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東野圭吾のおすすめ本




■納得いかなかった箇所は?
ここのページはネタバレありです。まだ読んでない方は見ないほうが良いデス。




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まず基本的に容疑者Xの献身には満足でした。 私が読んだ東野作品でも第2位と思いましたし。



ただここで。納得いかなかったかナ?と思うことを2つほどメモしておこうと思います。


まずひとつ目は…娘のことでモヤモヤが残ります。 わざわざ自殺未遂をさせる必要があったのか…最後キレイに終わらせるならナと。


確かに石神が身代わりに逮捕されてしまって、 娘の中に申し訳ない気持ちが渦巻けば、そういう心境になってしまったかもしれませんが… 個人的には純粋に“靖子の自首のみ”でラストを迎えてほしかったです。


続いて納得いかない、、、というか成立してる?と思ったのはやっぱりトリックです。 あの身代わりは成り立つのか??


富樫の死体に見せかけて“技師”を使ったわけですが、 単純に“もっと昔の富樫の痕跡”と照らしあわせても矛盾しないのでしょうか?


歯型はツブしたのでクリア、前日のホテルの痕跡もクリア、 あとは親とか親戚とか、、、いないという記述はあったようなどうだったか…


それでも警察が本気になってさかのぼれば、ごまかせるものじゃないと思いますけど、 DNA鑑定とかはマクロ的な身元捜査には意味ないんでしたっけ? 


ま、それも含めて“身元捜査の方に目が行かないよう石神が細工した”のであれば、 やっぱりトリックは成立しているのかな…



私の理解が足りなかっただけで、もう一度しっかり読めばトリックは成立してるのかもしれません。



というような感じで。少しモヤモヤが残りましたが、作品に対する満足度は変わらないです。 できれば記憶をまっさらにして、もう一度この作品を読み直したい…最終的には“秘密”と同じように思ったのでした。





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東野圭吾のおすすめ本容疑者Xの献身 感想容疑者Xの献身 考察1考察2:被害者を悪者にする手法考察3:人が秘密を隠すコツ考察4:思考の抜け道への誘導考察5:数学的概念とのシンクロ考察6:フーダニットよりハウダニット考察7:結末を予想する面白さ考察8:魅力的な登場人物考察9:東野圭吾の本のタイトル考察10:他の東野作品との関係考察11:数学の美しさと学ぶ意味納得いかなかった箇所は?