一番魅力的な登場人物は?
小説家の人たちが作品を書くとき、
結構早い段階で人物像や人間関係を設定していくのだそうです。
今回の作品でも個性的な人物がいろいろ登場してました。
数学者、物理学者、刑事、愛した女性、子供、被害者、弁当屋夫婦、ホームレス1、ホームレス2…etc
ま〜、よくこれだけ考えて頭がゴチャマゼになりませんね。
その中で今回は3つのキャラクターに着目してみました。
まず物理学者の湯川。お馴染みガリレオシリーズの主役です。
どことなく“ひょぅひょう”とした雰囲気を漂わせながらも、警察お手上げの難事件を解決していきます。
しかし今回は“才能を認める友人”が容疑者となってしまったこともあり、
今までになかったシリアスな一面も描かれていて…人間的な深みが増してました。
続いて刑事の草薙。私のイメージでは“ある程度仕事はこなすがツメが甘い”印象でしたが…
今回は草薙らしからぬ?鋭い目を光らせてました。最終的には湯川に頼ってましたけど(笑)
でもって。やっぱり一番入念に描かれてたのは数学者石神でしょう。
キレる頭脳、数学に全てをかけてた人生、そして“いきがい”を見つけたある日の出来事…
一歩間違えばストーカーかもしれませんが、その献身ぶりに涙した人も多いのでは?
特にあの文章は…良かったですね。
そりゃ〜、あそこまでされれば女性も…ねぇ?