ほしたびの旅

北海道~広島縦断の旅2005

旅日記17~21日目: 後志~道南、食べ回り

17日目: 8月26日(金) 積丹半島、うに・いくら・ウイスキー

今日はウニを食べるぞと、急いでテント撤収。岩見沢市内のコインランドリーで洗濯を済ませ、道の駅三笠に寄ってから西進。時折、小雨がぱらつくがすぐにやんだ。昼過ぎ、積丹町神威岬入口より3km程余市側にある、「お食事処なぎさ」に到着。ここはメニューが「うに丼」の普通盛(2000円)と大盛(3000円)の2種類しかない。大盛のウニの量は普通盛の2倍くらいということだ。ウニの種類はムラサキウニ(白ウニ)だ。ミョウバンは使われていないということで期待できる。私は普通盛を注文。運ばれてきたのを見てみると、ご飯の上に刻み海苔がかかり、その上にウニがドサッと盛られ、中央にワサビが乗っかっている。吸い物も付いている。まずはそのままウニだけを食べる。とろりと柔らかく、また苦味がなくやや甘さを感じる。そしてワサビを醤油で溶かして全体にかけて食べていく。おいしく頂きました。


ニッカ、ウイスキー博物館

積丹半島を回って余市に戻り、道の駅にバイクを停める。なんとか16時前にニッカウイスキー余市蒸溜所に入り、今回はガイドさんの案内で工場見学をする。しかし、ガイドさんの説明を聞いているだけでは、なかなか頭に入らない。というか、それよりも試飲のほうに頭が回っている・・・。さて、最後の試飲コーナーで試飲するものが去年とは変わっている。とりあえず出されている全種類を飲んでみる。アップルブランデー、アップルワイン、梅原酒とかいうのもあった。余市蒸溜所限定販売のが飲みやすくいい感じだった。ついでに、お土産試食用のチョコレート等も食べた。

蒸溜所を出てからは余市川温泉に入り、それから夕食としてお決まりの柿崎商店へ。今日は白折ウニ丼が1510円と安くなっているが、昼に食べているので、イクラ丼(714円)を食べる。柔らかいのがいいねえ。道の駅に戻り、暗くなってからテント設営。

  • 今日の天気:曇時々雨
  • 走行距離:301.6km
  • 宿泊地:北海道後志支庁余市町道の駅スペースアップルよいち
  • 入浴地:余市川温泉(370円)

18日目: 8月27日(土) 小樽~洞爺湖

早々に片付けて出発、7時前に小樽に到着。再び鱗友市場の食堂「味さき」に行って、朝イカ刺身定食(1050円)を食べる。イカと少量のツマになるダイコンとニンジンがまな板のような台に盛られていて目を引く。けれど他は、ご飯、みそ汁、何か小鉢、漬物があるくらいで1050円は高いなあ。元をとろうと、ご飯を2回お代わりした。(^_^;)


小樽運河

食後、鱗友市場内をまわったり、小樽運河を見た後、今回も小樽のお土産屋が連なる通りをぶらつく。ルタオではチョコレートを配っているのでもらう。北菓楼ではバームクーヘン、おかき、クッキー等を試食する。小樽もなかなかおいしい街です。


ルタオの試食用チョコレート

北菓楼のお菓子試食用

小樽市内のバイク屋でオイル交換した後、朝里峠を越え、中山峠を越え、大滝村へ。以前からあったような気もするのだが、道の駅の隣にできている「大滝村きのこ王国」という大きな建物が目を引いた。中に入るとお客でいっぱいだ。「オープン記念」とかで「きのこ汁」が無料となっていた。でも他の食べ物が高い。私は「じゃがバターコロッケ(150円)」だけを注文。大きさからしたら100円くらいでいいんでは・・・。店内を物色すると、試食がいっぱい。きのこ関連の漬物・のりや、お茶、チーズ、ウインナーまである。いろいろ試食すると、そこそこおなかもふくれる。あっ、そうそう、梅しそ(だったかな)が入っているチーズは、初めチーズの味がして少したってピリッとくる梅の感じが食欲をそそっていい感じです。

室蘭を経由して壮瞥町の仲洞爺キャンプ場にたどり着く。土曜ということもあってか、車でやってきているファミリーやグループが多い。湖畔にあり、対岸に洞爺湖温泉街の建物が見え、眺めはなかなか良い。センターハウスに温泉があるのでさっぱりし、レトルトカレーを調理して食べる。片づけをしていると対岸の洞爺湖温泉湖畔で毎夜ロングランでやっている花火が上がり始めた。やや小さいが良く見える。少し遅れてドーンと音が響いてくる。Dreams come true の「あの夏の花火」を口ずさむ。

  • 今日の天気:晴時々曇
  • 走行距離:307.3km
  • 宿泊地:北海道胆振支庁壮瞥町仲洞爺キャンプ場
  • 入浴地:仲洞爺温泉来夢人の家(370円)

19日目: 8月28日(日) 後志~檜山


洞爺湖温泉街の手湯

ファミリーキャンパーの朝は遅い。昨晩は遅くまで騒いでいたようだ。私はさっさと片づけを済ませ、皆が朝食の準備をしている中、出発。洞爺湖温泉に行き、手湯があったので3箇所回った。留寿都村の道の駅に行くと、隣の公園でルスツ産業まつりが始まるところだったので少し待って場内をぶらついてみた。豚串(100円)は脂分が多かったけどうまい。ゆでとうきび(150円)は、かじると水分がほとばしるほどみずみずしく、しゃきしゃきして良かった。ニセコの道の駅に行き、カットメロンが100円であったので食べてみた。同じ赤肉である、中富良野の富田ファームのカットメロンは200円だったが、ここは100円で、しかも少し大きめだ。ただ、甘さはちょっと今ひとつ。次は道の駅くろまつないに寄り、ゴマソフトクリーム(315円)なるものを食べた。ゴマの感じが地味にきいてる感じ。(^_^;)

道道523号にて
島牧村から望む日本海

道道523号で峠を越えて島牧村側を下っていくと、わずかの時間、ぱっと遠くに海を見下ろす所があり、気分爽快となる。海岸線に出ると、海が青から薄い水色に見える様子がきれいだ。この渡島半島の日本海側ルートは、地味だが晴れて日が照ると実に海が美しい。

島牧の道の駅に寄ると、近くの食堂「いちたか」の特大ひらきホッケ定食(850円)を紹介した記事が掲示されていたので、食べたくなって行ってみた。注文すると、ちょうど最後の物だったようだ。しばらくして運ばれてきたのを見ると、ホッケは約30cmくらいの大きさだろうか、皿いっぱいの大きさだ。それにつぶ貝も付いてきている。味は淡白だが、醤油をかけてご飯と一緒に食べればいい感じ。ご主人は学生のときに自転車で北海道を回ったらしく、チャリダーやライダーがやってくると親切に接しているようだ。ご飯も大盛に入れてもらい、しかも頼んでないのに、さらにご飯お代わりしたらとついでくれたり。(^_^;) おかげで腹いっぱい食べることができた。食べ終わった頃、その集落の祭りとかでみこしがやってきた。その後方になる、近くの社の前では、女の子が踊りを踊っているのが見える。マツケンサンバとかも踊っていた。

島牧村の祭り1
祭りのみこし
島牧村の祭り2
奉納でマツケンサンバを踊る

しばらく眺めた後、南下。厚沢部町にたどり着き、レクの森キャンプ場にテントを張る。夜22時頃、空を見上げると星が見える。割とよく見えているのだが、西の方向がやや明るく、西にあるパチンコ店の回転サーチライトの光の筋が動き回り、星見を邪魔している。

  • 今日の天気:晴
  • 走行距離:345.2km
  • 宿泊地:北海道檜山支庁厚沢部町レクの森キャンプ場
  • 入浴地:厚沢部町 我虫温泉(400円)

20日目: 8月29日(月) 牛乳ざんまい

深夜1時半頃だろうか、雨の音で目が覚めた。わずか3時間程前には星が良く見えていたのに、だんだん雨も激しくなってきた。そして雷が鳴り始めた。そして、その音がだんだん大きく近づいてきた。ピカッ、ピシーィ、ダーン。何度も、光った直後に雷鳴が激しく襲う。大きな音と共に外灯も消える。暗くなり、時折テントの表面が明るく照らされる。その間隔も短くなってくる。自分の所に落ちやしないか冷や冷や。身動きが取れないまま、どのくらい経っただろうか、だんだん雷の音が遠くなり、雨音も弱くなってきたのでようやく眠りにつくことができた。

早朝5時過ぎに起きて荷物やテントを管理棟に運び、乾かす。まだ時折、雨がぱらつく。荷物の片づけをしながら周りを見ていると、多くのカラスが飛び回って何やら飛んでいる虫を空中でくらいついている。狙いをすまして、飛んでいる虫に一直線に向かってパクリとする光景はすごい。

9時になり、すぐ近くにある道の駅に行き、ラリー帳にスタンプを押しに行く。そこで、札幌のCB750ライダーに会い、その先のいくつかの道の駅でも会う。上磯町に入り、昼食はいつものごとく、ハセガワストアでやきとり弁当を買って食べる。ちょっと肉が硬いかなという感じはするが、おいしい。

森町の道の駅では、クリーミーで低温殺菌されているという駒ケ岳牛乳(180mlビン、120円)があったので飲んだ。やや濃く感じる。函館市内に入り、函館空港近くにある函館牛乳の工場(函館酪農公社)に行った。ここでは低温殺菌された牛乳が100円で飲み放題ということなので飲んでみる。カップ1杯に240cc入るようで、2杯だから480cc飲んだことになる。ちょっとお腹が牛乳してる。


森町から見る駒ケ岳

函館牛乳直売所「あいす118」

泊まりは今回も上磯ダム公園キャンプ場にテントを張る。夜空は天の川がうっすらと見えるが、函館方向は明るすぎて星があまり見えない。

  • 今日の天気:曇時々雨後晴
  • 走行距離:334.8km
  • 宿泊地:北海道渡島支庁上磯町上磯ダム公園キャンプ場
  • 入浴地:大野町せせらぎ温泉(300円)

21日目: 8月30日(火) 函館出港

スタンプラリー認定証とステッカー
北海道道の駅全駅制覇

七重浜のコインランドリーで洗濯を済ませた後、道の駅えさんに行き、北海道の道の駅スタンプラリー完全制覇。ステッカーと証書をもらう。それからもう一度函館牛乳工場に行き、ソフトクリームのバニラ(250円)と黒ゴマプリン(120円)を食べた。ソフトクリームは割とさっぱりしていると思う。食感は良い。黒ゴマプリンは、なんかあわない感じ。見た目も薄汚い。

昼食は、函館朝市の仲通りを奥まで突き当たった所にある「うに むらかみ」に行った。スペシャルうに丼(2100円)を注文し、出てきたのを見て、「ちっちゃー」と心の中で叫んだ。丼の最上部の内径は約12cmで、ごはん上部の直径は約10cmちょっとくらいだろう。当然、ウニの量も、いままで食べてきたウニ丼の中では最も量が少ない。味については、トロリと柔らかく、苦味も無く、良いほうだとは思う。でもそれなら、これまた苦味が無く量がぐっと多い積丹町のなぎさ(2000円)のほうがいいや。それと、うにの量が少なくてご飯が余り気味になり、醤油も薄いので私には物足りない。

北海道最後の食事にがっかりしながらフェリーターミナルへ向かう。13時50分に青森県大間行きのフェリーに乗り込み、北海道を後にする。大間に着いたらまずは本州最北端に寄り、南下。横浜町で18時頃になったので道の駅で泊まる事にした。よこはま温泉(350円、14:00~20:00、木曜定休)でさっぱりし、道の駅に戻ると、東大阪アメリカンライダーが駐車場にカセットコンロを出し、飯ごうで米を炊いていた。うぅむ、なかなかつわものだ。しばらく話をする。食後、道の駅隣にある集会所みたいな所から何やら音がしていたので、まず彼が、後から私が行ってみると、地元のおばさんたちが和太鼓の練習をしていた。私たちも少したたかせてもらった。打った時の反動でばちが手から離れそうになる。最後に演奏を聞く。女性ばかりだがとても勇壮だ。

  • 今日の天気:晴後曇
  • 走行距離:197.9km
  • 宿泊地:青森県横浜町道の駅よこはま
  • 入浴地:よこはま温泉(350円)