HOME東野圭吾のおすすめ本 > 容疑者Xの献身




東野圭吾のおすすめ本




■人が秘密を隠すコツ
嘘で秘密を守るコツとは??

考察の第3回は『嘘で秘密を守るコツ』です。 容疑者Xたちは殺人を隠すために“ある嘘”を用意するのですが…

ここでひとつ考えてみましょう。 嘘で秘密を守るためにはどのようなコツがあるでしょうか?


…常套手段でよく言われるのが“なるべく嘘をつかないこと”です。


文章で書くと矛盾しているようですが…ニュアンスは伝わりますかね? 要は核心そのものに触れないように、周りの事実を話すというものです。

こういうとき“おしゃべりな人”は損ですね(笑)

そして作品の中で容疑者Xは見事なレールを敷いてみせます。 レールの真相が見えてきたときはホント『そういうことか〜』と感心させられました。


…まだ読んでない人はそのレールを十分堪能してくださいナ。


ちなみに。東野作品ではないですが、 約三十の嘘という映画の中でも椎名桔平がこんなセリフを口にします。

『ひとつの嘘をつくならば、周りを30の小さい嘘で固めなくてはならない…』

つまり『なるべく嘘はつくな』ということを逆説的に述べたものですが…日常生活にも応用できそうですね。 言い逃れをするときは“なるべく嘘をつかない”ということを念頭に入れときましょう。 嘘に嘘を重ねるとすぐにボロが出てしまいますヨ。


ただ。『話をゴマかさないで!!』とツッコミを受けることのないように…





↑ HOME    ← 考察2 考察4:思考の抜け道への誘導 →

東野圭吾のおすすめ本容疑者Xの献身 感想容疑者Xの献身 考察1考察2:被害者を悪者にする手法考察3:人が秘密を隠すコツ考察4:思考の抜け道への誘導考察5:数学的概念とのシンクロ考察6:フーダニットよりハウダニット考察7:結末を予想する面白さ考察8:魅力的な登場人物考察9:東野圭吾の本のタイトル考察10:他の東野作品との関係考察11:数学の美しさと学ぶ意味納得いかなかった箇所は?