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東野圭吾のおすすめ本




■魅力的な登場人物
一番魅力的な登場人物は?

小説家の人たちが作品を書くとき、 結構早い段階で人物像や人間関係を設定していくのだそうです。

今回の作品でも個性的な人物がいろいろ登場してました。 数学者、物理学者、刑事、愛した女性、子供、被害者、弁当屋夫婦、ホームレス1、ホームレス2…etc

ま〜、よくこれだけ考えて頭がゴチャマゼになりませんね。 その中で今回は3つのキャラクターに着目してみました。

まず物理学者の湯川。お馴染みガリレオシリーズの主役です。 どことなく“ひょぅひょう”とした雰囲気を漂わせながらも、警察お手上げの難事件を解決していきます。

しかし今回は“才能を認める友人”が容疑者となってしまったこともあり、 今までになかったシリアスな一面も描かれていて…人間的な深みが増してました。

続いて刑事の草薙。私のイメージでは“ある程度仕事はこなすがツメが甘い”印象でしたが… 今回は草薙らしからぬ?鋭い目を光らせてました。最終的には湯川に頼ってましたけど(笑)

でもって。やっぱり一番入念に描かれてたのは数学者石神でしょう。 キレる頭脳、数学に全てをかけてた人生、そして“いきがい”を見つけたある日の出来事…

一歩間違えばストーカーかもしれませんが、その献身ぶりに涙した人も多いのでは? 特にあの文章は…良かったですね。

そりゃ〜、あそこまでされれば女性も…ねぇ?





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東野圭吾のおすすめ本容疑者Xの献身 感想容疑者Xの献身 考察1考察2:被害者を悪者にする手法考察3:人が秘密を隠すコツ考察4:思考の抜け道への誘導考察5:数学的概念とのシンクロ考察6:フーダニットよりハウダニット考察7:結末を予想する面白さ考察8:魅力的な登場人物考察9:東野圭吾の本のタイトル考察10:他の東野作品との関係考察11:数学の美しさと学ぶ意味納得いかなかった箇所は?