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東野圭吾のおすすめ本




■結末を予想する面白さ
この作品を読み終わり、後悔したことがひとつありました。

それは…先の展開をあまり予想しないで一気に読んでしまったことです。 ゲームの名は誘拐 のときはそういう予想をしたのですが…ちょっとした後悔です。

私が思うにこの作品。先の展開を早く知りたいがために、 『予想するよりも先へ、先へ…』と読み進めてしまう作品です。

推理小説は一度読んでしまうとそのトリックや内容がわかってしまいます(当たり前ですが)。 つまり『げ、そうくるかよ!!』と衝撃を受けるか、もしくは『予想が的中した!!』となるのか… そういう楽しみを味わえるのは最初の1回だけです。


是非ともこれから読む人は“結末を予想する面白さ”も堪能しながら読んで下さいナ。


ただあまり重箱の隅を突つくような伏線探しをしてしまうと、 “純粋にストーリーを楽しむ”ことがおろそかになってしまいますのでご注意を。

ちなみに。もし私が読むのを立ち止まって展開を予想していたら、 結末を予想できてたでしょか??


…言うまでもなく無理でした(泣)


私がした数少ない予想の中に『Xが自殺かも?』というのがあったのですが、 さすがに安易なラストには…東野圭吾もしませんわね。

読み終わってすぐ2回目の飛ばし読みをしたのですが、 そのときはじめて『なるほど〜』と思う箇所がいくつかありました。

その中で特に『大胆だな〜』と思ったのは“あそこのシーン”。 “読者にバレるかバレないか” 東野圭吾としてもギリギリの選択だったのでは?





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東野圭吾のおすすめ本容疑者Xの献身 感想容疑者Xの献身 考察1考察2:被害者を悪者にする手法考察3:人が秘密を隠すコツ考察4:思考の抜け道への誘導考察5:数学的概念とのシンクロ考察6:フーダニットよりハウダニット考察7:結末を予想する面白さ考察8:魅力的な登場人物考察9:東野圭吾の本のタイトル考察10:他の東野作品との関係考察11:数学の美しさと学ぶ意味納得いかなかった箇所は?