

せいぜい文化祭と体育祭と校内美人コンクールと、卒業式に答辞読むぐらいじゃねえのかよ。

   川田 ひど〜い!
   舞岡 私、去年そのコンクール1位だった。
   高木

今まで学校なんてのは勉強さえ出来れば良かったけど、今となっては勉強なんてクソだ。今必要なのは、どう生き抜くか・・・・

   結花

ハイハイハイハイ!そこまで・・・・ 私なんて1ヶ月ぶりどころか、2年ぶりよ。2年ぶりにたまたま学校に来たらこんな事になったの・・・・

   池垣 俺らだってさ、若原の補修が無かったら・・・・
   田代 普通に冬休みだったのに・・・・
   結花

でもあなたの言葉、人類が絶えるも残るも私たち次第っていう、それはチョッと共感するかも。追試の君たちも、部活の君たちも、やっぱなんか理由があってここにいる、って思う。でもやっぱ勉強は大事だよ。勉強して生活に役立つ事っていっぱいあるもん。そうだ、リーダーじゃなくて係とか決めようよ。其々得意分野生かして・・・高木さんは防衛大臣とか・・・。

   高木 防衛大臣?
   結花 ねぇ、他に何か立候補する人いる?

浅海ナレーション

俺達は、もしかしたら、地球が滅びる寸前の未来まで来てしまったのかもしれない。でも生き延びる手段はきっとある。そう思えた。そして生き延びる理由も・・・・


場面はかわて、洗面台の前の浅海。相当痛む傷を鏡に映す・・・。
現実の世界では・・・

本倉高校は、市の施設で臨時に部屋を借り授業を再開していた。そこで一ノ瀬は、「予備校みたい。」だと言い「高松達が戻ってくるまで頑張るしかないもんね。」と語る。そんな一ノ瀬に山田は、「あいつのことは、もう忘れろ。」と投げかける。一方、一人現場で見つかり病院に収容されていたハツ子が、取材を受けていた。


ハツ子 「だから何度も言ってんだろうが。ってゆうかあん時まじすっげー揺れて、まじすっげー風吹いて私的にびっくり〜みたく思ってたら、まじ何が何だかわんねーことになってて、超がーんとか地面落ちて、腰打ってヘッド打って超痛てーとか思ってたらココにいたんだっ!っつーの。」


学校に向って吹く風・・・!?その言葉が妙に気になるレポーターの中沢。
その学校の前には、藤沢隆太が出前の帰りに通りかかる。立ち入り禁止の看板。そこから一瞬除いた地表の大きな穴・・・。
一方ミサキフローリストでは、結花の父重雄が、アルバイトの女性に栓抜きの話しをしていた。ホテルの一室に、想い出の栓抜きを埋めたこと。「結花に届くようなきがして・・・。」と。
再び漂流中の学校

外のベンチに、あの栓抜きを持って腰掛けてぼーっとしている結花。そこへ浅海がやってくる。
   浅海 また考えてるんだ・・・あの生徒の事。
   結花

うぅん、お父さんの事考えてた。私さ、花なんて自分に似合わないし、花屋なんて全然むかないっとか言って、高校のときも、大学卒業してからも、お父さんの仕事なんて全く手伝わないで・・・・なのに、学校首になったらお父さんに泣きついて一から花の勉強はじめたの。花屋の仕事も結構面白かったな・・・体力いるけど・・・・


お正月に着物を着てミサキフローリストで働く結花を訪ねた浅海の回想シーンが流れる。
   結花 お父さんに感謝しなきゃ。
   浅海 似合ってたじゃん、三崎さんの花屋・・・・わりとね。
   結花 ありがとう。浅海君は・・・ご両親は?・・・
   浅海

俺?俺はなんにも無い。いや、前も話したけど、俺、両親とかいないのね。なんか物心付く前に捨てられて、施設に入れられて・・・

   結花 ごめん!
   浅海 今、かわいそ〜とか思ったでしょ・・・・
   結花 そぉー言うんじゃないけど・・・。
   浅海

だから、親とか兄弟とか、残してきて死ぬほど後悔してる事ってなんも無いの。不思議だよ。人より持ち物が少ないのって寂しいけど、イザと言う時は軽くて済む。誰かみたいに泣くほど思い入れのある生徒もいないし。    

   結花 それって・・・まだ妬いてる?藤沢の事。
   浅海 わりとね・・・・
ほら、ファーザーとマザーだし
   結花 なるほど!
体育館の倉庫内

そのころ、体育館の倉庫に縛られている男(侵入者の一人)の元へ、西がやってきた。いきなり飛びかかろうとする男。だが手にも足にも縄がかかっていて身動きが取れない。一瞬びっくりして手に持っていたライターの火をつける西。そして男に語りかける。
   西 あなた達は、何のために生きているの?・・・理由なんか要らないわね。生きるのに理由が必要なのは、人間だけだもの。・・・もしかしたら、わたし達がおかしいのかもしれない・・・。

そう西が言うと、通じないはずの言葉に一瞬反応したかのように、男はそれまでの厳しい目つきから、西を見る目が変化した。

一方、教室では高松と大友が厳しい現実をひしひしと感じ、話をしている。
大友 「何で殺さねえんだ。」
高松 「向こうも人間だからじゃん。」
大友はこの厳しい現実を、殺すか殺されるかのサバイバルだと言い放つ。そして
高松 「やだな、そんな世界。」
大友 「でも、もう誰も戻れないんだよ。これって夢じゃない・・・。」と語るのだった。
※この部分はセリフを割愛して載せています。

教室の外では・・・

校庭で結花は、生徒達と植物の“種”を 植えよう としていた。 池垣がその担当を皆に任される。荏田が「しっかり頼むよ!食えそうなもの中心で。」というと、浅海も
「ガッツリ頼むよ。」と。そんなところへ池垣が、息を切らせて走ってきた。
   池垣 浅海!あいつ、逃げた!

大きな麻袋を背負った男が橋って逃げ去ろうと校門の所まできていた。そこへ浅海たちが後を追って走ってきた。我猛が突然、聞いたことのない言葉で男に言葉を投げかけた。

我猛 「×▽※○2002ネン∴×◇○※!」
すると男は、その言葉に驚き立ち止まる。
男  「×△※○コウナッタ×○!」
男は、“お前らのせいでこうなった”・・・と言っていると通訳する我猛。
そして走り去っていってしまう。

ごつごつした荒地を、重そうに麻袋を背負って走る男。そして追っ手が来ないことを確認するとその麻袋を下ろした。その中には、なんと、西が入っていた。にこりと男に微笑む西・・・。

学校の体育館の倉庫では、西の置手紙が見つかった。
“いってきます。 西あゆみ”
そこには、大友が渡したライターが落ちていた。

学校の校門の外まで追ってきていた浅海と結花は、走り去っていった地平線の向こうを見つめ、呆然と立ち尽くしていた。
   浅海 チクショウ・・・僕の所為だ。俺が怪我なんかしたから、あいつら が・・・
   結花 帰ろ!あんまり動くと傷によくないよ・・・・

結花も放心状態だった。それでも何とか校門の中まで来る。その後を浅海が歩いてきた。
   結花 お帰り。

浅海は結花の顔を見つめ、近づいて行った。
・・・そして結花の唇に一瞬、浅海の唇が触れる。
《イヤ〜〜!止めて〜〜うらやましいジョーー  はぁぁぁ :チェキmomoさんの悲鳴(^^ゞ》
   浅海 ただいま。
そういって、生徒が待つ校内へ入っていった。

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