五銖銭(1、漢時代)


  「秦」が滅んだ後に成立した「漢」は、紀元前206年から西暦220年まで続きます。

  西暦9年「新」により一時途絶えますが、西暦25年、再び「漢」を再興します。

  最初の「漢」を西漢(前漢)、後に再興された「漢」を東漢(後漢)と呼ばれています。

  日本では、「前漢」「後漢」と呼ばれていますが、中国では「西漢」「東漢」と呼ばれています。

  本HPでは、基本的に中国での呼称を優先させて表記し、日本での呼び名や従来の呼び名等を( )内に併記しています。
  なお、「西漢」「東漢」の呼び名については、当時の都が置かれていた場所を基に呼ばれています。
  「西漢」は西の長安、「東漢」は東の洛陽に都を開いていました。

  「西漢」初期は、全時代よりの貨幣である半両銭が流通していましたが、やがて五銖銭と呼ばれる
 貨幣に改鋳します。

  (「新」時代は独自の貨幣を流通させようとしましたが、そのほとんどは流通せずに終った様です。)

五銖銭

五銖銭

   「西漢」時代から「東漢」時代の五銖銭は、比較的均一な物が作られ流通していましたが、
  「東漢」末期の混乱期には混乱を象徴する様な貨幣が見られる様になります。

  「西漢」から「東漢」時代の貨幣は下記を参照下さい。青色字の部分をクリックして下さい。

「西漢(前漢)」時代の五銖銭

「新」時代の貨幣

「東漢(後漢)」時代の五銖銭

「東漢(後漢)」時代末期の五銖銭


<五銖銭関係>

2.「三国」時代へ 3.混乱期 4.混乱期の終焉

貝貨 秤量貨幣 銅貝 原始布、空首布 平首布 刀幣

圜銭、古圓法 半両銭