ここのページはネタバレありです。まだ読んでない方は見ないほうが良いデス。
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まず基本的に容疑者Xの献身には満足でした。
私が読んだ東野作品でも第2位と思いましたし。
ただここで。納得いかなかったかナ?と思うことを2つほどメモしておこうと思います。
まずひとつ目は…娘のことでモヤモヤが残ります。
わざわざ自殺未遂をさせる必要があったのか…最後キレイに終わらせるならナと。
確かに石神が身代わりに逮捕されてしまって、
娘の中に申し訳ない気持ちが渦巻けば、そういう心境になってしまったかもしれませんが…
個人的には純粋に“靖子の自首のみ”でラストを迎えてほしかったです。
続いて納得いかない、、、というか成立してる?と思ったのはやっぱりトリックです。
あの身代わりは成り立つのか??
富樫の死体に見せかけて“技師”を使ったわけですが、
単純に“もっと昔の富樫の痕跡”と照らしあわせても矛盾しないのでしょうか?
歯型はツブしたのでクリア、前日のホテルの痕跡もクリア、
あとは親とか親戚とか、、、いないという記述はあったようなどうだったか…
それでも警察が本気になってさかのぼれば、ごまかせるものじゃないと思いますけど、
DNA鑑定とかはマクロ的な身元捜査には意味ないんでしたっけ?
ま、それも含めて“身元捜査の方に目が行かないよう石神が細工した”のであれば、
やっぱりトリックは成立しているのかな…
私の理解が足りなかっただけで、もう一度しっかり読めばトリックは成立してるのかもしれません。
というような感じで。少しモヤモヤが残りましたが、作品に対する満足度は変わらないです。
できれば記憶をまっさらにして、もう一度この作品を読み直したい…最終的には“秘密”と同じように思ったのでした。