ほしたびの旅

北海道~広島縦断の旅2005

旅日記8~12日目: 道東、道北へ

8日目: 8月17日(水) 根室で花咲ガニの朝食、羅臼へ

馬
浜中町にて

深夜0時頃、目が覚め外を見てみると晴れている。ジャンパーを着て外に出るが、それでも寒い。キャンプ場の街灯から離れ、直接目に光が入らないようにし、しばらくして夜空を見上げると・・・、満天の星!!! 天の川もくっきり見える。でも、すぐそばにある灯台からの光の筋がくるくる回っているので、天体写真は難しそう。30分ほど見ていたが、3個の流星を確認できた。

朝起きて、朝食をとらずにテント撤収し、早々に出発する。海沿いの道を快走する。8時過ぎに花咲に到着。港近くの吉野商店に入り、ちょうど茹で上がった花咲ガニを物色。予算は1000円までと伝えると、店の兄ちゃんは「小さいのはちょうど無くなったところだ。1500円くらいの物だけどこれ1000円にしとくよ」と言って1つ選んでくれた。これでいいやと1000円で食べることにした。茹で上がったばかりのカニは、暖かいうちはおいしい。しばらくして、サンマの塩焼きと鉄砲汁がサービスとして、さらに頼んでごはんも特別サービスで出してもらった。これだけつけば、1000円でも満足。ただ、サンマもあったかいうちは塩味も効いていてうまいが、さめるといまいち。盆の間で漁もなかったからあまりよくないのかも。

納沙布岬にて
BMWのサイドカー付バイク

おなかもふくれ、納沙布岬へ。バイクを止めてぶらりと歩くと、BMWのサイドカーつきバイクを見つける。サイドカーと本体が一体化していて、前から見ても車みたいだが、後ろから見るとまさに車に見える。ただし、ナンバープレートを見ればバイクだとわかるが。ぶらぶらしていると、フェリーの2等寝台室で同室だったライダーに会った。なんとBMWのバイクはその人の物だった。


中標津の直線路を走る

別海町に入り、国道からはずれて牧草が広がる大地を走る。中標津のすしロードで軽く昼食を食べた後、中標津町内のスーパーで物色する。北海しまえび(冷凍)標津産500gが1780円、真ほっけ開きひもの釧路産298円など。

羅臼町の鹿
キャンプ場の近くで

羅臼町内に入り、林間広場キャンプ場に泊まることにする。ここのキャンプ場には脚の長いクモが多い。テント設営中も荷物の上に乗ってきたりして払いのけるのに往生。温泉に入りに街へ降りる際、鹿に出会ったが、近づいてもなかなか逃げない。風呂の帰りに街中のコインランドリーに寄ったが、外国人が何人も利用していた。

  • 今日の天気:曇、朝一時雨
  • 走行距離:335.7km
  • 宿泊地:根室支庁羅臼町羅臼町立林間広場キャンプ場
  • 入浴地:高島屋旅館(400円)

9日目: 8月18日(木) 知床

ひかりごけ洞窟へ行ってみた。内部を檻で囲った洞窟があった。右側から見ていく。案内板に書かれていた場所を見るが、それらしく光るようなものは見えない。最後に、左端にある、天井が低い隙間のような所をかがんで覗き込むと、おー、何やらうす緑色にほのかに明るく見える点の集まりがある。これかー。

知床半島の羅臼側で車で行ける端っこの相泊まで行った。そこには、「道なし、危険」と書かれている看板が立っている。そこから海岸沿いに北へ少し歩く。浜は石がごろごろして歩きにくい。浜辺には結構番屋が並んでいる。あちらこちらで昆布が干されている。15分ほど歩くと、「テレビドラマで使われたのはここです」と看板が立てられた番屋があった。これが「北の国から2002」で使われた「純の番屋」のようだが、周りに番屋が並んでいたりして何か違和感がある。もう少し、観音崎が見える所まで歩いてから引き返した。

海岸にたたずむキタキツネ
相泊の海岸
北の国から2002
純の番屋
知床五湖にて
知床連山を望む

羅臼の町まで戻り、知床峠へと上って行く。ほどなく濃霧となり、視界がきかない。峠についても何も見えない。ウトロ側へ下っていくと次第に霧は晴れてきた。羅臼岳もくっきりと見えてきた。気分爽快。下りていくと少し暑くなってきた。知床五湖へ向かうが、たどりつく100m程手前で駐車場空き待ちの車の後ろに付く。こんな所で渋滞とは。程なくしてバイクの駐輪スペースが空いたということで、警備の人の案内に従って駐車場に入る。今までは熊出没等で全てを回った事はなかったが、今回は全て回れるようになっているので回ることにした。知床連山にかかっていた雲もだんだん取れてきた。木陰を歩くとはいっても日なたに出ると結構暑い。

オホーツク海沿いに小清水町まで走り、内陸へ入って霧の中の摩周湖を見て美幌峠へ。くま笹ソフトというのがあったので食べてみると、何だか抹茶のような味だった。道の駅「メルヘンの丘めまんべつ」に寄ると、「めまんべつビューポイントラリー」というパンフレットが置いてあり、これをすると町営温泉の入浴が無料!とあった。もう夕方でもあり、女満別湖畔キャンプ場に泊まればちょうど良いのでラリーをすることにした。ラリーは簡単に達成。キャンプ場すぐ近くにも温泉があるのだが、無料になるので2km程離れた町営温泉に入りにいった。さっぱりした後は、これもビューポイントラリーパンフレットにあるクーポン券を使い、焼肉ハウス凛(リン)でジンギスカン丼(通常980円が680円)を食べた。玉ネギ、ピーマンといった野菜も入っていてうれしい。タレもピリッとしていて好みの味だ。キャンプ場に戻り、湖に出ると、満月の月明かりの中、わずかに星が見える。ほぼ正面に北極星が見える。

  • 今日の天気:曇後晴
  • 走行距離:324.0km
  • 宿泊地:北海道網走支庁女満別町女満別湖畔キャンプ場
  • 入浴地:女満別町営温泉

10日目: 8月19日(金) ワッカ原生花園で花を見る

4時頃、湖でアサリを取る漁船のエンジン音で目が覚める。その後、うとうとしたが寝付けずに5時過ぎに起きる。4日前に北見のコインランドリーにジーパンを忘れてしまっていたので、あるかどうか確認しに寄ってみたが無い。管理人さんに電話をしてみたが、やはり無いということだった。残念無念。


ハマナスの赤い実

常呂町のワッカ原生花園に行った。ネイチャーセンターの入口付近にあるハマナスが赤い実をつけていた。貸し自転車の受付をしているおじさんに「これ食べられる?」と聞くと、「食べられるよ。食べてみるか?」と答えられたので食べてみた。おじさんの説明のとおり、割って中の種を取り除き、皮付きのままかじってみる。プチトマトのような感じを想像していたが、意外にも乾燥した感じであまりおいしいという物ではない。おじさんには「お客さんで食べたのはあんたが初めてだよ」と言われてしまった。(^_^;) 原生花園には、7月頃の華やかさはないが、黄色や紫色の小さな花がまだまだいろいろ咲いている。

8月のワッカ原生花園の花1
ツリガネニンジン
8月のワッカ原生花園の花2
キク科のコウゾリナ?

丸瀬布町の街灯

佐呂間町の北勝水産に寄り、帆立の「焼き」と「刺身」(各100円)を食べた。普通においしくいただいた。西へと進み、内陸をぐるりと回って滝上町の渓谷公園キャンプ場へ。車でやってきた大阪のおじさんたちが離れたところで泊まっているだけで、他は私だけだ。コンビニで宝酒造の北海道限定カン酎ハイ「ガラナ&レモン」を見つけて飲んでみる。結構いける。

  • 今日の天気:晴後曇時々雨
  • 走行距離:283.2km
  • 宿泊地:北海道網走支庁滝上町渓谷公園キャンプ場
  • 入浴地:滝上童話村交流プラザ(370円)

11日目: 8月20日(土) 滝上町~興部町

深夜には大雨が降っていたようで、朝になっても雨が降っている。すぐ近くの道の駅が開くのは9時なので、ゆっくりと過ごす。出発する時、公園の管理人のおばちゃんにキャンディーやおかきをもらう。9時ちょうどに道の駅に行ったが、店の人は商品を並べたりしていてスタンプを出す気配がない。「スタンプを出してもらえませんか?」とお願いしたところ、普段スタンプを置いている台の裏に隠していたスタンプを出した! なんやそんな所にあるんやったら時間外でも勝手に押せたんや。

紋別市内でジーパンを新調し、興部へ。明日も天気が悪そうなので先を急ぐことなく早々にここの無料宿泊所に泊まることを決め、荷物を降ろす。それから道の駅おうむ、にしおこっぺと回り、セイコーマートで弁当を買って宿泊所に戻る。ここの周りには小さな商店がいくつかあるが、菓子パンがあるくらいで弁当類はほとんどない。同宿の人も雨の中、外に出るのもおっくうになるので困っているようだった。夜は京都VTRライダー、福井バンディットライダーたちと話をする。福井ライダーは昆布バイトをして北海道に2ヶ月程いて、これから南下していくらしく、これからどのくらいかかるだろうかと言っていた。京都ライダーは学生時代にワンダーフォーゲル部でいろんな所に行った時にいろんな物を地元の人からもらったりしたといった面白い話をしてくれた。

  • 今日の天気:雨
  • 走行距離:174.2km
  • 宿泊地:北海道網走支庁興部町道の駅おこっぺ出会いの宿
  • 入浴地:興部町の銭湯(360円)

12日目: 8月21日(日) マウントピンネのチャリダーメン

朝起きると、京都VTRライダーは出発の準備をしていた。外はまだ霧雨が降っている。まもなく京都ライダーは出発。私も朝食のパンを食べ出発の準備をする。そうこうする内に何人かが起き出したが、他は寝たままだ。出発する頃には霧雨もやんでいた。西へ進み下川町の万里の長城公園に行く。「上川百万石宝探し」というチェックラリーのチェックポイントになっているので行ってみたが、しょぼい長城だった。次のチェックポイントである風連町に行く。探索キーワード「花をイメージした4つの看板」を国道40号沿いに走りながら探すが、わからない。3往復してもわからない。どうにも見つからないので、日曜だけど風連町役場に行ってみた。ちょうど観光関係の職員がいたが、チェックラリーは商工会でやっていて、それについての連絡がきていないのでわからないと言う。でも親切にも商工会の人に問い合わせてくれて商工会の人が来てくれる事になった。しかし、商工会の人も看板がある場所に行ったことがないということで一度確認しに行ってから私を案内してくれた。行ってみると、これが花をイメージしているというの?というような、私の想定外の看板で、しかも小さいので見逃していた。結局風連町だけで一時間以上費やしてしまった。ともかく皆さんご親切にありがとうございました。

食堂マウントピンネ
激盛ラーメンの店

北上し、昼を過ぎたのでどこかで食事を取ろうと思う。中頓別町の道の駅ピンネシリのすぐそばにある「マウントピンネ」にすごい量のラーメンがあると聞いているので、そこに行くことにした。到着すると、バイクが1台止まっている。中に入ると、その三重ZX-9Rライダーは「来た来た」と言って笑っている。メニューを見ると、「みそラーメン(ボリューム満点)」、「ライダーメン(お子様みそラーメン・ミニライス・塩辛・漬物)」、「チャリダーメンメンはライダーメンの四倍、野菜てんこ盛)」が目についた。いづれも700円である。それならここはチャリダーメンにいくしかないと思い、注文する。先のライダーは苦しみながらもそのチャリダーメンを食べ続けていた。少ししてZRX1100おっちゃんライダーが入ってきてライダーメンDX(ライダーメンに、ホタテノバター焼きとチューチューアイスが付いて1000円)を注文していた。それから、私のラーメンができあがる少し前にチャリダーがやってきてチャリダーメンを注文していた。さて、私の所にチャリダーメンが運ばれてきた。野菜が山のように積み上げられたてんこ盛りで、下の麺が見えない。手前部分の野菜から食べ始める。野菜は、モヤシ、白菜、玉ネギ、ニンジンを油で炒められており、ちょっと油っこい。モヤシは5袋使っているといっていたが本当かな?でも、少なくとも2袋は使っている感じ。麺が見えてきた所から麺も食べていく。時折にんにくを付けて味を変えながら食べる。だんだんきつくなってきた。ZRXライダーのライダーメンDXを見てみると、これなら食べられそうだが、やはり量は多めだ。三重ZX-9Rライダーは結局完食して私たち皆の拍手を受けた。私は半分くらいは何とか食べたがギブアップ。しかし食堂のおばちゃん(りっちゃん)は「コーヒー飲む?」「ぶどう食べる?」「スイカ食べる?」と次々にサービスで出してくる。ここまでくると拷問に近い。(^_^;) おみやげのお守りやキャンディーやコーヒー粉等までもらい、これでやっていけるの?と心配するくらいだ。(チャリダーメンの写真)

食堂を出て国道275号を北上。バイクで走っていて路面状態が悪いところでバウンドするとちょっと腹にこたえる。幌延町に抜ける道道785号に入ろうとしたら何と工事で通行止。仕方ないのでもと来た道を音威子府まで引き返し、中川町へ。ここの無料ログハウスに泊まることにする。荷物を置いてぽんぴら温泉に行くと、興部で同宿だった京都VTRライダーにばったり。彼もログハウスに泊まるということだった。温泉の隣にあるオートキャンプ場のコインランドリーで洗濯していると雨が降り出した。

  • 今日の天気:曇、朝霧雨、夜雨
  • 走行距離:291.9km
  • 宿泊地:北海道上川支庁中川町森林公園ログハウス
  • 入浴地:中川町ぽんぴら温泉(400円)