Broome, Western Australia

The Gateway for the Kimbery
About 1,630km North from Perth
Population: Approx. 3,700

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Matsumoto St. この大陸北西部にポツンとある小さな町は、実は日本と非常に深い関わりがあります。
 かつてこの町では、潜水病に弱い白人に代わり、4000人にも及ぶ日本人潜水夫が真珠獲りで活躍していました。その後の太平洋戦争では、ダーウィンと共に日本に攻撃されると言う辛い過去も持ちあわせています。
 戦争が終わり、かつての真珠産業の隆盛も見られなくなった今、この町に住む日本人は数えるほどになってしまったそうですが、日本人墓地(Japanese Cemetery)では、我々の祖先がこの町を見守り、歴史博物館(Broome Historical Museum)では戦争による誤った過去を繰り返さないよう、さまざまな展示物が我々に語り掛けています。また、日本人名の通りが点在しており、日本との関わりの深さを物語っています。


Weather Info. at Perth さてさて、僕がこの地を初めて訪れたのは、1998年です。
 パースにしばらく滞在したあと、同じWA州をブリティッシュ・エアロスペースという50人乗りの小さな飛行機で3時間かけて移動しました。
 僕が初めてこの地に着いた時の第一印象は、「
とんでもないところにやって来てしまっ…」でした。
 当日はこの地域にしては珍しく天気が悪かった(前の日にチェックした天気予報では晴れると言っていたのに…→右写真)ことに加え、赤茶けた土にまみれた道やモーテルの廊下をトカゲが走り回り、アボリジニの人たちが色々な場所でコミュニティを作って我々「侵入者」を見つめ、そしてとにかく暑かった(天気予報の36度の予想だけは当たっていたようでした)。今まで訪れたほかのオーストラリアの町とは、明らかに雰囲気が違う。都会暮らししか経験のない、僕にとっては、生涯で初めて受けたカルチャーショックでした。

Cable Beach, Broome しかしそんな印象も一晩あけるガラッと変わりました。
 天気は快晴となり、町の表情が一変したのです。
 「夜のとばりが明けるとそこはパラダイスだった。」こんなどこかの小説のような表現ができそうでした。
 明るい表情の人たちが行き交い、チャイナタウンの独特の赤い格子が青空に映えるトロピカルムードが溢れる南国の町に変わっていたのです。
 レンタカーを借りて日本人墓地を経由してケーブルビーチに着いたそのとき、僕は言葉を失いました。
 真っ青な空の下に広がる、真っ白な砂浜とインド洋のエメラルドグリーンの海の美しさに感激してしまったのです。
 「
本当に来て良かった…」
 あの到着したときのショックは、僕にはもう微塵も残っておらず、この町にめぐり合えた嬉しさでいっぱいでした。
 その後、燦燦と日差しがふりそそぐ中、どこまでも透き通った美しいインド洋を、いつまでもいつまでも独り占めにしていたのは、言うまでもありません。

 インド洋を堪能した後モーテルに戻り、廊下でじっとしているトカゲを見た時、僕は「これもこの地に来た証なんだ」と納得していたのでした。


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Broome Historical Meseum
Cable Beach
Crocodile Park
Downtown
Gantheaume Point
Japanese Cemetery
Port of Broome
Broome Historical Meseum
Historical Museum かつて、税関が使用していた建物を、西オーストラリア政府が買い取って博物館にしたもの。日本に関するものが展示品の中心です。
 銃、制服、戦友たちの寄書き、当時の写真など、太平洋戦争時に日本軍が遺した所持品が数多く展示されています。
 真珠獲りに関係したものでは、鎧のような潜水服や、今もなおこの町で続く真珠祭りに関係する資料があります。
 また、この町で採取された美しい貝も多数展示してあり、見とれてしまいました。
 
200011月に訪れたとき、開館時間がかなり限られていたので、行く方は事前に必ず時間を確認した方が無難です。
 なお、館内は撮影禁止です。
Cable Beach
Cable Beach
 西オーストラリアで一番美しいと言われているビーチ。名前の由来は、オーストラリアとジャワ、ロンドンを結ぶ海底ケーブルが沖合いに設置されたことによるそうです。
 町の中心から5キロほど離れているので、ダウンタウンからはバスか車で行きます。非常に暑いので、歩いて行くのは、はっきり言ってムリ。体力に自信のある人は、レンタルサイクルで行ってみては。
 しつこいようですが、このビーチの美しさには、言葉を失います。何時間もかけて飛行機を乗り継いで来るだけの価値は十分にあります。
 環境保護先進国、オーストラリアの人たちの努力の賜物か、ごみなんて一つも落ちてません。
 "Do the Right Thing!" オーストラリアのごみ捨て場には、常にこのメッセージが掲げられていますが、オーストラリアの人たちがこのビーチでもずっとその言葉を守っているのでしょう。
 
そんな混じりっけなしの白浜にインド洋の透き通った海。そして、ここにはビーチでの休日を本当に愛している人たちが集まっていて本当に静かです。ビーチで寝そべっていて聞こえるのは打ち寄せる波の音と、無邪気に遊ぶ子供たちの声だけ。どこかの雑誌の表紙を飾ってしまう美しさです。

 そしてこの西側に面したビーチでは、夕方になるとインド洋に沈む夕陽を見ることができます。水平線の彼方に少しずつ沈んでいく夕陽が昼のビーチとはまた違った趣で、本当に美しい!
 僕は、ブルームに滞在している間、日没の時間には必ずこのビーチに来るようにしてました。

Cable Beach Gallery
う〜ん、本当にきれいなビーチ…
とにかく、見てください!
車で到着すると、ちょっと小高い場所にある椰子の木が出迎えてくれます

ビーチの全景です。
ウィンドサーフィンもできるようです。
僕は出来ませんが…
ハネムーンじゃなくても、気分はハネムーナー!

インド洋の波の音が聞こえて来ませんか?

このビーチにきたら、
やっぱりこんな感じで時間の流れを忘れましょう!
西側に面したビーチなので、
きれいなサンセットを見ることが出来ます。
ウミネコも今日の天気を振り返りながら(?)、
サンセットの時間を待っています。

Crocodile Park
Crocodile Park ダウンタウンからケーブルビーチに行く途中、Cable Beach Rd.沿いにあります。
 
オーストラリアだけではなく、ニューギニアやアメリカなど世界中のワニがここで飼われていて、いくつかのオリに分かれて暮らしています。ここのワニたちは、自分たちのエリアが荒らされることがないと分かっているせいか、餌付けの時間以外は僕を見つけても「この暑いのにご苦労さん」って感じで、ノーリアクションで水に潜ったり、日陰で涼を取ったりしていました。
 ブルームは暑くても割とカラッとしているのですが、この公園だけは、ワニに合わせた環境を創り出しているせいか、汗が出てきて止まりませんでした。
 この写真を見てビックリされましたか?
 ワニの放し飼い?いえいえ、そんな怖いところ、僕は行きません。模型ですけど、良く出来ているでしょ?歩き回っている最中にいきなり彼に出くわして、僕は本当にドキッとしました。

Downtown
 ブルームの町の中心部は、チャイナタウンと呼ばれています。
 
チャイナタウンとは言っても、横浜やシドニーのように中華料理店や、中国雑貨のお店がたくさん並んでいるわけではありません。中国風の屋根のついた建物が並ぶ地域と思ってください。ここには世界で一番古い屋外の映画館、サン・ピクチャーズ(Sun Pictures)があります。
 
僕が覚えている限り、ここには中華料理店3件ほど、Coles(オーストラリアのメジャーなスーパーマーケット)におまけ程度にいくつかの店がくっついた小さなショッピングモール、パン屋さん、ハンバーガーショップ、DIYセンター、雑貨屋さん、ペトロール・ステーション、モーテルなどが集まっています。
 買い物をするには最適の場所です…って言うか、他の場所にはほとんどお店はありません。あるのは、ダウンタウンの西の外れ、Frederick St.沿いのBoulvard Shopping Centreだけです。
 
インフォメーションセンターは、チャイナタウンのあるCarnarvon St.の一つ向こう側、Hamersley St.を町の出口に向かって行くと左手にあります。観光スポットを回るツアーや、ケーブルビーチの日没をラクダに乗って楽しみたい人は、ここで申し込みましょう。
ダウンタウンの中心、チャイナタウンです。 世界で一番古い屋外の映画館、サン・ピクチャーズ(Sun Pictures)です。チャイナタウンにあります。 チャイナタウンを少し外れた場所にあるストリーターズ・ジェティ(Streeters Jetty)。かつて、ここから真珠獲りの船が発着していました。
Robinson Street
ダウンタウンを南北に突き抜ける道路。
赤土がブルームに来ていることを実感させます。
Hammersley Street
ダウンタウンを抜けてGreat Northern HWY、そして何百キロも先の町や村へ続きます。
The Shell House of Guy Street
貝のコレクションが展示されています。

Gantheaume Point

Gantheaume Point
 赤い堆積岩でできたケーブルビーチの南端にある岬。
 その赤い堆積岩は、海による侵食のためか、かなり奇妙な形をしています。
 途中の道は未舗装のため、車の種類によっては、行くことができない場合があります。僕はダウンタウンにあるインフォメーションセンターでBroome Half Day Tourという半日ツアーを申し込み、その一環として行ってきました。
 干潮時に恐竜の足跡が見れるらしいのですが、僕は見れませんでした。
 それよりも僕は、赤い堆積岩やただただ続く赤茶けた道、赤茶けた地面が続く先に見えるあの真っ白なケーブルビーチ…それらが一体となった光景にひかれっ放しでした。




Japanese Cemetery
Japanese Cemetery
 かつてこの地で真珠取りで活躍し、潜水病やサイクロンに巻き込まれて亡くなった日本人の墓地。ダウンタウンからケーブルビーチに行く途中にあります。隣には中国人墓地もあります。JapaneseCemetery
 
以前は誰にも手入れされずに、かなり荒れ果てていたのですが、あの日本モーターボート協会の笹川良一氏の協力により写真のようなきれいな墓地に生まれ変わったそうです(そのためかどうかは定かではありませんが、この町にはSasagawa Rd.という道路があります)。
 今では、定期的にメンテナンスをされているので、ここで眠る人たちも安心していることでしょう。
 入り口の壁には右の写真の日本語のガイドとその左に英語のガイドがあり、お墓参りの方々や観光客のために、常に開放されています。
 オーストラリアの端っこの小さな町にたたずむ日本人だけの墓地…「ブルームって確かに良い場所だけど、ここで眠るのは、この人たちが日本人として本当に望んでいたことなのだろうか?」と考えさせられました。ブルームにやって来た日本人ならば、一度は訪れるべき場所ですぞ!

Port of Broome
Port of Broome
 ブルームの半島の南端にある港。
 特にこれといった見どころはないのですが、朝早い涼しいうちに来て散歩がてら桟橋を渡ってみたり、港を行き交う船を眺めるだけでも結構楽しいと思います。
 ここではカモメものんびりと日光浴を楽しんでいるようです。
 左の写真は、港にのんびりとたたずむ船を桟橋から撮影したものです。


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The Journey of Indian Pacific
What about Australia do you wanna know?


  


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