旅日記30日目: 富士山登山一日目
30日目: 9月8日(木) 河口湖から八合目山小屋、元祖室
朝の富士山
朝5時半頃、地下水の水汲み場で水を飲んだりしていたら、テントを張った軒下近くで出店している人がやってきて準備を始めようとしていた。急いでテント撤収。富士山にはいくぶん雲がかかっていはいるが、晴れそうだ。富士吉田市街に行ってコインランドリーで洗濯をし、その間に朝食を食べる。昼食用の弁当等とペットボトルのお茶500mlを3本買って、いよいよ富士スバルラインへ。富士山は雲一つ無く、はっきりと見える。料金所に入る前に写真を撮っていたらバスが通って行った。バスの後ろを避けるべく、料金所でお金を払った(125cc超バイク往復:1600円)後、少し時間を置こうとバイクを脇に停め、サイドスタンドを出して・・・のつもりが出ていない状態でバイクを横に傾けてしまい、勢いよくガッシャーン。(;o;) あぁぁー、二日連続で倒してしまうとは。昨日はバイクにまたがっていなくて踏ん張りながら倒れたので大して傷つかなかったが、今日はおもいっきり倒れて目立つ傷ができた。(哀)
本栖湖、八ヶ岳等を望む
スバルラインを上っていくと、最初のうちは見通しがきかないが、だんだん所々見通しが良くなる。河口湖、本栖湖や、その後ろにある山々が見えてくる、八ヶ岳も見えてきた。雲が少し出てきているようだが、ほぼ目線の高さに雲が見える。さらに上っていくと、黒っぽい富士山全体が見えてきた。圧巻だ。
五合目に10時頃到着し、休息を兼ねてお土産屋等を見て回る。500mlペットボトル飲料が200円で売られている。食事もやや高めだ。多くの人がやってきているが半分くらいは外国人かもしれない。英語や中国語らしき言葉をしゃべる人たちが結構いる。昼食用の弁当を食べた後、売店の一つ、雲上閣の前にあるコインロッカー(大:400円)に、登山で不要な荷物や弁等がらを入れた。と思ったらエアマット一つ入れるのを忘れていた。も~、今日はなんとついていない日だ。くやしい。駐車場のほうに少し下った所の総合管理センターにある案内所に行き、事情を説明してマットを預かってもらうことが出来た。どうもすいません。
12:18にいよいよ五合目(2305m)から登山開始。登山口には馬がいて、7合目までは乗っていくことができるみたい、無茶区茶高いけど。最初は歩きやすくなだらかだが、次第にきつく、岩がごろごろするようになる。ガスも少し出ている。六合目付近で開けたところに出るが、所々ガスが出ていて見えない部分もある。少ししていくらか上方と、雲の切れ間から下界の様子が見えてきた。ジグザグ道をどんどん上がって行く。
六合目へと登っていく
六合目と七合目の間にて
13:47に七合目最初の山小屋「花小屋」(2700m)に到着。これからしばらくは段々畑のように山小屋が連なる「七合目」が続くのである。少し休憩して登る。途中、ヘルメット等を着けて登っている人たちに会った。仕事で大沢崩れの調査を行うとか言っていた。登り始める前に、泊まろうかと考えていた鳥居荘(2860m)には14:20にたどり着いた。まだ早いので、八合目の山小屋「元祖 室」まで行くことに決めて先に進む。すでに今年の営業を終えた山小屋もいくつかあるようだ。七合目最後の山小屋「東洋館」(2920m)を過ぎると次の小屋まで間隔があくので、10分程休憩して進む。14:56に八合目最初の山小屋「太子館」(3100m)を通過。だんだん冷えてきた。
「七合目」山小屋の列
七合目から八合目へ至る道
15:43に「元祖 室」(3250m)到着、ここに泊まることにする。朝食用のパンを持参しているので、1泊夕食付の料金6300円を払う。(1泊2食の場合は7350円。)渡されたビニール袋に靴を入れて寝室に案内される。通路を挟んで左右に、上段と下段との寝床が作られていて、布団と毛布と枕が用意されている。今日は客も少なそうなので隣との間隔をあけて寝られそうだ。私は、下の段に案内される。真上は、東京板橋から来たSさん。ちょうど会社の夏休みがとれ、台風も通り過ぎた後なので行くしかないと思って来たそうだ。通路を挟んで向かいは、神道の「いのりの旅」とかで大阪から来た男性。私の隣は埼玉から来た男性だ。
「元祖 室」の外観
二段ベットになっている
夕方になってどんどん冷える。五合目で、少しでも荷物を軽くするためにとセーターを置いてきたのが悔やまれる。下界や、ほぼ目線の高さにはいくらか雲が出ているが、上空の雲はあまり無い。17:55頃外に出ると、東の方に影富士も見えている。
影富士
ほんのり色づく雲の群れ
夕食は夕方18時から、カレーだ。富士山の大抵の山小屋の夕食はカレーとのことだ。夕食を食べ始める時点での客は私を含めて4人だけで、テーブルを囲んで食事する。朝食を頼んでいる人にはこの時に、朝食用の牛丼弁当を渡された。ごはんは高所で炊くためか、炊きが悪い感じだが、腹ペコのみんなには関係なく、もりもり食べる。山小屋の人から、「今日はサービスでお代わりしていいよ」と言われたので、ビールを飲んでいる埼玉の人以外は皆おかわり。食べている間に、何組か新たな客が泊まりに入ってきた。それでもベットには余裕がある。
北東方向の夜空
19時59分0秒~20時4分0秒
レンズ:fl 28mm、F3.8、絞り3.8
今日の日の入の時刻は18:11である。19時前に外に出ると、空もだんだん暗くなってきて夏の大三角や北極星を確認できた。下界にはもくもくとした雲も見えており、わずかに残った薄暮の中、きれいだ。いったん山小屋の中に入り、19時半頃からカメラを三脚に乗せて、天体写真を撮った。しかし、夜空を飛行機が頻繁に通るので、破線となって写真に写りこんでしまう。空は、河口湖、富士吉田市街付近にあたる北方向や、甲府市街の北西方向と、特に遠く東京にあたる東北東方向が明るいが、天頂方向はたくさんの星が見え、天の川も確認できる。しかし、外は風も強く寒い。一時間近くがんばってから、山小屋の中に入って寝床に就いた。
- 今日の天気:晴
- 走行距離:47.9km
- 宿泊地:山梨県富士吉田市富士山八合目 元祖室
富士山登山(河口湖口登山道)資料
富士登山には、いくつかのルートがありますが、今回登山を行った河口湖口登山道に関してのその時点でのデータ・情報を掲載します。
河口湖口登山道は、スバルラインの終点となる5合目を起点とし、6合目で吉田口登山道と、8合目で須走口登山道と合流しています。
山小屋の営業期間は、基本的には7・8月の2ヶ月間だけです。前後何日かは営業しているところもありますが、一部です。
五合目にある食堂の主なメニュー
(二ヶ所だけ調べました。食堂名忘れました)
食堂A
- 雲海ラーメン :800円
- 天ぷらうどん/そば:800円
- 山菜うどん/そば:800円
- ざるうどん/そば:800円
- ほうとう :1000円
- カレーライス:1000円
- カツ丼 :1000円
- 牛丼 :1000円
- 餃子 :500円
食堂B
- しょうゆラーメン:800円
- 天ぷらうどん/そば:600円
- 山菜うどん/そば:600円
- ナポリタン:700円
- 焼そば :600円
- カレーライス:800円
- 中華丼 :800円
- 牛丼 :800円
- エビピラフ:800円
山小屋での飲み物、主な食事メニュー
(二ヶ所だけ調べました。)
(五合目での500mlペットボトル飲料は200円)
七合目 日の出館
- 500mlペットボトル飲料:350円
- 山菜うどん:600円
- カレーうどん:600円
- しょうゆラーメン:600円
- カレーラーメン:600円
- カレーライス:1000円
- おでん :500円
- お茶漬 :500円
- おしるこ:400円
- コーヒー:400円
八合目 元祖室
- 500mlペットボトル飲料:500円
- ビール:600円
- カップヌードル:600円
- おしるこ:500円
- ホットコーヒー:400円
(他、記録し忘れました・・・)
山小屋の中では食事できないらしい。中でなら休憩料が必要らしい。(未確認)
五合目を中心とした乗馬案内
お金持ちのあなたのためにご紹介しましょう (^o^)
観光コース
- 写真モデル代(?):300円
- 展望台 往復 :1000円
- 里見平 往復 :2000円
- 片枝の松 往復:3000円
- コケ桃園 往復:4000円
登山コース
- 5合目~泉ヶ滝 片道:3000円
- 5合目~6合目 片道:6000円
- 5合目~7合目 片道:12000円
- 7合目~5合目 下山:11000円
- 獅子岩~5合目 下山:10000円
※一人分の料金
※夜間、風雨の場合は3割増し
富士山登山一日目の行程記録
合目 | 標高m | 場所 | 着 | 発 |
---|---|---|---|---|
5 | 2305 | 登山口 | 12:18 | |
泉ヶ滝 | 12:33 | |||
6 | 2390 | 安全指導センター | 12:52 | 12:55 |
2420 | 穴小屋 | 13:02 | ||
7 | 2700 | 花小屋 | 13:47 | 13:50 |
2725 | 日の出館 | 13:55 | ||
2740 | 七合目トモエ館 | 14:00 | ||
2795 | 鎌岩館 | 14:07 | ||
2810 | 富士一館 | 14:11 | ||
2860 | 鳥居荘 | 14:20 | ||
2920 | 東洋館 | 14:27 | 14:36 | |
8 | 3100 | 太子館 | 14:56 | |
3150 | 蓬莱館 | 15:04 | 15:07 | |
3200 | 白雲荘 | 15:32 | ||
3250 | 元祖室 | 15:43 |
日入18:11、薄明終19:30、月齢4.7、月入20:16